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XJ6 Diversionで満タンからガス欠手前までノンストップで走ってみる

2016年07月14日 | バイク
【走行日:2016/5/5】

 このエントリでは、2016年ゴールデンウィークの九州ツーリングの帰り(大分→神戸→横浜)に実施した、どうでもいいことについて記載しています。


1. くだらないことを思いついてみる(与太話)

 ブログ主は、2015年のゴールデンウィークはバイクで横浜から九州の実家に戻っていました。バイクで九州まで行ったということは、当然のことながら帰りもバイクで九州から横浜まで戻らなきゃいけないことなります。めんどいです。(;´Д`)

 時間があれば去年の暗峠のように(走行記)、どこか寄ってみたいところを訪問しながら、途中温泉でも入ってのんびり帰京したいところでありますが、今年のGWは5月6-7日がお仕事になってしまった関係で、5月5日中に帰京せざるを得ませんでした。
 しかもこの5月5日は3連休の最終日。帰る時間が夕方以降になる程、東名高速の厚木~海老名辺りが激混みになることが目に見えています。そのため何とかして、ラッシュが始まる前までに横浜町田ICを降りたいという思いがありました。


神戸六甲アイランド→横浜までの地図 (google mapのデータ)

 今回ブログ主は5月4日の夕方に西大分港を出るフェリーに乗って、5月5日の早朝に神戸の六甲アイランドに到着。朝7時頃より横浜に向かって出発するのですが、高速道路を走る際にSAを2つ毎(約100km・1時間少々の走行毎)に休憩を入れるいつものペースだと、横浜到着は8~9時間後の15~16時頃になりそうです。
 この場合、横浜着が16時頃だとラッシュが始まっている可能性があるため、できれば15:00より前に到着したいもの。そのため今回は休憩時間を削ってでも、時間短縮を優先させる方針で進むことにしました。

 しかし高速道路をそのままひたすら走るなどということは、常日頃「何かおもろいものはないか?」と話のネタや刺激を求めているブログ主にとって、これほど面白くないものはありません。

 「うーん、何か道中で楽しいモノとか、目標になるものはないかなぁ~」

 そう思い悩んでいたブログ主でしたが、ぴこーん (←頭の上で電球が光る擬音)と思いつきました。

 「せや! アレをやるチャンスやないか!」

 ブログ主が思いついた“アレ”とは、ガソリンが満タンの状態からガス欠手前の状態まで完全無停車で走りきること。つまりガソリンスタンドを出発して、次に停車するときはまたガソリンスタンド(それまでノンストップ)ということをやってみたかったのです。

 こんなくだらないことを最初に思いついたのは、2年前のGWに旧岩泉線を訪問したときのこと(走行記)。横浜から岩手(盛岡)に向かう際に埼玉県の蓮田SAで給油し、次に給油をした福島県の国見SAまで、途中那須塩原SAにしか止まらなかったという経験があったので、「次は完全無停車や!」と思っていたのでした。

 無論、こんなことをやっても誰が得する訳でもありません。休憩時間を無くすことで多少の時間短縮にはなるでしょうが、疲労の蓄積というリスクも伴う諸刃の剣。素人にはお勧めできません(吉野家コピペ風)。
 しかしながらこんなプレイを安全に挑戦できるのは、暑くも寒くもない時期の曇りか晴れの日に、高速道路で超長距離を移動する場合に限られます。チャレンジできる機会はそうそうありませんが、今日はまさにこの日です。

 「やるんだったら今しかない!」

 そう思って、無停車アタックに挑戦するのでありました。

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 ちなみにこんなことを思いついたのは神戸から横浜に向けて走り始めたばかりのときのこと。神戸出発時点での満タンからの走行距離は90km超。あと160kmは問題なく走れそうなので、とりあえずガソリンが減るまで、ひたすら東進します。
 7:20頃に西宮ICから名神高速に乗り込み、京滋バイパス→新名神→亀山JCTと進んで三重県四日市の御在所SAに9時頃に到着します。神戸港からは無休憩で約2時間で到着しました。とりあえずここまでは順調な道のりです。


神戸港→名神→京滋バイパス→新名神→御在所SAの地図


2. 無停車アタックを計画・準備してみる

 その前にうちのバイク(YAMAHA XJ6 Diversion)について補足します。
 普段ブログ主がこのバイクを運転する場合、概ね満タンから250~300km辺りでF-trip (フュエルトリップ、ガス欠警告モード)に突入します。昔のバイクでいう“リザーブに切り替わる”に近い状態のことです。(参考:XJ6 Diversionの燃料系統・燃費について)


燃料計の残り目盛りが0でF-Tripが24.9kmの状態の写真

 御在所SAに到着した時点でのバイクの走行距離は253kmちょっと。燃料計の残量も残り1目盛りに入ったばかりで、次のサービスエリアまでは問題なく走れますが、ここで横浜までの距離を逆算してみます。
 今回ブログ主は横浜町田ICで高速を降りる予定ですが、その手前の最終給油ポイントは海老名SA。今回のアタックを達成するためには、この海老名SAの手前までにF-Tripに突入している必要があります。


御在所SA→伊勢湾岸道→新東名→足柄SA→海老名SAの地図

 なお、ここ御在所SAから海老名SAまでは327km(google map調べ)。その1つ手前の給油ポイントである足柄SAまでは270km。そのため御在所SAで満タンにして走って行けば恐らく足柄SA手前で、遅くとも海老名SAの手前までにはF-Tripに突入しそうな計算です。ということで、ここで給油をしてチャレンジを開始することにします。

 …が、しかしその前に。
 今回のチャレンジでは一度走り出すと、3.5~4時間近くは走りっぱなしになる計算になります。その間にトイレに行けないのは当然のこと、乗用車と違ってその間に飲み食いすることもできませんし、背もたれも無い前傾姿勢が続きます。
 そのため御在所SAでは十分な休憩を取って、戦闘態勢を整えたのでありました。

<御在所SAでやったこと>
 ・Myお土産の赤福を購入(今回のチャレンジとは関係なし)

 ・軽くメシ食ってエネルギーを補充

 ・500mlのペットボトルのお茶を1本飲み干して水分を補充

 ・興奮して眠気が覚めるドラッグを1本キメる

 ・SAに到着直後と出発前にトイレに寄って、不要な水分を体内から排出



御在所SA上り線の給油所にて

 その後、御在所SAの給油所に移動してバイクのお腹を満タンにします。そして給油後にバイクを邪魔にならない場所に移動した後、最終の出発準備を行います。

<最終準備>
 ・ヘルメットのシールドと、眼鏡のレンズを綺麗にする

 ・ストレッチをして体をほぐす

 ・ジャケットやブーツをきっちり着用

 ・髪の毛が気にならないように、丁寧にヅラ(ヘルメット)を装着

 ・最後にグローブをきっちり装着し、最適なちんぽじを確認してシートにシットイン



御在所SA出発前のメーター(燃料計は満タンの6目盛り状態)

 そしてトリップメータをゼロに戻し、満を持して9:35頃に出発したのでありました。


3. 実際に走ってみた結果

 ここから先はバイク運転中のため、写真は無しになります。


御在所SA→横浜の地図 (google mapのデータ)

 御在所SAを出発したブログ主は、間もなくして四日市JCTから伊勢湾岸道へ。東名阪道の交通量はそこそこ多かったのですが、スムーズに流れていました。
  ↓
 伊勢湾岸道では景色は良い晴天の橋の上を進みます。しかし相変わらず、たまに吹く強い横風で車体が煽られることがあり、緊張感を強いられる運転となります。個人的にはあまり好きではない道路環境ですが、今回は比較的スムーズに通り抜けます。
  ↓
 伊勢湾岸道の海の上の区間を抜けると、東名高速とぶつかる豊田JCTを直進。新東名ができる前は渋滞の名所でイヤなところだったのですが、今回はすんなり通り抜けます。
  ↓
 豊田JCTを抜けると間もなくして豊田東JCTより新東名に入ります。というか伊勢湾岸道からは新東名に行く方が直進なので、そのまま進みます。(ここまで1時間足らず)
  ↓
 豊田東JCTからはまだ真新しい新東名の新区間へ入ります。新東名は、追い越しせずに左車線だけをまったり走っている車でさえ120km/hとかで走っているようなところで、何も無い山の中を快調に飛ばしていきます。ただし浜松いなさJCT付近からは、ちょっと交通量が多くなってきます。
  ↓
 御在所SAを出発してから約1.5hの11時頃に浜松SA付近に到達。普通に運転している場合はこの辺りで休憩を入れたくなるのですが、今回はスルーします。しかし問題なのは渋滞情報。どうもこの先の静岡辺りで短いながらも事故(故障車?)による渋滞が発生している模様。浮かない気持ちで先に進みます。(´・ω・`)
  ↓
 そしてついに静岡の手前で、予告のあった渋滞に捕まってしまいます。今回のチャレンジは足を着いたら負け(自分ルール)。ただし今回は短い渋滞ということなので、止まらないように頑張ります。
 そうしたところ一番ヤバいときはローギアまで落とした上に、歩くような速度で半クラッチでのろのろ運転するハメになったのですが、何とかして無停止&無着地で渋滞を突破することに成功。引き続き無停止チャレンジに取り組みます。(´∀`)
  ↓
 静岡の渋滞を抜けて以降、そこそこ流量の多い新東名を走っていたブログ主ですが、今度はこの先の新清水IC付近で、3km程度のマジものの渋滞が渋滞が発生していることを電光掲示板で把握。しかも渋滞の長さは新清水に近づくほど長くなっていきます。(;´Д`)
 普段なら3km程度の渋滞なら仕方なく真っ直ぐ突っ込むのですが、今回は止まらないことが最優先事項。そのため今回はちょっと遠回りながら、その手前の新清水JCTより清水連絡路へ進み、清水JCTから東名高速で横浜方面へ向かうルートに変更します。


新清水IC(×マーク付近)が渋滞のため清水連絡路経由で東名高速へ
  ↓
 清水連絡路と清水JCTから先の東名高速は空いていて快速運転。特に由比付近の海沿いの道から見える富士山の光景はとても綺麗でした。写真に残せなかったのがとても残念でした。
 また、このときは御在所SAを出てから約2時間半が経過したちょうどお昼頃。近くのSAで桜エビの丼でも食べたいところですが、今回は泣く泣くスルーします。(´・ω・`)
  ↓
 その後も東名高速を順調に進んで行きますが、新東名を走り慣れた後で走る御殿場JCT以西の東名高速は、路肩の狭さや、道のでこぼこが気になります。やっぱり新東名って、140km/h走行を前提とした高規格道路なんだなぁ~と思い知らされるものがありました。
  ↓
 そして御殿場JCTで新東名と再合流して間もなくすると、当初の目的地の1つであった足柄SAに近づきます(12:30頃)。しかしこの時の燃料計の残量は残り2目盛りから1目盛りになったばかり。F-Tripに突入するまであと50kmは走れる感じです。
 今回のチャレンジではF-Trip状態になるまで無停止でなければならないので(自分ルール)、足柄SAはスルーして先に進みます。まぁ予想の範囲内ですが、さすがに丸3時間走り続けていることもあり、休みが欲しくなってきました…。
  ↓
 足柄SAを過ぎると間もなくして神奈川県に突入します。クソ長い静岡県とようやくオサラバできるとともに、走り慣れた地元のテリトリーに入ってきたということで、あと一息感が強くなってきました。(´∀`)
  ↓
 そして東名高速上りの最大の渋滞ポイントである厚木IC~海老名JCT~海老名SAが近づきます。電光掲示板では海老名JCTから圏央道方面が混んでいるとの情報が流れていましたが、本線に関しては渋滞情報なし。
 しかし厚木に近づくに連れて、3車線は全て車で埋まって40~60km/hぐらいでゆっくり流れる状態になっていました。まさに渋滞の一歩手前になってきました。(;´Д`)
  ↓
 そして本当に渋滞で停止になる手前で、海老名SA付近に到着します。ここで困った問題が発生。当初の計算では海老名SAに到着する頃には楽々F-Trip状態になっている予定だったのですが、今回は想像以上に良い燃費で走行ができたみたいで、清水周りの遠回りをしたにも関わらず、いまだにF-Tripが点灯していないのです。
 燃料計が残り1目盛りになったのが50km以上前の足柄SA付近だったので、そろそろF-Tripになってもおかしくないのですが、まだF-Trip状態になりません。

  「うわ、燃料早く減らないかな~(;´Д`)」

 そう思っているうちに、海老名SAに入る分岐点をそのまま過ぎてしまいます…

 海老名SAを過ぎてしまったら、その次は横浜町田ICで高速を降りて保土ヶ谷バイパスを走った後、信号のある一般道に入ります。それは今回の目的である「次に足を着いて停車するときはガソリンスタンド」という計画が事実上困難になったことを意味します。

 「せっかくのチャレンジもこれで\(^o^)/オワタ」

 そう思ってがっくりした直後に燃料計がF-Tripに突入して、ぴっこんぴっこん点灯し始めたのでした。おぃおぃ、あと1km早く点灯してくれればよかったのに…。(;´Д`)

 そして御在所SAを出てから3時間45分、西宮ICに入ってから6時間の13:20頃に横浜町田ICを降ります。


横浜町田ICを降りたところのストリートビュー(保土ヶ谷バイパスの横浜市内方面は左)

 ブログ主のバイクはETC搭載のため、横浜町田ICの料金所は無停止で通過。続けて東名高速直結で実質的に高速道路のような保土ヶ谷バイパスに入り、ここも無停止で横浜市内方面に進んで行きます。


横浜新道の料金所付近のストリートビュー

 その後、新保土ヶ谷ICからこれまた自動車専用道の横浜新道に入り、やはり無停止で通過していきます。


三ツ沢上町付近のストリートビュー

 しかし保土ヶ谷で横浜新道を降りて国道1号線に入り、一番近いガソリンスタンドが見つかる前に三ツ沢上町付近の信号で赤信号に捕まってしまいジ・エンド。
 このときの時間は、御在所SAを出てからちょうど4時間の13:35頃。距離にして348km(google map調べ)をノンストップで走って、今回のチャレンジは不完全燃焼の状態で終了したのでありました。\(^o^)/

 4時間ぶりに地に足を付けたブログ主は、「ふー」と息をついてイナバウアーをキメ(反り返るように大きく背伸び)、その後も黙々と自宅に一番近いガソリンスタンドまで走って行きます。

 今回は残念ながら完全無停止とはならなかったものの、「前回給油時から一度もエンジンを切ることなく&一度もバイクから降りることなく、次の給油場所まで移動する」という、(誰得な)個人記録だけは達成できたのでありました。

 その後自宅に着いたブログ主は荷物を降ろした後、御在所SAで買った赤福と冷たいお茶でようやく一息つけたのでありました。


4. 走ってみた感想・補足

 ・走っている間はそうでもなかったのですが、家に着いてからは腕や手が軽く痛み・しびれが出てきました。体にダメージが残る走り方のため、翌日もツーリングが控えているような場合は、こんなアホなことはしない方が良いでしょう。

 ・当初は「何もせずひたすら3~4時間を走り続けるのは苦痛なのかなぁ」と思っていたのですが、実際に走ってみるとそうでもありませんでした。
 これは「止まらないで海老名まで進む」という目標(目的)があったので、それに向かって進んで行くことの楽しさや緊張感があったのがよかったのだと思います。

 ・バイクに乗っていて「燃料が早く減って欲しい」などと思ったのは、これが最初で最後だと思います(笑)。

 ・ブログ主は、元々「夜明け前に家を出て深夜に帰宅」するような日帰りロングツーリングをしている人間であることに加えて、ゲルザブとスロットルアシストという長時間・長距離運転を補助する器具を使った上で今回のチャレンジに取り組んでいます。よいこのみんなはマネをしないで、適時休憩を入れる安全運転を行ってください!

 ちなみにゲルザブとスロットルアシストはブログ主のお勧めのツールなので、ロングツーリング中に手やケツが痛くなる方は、是非試されてみることをお勧めします。なお「ゲルザブ」はケツが痛くならないバイク用座布団で(詳細はこちら)、「スロットルアシスト」は軽く手のひらを載せるだけでアクセルを開けられ続けるツールです(詳細はこちら)。
 特にスロットルアシストは値段の割に効果絶大ですので、お持ちでない方にはマジでお勧めです。

EFFEX(エフェックス) ゲルザブ R バイクシート 巻きつけタイプ GEL-ZAB EHZ3030R オートバイ 二輪用
クリエーター情報なし
EFFEX(エフェックス)


ラフ&ロード スロットルアシスト ブラック フリー TR001
クリエーター情報なし
ラフアンドロード(ROUGH&ROAD)



5. どうでもいい比較

 今回ブログ主がノンストップで駆け抜けた距離は、前述の通り約348km (google map調べ)。
 これを新幹線のノンストップ運転距離と比較してみると、こんな状況になります。

(1) VS 東海道新幹線(のぞみ号)


東海道新幹線の最長ノンストップ区間(名古屋⇔新横浜間)の地図 (google mapのデータ)

 2016年現在、東海道・山陽・九州新幹線で一番長い無停車区間は、名古屋⇔新横浜間の337.2kmです。
 勝ちました。\(^O^)/

(2) VS 東北新幹線(はやぶさ・こまち号)


東北道新幹線の最長ノンストップ区間(大宮⇔仙台間)の地図 (google mapのデータ)

 2016年現在、東北・北海道・山形・秋田新幹線で一番長い無停車区間は、大宮⇔仙台間の321.5kmです。
 勝ちました。\(^O^)/

(3) VS 上越新幹線(とき号)


上越新幹線最長ノンストップ区間(大宮⇔新潟間)の地図 (google mapのデータ)

 2016年現在、上越・北陸新幹線で一番長い無停車区間は、大宮⇔新潟間の303.6kmです。
 勝ちました。\(^O^)/

 勝った・負けたとかいう問題じゃないことは百も承知ですが、それでも速達タイプの新幹線でも1時間40分ぐらいかかるような区間より長い距離を、バイクで無停止で走ったということは、「我ながらアホやな~」と思わずにはいられませんでした。



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