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国道471号線で楢峠を越えてみる・その4 (楢峠→旧八尾町まで)

2016年09月10日 | バイク
【現地訪問日:2016/8/27、記事作成日:2016/9/10】

 このエントリでは国道471号線の楢峠越えルートの走行記の続きとして、楢峠から富山市(旧八尾町)の区間を記載しています。
 ・前編についてはその1
 ・横浜→高山→旧河合村までの走行記についてはその2
 ・旧河合村→楢峠までの走行記についてはその3
のエントリ参照ください。


1. 楢峠→富山・岐阜県境まで


楢峠(県道34号分岐点)→県境までの地図

 楢峠は富山県と岐阜県の県境付近に位置しますが、温見峠(福井・岐阜県境)や京柱峠(徳島・高知県境)のように峠が県境になっている訳ではなく、楢峠は県境より岐阜県側に存在しています。そのためまずは県境に向かって進んで行きます。(11:08頃)


47-県道34号利賀河合線の岐阜県側入口

 楢峠の頂点から富山県側に下っていくと県道34号との分岐点に到達しますが、直進側のこの道は閉鎖されています。


48-反転して県境に向かって行きます

 あたかも行く道を塞がれている感じがしますが、国道471号線はその分岐点から右後ろにUターンする感じで坂を下っていきます。文字通り“先の見えない”深い霧の中を進んで行きます。


49-反対側のおにぎり

 この辺りの地名は、まだ岐阜県(旧)河合村二ツ屋となっています。ここのおにぎりはまだ原形をとどめています。


50-波打ったおにぎり

 ここのおにぎりは2つとも中央部が軽くへしゃげています。


51-右手の川と併走するようになりました

 ブログ主は峠道をよく走るのですが、高地の峠付近でありながら、そこそこの大きさの川が道路のすぐ横を流れているケースに出会った覚えはなく、かなり新鮮な光景に思えました。(道と川とに高低差がある“谷川”はよく見かけるのですが)


52-上の方が潰れたおにぎり

 こちらは上のおにぎりが半分にへしゃげてしまっています。ただしこの付近は再舗装されたばかりなのか、路面状態はかなり良好でした。


53-濃霧の道はまだまだ続きます(11:28頃)

 お昼前の時間帯ですが、まるで夕暮れ時のように薄暗いです。先の見えない道を進んでいきます。


54-またもや上が潰れたおにぎり

 これまで走ってるだけでヘルメットのシールドに水滴が付くような、水分たっぷりの濃霧が長らく続いていたのですが、雨粒は降ってはいない状況でした。しかしついにはポツポツと雨粒が落ちだしてしまいました…。
 ブログ主は飛騨高山のマックを出発したときから合羽は着ていなかったのですが、これ以上はあかんと判断して、この付近の離合可能な場所にバイクを止めて合羽を着込むことにします。そしてバイクのエンジンを切ると、周りは人工的な音が皆無な状況となり、自分一人だけが自然の中に取り残されたような感じを受けます。

 風が草木をガサガサと揺らす音と、隣の川の水音だけが聞こえる“だ~れもいない”深い山の中で合羽を着込んでいると、

 「はぁ~、俺ってこんな山奥で何やってるんだろうな~(;´Д`)」

 などと、ふと正気に戻ってしまいます。無論正気に戻ったところで、この酷道を抜けられる訳ではないので、まずは無事にこの峠から脱出することだけを考えます。


55-道のすぐそばを川が流れています(簡単に降りれます)

 この付近は本当に道のすぐ近くを川の水が流れています。道の方はガードレールがあったりなかったりするのですが、夜間にぼんやり車を運転していると、うっかり河原にツッコんでしまうんじゃないかと心配です。


56-県境に到着しました

 合羽を着込んで再出発してから間もなく、県境に到着しました。(11:31頃)

 岐阜県側から富山県側に入ったときは、「この先は、大雨の時、通行止となります。」と書かれた看板だけしか目に入りません。そのため注意していないと、ここが県境であることを見落としてしまうかもしれません。


晴天時の県境を反対側から(ストリートビューの画面を転載)
(google ストリートビューのデータ)

 なお、富山県側から岐阜県側に入った場合は、上に「岐阜県」「飛騨市」の案内板が出ているので、ここが県境だと判る状態になっています。


57-小坂谷林道方面

 進行方向右側に別の道が見えます。ツーリングマップルによると「東側は草原の断続 ダート2.5km」との説明のある小坂谷林道のようです。


小坂谷林道 (google mapのデータ)

 この林道を進むと打保(うつぼ)という獰猛な魚っぽい名前のエリアに繋がるようです。


2. 県境→杉平ゲートまで


県境→杉平ゲートまでの地図 (google mapのデータ)

 ここから先は富山県。旧八尾町方面に向かって、引き続き山を下っていきます。


58-法面の補強区間(おにぎりが雪の重みでずり落ちている点に注目)

 この付近は左手の山肌がぼろぼろと崩れやすい状態になっています。ここの石ころが道路上に転がってくる状態になると、通行止めになってしまうようです。


59-大長谷第四発電所取水堤

 久々に中に人がいてもおかしくない建物を目にしました。なおここはあくまで「取水堤」で、発電所の本体はもっと下流側にあります。


60-赤い橋を渡っていきます

 赤文字で大きく「路肩注意」「落石注意」と書かれた警告看板のある赤い橋を渡っていきます。
 “赤”というより“朱色”をしているこの橋はまるで神社の鳥居のようにも思えて、この先は軽々しく脚を踏み入れてはいけない神様の敷地内に踏み込んでいくような感じがします・・・


61-落ちたら死ぬ区間の始まり(11:35頃)

 「ヒョェェェーーー!!!」

 軽々しく脚を踏み入れてはいけない領域…などと思っていた矢先にとんでもない道路環境が出てきました。
 この付近は
  ・車1台がなんとか通れる狭い幅員(しかもいきなり狭くなるフェイント個所付き)
  ・左側は落ちたら死亡事故確実な落差のある崖
  ・段差も何もない、素っ気ない路肩(うっかり踏み外すとあの世へ直行)
  ・路面は荒れ気味+苔もある滑りやすい状況(しかも雨天)
  ・山側の路面は石がゴロゴロ転がっており走りにくい
 という道路環境で、ぶっちゃけた話ブログ主は、温見峠の“落ちたら死ぬ区間”を初めて目の当たりしたとき以上の衝撃を受けました。


62-崖の方を覗いてみる

 上の写真は横(山の方)を向いて撮っているのではなく、谷(下の方)を撮ったものです。霧がかかっているということもありますが、目に見える範囲に地面や川面がありません


63-落ちたら死ぬ区間2 (手前に転がっている大きな石にも注目)

 「あかん。涅槃と繋がっとるやないか!」

 もはやこの先の道と谷(空中)との境が判らなくなっています。対向車が来ないことを祈りつつ、道の山側(右側)を辿っていくように進んで行きます。ただし前述の通り山側は落石がゴロゴロしているところ。石にも注意しつつ慎重に進んで行きます。
 

64-こんな道をひたすら越えていきます

 最も恐ろしい区間はそれ程長くはありませんでしたが、それでも要注意な区間は続きます。
 路肩を示す赤白のポールがありがたく感じます。


65-パイプ

 先程の取水堤から発電所に伸びているのでしょうか?


66-カーブを下っていきます

 現在、Uターン気味に左に向かって進行中。ここを右カーブで下って眼下の向かいの道に進みます。


67-濃霧の谷(11:42)

 まだまだ霧が濃いです。


68-大長谷第四発電所の分岐点前(反対側から撮影)

 大長谷第四発電所は、川(谷)を挟んだ向かいに存在します。
 この写真は1つ上の濃霧の写真の2分後に撮影したものですが、こんな短時間でいきなり霧が薄くなってきました。


69-公告看板

 「この先、山菜等の採取は一切禁止」の旨が記載されています。


70-霧の薄い山の中腹まで降りてきました(11:45頃)

 雲の中から、雲の下に降りてきた感があります。路面も良くなってきました。


71-洗い越しキター

 路面も良くなってきた…と思った矢先に洗い越しが出てきました。洗い越しとは、橋を架けるまでもない小川を路面に通しているようなところです。


72-水の発生源

 山肌から沢が流れています。すぐ近くに恐らくこの沢を通すために設けられたと思われるグレーチング(排水溝)があるのですが、水の流れが変わってしまったためか、沢の水はグレーチングに落ちずに砂をまき散らしながら路上を通っている有様でした。(´・ω・`)


73-安心できるような道路環境になってきました(11:50頃)

 久々におにぎりに出会います。


74-民家と電線と電柱が見えてきました

 ようやく人里に降りてきました。万が一、この場でバイクが壊れて止まってしまっても何とかなると思うと安心感でいっぱいになります。


75-杉平ゲートで記念撮影(11:55頃)

 ここが楢峠越えルートの富山県側入口となる杉平ゲートです。県境と同様に「この先は、大雨の時、通行止となります。」との案内板が出ています。
 この写真を撮っているときに今回出会った唯一の対向車が楢峠に向かって走っていったのですが、狭い場所で出くわさなくてよかったです。

 楢峠前後の酷道区間はこれで終わりですが、この先も国道471号線を北上していきます。

 ~その5へ続く



ツーリングマップル R 中部 北陸 2016 (ツーリング 地図 | マップル)
クリエーター情報なし
昭文社


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