きたへふ(Cチーム)のブログ

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東京から鹿児島まで新幹線で一番乗りを目指してみる

2011年03月12日 | 旅行・鉄道
【最終改版日:2011/6/24】

去る2011/3/12に九州新幹線が全線開通し、東京から鹿児島までが
新幹線で1本で繋がりました。

元々3月12日の週末に九州(大分)の実家に戻る予定のあった私としては、
「せっかくだから俺は東京から鹿児島まで新幹線で一番乗りしてやるぜ」
ということで、(なにがせっかくなのかはさておき)指定券の発売開始
となる1ヶ月以上前から、その計画を練っていました。

今回のエントリでは、切符を手に入れるまでの話と、いろいろトラブルに
見舞われた3月12日の乗車記を記載したいと思います。



1. 計画内容と切符を手配するまで

2011年3月のダイヤ改正後、東京から鹿児島中央まで一番乗りとなる
移動方法は、次の通りとなります。

 のぞみ1号 : 東京(6:00) → (10:38着)小倉 → (10:55着)博多
 さくら411号: 小倉(10:43) → 博多(11:04発) → (12:43)鹿児島中央

 ※ さくら411号は、新下関始発(10:32)の鹿児島中央行き。

ただし九州新幹線の指定券はえきネットでは取れなかったため、
さくら号の指定券はJR九州に縁のある親戚を通じて切符の手配を
お願いしていました。

ところが、さくら411号は満席で発売日に取ることができませんでした。
開業初日の九州新幹線の指定券は、本数が少ない最速列車のみずほ号が
瞬殺されることは判りきっていたのですが、一番列車でもでもない新下関
始発の列車でさえ、指定が取れないとは思いませんでした(泣)。

しかし乗車の10日程前に、キャンセルの出た指定券をなんとか
GETすることができました。

以下、東京から鹿児島までの乗車券と特急券です。



東京から鹿児島までの乗車券

乗車券については東京都区内から鹿児島まで購入。
実際には鹿児島駅まで行く予定はないのですが、新幹線を降りたときに
鹿児島中央駅で切符を回収されないように、鹿児島線の終点でもある
お隣の鹿児島駅までの乗車券を買いました。
(ちなみに値段は鹿児島中央までと同額)



のぞみ1号のグリーン指定券(東京→博多)

これまでN700系のぞみ号のグリーン車に乗ったことはなかったので、
今回は奮発してグリーン車をGET。これは楽勝で取れました。



さくら411号のグリーン指定券(博多→鹿児島中央)

キャンセル待ちでようやく手に入った指定券ですが、
残念ながら車端部通路側のハズレ席になります。

一口メモ
九州新幹線の特急券についての補足ですが、東海道新幹線エリア
(京都以東)から鹿児島中央まで行くには、最低でも一度は乗り換えが
必要となるのですが、その乗り換える駅によって料金が変わることが
あるので注意が必要です。

今回の私の場合では小倉駅か博多駅で乗り換えることができますが、
小倉駅で乗り換えて小倉⇔鹿児島中央間の指定券を購入すると、
小倉⇔博多間(JR西日本)と博多⇔鹿児島中央間(JR九州)の料金を
合算した価格になってしまうため、割高になってしまいます。

(ちなみに東京から小倉・博多までは、特急料金/グリーン料金とも
同額です。そのため博多駅で乗り継がねば、小倉⇔博多間の指定席
特急券 約1500円が余計にかかってしまうことになります)


小倉→鹿児島中央間の指定席特急券(乗変前のチケット)

特急料金のところが、JR西日本(小倉→博多間:特1,450)と、
JR九州(博多→鹿児島中央間:九特4,300)の合算になっています。

少しでも安くする場合は、新大阪乗り換えで山陽・九州新幹線の
直通(割引)料金にするか、博多駅で乗り換える必要がありますので
ご注意ください。


こうして切符自体は準備万端だったのですが、前日に大地震が発生した
関係で、一番乗りプランに暗雲が立ちこめることになります。

地震発生当日(3/11)の件については、こちらのエントリを参照。



2. 3月12日当日の乗車記録・感想

横浜市在住の私が新幹線の始発駅である東京駅に行くには、
JRの東海道線か京浜東北線を使う必要があるのですが、
この日は前日の地震の影響で、JRの在来線は朝の7時頃まで
復旧見込みは無いという最悪な状態になっていました。
(なお、新幹線の始発であるのぞみ1号は、東京駅6:00発)

ただし東海道新幹線は予定通り運行されるとのことだったので、
東京から乗ることは無理でも、最寄りの新幹線停車駅である
新横浜か品川までは、なんとかしてでも向う必要があります。

最悪はタクシーを使うことも覚悟していたのですが、
 ・京急線の品川までの普通列車は運転中
 ・東京の地下鉄は、復旧した昨夜から終夜運転中
との情報を聞きつけ、とりあえず京急の駅に向かいます。

そうしたところ、無事に京急線に乗ることが出来たのですが、
朝の5時にも関わらず車内は昨日帰宅できなかったと思われる
人たちでいっぱいで、朝のラッシュ時並に混雑していました。



朝5時過ぎなのに激混みの品川駅(京急線)


品川駅に到着すると、
「JR線は止まっています」
「地下鉄は、泉岳寺駅まで歩いて乗り換えてください」
とのアナウンスが。

東京駅に向かうには泉岳寺駅まで歩いて都営浅草線で
宝町辺りまで行って徒歩で東京駅に行く必要がありますが、
そんなことをやってると新幹線の時間には間に合わないので、
結局東京から乗車することは諦めることに。

東海道・山陽・九州新幹線全区間を一番最初に乗り通すという
計画は、早くもこの時点で頓挫することになります。(;´Д`)



停止中の在来線切符券売機



品川駅の新幹線の切符売り場に突入する人々

品川駅のコンコースは新幹線の切符を買い求める人たちで、
大行列が発生していました。


のぞみ1号が品川駅を発車する6:07まで30分以上時間があるので、
駅の近くのコンビニ等で食料品を探し求めます。



売り切れ閉店の吉牛



空っぽのコンビニ

ところが地震の影響でファーストフード店は閉店し、
コンビニも弁当・パン・おにぎりはおろか、お菓子類でさえ
売り切れてしまっています。

仕方なく、ようやく手に入ったあんまんとあめ玉と飲み物を
持って品川駅の新幹線乗り場に入りますが、その後駅構内の
お弁当売り場で、お弁当はあっさりGETできてしまいました。



品川駅の新幹線ホーム

ホームで列車を待っていると「1A 150%」との業務放送が。
のぞみ1号の自由席は超満員状態でやってくるようです。
(昨日新幹線が止まったので、名古屋方面に行きたい人が
集中していたのだと思われます)

のぞみ1号は定刻で品川駅に到着。早速乗り込みます。



N700系のぞみ号のグリーン座席1(全体)



N700系のぞみ号のグリーン座席2(コントロール部)



N700系のぞみ号のグリーン座席3(フットレスト)



N700系のぞみ号のグリーン座席4(左の肘掛け部)



N700系のぞみ号のグリーン座席5(読書灯)



N700系のぞみ号のグリーン座席6(前部のテーブル)


N700系のぞみ号のグリーン座席7(左と前のテーブルを出したところ)



N700系のぞみ号のグリーン座席8(電源コンセント)

N700系のぞみ号のグリーン車の電源コンセントは、
肘掛けのところに付いています。
(最初、どこにあるのか判りませんでした)



N700系のぞみ号のグリーン座席から見た車内(通常時)

のぞみ1号は品川の次の新横浜を定刻で出発しますが、名古屋に
向かって加速中に、いきなり車内が暗くなって急停車します。



N700系のぞみ号のグリーン座席から見た車内(停電時)

どうやら地震(余震)のために送電がストップされたらしく、
緊急停車してしまったようです。偶然その決定的シーンを
動画に納めていたので、興味のある方は下の動画をどうぞ。



N700系のぞみ号の緊急停車シーン

緊急停車する前に警報音らしきものが聞こえますが、
これは新幹線のものではなく、他の乗客が持っている携帯の
緊急地震速報の警報音だと思われます。
※ 動画の詳細情報は、こちらのエントリを参照ください。

なお停電停止中は、コンセントからの給電は止まりました。
また停電中はエアコンが止まるので、ヤニ部屋(喫煙ルーム)は
使用禁止との車内放送がありました。

その後、のぞみ1号は10分足らずで運転を再開し、そのまま
8~10分遅れで終点の博多まで向かいます。

博多駅で乗り継ぐ予定のさくら411号は、9分の待ち合わせと
なっていますが、車掌さんに確認したところ、のぞみ1号との
接続を行うので、心配はしなくてもよいとのことでした。

前日は地震で新幹線がストップしていたせいか、この日は指定席・
グリーン車とも全て満席で、自由席は激混みのようでした。

また、名古屋で接続する南紀号、新大阪で接続するくろしお号は
津波警報の影響で紀勢線が止まっているため運休。
岡山で接続する特急列車は、発車を待ってもらうように調整中。
小倉で接続するソニック号は日豊線が津波警報で運休中のため
駅の案内に注意すべしとの放送がありました。



グリーン車の乗客に配布されるお手ふき

高い料金を払って得られるものは、ちょっぴりよい座席と
このおしぼり1つだけです。ドリンクサービスはありません。



のぞみ号の乗車口(博多駅にて)



博多駅の看板。隣駅に新鳥栖が増えています。



乗車位置の案内板

のぞみ号とさくら号は、博多駅の同じ島のホームで
乗り換えが可能となっています。

この日は地震の影響で九州新幹線全線開通の式典は
自粛されたとのことですが、ホーム上はさくら号に
乗る人・撮影する人でそれなりの人がいました。



博多駅のホーム(接続のさくら号は5分遅れ)


その後、向かい側のホームに入ってきたさくら号は、自由席が
1/3ぐらい空いていた状態でした。(窓側席ですらGET可)

地震がなければきっと満席だったと思うのですが、
さすがに今回ばかりは、不要な外出を控えた人が
多かったのではないかと思われます。



N700系さくら号の乗車口(鹿児島中央で撮影)



N700系さくら号のグリーン車の車内

のぞみ号が遅れた関係で、さくら号も8分ほど遅れて
博多駅を出発することになります。



N700系さくら号のグリーン車の座席

N700系さくら号のグリーン車は、のぞみ号のグリーン車と
あまり変わらない(色だけ違う)ような印象を受けました。
なお、さくら号のグリーン車は半室(1両の半分)のみです。

さくら号の普通指定席は4列シート(2x2)の神座席なので、
グリーン車であれば3列シート(1x2)ぐらいにしておかないと
ランクが釣り合わないというか、お得感は無い気がします。



新鳥栖駅



さくら号グリーン車の乗客に配布されるお手ふき+キャンディ

九州新幹線内においても、グリーン車のドリンクサービスは
ありませんでした。



次は熊本に停車

在来線では80分ぐらいかかっていた博多⇔熊本間が、
新幹線だとたった40分程度で到着。やっぱり早いです。

熊本から鹿児島中央までは各駅に止まります(うざい)。



ついに終点の鹿児島中央駅に到着

8分遅れで博多を発車したさくら号ですが、驚異の回復運転で
鹿児島中央駅には定刻で到着しました。(12:43)

寝台特急はやぶさ号時代は、東京から西鹿児島まで丸1日(24H)
かかっていたのですが、新幹線だと朝出て昼過ぎに着くので、
感慨深いものがあります。

なお、さくら号の特急券ですが、駅の改札で「記念に下さい」と
申し出たところ、桜マークの乗車記念印(無効印)を押した上で
返してくれました。
後述の熊本駅でも同じ桜マークの無効印が使われていました。


今回の旅行後の切符(右の2枚が無効印の押された特急券)



さくら号の出入口



お姉ちゃんとコスプレ集団のお出迎え

鹿児島中央駅に降り立つと、暖かいお出迎えが待っていました。



鹿児島中央駅でのお出迎え

パンフレット等の入った白い袋を配っていました。



テレビ局のインタビューを受けている人



鹿児島中央駅を出たところ

お祝いのイベントが行われていたようです。



駅前のお茶屋さん

鹿児島では家族から頼まれていた「かるかん」(お菓子)等の
お土産を購入します。



鹿児島中央駅の電光掲示板

鹿児島の滞在時間は1時間足らずで、熊本方面に戻ります。



さくら号を見学・撮影する人々



N700系さくら号の指定席全景(微妙な色合い)

鹿児島中央から熊本までは、普通指定席で戻ります。
さくら号の指定席車両の座席はひかりレールスター号と同様に
2x2の4列シートになっています。(自由席は3x2の5列シート)
当然のごとく4列シートの方が広々していて快適です。

普通指定席を使って東海道新幹線区間(京都以東)より九州新幹線に
乗り継ぐ場合は、新大阪でさくら(orみずほ)に乗り換えた方が、
より快適に移動できると思います。



N700系さくら号の指定席用座席

窓側座席は足下に電源コンセントがあります。
(東海道・山陽新幹線のN700系と同じ)



N700系さくら号の指定席用座席(テーブルを出したところ)

木を使ったなんとなく暖かみのあるテーブルです。



熊本駅に到着(ここで下車)

熊本駅のホームは、九州新幹線を見に来た子供連れの人たちが
多くいました。小さな子供が新幹線の運転手さんに手を振ると、
運転手さんはそれに答えて軽く手を振ってくれていました。
子供達は大喜び。


今回の“九州新幹線に乗ってみる旅”はこれで終了になります。
初めて九州新幹線に乗ってみた感想ですが、正直なところ
「小綺麗にまとまっちゃって、あんまり面白くない」
という感じでした。
なんとなく長野新幹線に似ているような気もします。

山間部とトンネルが多いため、見応えのある風景は少ないです。
鹿児島本線の八代以南は海沿いの綺麗なところが多かったので、
それと比べると周りがコンクリート壁の新幹線では、無機質さを
感じます。(こればかしは仕方がないところではありますが)


この後私は在来線(豊肥線)に乗り換えるため、一旦駅を出ます。


熊本駅構内のワンピースのキャンペーン

私は興味ないのですが、子供達には人気のようでした。



熊本駅でもお出迎え

熊本駅でもお出迎えがありました。



熊本駅ビルのFRIESTA(本日OPEN)

この建物内にある喫茶店で抹茶ラテをすすりながら、
WiMAXでインターネットに接続し、気になっていた地震や
福島の原発関係のニュースを確認します。



FRIESTAのマット

可愛らしいクマさんです。

その後、豊肥線を通る九州横断特急で大分に向かいます。



九州横断特急1



九州横断特急2



九州横断特急3



九州横断特急の車内

九州横断特急は、昔の特急あそ号と比べて、
 ・1編成の車両数は減少(2両)
 ・車種は変わらず(今となっては古いキハ185系)
 ・停車駅は急行火の山時代以上に増加
 ・所要時間も増加
と、特急料金を取るのもおこがましいぐらい状況になっています。

キハ187やキハ189が入ってくれると嬉しいんですけど、
新型車両が入るのはずっと先になりそうな感じです。(;´Д`)

結局その後、日豊線は津波警報で動いていなさそうだったので
大分の手前の駅で下車し、親に車で向かえに来てもらいました。




3. 車両・座席に関するメモ

 ・N700系のさくら号は、下りの場合A席が進行方向左側、
  D席(自由席はE席)が進行方向右側となる。(のぞみ号と同じ)

 ・N700系さくら号の座席番号は、大阪寄りが1番となる。

 ・九州横断特急(キハ185系)は A席が久住側(大分発だと
  進行方向右側)、阿蘇山側がD席となる。

 ・九州横断特急の座席番号は大分側が1番となる。
  大分→熊本方面だと奇数席、熊本→大分方面だと偶数席の
  方が窓が広い席となる。

 ・九州横断特急の熊本→大分方面は、1番C/D席だと前方の
  展望が得られるかも。(座高が高くなければ苦しいかも)



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東北関東大震災の体験をメモっておく

2011年03月11日 | 雑記
【最終改版日:2011/3/21】

このエントリでは2011/3/11に発生した東北巨大地震で体験したことについて
忘れないうちに記録に残しておくことにします。



3月11日 15時前
 事務所でふつーにお仕事をしているときに地震に遭遇。
 最初は小さくカタカタ揺れ、続いてちょっぴりゆっさゆっさ揺れ出す。
 先日も同様の小さな地震があったばかりなので、このときはまだ太り気味の
 同僚に対して「○○さん、事務所内で飛び跳ねちゃいかんでしょw」とか
 冗談を言い合う余裕の状態。

 ところが本震と思っていたこの揺れは実は序章で、続いて先程より大きな
 揺れが発生。「うおー、今回は揺れでかいじゃん」と思いつつも、
 ちゃっかりカバンの中からデジカメを取りだし、動画撮影を開始する。
 このときまでは、まだこんなことをやってる余裕あり。

 ところが地震はこれで終わらず、さらに続いてもっと大きな揺れが発生。
 何かに掴まっていないと立っていられず、パンフレットを載せた台が転倒
 したり、重たい複合機が横にずれてしまうなど、「こいつは本気でヤバイ」
 と初めて地震で身の危険を感じる。

 後日知ったことだが、事務所付近の震度は5強で、ビルに付けられている
 震度センサーは、なんと6弱だったとのこと。

 このとき出入口の近くにいた人が、認証カード式ドアを開けっ放しにして
 退路を確保(ナイス判断)。大きな揺れはここで治まる。

 最初の揺れからここまでの間は恐らく5分程度だと思うが、体感的には
 非常に長い時間のように感じた。

 揺れが治まる前から、ビルの防災システム(自動放送)より
 「A階(事務所の上の階)のフロアで火事が発生」
 との館内放送が流れる。
 このときは「多分誤報だろう」とタカをくくるものの、今度は続けて
 「B階(今度は下の階)のフロアで火事が発生」
 との館内放送が流れる。

 もしこれが本当だった場合、上にも下にも逃げられない状況となるため、
 冷や汗をかくほどに肝を冷やして、脱出準備にかかる。
 ところがその直後に防災センターからの館内放送で「非常ボタンが
 押されたため通報が行われましたが、実際は火事ではありません」との
 館内方法が流れてきて一安心。

 とりあえず上着を着て、カバンを持って事務所から脱出。
 重要なデータが入ったままのパソコンも持って行くかどうか迷ったが、
 悩んだ末に事務所に置いていく(正解)。

 エレベーターが止まっているので、階段をぐるぐる回って地上に降りる。
 上の階や下の階の人たちが同じ階段に流入してくるも、手際よく脱出。
 ビルの外に出ると会社の同僚達が集まっているので、自分もそこに集合。

 他の人たちは一旦、近くの避難所になる公園に避難する。ただし自分は
 会社の携帯電話に大量の障害通知アラームが届いたこともあり、一旦
 近くの客先のマシン室の状況を見に行くことにする。

 客先に向かう途中、地震で非常停止したらしい歩道橋用の公共エレベータが
 ピーピー警報音を鳴らしており、五月蠅く感じる。

 数分後に客先のビルに到着するが、そこもやはりエレベータは停止中。
 ぜーぜー言いながら階段で事務室のあるフロアに登る。その途中、
 通路の壁にひびが入り、表面がぽろぽろ落ちているのを見かける。

 客先の事務室に着くと、職員さんは対応に追われている状況。
 聞いたところマシン室の設備に問題は無いものの、主要な出先拠点が
 建物ごと停電になっているとのこと。確認のためにマシン室に入るが、
 転倒したラック等はなく、大事には至っておらず一安心。

 マシン室に入ってネットワーク機器の監視状態を確認すると、いくつかの
 主要拠点がほぼ監視不可状態。ただしUPSから給電しているWANルータ等とは
 疎通が取れた(=専用線等の物理回線はやられていないことが判った)ので、
 ちょっと一安心する。
 ※ 地震で回線がやられることは、復旧までに相当な時間がかかり、長期間
   通信が出来なくなることを意味するので、非常にまずい状況となる。

 そうしているうちに、また震度4~5クラスの地震(余震)が発生。
 念のためホストコンピュータエリアの広いスペースに移動し、蛍光灯の
 真下にならない位置で退避する。

 大きなホストコンピュータは免震装置の上に設置されており、人間がふらふら
 するような大きな揺れの中でも、免震装置は(多少ミシミシいいながらも)
 確実に揺れを逃がして装置の水平性を保っており、改めて免震装置の偉大さを
 思い知る。

 惜しむらくはマシン室はカメラ持ち込み禁止なので、このシーンの動画撮影が
 できなかったこと。もし録画できていれば、実機のホスト+免震装置環境が
 機能している貴重なシーンが残せたのですが、非常に残念。

 その後、うちの会社のメンバーは避難指示が出る。お客様を残してその場を
 去るのは非常に心苦しかったのだが、仕方がないので指示に従う。
 再び階段を使って1階に脱出するが、その途中でまだ稼働していた自販機より
 500mmのペットボトル飲料2本をGETして飲み水を確保する。

 1階のビルの玄関付近で、客先に常駐している同僚達がこぞってたむろして
 いるのをみかける。彼らは盛んに携帯電話で連絡を取ろうとしているが、
 「繋がりにくくなっております」の状態で通話はできない状態。
 しかし私が持っているWillcomは、楽勝で繋がる状態。Willcom万歳。

 その後、余震も治まってきたので、結局避難所には行かず、階段を上って
 元の事務所に戻る。

 ただし事務所に戻ってからも地震情報の確認や、たまにある余震でビルが
 延々とゆらゆら揺れることで乗り物酔いに近い状態になってしまい、
 仕事は手に付かない状態となる。

 夕方の頃、事務所から東京湾の工業地帯の方向を見ると、オレンジ色の炎が
 上がっていることを見かける。どうも火事らしい。

 その後会社から帰宅許可が出たものの、鉄道はJRと私鉄の全てが当日中運休
 することが確定したため、自宅まで歩いて帰る人、自転車を購入する人、
 無理せず会社に残る人に別れる。

3月11日 18時頃
 私は家まで歩いても1時間足らずの近場なので、そのまま徒歩で帰宅開始。
 国道沿いは同様に歩いて帰宅する人たちで混雑し、道路の方も大渋滞中。
 
 自宅近くに到達すると、付近は暗く、信号も消灯している状態に。
 大きな交差点では、おまわりさんが交通整理を行っているのを見かける。
 どうやら付近一帯が停電しているらしい。

 そして自宅のマンションに到着。マンションを含む付近一帯は停電で、
 まさに真っ暗闇の死の町状態。携帯電話の画面の明かりを頼りにして、
 部屋まで辿り着く。

 部屋に着いても明かりがないので、ノートパソコンを立ち上げて、これを
 ランプの代わりにする。部屋の中をパッと見る限りでは、地震による大きな
 被害はなさそうで、ちょっと一安心。

 ただし軽く立てかけていた丸い掛け時計が、床に落下しているのを見かける。
 時計は落下したはずみで電池が外れてしまい、14:55頃を指した状態で停止。
 暗い状態で電池を探すのは面倒なので、そのままにしておくことに。

 そうしているうちに、家族や知人から「大丈夫か?」メールが届くので、
 「無事だよ」とのメールを返信する。

 このまま停電で何も出来ない自宅にいるよりか、電気のある事務所に戻った
 方がマシなので、必要な荷物を持って再び家を出ることを決意する。

 本当はお風呂に入りたいところだったのだが、当然入れるはずもないので、
 仕方なく下着類や靴下を着替える。しばらく風呂に入れないことを想定して
 スポーツクラブ用のTシャツとバイク用の5本指靴下に履き替える。
 (速乾性でさらさらしていることと、汗をかいても臭わないため)

 また、翌日は新幹線で九州入りする予定なので、一応帰省する準備をし、
 リュックには着替え・充電器・水・食料を詰め込んで自宅を後にする。


3月11日 20~21時頃
 今度は自転車で事務所に向かう。国道は夕方の時よりもまして、歩道は
 徒歩帰宅する人でいっぱいで、車道の方も上下線が大渋滞な状況に。

 今後、いつまともな食事が取れるかどうか判らないので、開いているお店で
 食事をしようと思うものの、通り道にあったなか卯やすき家のようなお店は、
 「食材不足で閉店します」との張り紙がされており、中には入れないor
 すでに閉店されている状況に。

 それでもなんとかまだ営業している24Hのそば屋(チェーン店)を見つけて、
 カツ丼セットをいただく。ただし店内も大混雑で、立ち食い蕎麦のような
 お店なのに、20分近く待たされる。

 続いて事務所内で待機している人たち(&自分用)の食料を確保するため、
 事務所近くのスーパーに向かう。スーパーではお弁当・おにぎり類は
 すべて売り切れており、入手は不可。
 しかしなんとか、残り少ない菓子パン(いちごメロンパン)を1つ手に入れる。
 食事が手に入らない代わりに、ビスケットとかポテトチップ等の腹に
 溜まりそうな食品(主にお菓子)をいくつか購入する。

3月11日 21時頃~
 重たい荷物を持って階段で上の事務所に登ると、まだ事務所に残っていた
 人たちがラジオやワンセグをつけながら待機中。自分も荷物を置いてPCの
 フルセグでテレビを付けたところ、被害の大きさに愕然。

 自分はてっきり関東地方で起きた地震かと思い込んでいたのだが、実際に
 被害が大きかったのは東北地方で、大津波を受けて街は破壊され、
 火災はさらに広がり、海岸には200~300の遺体が打ち上げられているとの
 ニュースを目にし、何ともいたたまれない気持ちになる。

 その後、自分のThinkPadの内蔵WiMAXを使って1日600円のコースに加入。
 インターネットは使えることを確認する。インターネット上の話題は、
 やはり地震のことでもちきりであった。

 この地震で発生した横浜・川崎地区の停電は次第に復旧したようで、
 復旧が進むに連れて、障害復旧の通知メールが大量に届くようになる。
 東京電力のホームページを見ると、自宅のエリアもどうやら夜中までに
 復旧したらしく、ちょっと安心する。

 その後、ソファーで横になるが、余震と地震情報が気になって眠れず。
 結局その後、4時過ぎに事務所を後にし、なんとか品川駅まで辿り着き、
 新幹線で九州入りすることへ。
 (詳細はこちらのエントリを参照)




闘う日本 東日本大震災1カ月の全記録
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産経新聞出版


東日本大震災 レンズが震えた 世界のフォトグラファーの決定版写真集 (AERA増刊)
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朝日新聞出版

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XJ6 Diversionのオイルとフィルターを交換してみる

2011年03月08日 | バイク
【最終改版日:2011/7/24】

このエントリでは、XJ6 Diversionのエンジンオイルオイルフィルターの
交換方法等やその体験記を記載します。


オイルとフィルターの交換状況



オイル交換を行う前に下のカウルを外します



外したカウル



ドレインボルトを外して、オイルをドバドバと排出します。



オイルフィルターレンチを使ってフィルターを取り外します。



フィルターを取り外すと、ここからもオイルが出てきます。

ここで想定外の小トラブルが発生。
このときはセンタースタンドを立てて作業をしていたのですが、
フィルターを取り外したところ、中のオイルがサイドスタンド等の
ヘンなところを伝って少々漏れ落ちてしまいました。(;´Д`)

XJ6のフィルター交換時はセンタースタンドではなく、
サイドスタンドを立てて(バイクを少々傾けて)行うべき

との教訓を得ました。



新しいオイルフィルター

オイルフィルターの品番は「5GH-13440-20」です。(YAMAHA純正)



オイルフィルターの箱

箱には対応しているバイクの車種が書かれてありますが、'09年以降の
XJ6シリーズであれば、どれもこのフィルターが使えそうっぽいです。
なお、XJ6 Diversionの車種は「XJ6 SA」になります。



ここから新しいオイルを注入

オイル注入後、センタースタンドを立ててレベルゲージの確認を行います。
なお、エンジンには「2500cc」の刻印がされています。



入れたオイルはシルコリンの10W-40タイプ(1L×3本)

良いオイルを入れると炎天下で長時間走ってもギア抜けしたりせず
安定して走れるこいうことをCB1000SF時代から体感しているので、
ちょっとお高めですが、長距離ツーリングライダーの私としては
オイルはケチらないようにしています。



XJ6 Diversionのオイル・フィルター関係の仕様について

マニュアルにあるオイル関係の仕様は次の通りです。
 ・推奨ブランド: YAMALUBE
 ・種類(SAE)  : 10W-30、10W-40、10W-50、15W-40、20W-40、20W-50
 ・推奨グレード: API分類SG級以上、JASO規格MA
 ・オイルタンクの容量(フィルター交換なし時): 2.50リットル
 ・オイルタンクの容量(フィルター交換あり時): 2.80リットル

 ・オイルフィルターカートリッジの締め付けトルク: 17Nm
 ・エンジンオイルドレインボルトの締め付けトルク: 43Nm



シルコリン:Pro4 / 4ストロークスポーツバイク用 オイル
シルコリン
シルコリン



デイトナ:オイルフィルターレンチ/ホンダ、ヤマハ、カワサキ用
デイトナ(DAYTONA)
デイトナ(DAYTONA)




XJ6 Diversion のインデックスページに戻る


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XJ6 Diversionの燃料系統・燃費について

2011年03月07日 | バイク
【最終改版日:2011/6/12】

このエントリではXJ6 Diversionの燃費、タンク等について記載したいと思います。


給油中のXJ6 Diversion



1. タンク容量と燃料の仕様について

その前に説明書等に書かれてあるXJ6 Diversionのタンクや燃料の仕様を記載します。

 ・燃料タンク容量: 17.3リットル (4.57米ガロン)
 ・予備燃料容量 : 3.2リットル (0.85米ガロン)
 ・推奨燃料(※1) : 無鉛レギュラーガソリン

(※1)補足:
 燃料の種類(レギュラーorハイオク)ですが、説明書には
「ヤマハエンジンは、リサーチ法オクタン価91以上の無鉛レギュラーガソリン
使用する設定がされています。ノッキングが発生した場合は、異なる銘柄の
ガソリンを使用するか、無鉛プレミアムガソリンをお使いください。
無鉛ガソリンを使用することで、スパークプラグが長持ちし、
整備にかかる費用を減らすことができます。」
 と記載されています。ぶっちゃけた話、日本においては
 「レギュラーでもハイオクでも構わない」ということになります。
 ちなみに私はハイオクのみ使用しています。


ガソリンタンクは、キャップを開けると金具(フュラーチューブ)が見えます。


XJ6 Diversionのタンク (タンクキャップを開けたところ)

最大給油量は、この金具の下限までとなっています。ちなみに金具の穴は、
給油のノズルがぴったり入る大きさになっています。(TOPの写真参照)
後述の燃費は、給油時にぴったり満タンまで入れてトリップメーターを0に戻し、
次回給油時に給油量とトリップメーターの走行距離を読んで計算しています。

なお給油の方法ですが、毎回センタースタンドを立てて車体を水平にした状態で
フュラーチューブ下限までぴっちりガソリンを入れています。



2. 実際の燃費について

2011/6/11現在、これまでに新車引き渡し後の初回給油を除いて11回給油しましたが、
トータルでの燃費は、22.8km/Lとなっています。
(走行距離:3039.3km、総給油量:133.3リットル)

走行シーン別の燃費を記載すると、

 ・市街地(信号や多少の渋滞あり) = 18~20km/L前後?
 ・流れの良い下道(田舎道)をひたすら走る = 約24~25km/L前後
 ・高速道路を100~120km/hで走る(飛ばし気味) = 約21~22km/L前後
 ・高速道路を90~100km/hで走る(ゆっくり気味) = 約24~25km/L前後

こんな感じになっています。
2chのXJ6スレの情報によると、高速をひたすら90km/h付近で走ると、
なんと27km/Lも出るとのことです。

給油1回での航続距離ですが、燃費の良くない渋滞・市街地走行がなければ、
通常タンクのみで250~300km、予備タンクを含めると350km程度はふつーに
走ることができます。

2011.6.12時点で私の最長航続距離は、淡路SA→神戸JCT→(渋滞)→吹田JCT
→(名神・東名経由)→浜名湖SAで、距離350kmを13.9Lで走っています。
このときの燃費は、25.3km/Lとなります。宝塚トンネル付近の渋滞に
巻き込まれていなければ、もっとよい燃費になっていたと思われます。

このときは浜名湖SAの手前19km(331km)で予備タンクに切り替わったのですが、
タンク容量から逆算すると、あと50km(合計400km)は走れたことになります。

CB1000SFからXJ6 Diversionに乗り換える際に気になったのが燃料タンクの容量
だったのですが(24L→17L)、CB1000SF時代はいつも220~260km近辺で給油して
いたので、それと変わらない(それ以上の)航続距離があるので満足しています。



3. 燃料計・トリップメーターの動きについて


燃料の目盛り4の状態 (A-Trip 206.0km)


ここでは燃料計や距離計関係の詳細を記載します。
XJ6 Diversionはデジタルメーターで、燃料計・トリップメーター2種類(A,B)・
ODOメーター(累積走行距離計)が使用できます。

燃料計は満タン時に6本の目盛りが点いている状態で、走行して燃料が減ると
目盛りも減っていき、最後の1目盛りが無くなると「E■」が点滅し、距離計が
「F-TRIP」(フュエルトリップ)の0.0kmに切り替わります。


燃料の目盛り0の状態 (F-Trip 24.9km)


F-TRIPは予備タンクに切り替わってからの累積走行距離を示します。
XJ6 Diversionには(ON/OFF/Reserveの)燃料コックは無いので、
F-TRIPの状態でうっかり走り続けると、ガス欠で終了します

TRIP A,Bは、RESETボタン長押しでクリアできます(0に戻せます)。
ただしF-TRIPは手動でクリアすることはできず、給油後、約5km(3マイル)
走行後に自動的にリセットされ、表示されなくなります

なお、F-TRIP表示中であってもSELECTボタンを押すことでトリップメーターや
ODOメーターへ表示を切り替えることができます。



給油直後のXJ6 Diversion (F-TRIPメーターリセット前)


6本ある燃料計の目盛りですが、ツーリング走行では目盛り1本につき
 ・1本目=50~60km
 ・2~5本目=45~55km
 ・6本目=40~50km
ぐらいの割合で減っていくような感じがあります。
(残りが少なくなるほど、目盛りが減るのが早くなる感じ)

目盛りと燃料量の目安としては、1~3本目は1目盛りにつき2リットル少々、
4~6本目は同2リットルぐらいに相当するのかなぁ…と考えています。



4. F-TRIPへの切り替わりタイミングについて

前述の通り、XJ6 Diversionのタンク容量は
 ・全タンク容量=17.3リットル
 ・予備燃料容量= 3.2リットル
となっています。

そのため、燃料計の挙動が仕様通りであれば、F-TRIP突入直後に給油すると
14.1リットル入るはずですが、実際には13リットル丁度ぐらいしか入りません。

タンクには上部に給油できない空間があるので、元々14.1リットルは完全に
入らないものかもしれませんが、感覚的には仕様よりも少々燃料に余裕を持った
状態でF-TRIPに突入しているように感じます。

ここで給油タイミングについて持論を少々。
F-TRIP突入直後、3.5リットルの燃料が使えるものとすると、
 ・燃費が20km/Lの場合で 70km
 ・燃費が25km/Lの場合で 87.5km
も走れることになります。

そのため給油するタイミングとしては、
 ・街乗りであれば、F-TRIP突入後に少々走ってからGSを探し始めても問題なし。
 ・高速道路であれば、残り1目盛りもあれば次のSAまで余裕。
  (ただし100km以上も給油所が無い区間を除く)
という感じになると思います。

個人的には燃料の残量を気にしながら運転するのは精神衛生上よくないので、
残り1目盛り~F-TRIP突入直後には給油するようにしています。



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Yamaha XJ 6/XJ 6 Diversion / XJ 6 Diversion F, Vierzylinder
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XJ6 Diversionのヘルメットホルダーとトランクボックスについて

2011年03月06日 | バイク
【最終改版日:2011/4/16】

このエントリでは、XJ6 Diversionにヘルメットを取り付ける方法、及び、
シート下のトランクスペースについてご紹介します。


1. 標準ヘルメットホルダーについて

私がこれまでに乗ってきたバイクには全て、ヘルメットを一時的に取り付ける
「ヘルメットホルダー」が付いていました。大抵は車体左後方にある、
シートを取り外す際のレバーと鍵穴がセットになっているやつですね。
ところがXJ6 Diversionにはヘルメットホルダーは付いていません

それでXJ6 Diversionはどうやってヘルメットを一時固定するのかというと、
標準添付品のワイヤーでシート下の金具に括り付ける方法を使用します。



添付のヘルメットホルダー用ワイヤー

ヘルメットホルダー用ワイヤーは、シート下の工具入れの中にあります。



ワイヤーを金具にかけてヘルメットを固定

ワイヤーの使い方ですが、先にヘルメットのあごひものリングに
携帯のストラップのようにワイヤーを通して輪っかを作り、
続いてワイヤーの反対側をシート下のL字型の金具にかけます。
最後にシートを元に戻してロック完了となります。

L字型の金具は右側にあるので、必然的にヘルメットも車体右側に
固定されることになります。
(個人的には車体左側でないと場所を食うので好みではありません)

たかだかヘルメットを本体にかける作業だけのためにシートを開けるのは
面倒ですし、そもそもシートバッグ等で座席後方に荷造りしたら、
シートを空けることすらままならなくなります。

正直なところ、標準のヘルメットホルダー機能は「無いよりはマシ」
程度のものなので、結局別売りのヘルメットホルダーを付けました。



2. 後付けのヘルメットホルダーについて


オプションで取り付けたヘルメットホルダー(右の銀色のパーツ)
※ 写真で鍵が刺さっているのは、シート用の鍵穴です。

オプションで取り付けたヘルメットホルダーは、ヤマハの1500円ぐらいの
パーツです。バイク屋さんに「てきとーに付けといて!」とお願いしたら、
シートを空ける鍵穴の近くに取り付けてくれました。



実際にヘルメットを付けるとこんな感じ

私にとっては、こっちの方がしっくりします。
ただしこの位置は、ヘルメットのOリング(金具)の付いている
あごひもが短いと留めづらいですのでご注意ください。

後付けのヘルメットホルダーそのものに不満はないのですが、
バイク本体の鍵は使えず、専用の鍵を使う必要があるため、
持ち運ぶ鍵の数が増えてしまう点が、ちょっと残念なところです。

ヘルメットホルダーはツーリングに出かけると頻繁に使うものなので、
やっぱりエンジンキーと共通の本体標準パーツだと便利です。
ヘルメットホルダーは、XJ6 Diversionに乗り換えて大きく不満に
思った点の1つです。



3. シート下の空間(トランクスペース)について

シートを開けたついでに、シート下のトランク空間がどのように
なっているのかをご紹介します。



運転席の真下のスペース

ここにはバッテリーやヒューズがあります。
後ろの方には若干スペースがあるように見えますが、
シートの裏に括り付けられている工具がここに当たるので、
荷物を搭載できるようなスペースはないと思った方がよいでしょう。



シートの裏に括り付けられた標準工具
※ 前述のヘルメット用ワイヤーは、この袋の中に入っています。



後ろ座席下のスペース

後ろ座席下には若干の空きスペースがあり、ここにちょっとしたものを
搭載することが出来ます。また荷物固定用の留めゴムが付いています。
ただしこのスペースは、車検証等を入れるだけにはちょっと広く、
レインコートを入れるには狭いという、びみょーな広さになっています。



350mmのペットボトルを挟んでみたところ

留めゴムを使って350mmのペットボトルを入れてみたところ、
ぴったり(キツキツ)の状態になりました。



ETC本体の設置状況

1つ上の写真のヘルメットホルダー用L字金具とペットボトルの間に
黒い棒状の金具があるのですが、この下にも若干スペースがあります。
私の場合は、ここにETCの本体(ETCカードを入れるところ)を設置して
もらいました。



トランクルーム全体を斜めから見るとこんな感じです




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G クラフト:ヘルメットホルダー移設キット / 31221
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G クラフト


◆CGC◆ヘルメットロック◆汎用ヘルメットホルダー◆CGC-21114
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CGC


キジマ:ヘルメットロック
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キジマ

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XJ6 Diversionの添付品等について

2011年03月05日 | バイク
【最終改版日:2011/4/10】

XJ6 Diversionを新規に購入すると、バイク本体に添付されている備品の他に、
後から宅配便で送られてくるものも存在します。このエントリでは、
XJ6 Diversionにおけるバイク本体以外の備品等についてご紹介します。



1. 宅配されるものについて


購入者に届けられる箱の中身

バイクを購入すると、後日プレストから中型の段ボール箱が送られてきます。
Amazonから送られてくる段ボール箱はすかすかで軽いことが多いのですが、
プレストからは、ずっしり重みのある箱が送られてきます。



箱の中身の説明資料(1枚もの)

左下から上→右→右下の順で
 ・Y7s GEARのカタログ
 ・保証説明書
 ・製品保証カード
 ・ドキュメントフォルダ(黒)
 ・ファイルポーチ(透明)
 ・LEATHERMAN (十徳ナイフみたいなツール)
 ・初回点検無料チケット
 ・各種アンケートのお願い
となっています。



サービスチケット(初回点検無料チケット)

新車のバイクは500~1000kmで最初の点検を受けるのですが、
その初回点検の無料チケットが入っています。
初回点検を受けないと2年保証が受けられない可能性があるので
このチケットは無くしてはなりません。



保証説明書(見開き1枚もの)

中には保証期間や2年保証に含まれない項目等が記載されています。
(消耗品は保証に含まれないとか)



Y'S GEARのカタログ

段ボール箱がずっしり重たい原因はこいつでした。



オーナーズクラブの案内

http://www.presto-corp.jp/よりユーザ登録が可能とのことです。



クリアケース

車検証を半分に畳んで入れるとぴったりのサイズです。



書類ケースの外見



書類ケースの中身

青いカードの保証書とかはこの中に入れています。



十徳ナイフのようなもの(made in USA)

ペンチ・ハサミ・ナイフ・のこぎり・やすり・ドライバー・キリ・栓抜き等の
機能を備えているようですが、実際に使うかどうかはびみょーなところ。
念のため車載工具と一緒に載せておいた方がよいのだろうか??



2. 段ボール送付されたもの以外の備品関係



メンテナンスノート

整備記録を残すための書類ですが、メンテナンス方法に関する記載もあります。



和訳マニュアル

XJ6 Diversionは海外生産品なので、元のマニュアルは英語です。
それをプレストが翻訳した参考資料となっていますが、「はじめに」のところで
「翻訳文は、出来るだけ、原文のオーナーズマニュアルの表現を忠実に翻訳して
 いますが、製造メーカーの提示している表現(意図)について完全に表している
 とは限りません。内容については、必ず原文のオーナーズマニュアルの説明文と
 対比をして、ご確認下さい。」とのこと。



和訳マニュアル(中身)

メーター周りの表示内容や操作方法は必読です。



英語マニュアル

あまり見ることはないと思いますが、原文を当たる場合はこちらを参照。



鍵セット

鍵は3本あります。
赤い鍵はイモビライザーのメインキーで、普段は使わないですが、
これを無くすとキーの更新ができなくなるので無くしてはいけません。
赤い鍵の右にあるのはキーの番号の書かれたプレートで、赤い鍵と
セットで保管するようにバイク屋さんから言われました。

普段バイクに挿して使用するのは、黒のサブキー2本です。
黒鍵の上にある小さな鍵は、後付けしたメットホルダー用の鍵で、
標準品ではありません。



3. バイクの中の備品


バイクの中の工具セット

シートの裏には工具セットが搭載されています。
(シート裏のスペースに括り付けられています)



工具セットの中身



ヘルメット用ワイヤー

ヘルメット用ワイヤーも、この工具セットの中に入っています。



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XJ6 Diversionに乗ってみた感想(ファーストインプレッション)

2011年03月04日 | バイク
【最終改版日:2011/11/8】

2月末には乗れる状態になっていた私のXJ6 Diversionですが、
3月初旬に出かけたツーリングは愛車CB1000SFの乗り納めだったので
XJ6の出番はなく、その後は大地震(&新幹線での帰省)や、地震後の
ガソリン供給不足のため、乗り出すのが遅れていました。

そして3月19日にバイクを引き取り、3月26日にまともに乗り出しました。
このエントリでは、おろしたてのXJ6 Diversionに乗ってみた最初の
率直な感想を記載したいと思います。

また、今後も乗ってみた感想を追記していきたいと思います。

<2011/7/24 追記>
 これまでに約3200km程走りましたので、その感想を追記します。

<2011/9/3 追記>
 真夏に走行した場合の暑さ(熱さ)に関する感想を追記します。

<2011/11/8 追記>
 山道(峠道)を走ってみた感想を追記します。



CB1000SFのタンクに残ったガソリンを抜き出してXJ6に移植
(ガソリンの一滴は血の一滴)


<はじめに&ご注意>

 ・バイクの種類は、YAMAHA XJ6 Diversion ABS (2011年型)です。
  排気量は600ccになります。

 ・主に10年間乗ってきたCB1000SF (1000cc)との比較になりますが、
  大きいバイクから小さいバイクに乗り換えたので、前よりも軽く・
  小さく感じる感想が多くあります。
  (CB1000SFは大型バイクの中でも、ずーたいのデカイ部類です)

 ・ただしXJ6はコンパクトながらもれっきとした大型バイクですので、
  もしこのインプレを参考にXJ6の購入を検討されている方で、
  初めて大型車種に乗られる方は、このインプレは鵜呑みにせずに
  実機を一度見る&跨ってみることをお勧めします。
  (バイク屋であまり見かけない車種であることが難点ですが…。
   ただし教習車のCB750クラスより小さいことは確かです)



<大きさ・取り回しについて>


乗り出し前のXJ6 (まだリアケースのキャリアが付いていない状態)

 ・大型二輪としては、かなりコンパクトな部類に入ると思います。
  ぱっと見は400ccクラスのバイクのように見えます。

 ・取り回しは、CB1000SFに比べるとかなり楽です。
  車重が軽いので、押して運ぶときの第1歩が軽くて楽です。

 ・ハンドルのキレは、CB1000SFよりもよくありません。
  ただし決して不便さを感じるものではなく、普通に使えます。
  バイク屋さん曰く「これだけ切れれば全然普通か、それ以上」




<跨がった感想・足つきについて>

 ・一番最初に感じたことは「うわっ、小さっ! 軽っ!」ということです。

 ・公式ページの足つき情報はこちらを参照下さい

 ・足つきは、上記ページだと身長167cmのモデルの人が「足べったり」に
  なっていますが、身長175cmの私が乗った場合
  「両足が楽に地面につくけど、踵までは楽にべったりつかない感じ」
  になります。ちょっと踵が浮く感じになりますが、薄いズボンで乗ると
  足はべったりつきます。
  CB1000SFは車高が高くて、175cmの私でもちょっとフラフラするので、
  それに比べるとすごく楽です。

 ・ポジションは普通で、苦しい体型になったりすることはありません。

 ・CB1000SFはタンクが大きく・太いので、必然的にがに股スタイルになって
  しまうのですが、XJ6 Diversionは自然な体制で乗ることが出来ます。

 ・2chのスレを見ていると、「重心が高くてフラフラしやすい」とのコメントが
  ありました。確かにマフラーが真下にある分、エンジンも高めの位置にあって
  重心は高めですが、個人的にはそんなに気にはなりませんでした。




<メーター部について>


バイクに跨がった状態で撮影したフロント部



イグニッションON時のデジタルメーター部
(左上の赤LEDは、個別に取り付けたETCのランプ)

 ・メーター部分は、左のデジタルメーターに速度計・水温計・燃料計・
  距離計と時計が付いています。

 ・時計が付いているのは有り難いのですが、残念ながら24H形式の表示
  (例えば13:00)はできないようです。

 ・右のアナログメーターはタコメーターで、ニュートラル(N)や
  ハイビーム等の警光灯もここに付いています。

 ・トリップメーターはA,Bの2つが使用できます。メーターの詳細は
  燃料系統・燃費に関するエントリも参照下さい。

 ・メーターは、イグニッションON時に一度針が右に振れます。
  格好いいのですが、何回も見てると飽きます。



XJ6 Diversion (2011年モデル)の起動シーン




<ハンドルとスイッチ類>


左レバーのスイッチ部

 ・この車種はオートチョークなので、チョークレバーはありません。



右レバーのスイッチ部

 ・標準的な作りになっています。

 ・グリップは標準的な作り(プラスチック素材)になっています。
  個人的には、ねっとり吸い付くようなラバー系のグリップの方が
  滑りにくくて好きなので、今後取り替えようかと思っています。

 ・レバー、特にクラッチレバーはCB1000SFよりも軽くて楽です。




<ミラー>


XJ6のミラー

 ・ミラーはCB1000SF(ハンドル取り付け)よりも遠いポジションにあり、
  サイズも小さめなので、若干後方確認がしづらくなった感じです。
  個人的にはXJ6にして残念に思った点の1つです。
  ※ ただし実用に問題はありません。(好みの問題です)

 ・ミラーサイズの大きなパーツが出たら、取り替えたいです。



ミラーを前に折りたたんだところ

 ・ミラーは手前に倒して、気休め程度に省スペース化することできます。




<ライトやカウル(風防)について>


真正面から見たところ

 ・ライトは単眼です。

 ・夜間に街中を走った感想ですが、ライトの明るさ等について
  不満はありませんでした。

 ・前カウル(スクリーン)の効果ですが、実際に高速道路を走ってみた感想は
  次の通りです:
   (1) 80km/hまでは特に風を気にすることなく普通に走れる
   (2) 90km/hを過ぎると、胸に風が当たってくるの感じる
   (3) 100km/hを過ぎると、強い風圧を感じるようになる。


  従って、実際のところ100~120km/hで流れるような高速道路を
  長時間走る場合は、標準スクリーンでは少々辛いです

  そのため私は、別売りのスクリーンに手を出してしまいました。
  詳細については、こちらのエントリを参照ください。


タンクとカウル

 ・XJ6 Diversionのカウルは、薄くて柔らかい(ペラペラした)タイプで
  何となく安っぽい感じがします。(失礼)

 ・タンクの斜め前にカウルのパーツがあるのですが、高速走行中や
  ハンドルを思いっきり切ったときに、これがタンクにぶつかって
  傷を付けたりしないかどうか、ちょっと心配になります。
  (さすがにぶつかるようなことは無いはずですが…)




<シート>


XJ6の標準シート

 ・XJ6のシートは柔らかめです。2chで評判を聞く限りでは、
  長時間乗っていても尻が痛くなりにくい方だと高評価です。
  ただし3~4時間も乗っていると尻が痛くなります。

 ・私は普段特殊ジェルタイプのバイク用座布団であるゲルザブ
  (紹介記事はこちら)を使っているのですが、それと比べると
  XJ6はなんとなく発泡スチロールで作られたシートの上に
  乗っかっているような感じがします。




<タイヤ>


標準タイヤ(ダンロップ ROADSMART)

 ・XJ6の公認タイヤは、次の2種類となっています:
    ブリジストン BT021
    ダンロップ ROADSMART

 ・私のXJ6にはROADSMARTが付いていたのですが、2ch情報によると
  同じ2011年モデルでもBT021が付いているものもあるようです。
  (2ch的にはBT021の方が高評価なので、ちょっと残念…)

 ・タイヤの感想ですが、特に不具合を感じてはいません。




<エンジン・マフラー・音について>


XJ6のマフラー部 (通称:小便小僧のち○こ)


 ・実際に運転しているときのエンジン音ですが、
   CB1000SF = ドルドルと音を立てる「いかにもエンジンらしい音」
   HONDAの250cc系バイク = “ちゅいーん”という「モーターっぽい音」
  とすると、「XJ6はその中間というか、両方が混ざり合った音」がします。

 ・XJ6のエンジン音は静かな部類かと思いますが、ショートマフラーのため、
  足下に騒音発生源があります。そのため一般道を大人しく走っていても、
  エンジン音が近いところから聞こえてきます。
  ※ ここでいうエンジン音とは、エンジン+排気音+吸気音を含む
    内燃機関全体の機器が出す騒音・ノイズと読み替えてください。

 ・CB1000SFの標準マフラーは静音かつ騒音発生源が後ろにあったので、
  かなり静かでした。それと比べるとXJ6はそれなりのエンジン音が
  聞こえてくるので、静音厨としてはちょっぴり残念です。
  (ただし前述の通り、XJ6自体は静かな部類のバイクだと思うので、
   一応合格点かと思います)



<実際に運転してみた感想>

 ・一番最初に感じたことは、
  「バイクは軽いけど、その分パワーもねーなー」
  ということです。

 ・CB1000SFでは平地だろうとちょっとした上り坂だろうと、発進時は
  ノーアクセルで同じようにクラッチを繋ぎ、動き出したら2速へ…
  というパワー頼りの楽な(怠けた)運転が出来たのですが、XJ6では
  発進時にそのような運転はできなくなりました。
  昔の感覚でクラッチを繋ごうとするとエンストします。

 ・XJ6では発進時に、基本に忠実に半クラッチ+アクセルワークを行う
  必要があります(ちょっと気を使います)。感覚的にはCB1000SFの
  セカンド発進の方が、XJ6のローギア発進よりも楽な気がします。
  ローギアのギア比を上げて欲しいです。

 ・ただし発進時のクラッチの使い方は慣れの問題だと思うので、
  慣れてしまえば(体が覚えてしまえば)そんなに気にはならないと  
  思います。てゆーか、私も2時間足らずでもう慣れました。

 ・発進してからの走りですが、3速のギアが何となく高い気がします。
  それ以外は走りにくいといったことはなく、可もなく不可もなく、
  クセもない、ごく普通の運転ができました。

 ・CB1000SFと違い、6速まであるのが嬉しいです。

 ・当然のごとくXJ6ではCB1000SFと比べて、同じアクセルの回し方だと
  スピードが出ません。CB1000SFでは一般道を50~70kmで巡航する場合
  一番上のギア(5速)でも、ほんのちょっぴりアクセルを入れるだけで
  よかったのが、XJ6では少しアクセルを回す必要があります。

 ・「アクセルを回す=エンジン音や振動が大きくなる」と同義なので、
  静音厨な私にとっては、ちょっぴり残念な点の1つです。

 ・高速道路を走ってみた感想ですが、下記のように感じました。
   (1) よく使う回転数は5~7000rpmで、レッドゾーン(12000rpm)の約半分。

   (2) 上記の帯域は伸びがあるので、6速でもアクセルをひねった分だけ
     即座に加速してくれるので、追い越しも容易。

   (3) 実際に高速を走る前は、600ccのXJ6だとCB1000SFと比べてパワー不足を
     感じるものかと思っていたが、実際には(2)の通り全然普通に走行可能。

   (4) ただし100~120km/h辺りで巡航する場合、不快な振動(ブレ)は無いものの
     しばらく走っていると手が疲れてくる。高速の巡航はさすがにリッター
     バイクの方が楽だと感じる。

   (5) リッターバイクと比べて、車体が軽い分、風に飛ばされそうで怖い。
  


 ・一度6000rpmまで引っ張ってみたのですが、伸びがあって楽しいです。
  言葉で表現するのは難しいですが、
   リッターバイク=「体ごと持って行かれるような太い加速」
   2ストバイク=「キーンと伸びる鋭い加速」
  だとすると、XJ6は2ストバイクっぽい加速のように思えました。

 ・全体的にはクセが無く、大型初心者にも乗りやすい車種なのではないかと
  思います。ただしリッターバイクから乗り換えた人から見ると、ちょっと
  物足りないように感じるかもしれません。

 ・荷物の搭載(タンクバックやリアケース等)については、
  後日別のエントリで紹介したいと思います。



<2011.9.3追記:暑さ(熱さ)に関する感想>

真夏は普通に外を歩いているだけでも暑いのに、バイクに乗ると長袖+長ズボン+
手袋+ヘルメットの格好の上に、足下で火を焚いている(エンジンを回している)ので、
長めの信号待ちが続いたときは死にそうになります。

その上、前に乗っていたCB1000SFは、暑い時期に長時間運転をしていると、
フレームやタンクが触れられなくなるくらい熱を持ってしまう現象
(2chのCB1000SFスレでは“股火鉢”と表現される)が起こっていました。

そのなこともあって、XJ6 Diversionに乗り換えたときは
「排気量が40% OFFになった分、熱さも(体感比)40%ぐらい下がってくれないかな~」
なんて淡い期待を持っていたのですが、実際のところはそうは甘くなかったという
感じになっています。

CB1000SF時代は、信号待ちが続いて水温が上昇すると冷却ファンが「ブーン」という
大きな音を立てて回り出し、熱風が足下を流れ、熱風の余波(湯気みたいなもの)が
足下以外にも伝わってくる感じでした。

それに対してXJ6 Diversionの冷却ファンはとても静音で、エンジンのアイドリング音を
下回る小さな音しか鳴りません。それはいいのですが、
ファンによる熱風が足首~膝の少々上辺りまでを直撃します。しかもその熱風は、
まるで脚にぴったりフィットする感じで(わざと体に当ててるのかってくらいに)
ストレートに吹き付けてくるので、これが結構堪えます。

熱風がもうちょっと横とか下に逃げるような設計になってくれないかなぁ…と思います。

CB1000SFのときは「うへぇ、ファンが回り出しおったわ。(;´Д`)」という感じで
ある意味諦めに似た覚悟ができていたのですが、
「XJ6 Diversionだと、こっそりキツい熱風が吹き付けられる感じ」になります。

ということで、XJ6 Diversionはコンパクトなサイズと排気量のバイクですが、
渋滞とかにはまると暑さ的にキツくなる点にご注意下さい。
ただし一旦走り出すと、水温計の温度がみるみる下がっていくのが面白いです。


<2011.11.8追記:山道(峠道)を走ってみた感想>

11月3日に初めてこのバイクで山道をいろいろと走ってみました。
その時に感じたことを記しますが、まず率直に思ったことは

「かなりいい感じ。走っていて面白い。」

ということです。
CB1000SF時代と比べて感じたことは、

 ・エンジンガードのあるCB1000SFよりも安心してバイクを倒せる。

 ・バイクが軽いので、連続するカーブも「ひらりひらり」と運転できる。

 ・軽いといっても大型二輪なだけあって、パワーはそこそこあるので、
  山道でもきびきびと走ってくれる。

 ・特に4速で走ると、アクセルをひねった分だけ即時に加速するほど力強く、
  かつ、ギアが高すぎもしないので、傾斜の急な道路やきついカーブが
  続くようなところでは使い勝手がよく、扱いやすい。

こんな感じです。
相変わらず、発進の時にもうちょっとパワーが欲しいと感じるところはありますが、
とにかく取り扱いが楽で、いい感じです。



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XJ6 Diversionを港から運んで組み立ててみる

2011年03月03日 | バイク
【最終改版日:2011/4/3】

年末に注文したXJ6ディバですが、2月になってようやく日本に届きました。
しかしバイクは未完成の状態で箱に入ったまま港の倉庫に届くので、
実際に乗れるようにするには、そこからバイク屋に運んで組み立てる
必要があります。

バイクがどんな状態で日本に輸入されるものなのか興味があったところで、
バイク屋さんから「バイクを引き取りに行くところを実際に見てみるかい?」
と誘われたので、「だったら是非!」ということで、去る2月21日(月)に
(午後半休を取って)バイク屋さんと一緒に取りに行ってきました。



東扇島の倉庫の場所

バイクを取りに行った場所は、川崎市の東扇島にある鈴与の事務所。



東扇島の倉庫(デカイです)

輸入品がたくさん保管されている大きな倉庫に到着。
バイク屋さんは右の小さな事務所に行って、引取手続きを行います。



倉庫の中

巨大な倉庫の中に、巨大な段ボール箱が山積みにされています(壮観)。
これ全部バイクとのこと。写真だと小さく見えますが、段ボール1つが
バイク1台なので、実際には巨大な荷物が山積みされていることになります。



これが私のバイク。近くで見るとデカイ段ボール箱です。

この日の午後に引き取りに行くことを事前連絡していたので、
すぐに搬出できるように予め倉庫から出してもらっていました。



バイク入り段ボールをフォークリフトで軽トラに載せる

倉庫の人がフォークリフトを使って、てきぱきと軽トラに積みます。



軽トラに載せてバイク屋さんへGo! (後ろがちょっとはみ出してます)



バイク屋さんに到着

ここから荷台のバイクを作業場に降ろすのですが、段ボール箱のままだと
降ろしにくいので、ここで外側の段ボールだけ取り外します。



段ボールの外箱を外したところ

「うぉー、俺の新しいバイクキター!!!」と感動ものです。



全体像

バイクはアルミのフレームに固定された状態になっています。
バイク屋さん曰く、昔は木の枠だったとのこと。
(不要となった木枠は、よくキャンプファイヤーの薪にしていたとか)



前の部分

前の部分(前タイヤ・ハンドル・カウル部)は未取付の状態です。
段ボール箱の中身は後述。



バイク前部はハンドル用ボルト穴を利用してフレームに固定しています



未取付の前タイヤは後ろにあります



バイク後部はシートに発泡スチロールを挟んで固定されています



電気ドライバーを使ってボルトを外し、フレームの骨組みを解体

続けて上部の四角フレームを取り外します。



ここでバイクが倒れないように、一旦バイクを吊して



最後に後ろタイヤを固定していたアルミフレームを取っ払います

アルミフレームは写真だと小さく見えますが、実際には2メートル程ある
アルミ製のハシゴのようなものになります。結構重たいです。

輸入バイクを注文すると上記の開梱作業と不要フレームを解体業者に
処理してもらうための費用がかかります。(相場は合わせて2万円?)



添付品の段ボール1

中には英語マニュアル、前フェンダー、前カウル等が含まれます。



添付品の段ボール2

細長い段ボールには、ハンドル等が入っています。



一旦ハンドルと前タイヤを付けたところ



センタースタンドで立てたところ(右から)



センタースタンドで立てたところ(左から)



メーター付近

完成時にはカウルが付くのですが、この日はこの状態で作業終了。

その後バイクは問題なく完成し、車検も通って、
週末には完成した状態で私の目の前に現れます。(´∀`)

第2弾に続く



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YAMAHA XJ6 Diversion (2011年モデル)インプレッション

2011年03月01日 | バイク
【最終改版日:2020/4/19】

私はここ10年程、中古で買ったCB1000SF('93年製)を愛用していたのですが、
車齢が20年近くになってさすがにボロが目立ってきたことや、前後のタイヤが
交換時期を向かえたこともあって、車検を向かえるこの春を機に、新車に
買い換えることを決心しました。
(CB1000SFは大好きなので、本当は手放したくはなかったのですが…)

それで新しいバイクは、大型車種ながら600ccとコンパクトで燃費も良いという
YAMAHA XJ6 Diversion ABS の2011年モデルにすることにしました。

<補足>
 XJ6には、カウルに応じて次の3タイプがあります
  ・XJ6 N … ネイキッドタイプ
  ・XJ6 Diversion … 前カウルのみ付いているハーフカウルタイプ
  ・XJ6 Diversion F … フルカウルタイプ
 私が買ったのはハーフカウルのDiversion(ディバージョン)となります。


色は青にするか白にするか迷っていたのですが、2011年モデルの白は、
2010年モデルと全く同じということで、「だったら新しい型の青にするわ」という、
(かなりいい加減な)理由で青に決定しました。

このバイクとは末永く付き合っていくつもりでおりまして、今後、実際に
XJ6 Diversion に乗った感想等をブログに残していきたいと思っています。

このエントリは、感想等のページへのリンクをまとめたインデックスの
ページとなります。



XJ6 Diversion (2011年モデル)の起動シーン



1. うちのブログエントリ一覧

 (1) XJ6 Diversionを港から運んで組み立ててみる
   ・輸入したばかりのバイクを開梱して組み立てるところです。

 (2) XJ6 Diversionに乗ってみた感想(ファーストインプレッション)
   ・実際に乗ってみた感想等を記載しています。

 (3) XJ6 Diversionの添付品等について
   ・バイクを買ったときに付いてくる備品等の紹介です。
   ・大したことは書いていません。

 (4) XJ6 Diversionのヘルメットホルダーとトランクボックスについて
   ・ヘルメットホルダーやシート下の空間に関する紹介です。

 (5) XJ6 Diversionの燃料系統・燃費について
   ・燃費、燃料計、タンク、トリップメーター等の情報を記載しています。

 (6) XJ6 Diversionのオイル・フィルター交換について
   ・エンジンオイルとオイルフィルターを交換について記載しています。

 (7) XJ6 DiversionのスクリーンをVARIOに替えてみる
   ・VARIO TOURINGというスクリーンに替えてみた感想を記載しています。

 (8) XJ6 Diversionの荷物の搭載について(リアボックスをつけてみる)
   ・XJ6 Diversion用リアキャリア+リアボックスの状況を記載しています。
   ・またリアボックスが付いた状態でも、そのままかぶせることが出来る
    バイクカバーについて記載しています。

 (9) XJ6 Diversionとお別れしてみる
   ・2020年2月、車検の排ガス検査に通らないことから、まだまだ乗り続けるつもりでいたXJ6 Diversionとお別れすることになってしまいました。ブログ主と愛車の最後の状況について記載しています。

 (旅行記1) XJ6 Diversion(バイク)で横浜から大分まで自走してみる
   ・横浜から大分まで高速道路を走り通したときの旅行記です。

 (旅行記2) 矢弓沢林道(国道299号の迂回路)を走ってみる
   ・群馬県の矢弓沢林道の感想記です。

 (旅行記3) 大上林道を走ってみる
   ・R299の古谷ダムから南牧村に抜ける大上林道の感想記です。

 (旅行記4) 群馬県道45号・塩ノ沢峠(旧道)を走ってみる
   ・南牧村~上野村間の塩ノ沢峠(旧道)の感想記です。

 (その他1) スロットルロッカー(スロットルアシスト)について
   ・長時間ツーリングを楽にするツールについてのご紹介。

 (その他2) ゲルザブについて
   ・こちらも長時間ツーリングを楽にするバイク用座布団のご紹介。


2. 外部リンク等

 (1) XJ6 Diversion ABS 2011 |特徴
   ・このバイクの公式ホームページです(プレスト)。
   ・仕様等はこのページより参照ください。

 (2) YAMAHA「Diversion(ディバージョン)」の話(2009年式試乗済)
   ・月見酒(MINT's World)さんによる試乗レビュー記事です。
    購入に当たって参考にさせて頂きました。
   ・多様な車種の率直な試乗感想があって有用です。

 (3) XJ6N/XJ6Diversion/XJ6DiversionF/FZ6R Part.17
   ・2chバイク車種メーカー板のXJ6シリーズ等の現行スレ。(2017/5/24時点 新スレ)
   ・このパート4スレで、いろいろとお世話になりました。

 (4) R45なリターンライダー
   ・白ディバに乗られている番茶犬さんのブログ。




Yamaha XJ 6/XJ 6 Diversion / XJ 6 Diversion F, Vierzylinder
クリエーター情報なし
Motorbuch Verlag

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