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大分県道45号 宇目清川線を走ってみる・その2 (稲積水中鍾乳洞→旧宇目町まで)

2016年05月05日 | バイク
【現地訪問日:2016/5/2、記事作成日:2016/5/29】

 このエントリでは大分県の県道45号 宇目清川線の走行記の続きとして、稲積水中鍾乳洞から県道6号日之影宇目線まで区間について記載しています。旧清川村から稲積水中鍾乳洞の区間については、その1のエントリを参照ください。


大分県道45号宇目清川線の地図(google mapのデータ)

 これから稲積水中鍾乳洞より南の“酷道(険道)”区間を走って行きます。


1. 稲積水中鍾乳洞から梅津越まで


稲積水中鍾乳洞から梅津越までの地図

 ブログ主はこれからの酷道区間に備えて稲積水中鍾乳洞で休憩を入れていたのですが、10:50頃に再出発。県道45号を南下して梅津越(豊後大野市と佐伯市の境となる峠)に向かって行きます。


24-県道45号を南下

 稲積水中鍾乳洞の先にも集落があるので、もうしばらくはふつーに走れる道が続きます。


25-県道688号線(右側)との分岐点

 ここは道沿いに進んで行きます。
 この先の田んぼ沿いの道で、体調1.5mぐらいはありそうな蛇(アオダイショウ)が道の真ん中で二つ折りで寝そべっていました。こちらから危害を加えない限り襲ってくることはない大人しい性格の蛇だとは判っていますが、それでもいきなり遭遇するとギョっとします。


26-1車線モードに入ってきました

 ここから先は人気(ひとけ)の無い山の中に突中していきます。


27-険道モードの幕開けです

 車の離合が不能な1車線で道路の中央がひび割れて苔が生えているという、よくある酷道モードに入ってきました。


28-針葉樹の葉っぱが多い道

 杉の葉っぱが多い路面です。広葉樹の葉っぱが落ちているよりもまだ走りやすいのですが、油分を含むので注意が必要です。


29-あかん道になってきました

 20年前に予備知識なしでこの道に来たときは、1車線の区間が長くなってから「なんかこの道はおかしい」と思い始め、この辺りで「あかん。マジでまずい道に入り込んでしまった…」と急に不安になったことを思い出します。


30-見通しの悪い道

 山道ではよくある光景です。


31-カーブと橋を渡っていきます

 写真にある赤くて長いものは、「山火事用心」の1文字1枚の幕です。


32-これでも枯葉少なめな路面

 酷道区間に入ってきたブログ主ですが、走っていて若干の違和感がありました。それは…

 「ぬるいな…」(CV:清川元夢)

 ということ。ここでいう“ぬるい”は、酷道の難易度的な話です。思い出補正があるとはいえ、20年前に来たときはもっと酷かったような気がします。


33-木漏れ日の酷道

 そして走っている最中にその理由に気付きました。それは

 落ちている葉っぱが(これでも)少ないこと。

 20年前に走ったときは11月の晩秋の時期で、道を取り囲む木々から枯葉が雨のように降り注ぎ、路面が見えなくなるまで道が葉っぱで埋もれるという恐ろしい状況でした。
 そのときと比べると今回は新緑の時期で落ち葉も少なく、まだまだ(酷道マニアが)走る分にはそれ程苦は無い状況でした。


34-林道との分岐点(進行方向反対側向きに撮影)

 梅津越林道というところらしいです。


35-峠の頂点の手前

 そして梅津越の頂点(標高460m)に到着しました。(11:03頃)


36-下りの開始です

 下りになってからも道路環境はあまり変わらないみたいです。


37-佐伯市(旧宇目町)に入ってきました

 市境は梅津越の頂点ではなく、ちょっと旧宇目町側に入ったところにありました。


38-久々の県道標識

 ここから先、南田原地区が続きます。なお南田原は“みなみたばる”と読みます。(九州では“~原”という地名は、“~ばる”と読むことが多いです)


39-広い道と交差します

 そして深い山の中の頂点に近いところで、広い片側1車線の立派な道路と交差します。ここは宇目小国林道で、左に曲がってその先を進むと国道326号線に至ります。


2. 梅津越から県道6号線交点(終点)まで


梅津越から県道6号線までの地図

 引き続き県道45号線を下っていきます。


40-下りに入ってからもすてきな道が続きます


41-枯葉で路肩が判らない道

 うかつに左に寄ると転落する可能性があるので、真ん中より右側を慎重に走ります。20年前に来たときは路面が完全に枯葉で埋もれていて、どこが路肩なのか全く判らず、肝を冷やした場所になります。


42-真っ直ぐな道

 これまでのぐにゃぐにゃな山道からは想像できない真っ直ぐな道が突然現れました。国道157号線の温見ストレート(走行記)を彷彿とさせます。
 愛称がないなら、「梅津ストレート」とでも勝手に名付けようかしら。(゜∀゜)


43-この辺りはまだまともな道です


44-民家が見えてきました

 こんな山奥にも家がありました。ただし次の民家が見えるのはかなり先になります。


45-二択の分岐点

 遠目からはどちらが県道なのか全く判断の付かない、初見殺しのY字型分岐点に到達しました。(11:13頃)


46-正解は左側

 よく見ると左側の道にある柱に「↑みやざき 直進10号線」と縦書きで書かれてあります。これがないとマジで判りませんでした。


47-アスファルトから草が生えている道

 なんとなく平和な感じがします。


48-旧宇目町南田原地区

 市境から南田原地区が続きます。


49-保安林の間を抜けていきます

 この辺りの路面はそれ程悪くはありませんでした。


50-またまた路面が悪くなってきました

 先程のY字型分岐点を過ぎてからは葉っぱの少ない路面状況が続いていたのですが、再び路面状況が悪くなってきました。


51-両方の路肩があかん道

 この辺りはセダン型の普通車がようやく通れるかどうかの狭い1車線で、路肩は崩れかけている上に葉っぱで判りづらい状況になっています。さらに道の真ん中も荒れて苔が生えているため、バイク海苔としては左右どちらかの轍(わだち)の上を走るしかない状況になっています。


52-木が覆い被さってきそうです

 20年前にここで枯葉のシャワーを浴びたことを思い出しました。葉っぱはいいですけど、蜘蛛とか毛虫とかが落ちてきたらイヤです。(;´Д`)


53-再び林道の分岐点

 さすがにこちらの分岐点は迷いません。


54-山肌側が小川になっています

 この辺りは左手の山肌がしっとり濡れていて水がしみ出しており、それが左路肩に集まって小川状態になっていました。


55-洗い越し状態の道

 その小川が道を横切っている状態になっています。


56-やめてください、バイクが汚れます (´;ω;`)

 大分地方は快晴が数日続いていたため、路面はどこもドライ状態だったのですが、この付近は山からしみ出した水が路面全体を浸した上に、針葉樹・広葉樹の葉っぱがべったりと張り付いています。(;´Д`)
 まるで雨上がりの道を走っているようでした。


57-よけはし

 小さな橋を渡ります(11:30頃)。
 橋の奥にある水色の物体はコミュティバスの「除」というバス停です。この辺りは、“除”と書いて“よけ”と読む地区のようです。バス停があるということは、この付近には人が住む集落があって、バスが通れる道路環境にもなっていることなので、ちょっと安心します。


58-明るい清流沿いの道

 気持ちよいところですが、対向車が来ても離合できる場所がありません。バスとか来たらどうしようかと思います。


59-最後の県道標識

 ここも南田原地区です。


60-覆い被さりそうな山肌

 またもや薄暗くて濡れた路面が出てきました。


61-県道45号の終点に到着しました(11:35)

 そして宮崎・大分県道6号日之影宇目線とぶつかります。
 右に進むと木浦鉱山や杉ヶ越という県境の峠を越えて、宮崎県の日之影町に至ります。


62-来た道を振り返ります

 オレンジ色のカーブミラーがあるところが来た道です。長渕川沿いの山の中に入っていく感じです。 


3. おまけ: ととろに寄ってみる


県道6号線合流点から国道326号までの地図

 時間があれば20年前と同じく日之影方面に行ってみたいところでしたが、今回は夕方までに実家に戻らなければならないこともあり、国道326号方面に進みます。


63-県道6号線を国道326号方面へ

 先程の合流点から左側に進んで行きます。
 「がまぱっくん散歩中!」という可愛らしい注意看板が出ていますが、いきなり大きなガマガエルと出くわすと多分ビビると思います。


64-ととろ分岐点

 ここを左に曲がって、轟と書いて“ととろ”と読む地区に向かいます。ととろというと、思い浮かべるのはアレですね。


65-ととろバス停

 先程の分岐点から1kmちょっと走ったところに、ととろバス停があります。(11:45頃到着)
 

66-ととろバス停の待合室の中

 待合室の中には、トトロとメイちゃんとサツキちゃん(いずれも目が点)がいます。


67-小トトロとメイちゃん

 バス停から道を挟んだ小さな橋の近くにも、小トトロとメイちゃんがいます。
 ちなみにこのととろ地区自体はアニメ映画“となりのトトロ”とは(名前が同じこと以外に)直接の関連性はなく、映画が公開されてから数年以上後に誰かがトトロ関係のパネルを“勝手に”置いて行ったのが口コミやローカルニュース等で取り上げられて以降、密かな観光地になったという経緯があります。
 ジブリの許可を取っているのか非常に気になります。(←無粋&余計なお世話)


68-近くのお店に立ち寄ります(お花が綺麗です)

 ととろバス停の近くには駐車スペースがあり、ここにバイクを止めて小高い場所にあるカフェ&レストランと雑貨屋のある場所に上がります。


69-昔の郵便ポスト

 味のある風景です。ちなみに掲示板のようなものは、上にあるカフェ&レストランのメニューが書かれています。
 メニューはパスタ・ピザ・リゾットといった定番ものの他、野生鹿肉のハヤシライス(オーナー捕獲の鹿)、猪丼(オーナー捕獲の猪)といったものまで用意されています。


70-デザート

 ブログ主はパスタコース(和風パスタ+サラダ+デザート+ドリンクで1300円なり)をいただきます。どれもなかなかの美味でございました。
 またここのご主人様はバイク海苔で、バイクで来たことを伝えるとドリンクを1杯サービスしてもらえるようです。ブログ主は抹茶ラテ(写真の右上)をいただきました。(´∀`)

 ちなみにここのご主人様は狩猟で山の中に入ることを想定して250ccのオフロード車を購入したものの、捕った獲物を持ち帰ることを考えると軽トラでしか猟に行けないことに後から気づいてしまい(笑)、新しいバイクに乗り換えたいのだけど金欠で買えない状況とのこと。(´・ω・`)
 もし近くを通りかかる予定のあるバイク海苔の人は、是非立ち寄って飯食ったり、コーヒー1杯でも注文して応援してあげてください。

<お店情報>
 店名: Ryuo (リュオ)
 住所: 〒879-3302 大分県佐伯市宇目南田原 ととろ
 電話: 0972-54-3503
 URL : http://www.saiki.tv/~yano0308w/index.html


71-国道326号線との合流点

 その後ブログ主はお店を12:40頃に出発し、県道6号線の起点である国道326号線に着きます。
 この国道326号はかつては川沿い1車線の強烈酷道だったのですが、1998年頃に全線改良されてからはどの車もひたすら70km/hぐらいで飛ばすような超快走路に生まれ変わり、大分~宮崎間のメインルートを国道10号線から奪い取ったところでもあります。
 走っていて気持ちよいところですし、道沿いにある宇目の唄げんか大橋や北川沿いの荒々しい源流の風景は目を見張るものがありますので、もしツーリングコースを検討されている方にはお勧めの区間でもあります。(ただしスピード違反の取締注意!)


72-ととろ入口交差点

 なお、この交差点の名前は「ととろ入口」となっています。
 この後はブログ主はここからちょっと北上した地点から横道に入り、前述の宇目小国林道を走って緒方町の原尻の滝に向かいます。

 そして今回20年ぶりに訪れた県道45号を走った感想として
 ・(道路環境が酷いという意味で)変わってなくて安心した。(゜∀゜)
 ・でも今日の状態なら星5つは付けられないな~。せめて星4つかな。


 などと、通ぶったことを思いながら先に進んで行きます。しかしその後に走る県道41号大分大野線が文句なしで星5つが付けられるような強烈酷道(険道)だということは、この時点では想定していないのでした。

県道41号大分大野線の走行記に続く


4. 最後に

 これから県道45号宇目清川線を走ろうとしていている人への助言です。

<乗用車で通ろうとしている人へ>
 ・セダンタイプも普通車はぎりぎり通れると思いますが、幅員が狭いので軽自動車やコンパクトカー以外は来ない方が無難です。

 ・もし対向車と遭遇した場合に、路肩の崩れた狭い1車線道路をバックして戻れるだけの技量が無い人は来てはいけません。

 ・南側から稲積水中鍾乳洞に行く場合は、県道45号は使わずに、無理せず国道326号の方を通りましょう。多少遠回りをしてでもこの道を避ける価値はあります。

<酷道マニアの人へ>
 ・落ちたら死ぬようなヤバイところではないので、枯葉シーズン以外はふつーに路面状態の悪い酷道(険道)だと思います。

 ・ただし枯葉の舞う時期はかなりシビれる道になりますので、覚悟した上でお越し下さい。(゜∀゜)



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大分県道45号 宇目清川線を走ってみる・その1 (旧清川村→稲積水中鍾乳洞まで)

2016年05月04日 | バイク
【現地訪問日:2016/5/2、記事作成日:2016/5/24】

 ブログ主はいわゆる「酷道マニア」の端くれであります。
 そんな逸般的な趣味を持つブログ主でありますが、当然のことながら生まれながらにしてこういう変態さんだった訳ではなく、“目覚める”きっかけとなった“原体験”があります。それが故郷の大分県の県道45号 宇目清川線と県道41号 大分大野線になります。
 今回はその前者の宇目清川線について、思い出話を交えながら走行記を記載したいと思います。


1. 大分県道45号宇目清川線について+与太話


大分県道45号宇目清川線+トトロバス停までの広域地図(google mapのデータ)

 大分県の県道45号(宇目清川線)は、大分県中南部の町の間を結ぶ幹線道路である国道502号線の旧清川村から、大分県ではメジャーな観光地である稲積水中鍾乳洞を通って旧宇目町(現佐伯市)に至る約22kmのローカルな県道です。恐らく地元住民と稲積水中鍾乳洞を訪れる観光客以外の通行需要はほぼ無いと思われるマイナーな路線です。
 そんな目立たない道ですが冒頭で触れた通り、ブログ主にとってこの道はと~っても思い出の深い場所でもあります。

 それはブログ主がまだナウでヤングな大学生であった1996年の晩秋の時期に遡ります。同じ下宿に住んでいた大学の仲間達と話が盛り上がって

 「今度、みんなでドライブ&ツーリングに行こう!」

 ということになり、ブログ主はそんなリア充イベントのプラン(ルート)を検討する係になりました。

 当時ブログ主は九州在住でして、車やバイクを持っている大学生であれば、阿蘇・久住のようなメジャーな場所は誰でも一度は走りに行ったことがある状態でした。そのためブログ主は

 「普段は行かないスペシャルなルートを通ってみたい」

 などと思い、地図を開いてたまたま目に入った、次のような走ったことのないルートを検討したのでありました。

★★★ (当時の)ぼくのかんがえたさいきょうの集団ツーリングプラン ★★★
 ・国道57号/502号方面から県道45号宇目清川線に入り、稲積水中鍾乳洞を見物。
   ↓
 ・県道45号をそのまま南下し、県道6号日之影宇目線に出る。
   ↓
 ・日之影宇目線を南下して日之影町→高千穂町へ行き、天岩戸神社を見物。
   ↓
 ・県道7号緒方高千穂線を北上して、緒方町の原尻の滝を見物。
   ↓
 ・国道57号/502号方面に戻る。

※ 実態を知ってる人からすると笑っちゃうようなルートですが、この時点では触れません。


当時検討したツーリングプラン(右から時計回り)の地図 (google mapのデータ)


 そしてツーリング日の1週間ほど前の日のこと。当時バイクに乗ることが楽しくて仕方がなかったブログ主は、

 「みんなが楽しめる道かどうか、実際に走って確かめてこなくちゃ(使命感)」

 などと思い、上記のルートを単身で文字通り“先走り”してきたのでありました。まぁ、本心はただ単にバイクに乗りたかっただけなんですが。
 しかしそんな甘っちょろい考えを持っていたブログ主の前に、想像を絶する光景が待ち受けていました。…それは

 ・離合など絶対にできっこない狭路
 ・転落したらヤバそうなのにガードレールは無い道
 ・てゆーかガードレールの敷設ができそうにもない、やばい路肩
 ・とにかく小石と落ち葉が散乱している路面
 ・(誇張表現ではなく本当に)枯葉で埋め尽くされて見えない路面

 …という、今のように酷道に関する知識や経験そして“酷道に突入することの覚悟”のなかった当時のブログ主にとっては、あまりにも強烈すぎる道路環境でした。
 また、“幹線道路と同じ太さ・線種で地図に記載されている国道/県道であっても、実際にまともに走れる道とは限らない”ということを思い知らされた最初の体験でもありました。

 そして這々の体で県道45号線を抜け出したブログ主を待ち受けていたのは、これまた結構な険道の県道6号日之影宇目線。こちらの路面状況は宇目清川線ほど酷くはないものの、寂しい山の中を延々と走り続けるようなところです。
 現在のようにナビもなく、進んでいる方向が合っているかどうか100%の自信がない中で、初めて通る数十キロの寂しい狭路をたった一人で駆け抜けていくのは本当に心細いものがありました。そして青雲橋のある国道218号線に辿りついたときの安堵感はハンパないものがありました。

 結局ブログ主はその後、まともな道路環境であることが確実な高森経由で帰宅(正解)。そして当然のことでありますが、下宿仲間とのドライブ&ツーリングは当初のプランを撤回して、阿蘇・久住・やまなみハイウェイという無難なルートに切り換えたのでありました。

 そして…

「こんな道(宇目清川線)なんか二度とこねーよ!! ヽ(`Д´)ノ ウワァン」

 と思って、宇目清川線のことはブログ主の記憶から封印されたのでありました。

 :
 :

 そして時は流れて2010年代半ばのある日のこと。とある酷道訪問記のサイトを見ていたブログ主は驚きました。
 そのサイトでは実走した全国の酷道/険道の難易度を付けており、かつてブログ主が震え上がった温見峠の国道157号線(走行記はこちら)ですら、3つ星(中級)と評価しているようなところでもあります。
※ 温見峠は転落死のリスクがありますが(←これはこれでおかしい)、路面状況はそれ程酷い訳ではないので、ガチの酷道マニアからは、“酷道”としての難易度は中級程度と評されています。

 そんな辛口評価を行っているサイトにおいて、あのマイナーな県道45号宇目清川線が取り上げられており、しかも酷道ランクは最悪クラスの5つ星として評価されていたからです。

これを見たブログ主は思いました。

 「俺って、予備知識無しで飛び込んだ人生初の酷道が、よりにもよって5つ星かよwww」

 と。そして立派な変態さん(酷道マニア)に成長した今ではこう思うようになりました。

 「本当に5つ星が付く道だったのか、もう一回確かめに行かなきゃ(使命感)」

 と。こうしてブログ主はバイクで九州に帰省した2016年のゴールデンウィークに、二度と行くことはないと思っていた県道45号宇目清川線を、わざわざ好きこのんで再訪問してみることにしたのでした。


2. 国道502号線(旧清川村)から稲積水中鍾乳洞まで

 20年ぶりに宇目清川線を訪問したのは、ゴールデンウィークの合間の平日である2016年5月2日(月)のこと。この日は暑くも寒くもない快晴という、バイク海苔にとって最高のツーリング日和でありました。
 朝9時前に大分の実家を出発して、国道10号線→国道502号線の三重町経由で旧清川村に10時前に到着。ここから県道45号線に入って稲積水中鍾乳洞方面に南下していきます。


国道502号線から県道718号線合流点までの地図


01-豊後大野市清川町三玉地区

 大分県は市町村合併が進んで、旧大野郡の三重町・緒方町・大野町・朝地町・清川村は、現在は豊後大野市となっています。そして県道45号の終点となる旧宇目町は、現在は佐伯市になっています。


02-この辺りはええ感じな道路

 この後に地獄の道路環境が控えているとは思えない快走路です。


03-県道688号線との分岐点

 右に進むと県道688号 中津留轟牧口停車場線という変わった名前の県道に進みます。右に進むと轟・左右知方面に向かいます。左右知は“そうち”と読みます。


04-なんとなく好きな風景

 下の県道718号線との合流点(T字路)の手前辺りです。


05-県道718号線との合流点

 ここで県道718号伏野三重線(左側)と合流し、右に進んで行きます。今回ブログ主は県道45号を完走する目的のため旧清川村から走っていますが、大分・三重町方面から稲積水中鍾乳洞に行くには、三重町から県道718号線で直行した方が近いです(道も以前から整備されていました)。


県道718号線合流点から稲積水中鍾乳洞までの地図


06-川沿いの道へ

 ここからは清流沿いの道になります。


07-やったーケータイ使えるよ \(^O^)/

 都会の人や若い子は「当たり前じゃん」と思われるかもしれませんが、ブログ主のような人間は山奥に入ると携帯が使えないのは十分に判っていますので、こうした案内があるだけでも安心できます。
 ちなみに稲積水中鍾乳洞付近では、docomoのガラケーはアンテナが立っていましたが、OCN mobile one (docomo系回線)のSIMが刺さっているNexus7は圏外になっていました。(´・ω・`)


08-轟木橋

 味のある石橋が出てきました。


09-白山川河川公園

 この辺りは白山渓谷という秋は紅葉が綺麗なエリアになっています。


10-中山・近郷方面との分岐点

 橋を渡っていきます。


11-橋から見た風景

 20年前に来たときは綺麗な紅葉の風景だった覚えがあります。


12-落石注意・100m先離合所あり

 稲積水中鍾乳洞までは大半が1.5~2車線でバスも通れる道路環境ですが、それでも一部離合困難な区間があります。(退避場所あり)


13-稲積水中鍾乳洞(右側)との分岐点

 稲積水中鍾乳洞の入口までやって来ました(10:20頃)。休憩のため、一旦鍾乳洞の観光施設の方に立ち寄ります。


3. 稲積水中鍾乳洞で休憩してみる(余談)


14-入口の案内看板

 看板には日本最大の水中洞という記載があります。稲積水中鍾乳洞は観光地のため、観光バスも止められる広めの駐車場と誰でも使える公衆トイレ、そして入場券やお土産品を売っている建て屋があります。


15-稲積鍾乳洞の特色

 世界的にも珍しい鍾乳洞らしいのですが、興味のないブログ主にはよく判りません。(´・ω・`)
 鍾乳洞の中は年間を通して涼しいので、夏場の訪問をお勧めします。


16-観音様

 稲積鍾乳洞の近くに来ると、まず先にこの大きな金色の観音様が目に入ってきます。


17-稲積大観音の看板

 御利益についてはなんとなく胡散臭さを感じますが、その下に稲積水中鍾乳洞の独自ドメインのURL (http://www.inazumi.com/)が書かれてあるのがナウいです。


18-ロマン座

 この施設には入ったことはないのですが、上記のサイトを見てると本物の映画館ではなく、昭和30年代を彷彿させる展示場(お店?)になっているようです。あの赤い自販機で瓶のコーラ買いたいです…


19-名水100選に認定

 この看板の奥に写っている建物が入場券やお土産品を販売しているところです。


20-水くみ場

 ここで名水を汲んで帰ることができます。お店では持ち帰り用のポリ容器や水そのものも売っています。


21-本日入場の方は無料

 お水は鍾乳洞の入場券を買った人であれば無料で汲んで帰ることができますが、それ以外の人は有料になっています。


22-お店の中

 お店の中には簡易郵便局が併設されています。ここでブログ主はお土産品を買い、ミニ紙コップの冷水機で名水をいただき(無料)、トイレに立ち寄って再出発の準備をします。


23-お帰り口

 駐車場を出て県道45号線に復帰します。
 20年前に酷い目に遭った道が今はどうなっているのか、(内心ビクビクしつつも)心躍らせながら酷道に突き進んでいきます。

その2へ続く



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国道388号線を走破してみる・その3 (宮崎・大分県境→旧蒲江町→佐伯市)

2016年05月03日 | バイク
【現地訪問日:2016/5/1、記事作成日:2016/5/14】

 このエントリでは国道388号線の走行記録の後編として、宮崎県延岡市(旧北浦町)から大分県佐伯市までの走行記録を記載しています。前編の熊本県湯前町→旧南郷村間についてはその1を、中編の旧南郷村→旧北浦町間についてはその2のエントリを参照ください。


このエントリでの走行区間の地図


1. 旧北浦町 三河内地区→宮崎/大分県境まで


この区間の地図

 熊本県湯前町から国道388号線をてこてこと走ってきたブログ主は、宮崎県と大分県の県境に近い延岡市(旧北浦町)の三河内地区までやってきました。この国道388号線と県道43号が繋がる三河内のT字路交差点は、左(県道側)に進むと宗太郎峠の大分・宮崎県境越えルートに至ります(運転本数が少なくて18きっぱーの鬼門として乗り鉄にはよく知られた山奥の閑散区間です)。しかし国道388号線はその反対の海側に向きを変えて進んで行きます。

 ここでブログ主は一旦バイクを止めてヅラ(ヘルメット)を外し、ペットボトルのお茶を口にして気合いを入れ直します。なぜ気合いを入れ直すのか…。それはこの先の県境越えルートがかなりひどい酷道であることを一度走って知っているからに他なりません。(゜∀゜)

 前回ここを走ったのは2008年のこと。ブログ主が酷道マニア的な性癖を持って各地の妙な国道を訪れるようになったのは2010年代に入ってからですが、そうした経験を踏まえた上でも過去にブログ主が体験した中で、通行可能な一般国道としては路面状態が最悪クラスの場所だと断言できるのが、この県境越えルートになります。

 気合いを入れ直した後、ヅラを再装着して国道388号線を進んで行きます。


01-宮崎県側のあかん標識 (16:50頃)

 再出発して間もなくのこと、この辺りは広い片側1車線の快走路ですが、そうした道路環境に似つかわしくない標識が目に入ってきました。


02-あかん標識の拡大

 なんという禍々しい標識なんでしょう!

 この先の国道388号線は点線になっていて、離合困難と毒々しく記載されています。ブログ主はこういう標識を見ただけで(;´Д`)ハァハァと興奮してしまいます。(←変態)


03-市道との分岐点1 (市尾内地区)

 禍々しい標識の先にあるT字路の交差点に到着しました。国道388号線は直進になるのですが、道路のラインは右の市道の方へ誘導されています。


04-市道との分岐点2

 そして国道388号線側の道の右側には「長さ8m以上の大型車 国道388号通行困難 宮崎県」との警告看板が出ています。


05-市道との分岐点3

 同じく国道388号線側の道の左側には「この道路の大分県側は長さカーブ多く幅員も狭小で大型車(長さ8m)以上の通行はできません 宮崎県」とのお知らせが出ています。

 「国道388号線へは、これ以上進ませはしない!」

 こうした強い意志をひしひしと感じる環境になっています。


国道388号線(上)と市道(下)の宮崎/大分県境越えルートの地図

 というのも実はこの県境越えルートは国道388号線があまりにもイカれているためか、代替ルートの市道が整備されています。そのため普通の車は上の地図でいう下側(灰色)の市道ルートを通るように誘導されているのです。

 もちろんブログ主はそうした警告を無視して、真っ直ぐ国道388号線を突き進んでいきます。(゜∀゜)


06-2車線の道路が1車線になってきました


07-田んぼ沿いの田舎道を進んでいきます1


08-田んぼ沿いの田舎道を進んでいきます2

 国道のイメージとはほど遠い、農家の軒先や田んぼに繋がる横道のようなところを抜けていきます。


09-県境まで2km(市尾内地区)

 でもここはれっきとした国道。国道388号のおにぎりも出ています。県境まで2kmとの杭も出ています。


10-山登りルート開始

 田んぼ沿いの道を過ぎて、山登りルートに入ってきました。


11-葉っぱの多い道になってきました

 そろそろあかん雰囲気が出てきました。


12-宮崎側の酷道1

 1車線の中央部に苔が生えた、酷道によくある路面になっています。


13-宮崎側の酷道2

 悪路に入る前に「大分県側は長さカーブ多く幅員も狭小で…」という、まるで「宮崎県側は普通の道路だ!」と言わんばかりの警告看板がありましたが、そういう宮崎県側も結構なお点前でございました(酷道マニアが堪能するという意味において)。


14-県境に到着 (17:00頃)

 ここで「大分県」と「佐伯市」の看板のある県境に到着します。山登りを開始して2km足らずなので、あっけなく到達した感じです。


15-県境の看板(宮崎県側)

 反対側には当然のごとく宮崎県の看板があります。ボロボロに痛みきったおにぎりには「県境 Pref Boundary」の地名が記載されています。


 ・・・しかしながらブログ主は、大分県側の看板の状況を見て落胆してしまいました…。それは「あの」看板が無くなっていたからです。


16-2008年8月に撮影した県境の看板

 これは8年前に来たときに撮影した写真です。


17-今回(2016年5月)の県境の看板

 そしてこちらが今回撮影した写真です。

 上の写真と見比べて欲しいのですが、右にある通行困難の赤い看板が朽ち果ててしまっていること、中央の国道388のおにぎりがすくすくと成長して蒲江の看板付近まで伸びていること、「路肩注意」の黄色の看板が「巾員極狭」の小型看板に代わったことが目につきますが、今回ブログ主が注目して欲しいのは、2008年の写真に存在している正方形に近い一番左の警告看板です。


18-2008年8月の県境の看板(拡大)

 この看板には警告 鹿児島県、宮崎県 メジロ密猟者は大分県に入って密猟はしないで下さい 発見次第警察に通報します。 佐伯地方振興局」と書かれてあります。

 この鹿児島県民と宮崎県民を露骨にディスったとも受け取れる、とても公的機関が作ったとは思えない言葉足らずの警告看板は、ブログ主のような性格の悪い大分県人の心の琴線に触れる迷看板として、個人的には(ネタ的に)高く評価をしていたのですが、無くなってしまったのがとても残念でなりません。(´・ω・`)
※ ちなみにメジロを許可無く捕まえることは、大分県人が大分県内で行っても犯罪行為です。


2. 宮崎/大分県境→旧蒲江町まで


この区間の地図

 この後ブログ主は、国道388号線のメインディッシュである県境より大分県側の道を下っていきます。


19-大分県側の酷道1

 県境より大分県側は、警告通りの本格的な酷道になります。


20-対向車がやってきました

 運転してたのは若いねーちゃんでしたが、どうしてこんなところを通っているのでしょうか?
 カーナビにダマされたのか、ブログ主のような酷道マニアなのかは知るよしもありません。


21-大分県側の酷道2

 この程度はまだ序の口です。


22-洗い越しのような個所

 国道352号線の樹海ライン(走行記はこちら)のような道路上に意図的に沢を通してある洗い越しではなく、山の陰からしみ出した液体が路面を浸しているような陰湿な感じがあります。


23-葉っぱで覆われた道路

 路面が石と葉っぱで埋まり、オンロードバイクでは走りづらい状況になってきました…


24-かなりやばい道路環境(これでも国道です)

 狭い上に路肩もボロボロです。ガードレールも無い上に崖に向かって傾斜もあるので、路肩からは離れて徐行で通過します。


25-一息付けるエリアに着きました


26-林道名護屋線のゲート

 ゲートは閉まっていて、一般人は入れないみたいです。


27-ヘアピンカーブ部分

 この辺りはまだまだマシな部分です。


28-8年前に肝を冷やした下り坂

 ここは急な下り坂なのですが、8年前に来たときは他の路面は乾ききっていたのにここだけ苔がびっちり生えて滑りやすくなっており、重たいオンロードバイク(CB1000SF)に乗っていたブログ主は肝を冷やしながら抜けていった区間になります。
 ブログ主はここを最大の難所と想定して身構えていたのですが、今回は苔がほとんどない状態だったので、それ程苦も無く通過できてしまいました。


29-夕方前の山の風景

 かなり日が西に傾いてきました。(17:15頃)


30-酷い道が続きます

 今度は進行方向左手が崖になってきました。


31-酷道区間のおにぎり(丸市尾浦地区)

 反対側から見る用に新しいおにぎりが追加されています。


32-横を向いた木がこんにちはしている酷道

 8年前に来たときは、道路沿いの木の1本がかなり倒れかかっていて、木とぶつからないように背をかがめて通行しなければならない(大型車ならアウト)という、とんでもない個所がありました。今回は幸いにして道を塞ぐような倒木類はありませんでした。
 なお写真のような区間は、左側は崖への転落リスクあり、中央部分はひび割れや苔あり、右側は枯葉と山肌から転げ落ちてきた石がゴロゴロしている…というバイク海苔にとってどこを走っても酷い環境でした(泣)。


33-酷道区間も終わりに近づきました


34-東九州自動車道が見えます

 左手に高速道路が見えます。8年前にはなかった光景です。(ちなみに蒲江IC~北浦IC間は2013年に開通)


35-県道122号線との合流点

 ついに山下りが完了して、海沿いを走る県道122号線と合流しました。(17:25頃)


36-合流点から来た道を振り返ります

 こちらの方にも大型車の通行はできない旨の警告看板が出されています。


37-大分県側のあかん標識

 禍々しいと評した標識の大分県側バージョンがこちら。毒々しい離合困難に加えて、国道388号線が波を打った点線区間になっているのが、とてもステキです。(゜∀゜)


3. 旧蒲江町→佐伯市街地まで


この区間の地図

 蒲江から佐伯の市街地までの国道388号線は、過去に何度も走ったことのあるブログ主のテリトリーとなります。


38-穏やかな名護屋湾の風景

 国道388号線はこれまでの山間部の酷道ルートとは打って変わって、ここからは静かな海沿いのルートとなります。
 ちなみにこの日は宮崎港(標高0m)を出発して九州山地を越えて湯前に行き、そこから再度九州山地(標高1120mの大河内峠)を越えて、再び標高0mの九州の東海岸まで戻ってきたことになります。我ながらアホだと思います。


39-蒲江の市街地まで快走路となります


40-国道388号線の海の風景1

 この辺りの入り江と漁村の風景は、たまらないものがあります。


41-毒化の危険性のため二枚貝の採取・食用禁止の看板

 でもこういうギョっとする看板があったりするので油断なりません。


42-県道37号線佐伯蒲江線との分岐点

 蒲江から佐伯の市街地へは、国道388号線を通るルートと県道37号線を通るルートがありますが、どちらも広めの2車線道路で、所要時間もあまり変わりません(上の地図参照)。どちらも交通量はそこそこあります。


43-道の駅かまえに到着(17:40頃)

 ここの道の駅では魚貝類や地鶏等をその場で焼いて出してくれる屋台が常駐していて、いつも美味しそうな煙をだしているのですが、ブログ主が到着したときはもう撤収モードに入っていました。(´・ω・`)
 結局この道の駅ではトイレに立ち寄り、飲みかけのペットボトルのお茶を飲みきってゴミ箱に捨てただけですぐに再出発してしまいます。(日が暮れてしまう前に佐伯に着いてしまいたいという理由もありました)


44-蒲江~佐伯間の国道388号線の風景1

 ほとんどがこんな感じの標準的な片道1車線国道です。


45-県道687号線との分岐点

 右に行くと半島部分になっている西野浦に行きます。


46-入江沿いのルート1

 海沿いのおにぎりです。


47-入江沿いのルート2

 蒲江~佐伯間の国道388号線のうち、海沿いの一部区間で見通しが悪い上に車の離合が困難な1車線の狭い個所があります。しかも交通量はそこそこあるので神経をすり減らします。


48-入江沿いのルート3

 ただし前述のような1車線区間は徐々に改善されているようで、この写真の区間とかがまさに改良された区間になります。


49-夕方近くの海の風景

 あぁ^~ いいですわ~な心洗われる風景です。


50-佐伯市街地に向かって山登りを開始します

 今は同じ佐伯市ですが、佐伯市街地と旧蒲江町とは本当にひと山越えた場所にあるため、これから峠道を上っていきます。


51-尾浦地区・旧米水津村方面との分岐点手前

 この先に佐伯市と旧蒲江町とを隔てる山&トンネルがあります。


52-峠道の途中から蒲江の町を見下ろします

 さっきまで走っていた海沿いの港町が眼下にみえるようになりました。


53-県道501号線・色宮港木立線との合流点(亀の甲橋交差点)

 ひと山越えると、もう佐伯市街地の手前です。(18:25頃)


54-夕方が近くなってきました


55-堅田川沿いの道

 逆光の状態でそのまま撮影しているため、写真ではかなり日暮れが進んでいるように見えますが、実際にはまだ陽が残っている状況です。


56-蛇崎交差点

 国道388号線はここを右に曲がります。ちなみに佐伯~蒲江間のもう1つのルートである県道37号線とは、1kmほど直進した先の交差点で再合流します。


57-番匠川にかかる大きな橋を渡ったところ

 番匠川(ばんじょうがわ)は、大分県南部を流れる佐伯市を代表する大きな川です。


58-直角に曲がって中江川を渡ります

 曲がった先には自衛隊の建物や、佐伯~宿毛間のフェリーターミナルが近くにあります。


59-ゴール地点が見えてきました


60-ゴールは佐伯駅前の国道217号合流点

 写真で赤信号になっている個所が今回のゴール地点です。佐伯駅の目の前になります。


61-最後のおにぎり

 これが湯前から走ってきた国道388号線の最後のおにぎりになります。「佐伯市 駅前」というストレートすぎる地名になっています。

 こうして国道388号線を走破する旅は、日暮れになるギリギリ前の18:40頃に無事に終わったのでした。その後、1時間以上かけて実家に到着したときは、完全に真っ暗になっていました。


4. 最後に(国道388号線を走破されたい方への助言)

・水上村→椎葉村間の湯山峠は、このブログではさらっと流していますが、ここも一般人にとっては十分すぎる酷道なので注意が必要です。

・椎葉村→南郷村間の大河内越えは、酷道マニアのブログ主がお腹いっぱいになるレベルの酷道です(路面的にも精神的にも)。そのため覚悟を決めた上で突入しましょう。なお途中の数十kmは本当に何も無いので、緊急時に備えて最低1食分の食料とペットボトル1本ぐらいは持っていた方がよいでしょう。助けてくれそうな車が通りかかるまで、何時間かかるか判りません。

・宮崎/大分県境の区間は大分県側の路面状況がマジでよろしくないので、オンロードバイクで走行する場合は、晴天が2~3日は続いた状態で走ることをお勧めします。雨天時や雨天直後の走行はマジでお勧めできません。その場合は無理をせずに市道ルートを使いましょう。

・九州山地を横切る区間は、途中ガソリンスタンドが一切存在しない前提で給油計画を立てた方が良いでしょう。熊本側は人吉盆地内の市街地で、宮崎側は10号線沿いのどこかで(24h営業店あり)給油することをお勧めします。何も無い山間部を楽々往復できるだけの燃料を持った上で山登りを開始することをお勧めします。



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国道388号線を走破してみる・その2 (南郷村→延岡市→北浦町)

2016年05月02日 | バイク
【現地訪問日:2016/5/1、記事作成日:2016/5/10】

 このエントリでは国道388号線の走行記録の中編として、宮崎県美郷町(旧南郷村)から旧西郷村→旧北郷村→門川町→延岡市内→旧北浦町までの走行記録を記載しています。前編の熊本県湯前町→旧南郷村間については、その1のエントリを参照ください。


このエントリでの走行区間の地図


1. 旧南郷村→旧西郷村→旧北郷村まで


この区間の地図(美郷町内)


01-国道446号との分岐点前(13:55頃)

 ブログ主は旧南郷村から国道388号を東進し、国道446号との分岐点から北上して旧西郷村に向かいます。文字だけ見てると東西南北が判りづらいです。ちなみに旧南郷村から大きな市街地に出るには、このまま道なりに国道446号を突き進んで日向市に出るルートが一般的です。


02-国道446号との分岐点(小又吐地区)

 国道388号線はここから左折して旧西郷村に向かうルートになります。
 なお宮崎県の山間部や川沿いを走っていると、“吐”という文字を使った地名をよく見かけました。帰って調べてみたら、“吐”というのは(ゲロではなく)水が吐かれている地名を意味し、“吐合(はきあい)”だと川と川の合流点を意味する地名になるのだそうです。
 

03-旧西郷村に向かって北上します


04-残存する狭い道

 旧南郷村から旧西郷村に向かう峠越えルートは、かつては結構な酷道だったらしいのですが、現在はかなりの区間で改良が進んでいます。写真のような狭い区間も若干残っていますが、大半は2車線の走りやすい道路環境でした。


05-小谷地区

 旧西郷村に入ってきました。


06-日陰山(たぶん)

 さわやかな春の山里の風景と空気でした。


07-田代隧道

 橋のような感じがしますが、隧道(トンネル)になっています。


08-国道327号線との合流点(14:20頃)

 ここを左折します。


09-国道327号線との重複区間

 短い区間ですが、右手に耳川を見ながら国道327号線との重複区間を進んで行きます。


10-西郷村 和田橋付近

 国道327号線とはここで別れて、国道388号線は右ルートの橋を渡っていきます。


11-和田越トンネルを越えて旧北郷村へ向かいます

 旧西郷村から旧北郷村の区間は、片側1車線の普通の道路でした。


12-県道210号との分岐点(14:35頃)

 旧北郷村の市街地である宇納間地区に到着しました。直進すると県道210号宇納間日之影線に進むので、国道388号線はここで右折します。


13-門川町に向かって東進します

 旧北郷村から先もしばらく快走路が続きます。


14-五十鈴川に沿って進んで行きます


15-五十鈴川の風景

 景色のよいところを走っていると、ひときわ風光明媚な場所に到着します。


16-舟方轟(とどろ)

 ここは舟方轟という名所のようです。


17-舟方轟の説明看板


2. 旧北郷村→門川町→延岡市内まで
 

この区間の地図

 旧北郷村の宇納間から門川町へは、ひたすら五十鈴川に沿って東進します。


18-道の駅ならぬ道の泉に到着

 「道の泉 北郷」というところに着きました。泉があるらしいのですが、スルーして先に進みます。


19-一部狭いところがあります


20-県道20号線北方北郷線との分岐点

 左に曲がって6km程進むと北方町の国道218号線(延岡~高千穂間を結ぶ幹線道路)に出るようです。ここは直進します。


21-この付近から五十鈴川が右手になります


22-門川町に突入します(14:55頃)


23-北郷村~門川間は広い道と狭い道が混在しています

 ただし狭い区間でも1.5車線ほどあって車とバイクなら離合できることと、また路面も良好なので、バイクだとそれほど苦にはなりません。


24-県道225号線八重原延岡線との分岐点

 右に曲がると東郷町に向かいます。これまで南郷→西郷→北郷と来たので「シメは東郷や!」と行きたいところですが、経路ではないのでそのまま先に進みます。


25-沈み橋が見えます


26-国道10号線の300m手前まで来ました

 目の前の踏切は日豊本線です。


27-門川町中須交差点(15:20頃)

 ここで左折し、国道10号線との重複区間を北上していきます。


28-片側2車線の国道10号線を北上します

 国道10号線は北九州から大分・宮崎を通って鹿児島に至る東九州の大動脈となる主要幹線道路です。そのため日中は常に交通量が多く、市街地では片側2車線の区間もあります。近年東九州自動車道ができましたが、それ以前は宮崎~日向・延岡間の車の移動は事実上国道10号線しか選択肢がなく、GWや盆正月などの帰省ラッシュ時は渋滞に巻き込まれることもしばしばでした。


29-特急にちりん号(787系)と遭遇

 都会と違って電車の本数が少ないので、電車と遭遇すると嬉しくなります。ちなみに大分以南の日豊本線は、ほとんどが単線区間です。


30-国道10号線と388号線の重複区間

 国道10号線と388号線のおにぎりが出ています。


31-延岡市内で給油(16:00頃)

 今朝西都市で給油してからの走行距離はまだ210kmで、このまま走っても燃料は佐伯市まで持つと思われましたが、休憩を兼ねてここで給油を行います。旧南郷村からは快適な区間が多くて、走っていて苦にはならなかったのですが、それでも前回の休憩からいつの間にか2時間が経過していました。


3. 延岡市内→道の駅北浦まで


この区間の地図


32-国道10号線と388号線の分岐点(左手前が北浦方面、左奥が宮崎方面)

 先程のガソリンスタンドを出て間もなく、国道10号線と388号線の分岐点となる交差点に到達します。結構重要な交差点だと思うのですが、現地にも地図にもこの交差点の名前が無いのがなんだかな~と思います。ここを右折して再び国道388号線の単独区間に入っていきます。


33-北浦町に向かって進んで行きます(右)


34-一部分がぽっかり削れた山が見えます


35-北川にかかる大きな橋を渡っていきます


36-オレンジセンターラインのふつーの国道です

 延岡市内から旧北浦町への道は片側1車線のふつーの国道で、交通量もそれなりにあります。


37-県道212号線浦城東海線との分岐点

 右に曲がると、東海と書いて「とうみ」と読む地域に出るようです。


38-さっきの削れた山の近くに来ました

 何か採掘でもしているのでしょうか?


39-右に行くと神戸

 前日、神戸港からフェリーに乗って宮崎入りしたばかりなのですが、いつのまにか神戸に戻ってしまったようです(誤)。


40-右に行くと島浦行きフェリー乗り場


41-新浦城トンネル(904m)

 以前の国道388号線は海側のぐにゃぐにゃルートだったのが、このトンネルができてからは真っ直ぐ突き抜けられるようになっています。トンネルの入口の右にあるお魚の絵が特徴的です。


42-須美江地区

 東九州自動車道が開通したことで、インターチェンジがこの辺りにもできています。ちなみに2016年5月時点では、蒲江以南は無料で通行できるようになっています。


43-見通しのよいS字カーブ


44-熊野江トンネル

 このトンネルを越えるとチェックポイントとなる道の駅北浦になります。


45-道の駅北浦に到着(16:25頃)

 延岡市内から約20分で到達しました。


46-道の駅北浦の風景(鯉のぼりが泳いでいます)

 この道の駅は、綺麗な海の海水浴場・キャンプ場エリアにあります。


47-2008年8月の風景

 上は8年前に訪問した際の写真ですが、夏だとこんな光景です。南国って感じがします。
 道の駅北浦では一旦バイクを止めたものの、写真を数枚撮っただけですぐに再出発してしまいます。本当はここで宮崎の名物&大好物である「ういろう」をGETするつもりだったのですが、そのことをすっかり忘れてしまっていて、気付いたときには時すでに遅しでした。(;´Д`)


4. 道の駅北浦→県境手前(三河内地区)まで


この区間の地図

 道の駅北浦からも引き続き国道388号線をひたすら走り続けます。


48-ハイトンネル

 変わった名前のトンネルです。


49-県道122号線古江丸市尾線との分岐点(16:35頃)

 右は海沿いを走って県境を越えて大分県(旧蒲江町)に至るルートになります。


50-ここから山の中に向かって行きます


51-山沿いの道。日が傾いてきました。

 この辺りの道路環境は良好です。


52-県道43号線北川北浦線分岐点の手前

 左に曲がると県道43号線経由で旧北川町と国道10号線に出ます。国道388号線は右に進みます。 


53-三河内地区の交差点(16:45)

 ここのT字路は、デフォルトで県道43号線(左)側に向かうように仕向けられています。


54-この先の警告看板

 それは何故かというと、右に進んだ先の国道388号線はこんな感じだからです(推定)。


55-大分県境に向けて進んでいきます

 ここから国道388号線の最大の難関・悪路である宮崎・大分県境ルートに向かって突入していきます。(その3へ続く)



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国道388号線を走破してみる・その1 (湯前町→椎葉村→南郷村)

2016年05月01日 | バイク
【現地訪問日:2016/5/1、記事作成日:2016/5/8】

 このエントリでは国道388号線の走行記録の前編として、熊本県湯前町から宮崎県美郷町(旧南郷村)までの走行記録を記載しています。


1. はじめに・国道388号線について


国道388号線の地図 (google mapのデータ)

 国道388号線は大分県佐伯市の佐伯駅前を起点に、東九州の海沿いルートで宮崎県の延岡市に入り、さらに険しい九州山地を横断して人吉盆地の熊本県湯前町に至るという、山と海の両極端な道を走る路線です。
 そしてこの国道388号線は、九州山地を縦断する国道265号線と並んで九州を代表する酷道として、酷道マニアの間ではよく知られた路線でもあります。

 ブログ主は国道265号線と国道388号線はそれぞれ一部区間を走ったことがあるのですが、全部を走ったことはなかったので一度は全線を走ってみたいと思っていました。それで2016年のゴールデンウィークはまずは国道265号線を走破してみたかったのですが、災害による長期通行止め区間が発生していたため、今回は国道388号線の方を走破する旅に出かけたのでありました。

 今回ブログ主は神戸港から宮崎港までフェリーで移動し、5/1 9時頃に宮崎港を出発。途中西都市で給油の後、国道219号線を快走して11時ちょうどに湯前町に到着。ここから国道388号線のみを通って、佐伯経由で実家の大分に戻っていきます。


2. 湯前町→水上村→椎葉村まで(湯山峠越え)


湯前町→椎葉村間の地図 (google mapのデータ)


01-国道219号線と388号線との分岐点(湯前町中里)

 西都市からは本当に快適な国道219号線(米良街道)を「くぅ~」と唸りながら快走して湯前に到着。国道388号線の旅は、写真の個所を右折してから始まります。


02-最初のおにぎり(湯前町下染田地区)

 この日は5月の心地良い季候のツーリング日和でした。


03-県道33号との分岐点

 国道388号線はここを右折します。


04-九州山地に向かって突入します

 この辺りの国道388号線は湯前町~水上村間の幹線道路ということもあり、普通に走りやすい道路環境になっています。


05-広域農道との分岐点

 国道388号線はここを右折します。


06-宮崎・熊本県道142号上椎葉湯前線(左側)との分岐点

 人吉方面から上椎葉(椎葉村の中心地)に向かうには、湯山峠(R388)+飯干峠(R265)を越える国道ルートよりも、こちらの県道ルートがメインのようです。


07-市房ダム手前のループ橋

 この道をぐるりと回って水上村に入ります。


08-市房ダム

 春は1万本の桜が咲く、桜の名所とのこと。写真の対岸に見える道は先程分岐した上椎葉湯前線になります。


09-湯山温泉付近までは普通の道

 この辺りまでは普通の道です…


10-湯山峠前の警告看板

 「これより5km先 幅員減少の為離合困難(道路幅員2.5m)」の警告看板が出ています。言わずと知れた酷道の予兆です。(゜∀゜)


11-1車線になってきました

 ここからが湯山峠の酷道モードの始まりです。


12-湯山峠の酷道の風景1


13-湯山峠の酷道の風景2


14-湯山峠の酷道の風景3

 湯山峠の熊本県(水上村)側は、狭くて、路面も葉っぱが多くて、きついカーブも多いのですが、狭いとはいえ大型車が通れるレベルの幅員があるのがまだ救いです。


15-熊本・宮崎県境

 ここから宮崎県に突入します。


16-椎葉村矢立地区1

 早くも民家が見えます。この辺りは2車線のよい道路環境でした。


17-椎葉村矢立地区2


18-えげつない急坂ヘアピンカーブ

 湯山峠の宮崎県(椎葉村)側は、路面状況は酷くはないものの、広いところと狭いところが混在していること、そしてたまに写真のようなえげつない急坂ヘアピンカーブがあるので油断なりません。


19-国道265線・上椎葉(飯干峠)方面への分岐点(椎葉村大河内地区)

 今回は直進しますが、飯干峠方面へ進む場合は左側の道へ180度Uターンするかたちで入っていきます。なお、写真に小さく見える立て看板には「国道265号 4t車以上通行止め 吐合橋より約6.5km先 道路決壊の為」との記載がありました。
 ブログ主が横浜を出発する前に交通状況を確認したときは「全面通行止め」だったのですが、文面を見る限りではバイクでは通行できそうに見えます。


20-国道265号と388号の重複区間

 二重のおにぎりになっています。


21-重複区間は谷沿いの道路

 大きな岩がごろごろしている一ツ瀬川の支流沿いを進んで行きます。重複区間は幅員が狭い個所が多いものの、路面は良好でした。


22-古びたガソリンスタンドの看板が見えます

 人の気配がありそうなだけでも安心感があります。


23-国道265号 西米良村方面との分岐点手前

 道なりだと国道265号を南下して西米良村方面に進むため、分岐点では左側に進みます。この付近は“平”と書いて“だいら”と読む地名でした。この分岐点に到着したのは、湯前を出てちょうど1時間の12時。途中写真を撮りながら止まっては走ってを繰り返していたので、普通に走れば40分程度で湯前からここまで来れると思います。


3. 椎葉村→美郷町(旧南郷村)まで(大河内越え)


椎葉村の国道265号分岐点から旧南郷村市街地までの地図 (google mapのデータ)

 ここから先は国道388号線きっての酷道区間とされる“大河内越え”のルートとなります。


24-大河内峠方面入口


25-大河内峠方面の警告看板

 急カーブ・路肩軟弱・幅員狭小のため、長さ8m以上通行不可となっています。


26-大河内小学校前

 とはいえ国道265号の分岐点からしばらくは集落が存在するエリアで、写真のような小学校も存在していました。


27-人影皆無の山中に進んで行きます

 先程の小学校のある集落を過ぎると、人影皆無の山の中に突き進んでいきます。後続車や対向車もほとんどない状況で、ここで何かあると助けを求めることも困難になります。


28-一ツ瀬川の源流が谷底に見えます

 延々と続くカーブと坂道をひたすら進んでいき、高度をどんどんと上げていきます。


29-荒河内(あらこうち)滝

 滝の案内が出ています。


30-荒河内滝の方向

 残念ながら水量が足りないようで、想像していたような滝の状態ではありませんでした。


31-大河内桑木原林道との分岐点

 ここでY字型の分岐点に突き当たります。ここは右に進みますが、左に進んだ場合は大河内桑木原林道を経由して上椎葉に至るルートになるようです。


32-原野の酷道

 ここから先はさらなる酷道モードに入り、一車線の道路の真ん中はひび割れ、路面は石ころや枯葉・枯れ枝が散乱するようになります。


33-大河内峠越えの難所

 悪い路面の山登りが延々と続くため、疲労感がハンパありません。。。


34-これより先 落石注意

 つーか、これまでも道も十分に落石がありましたが…


35-大河内峠の下り開始

 この付近が大河内峠を登り切ったところみたいです。ツーリングマップルによると、大河内峠の標高は1120m。2年前に走った福井・岐阜県境の温見峠(走行記はこちら)は一年の半分が冬季閉鎖になるようなところなのですが、そこの標高は1020mなので、大河内峠は温見峠よりも標高が100mも高いところを走っていることになります。

 先程の国道の分岐点から大河内峠までは、写真を撮りながらでも約25分で来れました。


36-山神様を祭っているところ

 森林の平穏と林業関係者の安全を祈願して、山神様を奉っているようです。


37-大型車との離合

 この大河内越えの約30kmの区間で、唯一の対向車だったのがこのトラックです。この区間は基本的に大型車は通れないのですが、今回遭遇したのはこの付近でお仕事をされているトラックのようで、荷台に切った木をたくさん載せていました。
 かち合った場所はブログ主のバイクとの離合すらできないところだったため、離合できる場所まで、トラックに5m程下がってもらいました。


38-大河内峠の下り(吐野々地区)

 この辺りは吐野々(はきのの)という地名なのですが、進んでも進んでもおにぎりに記載されている地名は吐野々が続きます。要はだだっ広い区域です。


39-断崖沿いの道


40-広いところに出たと思いきや…


41-やっぱりこんな道に…(;´Д`)


42-明るい酷道

 まだ陽があるので木漏れ日の間から妖精さんでも出てきそうな明るい雰囲気ですが、日が暮れると人工の光が皆無の漆黒の闇になることが容易に想像できます。こんなところを夜間に走りたくはないものです。


43-民家が見えてきました

 ようやく人里に降りてきました。気が少し楽になります。


44-今度は右手に清流が

 そのまま飲めるんじゃないかと思うくらいの透明な水の清流になっています。


45-椎葉村栂尾地区(12:50頃)

 ここもまだ椎葉村です。湯山峠を越えて椎葉村に入ったのが11:40頃なので、途中写真を撮りながらということもありますが、約1時間以上走ってもまだ1つの村を越えられていません。。。


46-上椎葉方面との分岐点

 地図を見ると、左は中山峠を通って上椎葉に抜けるルートのようです。


47-分岐点の先から美郷町(旧南郷村)に突入します。

 ようやく椎葉村から抜け出せました。(ちょうど13時)


48-阿切(あせり)地区

 変わった地名です。


49-数十km振りに自販機を見かけました

 美郷町入ってからも狭い道は続くのですが、この辺りからは広めの片側1車線快走路が増えてきます。


50-牛山地区


51-改良中の道路

 道路の拡幅が現在進行形で進んでいるようです。


52-完全に人里に降りてきました


53-鬼神野地区

 ここは鬼神野(きじの)という厨二心をくすぐられる地名になっています。なお写真の奥にある看板は、右に進むと米良椎葉林道経由で上渡川・西都方面に至る案内になっています。


54-森の駅きじのに到着 (写真はブログ主のバイクXJ6 Diversion)

 そして道の駅ならぬ“森の駅”に到着します。(13:10頃)
 ブログ主は9:30頃に西都市で給油休みをして以降ほぼ走り続けており、途中の休憩は11時頃に湯前町でヘルメットを取って手持ちのペットボトルのお茶を2口程度飲んだだけでした。またこの日は汗ばむような気温だったのですが、防寒体制のジャケットを着たまま走り続けていたブログ主はかなりの汗をかいていて、体から水分が抜けていました。休憩できそうなところを探していたところだったので、これ幸いと森の駅に滑り込みます。


55-森の駅きじのの建物

 ふらふらな状態で森の駅に辿り着いたブログ主はここで昼食でも取ろうかと思っていたのですが、残念ながらここではレストランのような食事を提供してくれる設備はなく(ただしお土産品や食品の販売はあり)、仕方なく給水だけして先に進みます。


56-ここから先はしばらく快速道

 旧南郷村の市街地に向かって進んで行きます。


57-県道39号西都南郷線との分岐点


58-百済の里の前(旧南郷村市街地)

 チマチョゴリっぽい衣装を着ている人に注目!


59-春祭りの会場

 南郷村は百済王族が移住してきたという伝説があるとのこと。この日は「百済の里 南郷温泉春まつり」というお祭りが行われていたようです。


60-田舎屋みかど

 そしてその後間もなくして見つけた、道沿いのおそば屋さんに入ります。(13:30頃)


61-この日の昼食(そば定食)

 ランチタイムを過ぎていたためか、入店時のお客はブログ主の一人のみでした。ここでは太麺の田舎そばにいなり寿司を追加したセットをいただきます。このお店では梅干しを自由に食べられるので、合わせて1ついただきます。お蕎麦のおつゆと梅干しの塩分が体に染み込むようで、とてもうまかったです。(´∀`)

 こうしてお腹を膨らませた後で、国道388号線を走破する旅を続けていきます。(その2へ続く)



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