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博多から佐世保まで海側ルートの列車に乗ってみる

2012年04月30日 | 旅行・鉄道
【乗車日:2012/4/30、最終改版日:2012/5/22】

私の今年のゴールデンウイークは、システムリプレースのお仕事のため
連休前から連休明けまでずっと福岡に滞在することになりました。
連休中は全日がお仕事になってしまう可能性もあったのですが、(;´Д`)
幸いにしてお仕事が順調であったため、4月30日は完全オフになりました。

今回はその休みを利用して、一度やってみたかった博多から佐世保まで
主に筑肥線と松浦鉄道を使って、海側ルートをぐるっと回ってみるという
日帰りの鉄道旅行に出かけてきました。

今回の旅程は次の通りです。

1. 博多(7:49)→(9:15)西唐津: 地下鉄空港線~JR筑肥線 (西唐津行き)
2. 西唐津(9:27)→(10:21)伊万里: 筑肥線 (伊万里行き)
3. 伊万里(11:36)→(14:09)佐世保: 松浦鉄道西九州線 (佐世保行き)
4. 佐世保(14:27)→(14:39)早岐: 快速シーサイドライナー(長崎行き)
5. 早岐(15:17)→(16:22)佐賀: 快速有田陶器市号(南福岡行き)
6. 佐賀(16:41)→(17:52)唐津: 唐津線(西唐津行き)
7. 唐津(19:13)→(20:36)博多: JR筑肥線~地下鉄空港線(福岡空港行き)

今回の目的は、次の通りです。
 ・筑肥線を全線走破してみる
 ・松浦鉄道の海側ルートを走破してみる(最西端の駅を通過)
 ・JR唐津線にも乗ってみる

九州出身の乗り鉄である私は、九州内の鉄道の主要路線は乗ったことが
あるのですが、筑肥線や松浦鉄道には乗ったことがなかったので、
これを機に列車の旅を楽しんでみることにしました。



1. 博多(7:49)→(9:15)西唐津

まずは泊まっている博多駅近くのホテルよりJRのみどりの窓口へ向かい、
九州内の鉄道(新幹線・特急を除く)を3日間乗ることが出来るという
フリーきっぷの一種である旅名人の九州満喫きっぷ(1万500円)を購入。
その後、コンビニで軽食と飲み物を買って地下鉄に向かいます。



1-博多駅の地下鉄ホームにて

福岡の地下鉄にはよく乗るのですが、藤崎以西に乗るのは初めてなので
ちょっとワクワクします。空港線から西唐津行きの普通列車に乗ります。



2-筑肥線から眺める海

列車は地下鉄線とJR筑肥線の境目の駅である姪浜駅で地上に出た後、
海沿いのところを走っていきます。

福岡の街を離れるに連れて、みるみると田舎の風景に変わっていきます。
姪浜を過ぎた辺りの市街地付近から眺める海も都会的な感じで綺麗ですが、
この辺の海も“いかにも玄界灘”って感じがしてイイ感じです。
この日は雨天だったので、ちょっと薄暗い感じがするのが残念でした。



3-虹ノ松原駅

名勝地ですが、駅的には小さなところでした(無人駅?)。



4-西唐津駅に到着

列車は定刻で終点の西唐津に到着します。


<これから乗車される方への一口メモ>
 ・空港線直通の筑肥線は、全車両がロングシートとなっています。
  ボックス席で海側の綺麗な車窓を楽しみたいところではありますが、
  そういう訳にも行きませんので、諦めましょう。(;´Д`)
  (ただし早朝の便で、筑前前原以西の区間であれば、ロングシートを
   独り占めすることは可能かと思います)

 ・福岡空港/博多/天神方面から唐津へ向かう場合、途中の筑前前原駅で
  後ろ3両を切り離すことがあります(全線6両運転の場合もあります)。
  唐津へ向かう場合は、最初から前3両に乗車する方が無難です
  詳しくはサボとか駅の案内を参照。

 ・博多~唐津間は所要時間が80分程あるのですが、ロングシートの
  地下鉄車両で移動するのは面倒です。乗り継ぎが合うのであれば、
  何本か走っている快速列車を使うと便利かもしれません、



2. 西唐津(9:27)→(10:21)伊万里

西唐津からはおよそ10分の待ち合わせで(かなり運転本数の少ない)
伊万里方面の筑肥線普通列車に接続します。



5-奥の方から伊万里行きの列車が入線

列車は、前に乗ってきた電車が筑前前原行きとして発車した後に、
奥の方から1両編成の黄色いディーゼルカーがホームに入ってきます。



6-伊万里行き列車(DC125)の車内はこんな感じ

車内は始発の西唐津を出発時点で数名、次の唐津駅からそこそこ乗ってきて
各ボックスに1~2名が乗っている感じでした。



7-唐津~伊万里間の唐津側は、緑の濃い山の中を走ります

列車は唐津線との分岐点である山本駅を出発すると、「複線区間かよ!」と
思わず勘違いしてしまいそうな唐津線との長い併走区間を過ぎて、
更なる山の中に入り込んでいきます。

筑肥線・山本→肥前久保駅間の車窓



この日は生憎小雨交じりの天気だったのですが、濃い緑と雨で湿った深い
山の中をトコトコと駆け抜ける車窓は、私にとってはたまらく最高でした。



8-唐津~伊万里間の伊万里側は、田んぼが多いです



9-田舎の駅の風景



10-JR伊万里駅に到着

唐津を出発して1時間足らずで終点の伊万里駅に到着します。



11-松浦鉄道へは一旦駅舎を出て乗り換えが必要とのこと



12-伊万里駅は道を挟んでJR側と松浦鉄道側の駅舎が繋がっています

駅舎間は2階の連絡通路を渡って通り抜けることが可能です(エレベータあり)。



13-伊万里駅の松浦鉄道側の駅舎には観光案内所や軽食(うどん系)のお店があります。

伊万里駅では約1時間の待ち時間があったので、ここで遅めの朝食(うどん)と
コーヒーをいただいて一服。また、観光案内所でお土産を買ってきました。

<これから乗車される方への一口メモ>
 ・伊万里駅には駅舎内の売店/軽食コーナーの他、駅のすぐ近くにファミレス
  (ガスト)や大きめの本屋、24hのスーパー(MAX Value)があるので、
  1時間程度の待ち時間は、あまり苦にならずに潰せると思います。



3. 伊万里(11:36)→(14:09)佐世保

佐世保行きの列車が発車する20分程前に松浦鉄道のホームに入ります。
「運賃は下りるときに支払ってください」という状態であったため、
駅員のいる伊万里駅であっても、改札を受けずにそのままホームへ進みます。



14-松浦鉄道の伊万里駅ホームにて

ホームには、有田行きの普通列車が入線していました。
佐世保行きの列車は、発車の10分ぐらい前に入線してきました。



15-佐世保行き列車の車内1

今回乗ったのは1両編成の列車でした。
海側の車窓を楽しみたかったので、進行方向右側のボックス席に座りたかった
のですが、列車は後ろ乗りということを知らずに前の乗車口から乗ろうとして
後ろの乗車口に回されてしまって席取り合戦にあえなく敗戦し、結局左側の
窓側席に座ることに。(;´Д`)



16-佐世保行き列車の車内2

海沿いの風景は(左の座席から見ても)どこも味があったのですが、
特に松浦の発電所付近はいい眺めでした。



17-日本最西端の駅、たびら平戸口駅に到着

この駅が日本最西端の駅であることは、(鉄ちゃんの常識として)知っていたの
ですが、実際の線路はさらに西側に続くこともあり、あまりピンときません。
(行き止まりになっている長崎駅の方が、なんとなく西の果てっぽいです)



18-松浦鉄道の赤い列車と行き違い

赤い色なので、通常の3倍の速さで運転できるものだと思われます(誤)。



19-神田駅に到着

もちろん東京駅の隣の駅ではありません。(読み方は“こうだ”駅)



20-清峰高校前

清峰高校前駅から野球部を中心とした多くの高校生が乗車。
高校生達がいろいろだべっている分については全然問題なかったのだが、
私の向かいの席に金髪+後ろ髪垂らし+パンツ見せ姿のDQNが斜めに腰掛けて
近くの高校生連中と話をしていて、ちょっと不快な気持ちになる。
(※ ただし車内で悪いことをしている訳ではないので問題は無し)

この後、高校生達が佐世保中央駅でごっそり下車するまで、
車内は混雑気味な状況となる。



21-佐世保駅に到着

伊万里を出て約2時間半でようやく終点の佐世保に定刻に到着。
佐世保駅では、駅のホームに出る前に運転手に切符を見せて下車します。


<これから乗車される方への一口メモ>
 ・列車は1両編成で、車内は海側が4人掛けボックス席×2つ+反対側が
  転換式の1人掛けシート×4~5席くらい、両端がロングシートです。

 ・海側の車窓を楽しむに最適な進行方向正面の座席(ボックス席)は、
  たったの2席しかありませんので、良席を確保したい場合は、
  頑張って20分以上前から始発で並びましょう。
  (曜日や時間帯にも因るかと思いますが)

 ・列車は始発駅であっても後ろ乗り前降りです。伊万里駅の場合は、
  上記No14の写真のホーム終端側にある“◆”の格好をした
  停車票のちょっと佐世保側で待っていましょう。



4. 佐世保(14:27)→(14:39)早岐

佐世保駅では、一旦駅舎から出て近くのお店をちょっと覗いてみるが、
結局何も買わずに駅のホームに戻ってくることに。


22-佐世保駅に停車中の特急みどり号(ハイパーサルーン)

ハイパーサルーンは、かつてはJR九州の誇る新型特急車両だったのですが、
現在はすっかりお下がり用の車両になっている感じがします。(´・ω・`)



23-シーサイドライナー(キハ200系)

佐世保から次の早岐駅までは、大村線経由の長崎行きシーサイドライナーに
発車間際に乗車することに(半分、行き当たりばったり)。
この日はGWの休日&シーサイドライナーは混雑することは知っていたので、
座れないことは覚悟の上だったのですが、なんとか着席できました。

シーサイドライナーは、昔は佐世保~早岐間にある日宇・大塔駅は通過して
いたような記憶があるのですが(勘違いであれば済みません)、今回は各駅停車
状態で早岐駅に到着します。



24-早岐駅に到着

早岐駅では次に乗る快速有田陶器市号の発車まで40分程度時間があるので、
一旦駅舎を出て近くのドラッグストア兼100円ショップに寄ったり、
駅の売店でお土産を買ったりします。



5. 早岐(15:17)→(16:22)佐賀


25-早岐駅の電光掲示板(快速有田陶器市号)

早岐から佐賀までは、臨時列車である快速有田陶器市号に乗車します。
この列車は特急みどり号・ハウステンボス号に近いものがあるのですが、
起点が博多の手前の南福岡、終点が佐世保の手前の早岐というマイナーな
(ある意味マニアックな)設定になっています。



26-快速有田陶器市号(811系)

再び早岐駅の構内に入ったのは、発車の約10分前(15:05頃)だったのですが、
快速有田陶器市号はすでに4番ホームに入線して扉も開いており、いつでも
乗車できる状態になっていました。



27-快速有田陶器市号(横から)

快速有田陶器市号の車両は、普段鹿児島本線の快速で使われているものと同じ
811系電車でした。



28-快速有田陶器市号(車内)

811系は転換クロスの座席です。

列車は定刻に早岐を出発。早岐発車時点では1車両に2~3人しか乗車していない
ような超ガラガラ状態だったのですが、次の有田駅で大半の席が埋まり、
その次の上有田駅でほぼ満席になります。有田陶器市恐るべし。

私が乗っていた車両は4両編成の前側車両だったのですが、上有田駅を
発車する時には立ち席の人が若干名いました。
そうした人に対して、車掌さんが「後ろの車両が比較的空いていますよ」と
いって案内していました。



28-佐賀駅に到着

電車は、単線の佐世保線内で遅れている行き違いの列車を待ち合わせたため、
佐賀駅には4分ほど遅れて到着します。


<これから乗車される方への一口メモ>
 ・快速有田陶器市号は、佐世保線の特急より停車駅や所要時間が若干多い
  ものの、運転速度も結構早いです。

 ・有料特急に乗ることの出来ない乗車券(フリーきっぷ)の利用者には、
  かなり便利な列車です。乗車できる機会があればマジでお勧めします。



6. 佐賀(16:41)→(17:52)唐津


30-西唐津行き普通列車(唐津線・キハ47系)

快速有田陶器市号は佐賀駅の4番ホーム中央に停車しました。
佐賀駅で乗り換える唐津線の普通列車は約20分後の発車予定なのですが、
この列車はホーム向かい側の3番線(の長崎寄り)にすでに停車しており、
急いで乗り換えます。

ところが車内の人影はまばらで、ボックス席は右側でも左側でも、
好きな方を選べる状況でした。



31-唐津線キハ47系の車内

今回乗った唐津線の列車は、1車両にボックス席が縦5×2(左右)=10マスある
2ドアタイプの2両編成でした。



32-唐津線からの車窓1

唐津線ローカル線ですが、だからといって深い山の中を走る訳ではなく、
地方国道沿いの町を結ぶ生活路線っぽい感じがしました。



33-唐津線からの車窓2(鬼塚駅付近の川沿い)

列車は再び山本駅手前で筑肥線と合流して唐津方面へ。
車内は佐賀駅出発時点が(これでも)一番乗客の多い状態で、途中駅で少しずつ
乗客が減っていって、唐津到着時は車内に数人しか乗客はいませんでした。



7. 唐津(19:13)→(20:36)博多

その後唐津駅で下車した私は、徒歩10分ぐらいのところにある綿屋という
旅館の日帰り温泉に浸かって、近くのスーパーでちょっとした買い物をして
福岡空港行きの直通列車(6両編成)に乗って博多に戻ります。

博多のホテルに戻ったときは21時前になっていました。
有意義に時間を使えた一日ではあったのですが、
「貴重な一日を、丸一日列車に乗って過ごしてしまったなぁ…」なんて
ちょっと考えてしまうのでした。

<これから乗車される方への一口メモ(唐津編)>
 ・唐津の中心駅は唐津駅です。唐津駅には高架下の駅ビル内にいくつか
  店がありますし、駅を出てすぐ近くに商店街とかもありますので、
  日中であれば多少の時間は潰せると思います。

 ・ただし西唐津駅前には何もありませんので、この駅で始発列車を
  長時間待つ場合は、覚悟してください。(;´Д`)




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