きたへふ(Cチーム)のブログ

ファミスタとは特に関係ありません。タブレット・スマホをご利用の方は、できればPCモードで御覧ください。

キハ181特急はまかぜ号と余部鉄橋

2009年09月19日 | 旅行・鉄道
【乗車日:2009/9/19、記事作成日:2009/12/6】

私は小さい頃から鉄道が好きだったのですが、ディーゼル特急のキハ181系は
一度は乗ってみたいと思っていた車両でした。しかしながらキハ181系は
近くを走っていなかったこともあり、乗る機会がありませんでした。

また、山陰線の余部鉄橋も一度通ってみたかったものの、帰省の帰り道でも
ないので、なかなか通る機会がありませんでした。

しかしながら、現在定期走行しているキハ181系ははまかぜ号を残すのみとなり、
さらにはまかぜ号に新型車両が投入されるという話が上がってきたこと、及び
今の余部鉄橋も新しい橋に建て替えで使えなくなるとのことで、今回思い切って
乗りに行くことを決意しました。

それで今回は9月の5連休に大分まで帰省する際に、
 ・品川→新大阪(新幹線)
 ・新大阪→大阪(東海道線)
 ・大阪→浜坂(はまかぜ1号)
 ・浜坂→鳥取(山陰線普通列車)
 ・鳥取→岡山(スーパーいなば8号)
 ・岡山→小倉(新幹線)
で九州入りするルートを取ることにしました。



切符の手配まで

今回は9月の5連休の初日という列車の混雑が予想される日、かつ、
せっかく乗るなら海側の窓際座席に座りたいとの希望があったので、
(万全を期すため)えきネットを使って希望座席を1ヶ月以前に予約しました。

調べたところ大阪→姫路間の瀬戸内海側と山陰線の日本海側はD席
になるとのことだったので、D席決め打ちで予約しました。
また普通席にするかグリーン席にするか迷うところだったのですが、
今回は恐らく最初で最後のキハ181はまかぜ号ということで奮発して
グリーン席を取ることにしました。

そうして取れた切符がこれ。


はまかぜ1号の指定券は、2号車4番D席。
特急料金が乗継割引で940円なのに対して、グリーン料金が4000円でした(死)。

乗車券は「東京都区内⇒北九州市内」なのですが、経由地が多すぎて
駅員さんが手書きで経由地の書き足しを行っています。

なお、経由欄には「新幹線・新大阪・東海・福知・山陰・因美・智頭・
智頭急行(ここまで印字)、上郡・山陽・岡山・新幹線・小倉」となっており、
料金は15,650円でした。
ちなみに新幹線でまっすぐ行った場合の乗車券の正規料金は12,810円なので、
+3000円程度で済んだことになります。

また、厳密な経路は姫路から播但線を経由するのですが、「大阪からはまかぜ号で
和田山以遠に行く場合は福知山線経由で計算する」という特別ルールがあります。
また、新大阪・大阪駅での新幹線とはまかぜ号の乗り継ぎは、駅が違っていても
乗継割引が適用されるという特別ルールがあります。

今回発券をお願いした駅員さんはこの辺のことをしっかり知っていて、
こちらから指摘することなく一発で正しい発券を行ってくれました。さすがです。

乗車記

この日は朝6時台に品川を出発するのぞみ号で出発し、新大阪には定刻で到着。
新大阪から大阪までの1駅は、在来線で移動。

大阪駅では、はまかぜ号が入線してくるところをデジカメの動画で撮影しました。
動画: はまかぜ1号 大阪駅入線シーン



ドルドルドル~と音を立てながら走り込んでくるシーンを見ると、
「やっぱディーゼル特急だなぁ」と感じ入るものがあります。


大阪駅乗車時点の車両風景


グリーン車の座席と足下。フットレストが付いている。

正直なところ+4000円出してまで座る価値があるかというと微妙な座席。
でも好きで乗っているので、我が選択に一片の悔い無し。


引き出し式の台。あまり役に立たない。


車内販売のワゴン。

はまかぜ号のグリーン席は、ドリンクサービスは無し。
車内で1050円の幕の内弁当を買うが、内容とボリュームは微妙。味はそこそこ。


姫路駅で座席の向きを変えた後の車内


播但線の川沿いの風景

こういう風景を見ると心安らぎます。


大分県人にとっては思わず違う読み方をしてしまう八鹿駅。
(大分県には「やつしか」と読む日本酒があり、天気予報+CMが有名)


城崎温泉付近の川沿い風景

車内は大阪からもそこそこ乗っており、姫路からは自由席・指定席とも
ほぼ満席だったのではないかと思われます。ほとんどの人が和田山~城崎温泉
(特に豊岡と城崎温泉)で下車し、城崎温泉~浜坂間はガラガラでした。


はまかぜ号から眺める日本海

そして列車は念願の余部鉄橋を通過します。鉄橋を通過する前に車掌さんから
「トンネルを出ると余部鉄橋を通過します」とのアナウンスがありました。
動画: はまかぜ1号 余部鉄橋通過前後の車窓



浜坂駅に到着後、はまかぜ号の車内や車体をカメラに収めました。


連結部分より隣の車両を見たところ


連結部分より洗面所を見たところ


洗面所


手前にバタンと開くドア


ドア部分のステップ


浜坂駅停車中のはまかぜ号


浜坂駅停車中のはまかぜ号


キハ181というと、このラジエータ部分が特徴的ですね。


はまかぜ号を正面から。国鉄色に乗ってみたかったなぁ。

はまかぜ1号の浜坂駅到着は13:17、そして次の鳥取行き普通列車が出るのは
14:31なので、1時間以上待つことになります。
そのため一旦駅を出て、時間を潰すことにしました。


浜坂駅前の足湯

駅の近くには「鉄子の部屋」という余部鉄橋やはまかぜ号に関する資料が展示
されている無料の閲覧コーナーがあるのですが、それだけではとても1時間は
持たないので、近くの喫茶店で一服し、上の写真の足湯に軽く浸かったりして
次の列車を待ちました。


浜坂駅から鳥取行きの普通列車に乗り換え。


浜坂~鳥取間の日本海の風景

こうして列車は定刻通りに鳥取に到着。


鳥取駅のコンコースにて。
鬼太郎商店というゲゲゲの鬼太郎グッズを売っているお店がある。
他のお店で梨を使ったプリンとかをお土産に買って帰る。


キハ187系 スーパーいなば号

鳥取から岡山までは、この新型ディーゼル特急キハ187系のスーパーいなば号に
乗っていきます。

鳥取から九州上陸までの大トラブル

スーパーいなば8号は、鳥取駅を定刻に出発。
鳥取駅を出ていきなり猛烈加速をする有様を体験して、
「これはどこの通勤電車だよ! 最近のディーゼル車は凄いなー」と
感嘆しているのもつかの間、この後スーパーいなば号は止まる駅々で
長時間停車し、列車の遅れがどんどん拡大していきます。

車内アナウンスによると、京阪神地区で事故が発生したため、
大阪方面からの列車に遅れが発生しており、このスーパーいなば号も
対向列車待ち合わせのため遅れているとのことでした。

岡山駅で乗り換える予定の「のぞみ39号」とは、20分の余裕があるので、
最初はちょっとした遅れなど気にはしなかったのですが、遅れが10分…15分と
膨れあがると、さすがにヤバイと感じ、車掌に「新幹線の乗り継ぎは可能か?」
と問い合わせました。

その後車掌さんは新幹線連絡が可能かセンターに問い合わせていたのですが、
結局のところ上郡発の段階で岡山着が20分遅れで確定的であったため、
「のぞみ39号との接続はできない」とのことで決まってしまいました。

その後、スーパーいなば号は想定通り約19分遅れで岡山に到着。
のぞみ号が遅れていることに賭けて新幹線ホームに駆け上がったものの、
新幹線は定刻通りに発車しており、やっぱり乗ることはできませんでした(泣)。

ただし、その数分後にやってきた臨時ののぞみ号(500系)には、いなば号から
乗り遅れた人用の座席が確保されているとのことだったので、指示通りに
その車両に乗り込みました。(記憶では13号車)

500系新幹線も嫌いじゃないのですが、当初乗る予定だったのぞみ39号は
電源コンセントのあるN700だったのに、コンセントのない500系が来たので、
バッテリーの無くなったノートPCは使うことができず、やり場のない
腹立たしさでいっぱいでした。(-_-;)

それはともかく、九州に上陸してからは、小倉駅で大分方面のソニック号に
乗り換えるのですが、予定していたソニック51号は大分以南に行く最終便で、
それは乗り損ねたのぞみ39号からでないと乗り継ぎできない電車になります。

その辺の事情を新幹線の車掌に話したところ、JR九州と協議してくれて、
ソニック51号を小倉駅で待たせてもらうことになりました。
その後、小倉駅到着前に(小倉駅の階段に近い)7号車付近まで車掌に案内されて
小倉駅のホームに一緒に下車。

すると現地の駅員さんが自分を引き連れて、自動改札をスルーし、在来線の
乗換口まで案内。そこからは引き続きJR九州の駅員さんが自分を引き連れて
ソニック号の待機するホームへ案内してもらいました。
まさに自分一人のためのVIP対応状態でした。(驚)

ソニック号の車内に駆け込んだちょうどその時、「新幹線からの乗り継ぎ客の
待ち合わせのため、停車しています。発車までしばらくお待ちください」との
アナウンスがありました。
# 皆さん済みません、私のせいです(ちょっと違う)。

そしてソニック51号は、約5分遅れで小倉駅を出発。
ただしソニック51号は停車駅の多いタイプなことが幸いしたのか、その後順調に
遅れを取り戻すことができ、大分到着の段階でほぼ定刻に回復していました。

九州に入ってからの切符は、本当は格安の2枚きっぷを現地調達する予定だった
のですが、当然のごとくそんな時間はなかったため、車内で精算をすることに。

「なんでこんな目に遭った上で、割高な正規料金を払うハメになるんだ」と
思っていたところ、ソニック号の車掌さんは新幹線からの乗り継ぎということで、
こちらからお願いもしていないのに、特急券を乗継割引で発券してくれました。
(本当は乗継割引はスーパーいなば号で使っているので、ソニック号での
乗継割引は使えないのですが、とりあえず天の恵みと思い黙っておきました)

最終的には、当初の予定通りに定刻で実家の最寄り駅まで到着しました。
この日は鳥取から先でエライ目に遭いましたが、JR西日本・JR九州の連携の
おかげで、助かりました。この点はJR2社に感謝しております。



【2010.11.8 追記】
 余部鉄橋は7/16で新しいコンクリート橋に切り替わり、キハ181の
はまかぜ号は11/6を以て運転終了となりました。どちらも残念というか
ちょっと寂しいですけど、事前に乗っておいて良かったです(心残り無し!)

【2010.11.10 追記】
 2ch情報によると、新しいはまかぜ車両(キハ189系)は「海側がA席」に
なっているとのことです。キハ181系とは逆みたいなのでご注意下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする