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龍原寺(大分県臼杵市)の地獄絵図を見てみる

2012年10月31日 | 旅行・鉄道
【記事作成日:2012/10/31、訪問日:2012/8/28】

私は今春に「絵本・地獄」を購入して以降、全国の各地のいろんなお寺に
伝わるという“地獄絵図”そのものに興味を持つようになりました。
※ 詳しくは地獄の絵本を購入してみるのエントリを参照ください。

絵本・地獄
クリエーター情報なし
風濤社


そうしたところ、故郷の大分県にも地獄絵図を有するお寺があり、
年に1回(1日)だけ公開しているとの情報を聞きつけました。

それが今年はたまたま福岡出張で九州入りしているときだったので、
これ幸いと大分まで脚を運んで本物の地獄絵図を見てきました。
このエントリでは、その時の感想等を記載したいと思います。



1. 今回訪問したお寺について

今回訪問したところは、大分県臼杵市(うすきし)にある
龍原寺(りゅうげんじ)というお寺になります。

龍原寺は臼杵市のシンボルの1つである三重の塔を有する
地元でも有名なお寺とのことです。


龍原寺の地図

龍原寺は臼杵駅と臼杵石仏を結ぶバス路線の途中にあり、
平清水(ひらそうず)バス停はお寺の目の前にあります。



龍原寺の入口(門)

お寺は普段からタダで出入り(参拝)できます。



龍原寺のシンボル 三重の塔

大分県の文化財らしいです。



龍原寺について

このお寺は慶長5年(1600年)に創建とのこと。
1600年というと関ヶ原の戦いの年か。凄いなぁ。



十王図 地獄・極楽図開帳案内

開帳しているのはこの日(8/28)の13~17時だけとのこと。
年に1日どころか半日のみの公開になります。



龍原寺の本堂

地獄絵図の掛け軸は、この中で展示されていました。


2. 早速地獄絵図を見てみる


地獄絵図の掛け軸一覧

このお寺には「十王図」という10幅の掛け軸があって、人間が死んでから
極楽or地獄に行くかの裁きを受ける様子が描かれています。

これは葬式後の法要と同じような感じで、初七日・二七日・…
六七日・七七日(四十九日)・百箇日・一周忌・三回忌に当たる
合計10の様子が描かれているとのことです。




地獄絵図の掛け軸の1つ(全体図)



五七日の掛け軸。赤い顔をしているのは閻魔様です。

どの掛け軸も下の方ほどグロい描画になっています。



ぺったんぺったんお餅つき(誤)



逆さ吊りにされてのこぎりで体をギコギコ切られているところ



三途の川を渡ったところで脱衣婆に服を回収されているところ
(服を木の枝にかけて罪の重さを計測中)



武士っぽい人が鬼から火と針の山に追い立てられているところ



閻魔様のお裁きのシーンより

上にある白くて丸いものは、生前の善行・悪行のVTRが流される
「浄頗梨(じょうはり)の鏡」というモニタ。
赤鬼に押さえつけられた人間が、その様子を見せつけられています。
閻魔様はこれを見ながら閻魔帳を作成し、判決の元ネタとします。

下の方には幽霊の顔をした蛇にぐるぐる巻きにされて
しょぼーんとしているおっさんがいます。



左中央に舌を抜かれて大出血しているおっさんがいます。
この舌を抜く器具は「閻魔釘抜き」という金バサミとのこと。

閻魔釘抜きを購入希望の方は、こちらのブログを参照(画像あり)
備前岡山の道具屋さんのブログより



よく分からないのですが、人面馬が鬼に追われて針の山に突入しています



人面馬が鬼にとっ捕まったり、蛇や猛獣に食われたりしています



餓鬼の図
手に取った食べ物が燃えてしまって、食べられない状況になっています。

全般的にはそれなりにグロいシーンはあったものの、
強烈さ(インパクト)に関しては地獄の絵本の方があるのかな
…って感じでした。



3. この地獄絵図の由来について

お寺で配布されていたフリーペーパーによると、この掛け軸は安政元年
(1853年)にそれまで所有していた十王図を参考に作成されたもので、
以来歴代の住職が檀信徒の教化や地域の子供達に、絵解きで
  「決して 生き物を殺してはいけない」
などの情操教育に役立て、長年「龍原寺の地獄・極楽図」として
親しまれてきたとのこと。

ペーパーによると
「殺伐とした現在でございますが、今一度、ご家族そろってゆっくりと
 ご覧いただき、生命を大事に・他人の権利を尊重し・嘘のない素直な
 気持ちを大事にしていただくきっかけとなれば、幸甚でございます。」
とのことでした。



最後に. 現地に見に行かれる方へ

龍原寺の十王図が一般公開されるのは、臼杵市の一大イベントである
「臼杵火まつり」が行われる日になります。
日程は概ね8月の最終土曜日になります。
詳細は、臼杵市観光協会等のホームページを参照ください。

火祭りもなかなか見応えがありますので、是非地獄絵図と一緒に
御覧頂ければと思います。

<参考リンク>
 ・臼杵市観光協会
 ・臼杵石仏のサイト
 ・上記サイトの火祭りのページ


【2013.8.24 追記】
 千葉県南房総市の延命寺にある、地獄の絵本で使われた本物の
 地獄絵図を見てきました。
 この件についてはこちらのエントリを参照ください。



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