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東京から鹿児島まで新幹線で一番乗りを目指してみる

2011年03月12日 | 旅行・鉄道
【最終改版日:2011/6/24】

去る2011/3/12に九州新幹線が全線開通し、東京から鹿児島までが
新幹線で1本で繋がりました。

元々3月12日の週末に九州(大分)の実家に戻る予定のあった私としては、
「せっかくだから俺は東京から鹿児島まで新幹線で一番乗りしてやるぜ」
ということで、(なにがせっかくなのかはさておき)指定券の発売開始
となる1ヶ月以上前から、その計画を練っていました。

今回のエントリでは、切符を手に入れるまでの話と、いろいろトラブルに
見舞われた3月12日の乗車記を記載したいと思います。



1. 計画内容と切符を手配するまで

2011年3月のダイヤ改正後、東京から鹿児島中央まで一番乗りとなる
移動方法は、次の通りとなります。

 のぞみ1号 : 東京(6:00) → (10:38着)小倉 → (10:55着)博多
 さくら411号: 小倉(10:43) → 博多(11:04発) → (12:43)鹿児島中央

 ※ さくら411号は、新下関始発(10:32)の鹿児島中央行き。

ただし九州新幹線の指定券はえきネットでは取れなかったため、
さくら号の指定券はJR九州に縁のある親戚を通じて切符の手配を
お願いしていました。

ところが、さくら411号は満席で発売日に取ることができませんでした。
開業初日の九州新幹線の指定券は、本数が少ない最速列車のみずほ号が
瞬殺されることは判りきっていたのですが、一番列車でもでもない新下関
始発の列車でさえ、指定が取れないとは思いませんでした(泣)。

しかし乗車の10日程前に、キャンセルの出た指定券をなんとか
GETすることができました。

以下、東京から鹿児島までの乗車券と特急券です。



東京から鹿児島までの乗車券

乗車券については東京都区内から鹿児島まで購入。
実際には鹿児島駅まで行く予定はないのですが、新幹線を降りたときに
鹿児島中央駅で切符を回収されないように、鹿児島線の終点でもある
お隣の鹿児島駅までの乗車券を買いました。
(ちなみに値段は鹿児島中央までと同額)



のぞみ1号のグリーン指定券(東京→博多)

これまでN700系のぞみ号のグリーン車に乗ったことはなかったので、
今回は奮発してグリーン車をGET。これは楽勝で取れました。



さくら411号のグリーン指定券(博多→鹿児島中央)

キャンセル待ちでようやく手に入った指定券ですが、
残念ながら車端部通路側のハズレ席になります。

一口メモ
九州新幹線の特急券についての補足ですが、東海道新幹線エリア
(京都以東)から鹿児島中央まで行くには、最低でも一度は乗り換えが
必要となるのですが、その乗り換える駅によって料金が変わることが
あるので注意が必要です。

今回の私の場合では小倉駅か博多駅で乗り換えることができますが、
小倉駅で乗り換えて小倉⇔鹿児島中央間の指定券を購入すると、
小倉⇔博多間(JR西日本)と博多⇔鹿児島中央間(JR九州)の料金を
合算した価格になってしまうため、割高になってしまいます。

(ちなみに東京から小倉・博多までは、特急料金/グリーン料金とも
同額です。そのため博多駅で乗り継がねば、小倉⇔博多間の指定席
特急券 約1500円が余計にかかってしまうことになります)


小倉→鹿児島中央間の指定席特急券(乗変前のチケット)

特急料金のところが、JR西日本(小倉→博多間:特1,450)と、
JR九州(博多→鹿児島中央間:九特4,300)の合算になっています。

少しでも安くする場合は、新大阪乗り換えで山陽・九州新幹線の
直通(割引)料金にするか、博多駅で乗り換える必要がありますので
ご注意ください。


こうして切符自体は準備万端だったのですが、前日に大地震が発生した
関係で、一番乗りプランに暗雲が立ちこめることになります。

地震発生当日(3/11)の件については、こちらのエントリを参照。



2. 3月12日当日の乗車記録・感想

横浜市在住の私が新幹線の始発駅である東京駅に行くには、
JRの東海道線か京浜東北線を使う必要があるのですが、
この日は前日の地震の影響で、JRの在来線は朝の7時頃まで
復旧見込みは無いという最悪な状態になっていました。
(なお、新幹線の始発であるのぞみ1号は、東京駅6:00発)

ただし東海道新幹線は予定通り運行されるとのことだったので、
東京から乗ることは無理でも、最寄りの新幹線停車駅である
新横浜か品川までは、なんとかしてでも向う必要があります。

最悪はタクシーを使うことも覚悟していたのですが、
 ・京急線の品川までの普通列車は運転中
 ・東京の地下鉄は、復旧した昨夜から終夜運転中
との情報を聞きつけ、とりあえず京急の駅に向かいます。

そうしたところ、無事に京急線に乗ることが出来たのですが、
朝の5時にも関わらず車内は昨日帰宅できなかったと思われる
人たちでいっぱいで、朝のラッシュ時並に混雑していました。



朝5時過ぎなのに激混みの品川駅(京急線)


品川駅に到着すると、
「JR線は止まっています」
「地下鉄は、泉岳寺駅まで歩いて乗り換えてください」
とのアナウンスが。

東京駅に向かうには泉岳寺駅まで歩いて都営浅草線で
宝町辺りまで行って徒歩で東京駅に行く必要がありますが、
そんなことをやってると新幹線の時間には間に合わないので、
結局東京から乗車することは諦めることに。

東海道・山陽・九州新幹線全区間を一番最初に乗り通すという
計画は、早くもこの時点で頓挫することになります。(;´Д`)



停止中の在来線切符券売機



品川駅の新幹線の切符売り場に突入する人々

品川駅のコンコースは新幹線の切符を買い求める人たちで、
大行列が発生していました。


のぞみ1号が品川駅を発車する6:07まで30分以上時間があるので、
駅の近くのコンビニ等で食料品を探し求めます。



売り切れ閉店の吉牛



空っぽのコンビニ

ところが地震の影響でファーストフード店は閉店し、
コンビニも弁当・パン・おにぎりはおろか、お菓子類でさえ
売り切れてしまっています。

仕方なく、ようやく手に入ったあんまんとあめ玉と飲み物を
持って品川駅の新幹線乗り場に入りますが、その後駅構内の
お弁当売り場で、お弁当はあっさりGETできてしまいました。



品川駅の新幹線ホーム

ホームで列車を待っていると「1A 150%」との業務放送が。
のぞみ1号の自由席は超満員状態でやってくるようです。
(昨日新幹線が止まったので、名古屋方面に行きたい人が
集中していたのだと思われます)

のぞみ1号は定刻で品川駅に到着。早速乗り込みます。



N700系のぞみ号のグリーン座席1(全体)



N700系のぞみ号のグリーン座席2(コントロール部)



N700系のぞみ号のグリーン座席3(フットレスト)



N700系のぞみ号のグリーン座席4(左の肘掛け部)



N700系のぞみ号のグリーン座席5(読書灯)



N700系のぞみ号のグリーン座席6(前部のテーブル)


N700系のぞみ号のグリーン座席7(左と前のテーブルを出したところ)



N700系のぞみ号のグリーン座席8(電源コンセント)

N700系のぞみ号のグリーン車の電源コンセントは、
肘掛けのところに付いています。
(最初、どこにあるのか判りませんでした)



N700系のぞみ号のグリーン座席から見た車内(通常時)

のぞみ1号は品川の次の新横浜を定刻で出発しますが、名古屋に
向かって加速中に、いきなり車内が暗くなって急停車します。



N700系のぞみ号のグリーン座席から見た車内(停電時)

どうやら地震(余震)のために送電がストップされたらしく、
緊急停車してしまったようです。偶然その決定的シーンを
動画に納めていたので、興味のある方は下の動画をどうぞ。



N700系のぞみ号の緊急停車シーン

緊急停車する前に警報音らしきものが聞こえますが、
これは新幹線のものではなく、他の乗客が持っている携帯の
緊急地震速報の警報音だと思われます。
※ 動画の詳細情報は、こちらのエントリを参照ください。

なお停電停止中は、コンセントからの給電は止まりました。
また停電中はエアコンが止まるので、ヤニ部屋(喫煙ルーム)は
使用禁止との車内放送がありました。

その後、のぞみ1号は10分足らずで運転を再開し、そのまま
8~10分遅れで終点の博多まで向かいます。

博多駅で乗り継ぐ予定のさくら411号は、9分の待ち合わせと
なっていますが、車掌さんに確認したところ、のぞみ1号との
接続を行うので、心配はしなくてもよいとのことでした。

前日は地震で新幹線がストップしていたせいか、この日は指定席・
グリーン車とも全て満席で、自由席は激混みのようでした。

また、名古屋で接続する南紀号、新大阪で接続するくろしお号は
津波警報の影響で紀勢線が止まっているため運休。
岡山で接続する特急列車は、発車を待ってもらうように調整中。
小倉で接続するソニック号は日豊線が津波警報で運休中のため
駅の案内に注意すべしとの放送がありました。



グリーン車の乗客に配布されるお手ふき

高い料金を払って得られるものは、ちょっぴりよい座席と
このおしぼり1つだけです。ドリンクサービスはありません。



のぞみ号の乗車口(博多駅にて)



博多駅の看板。隣駅に新鳥栖が増えています。



乗車位置の案内板

のぞみ号とさくら号は、博多駅の同じ島のホームで
乗り換えが可能となっています。

この日は地震の影響で九州新幹線全線開通の式典は
自粛されたとのことですが、ホーム上はさくら号に
乗る人・撮影する人でそれなりの人がいました。



博多駅のホーム(接続のさくら号は5分遅れ)


その後、向かい側のホームに入ってきたさくら号は、自由席が
1/3ぐらい空いていた状態でした。(窓側席ですらGET可)

地震がなければきっと満席だったと思うのですが、
さすがに今回ばかりは、不要な外出を控えた人が
多かったのではないかと思われます。



N700系さくら号の乗車口(鹿児島中央で撮影)



N700系さくら号のグリーン車の車内

のぞみ号が遅れた関係で、さくら号も8分ほど遅れて
博多駅を出発することになります。



N700系さくら号のグリーン車の座席

N700系さくら号のグリーン車は、のぞみ号のグリーン車と
あまり変わらない(色だけ違う)ような印象を受けました。
なお、さくら号のグリーン車は半室(1両の半分)のみです。

さくら号の普通指定席は4列シート(2x2)の神座席なので、
グリーン車であれば3列シート(1x2)ぐらいにしておかないと
ランクが釣り合わないというか、お得感は無い気がします。



新鳥栖駅



さくら号グリーン車の乗客に配布されるお手ふき+キャンディ

九州新幹線内においても、グリーン車のドリンクサービスは
ありませんでした。



次は熊本に停車

在来線では80分ぐらいかかっていた博多⇔熊本間が、
新幹線だとたった40分程度で到着。やっぱり早いです。

熊本から鹿児島中央までは各駅に止まります(うざい)。



ついに終点の鹿児島中央駅に到着

8分遅れで博多を発車したさくら号ですが、驚異の回復運転で
鹿児島中央駅には定刻で到着しました。(12:43)

寝台特急はやぶさ号時代は、東京から西鹿児島まで丸1日(24H)
かかっていたのですが、新幹線だと朝出て昼過ぎに着くので、
感慨深いものがあります。

なお、さくら号の特急券ですが、駅の改札で「記念に下さい」と
申し出たところ、桜マークの乗車記念印(無効印)を押した上で
返してくれました。
後述の熊本駅でも同じ桜マークの無効印が使われていました。


今回の旅行後の切符(右の2枚が無効印の押された特急券)



さくら号の出入口



お姉ちゃんとコスプレ集団のお出迎え

鹿児島中央駅に降り立つと、暖かいお出迎えが待っていました。



鹿児島中央駅でのお出迎え

パンフレット等の入った白い袋を配っていました。



テレビ局のインタビューを受けている人



鹿児島中央駅を出たところ

お祝いのイベントが行われていたようです。



駅前のお茶屋さん

鹿児島では家族から頼まれていた「かるかん」(お菓子)等の
お土産を購入します。



鹿児島中央駅の電光掲示板

鹿児島の滞在時間は1時間足らずで、熊本方面に戻ります。



さくら号を見学・撮影する人々



N700系さくら号の指定席全景(微妙な色合い)

鹿児島中央から熊本までは、普通指定席で戻ります。
さくら号の指定席車両の座席はひかりレールスター号と同様に
2x2の4列シートになっています。(自由席は3x2の5列シート)
当然のごとく4列シートの方が広々していて快適です。

普通指定席を使って東海道新幹線区間(京都以東)より九州新幹線に
乗り継ぐ場合は、新大阪でさくら(orみずほ)に乗り換えた方が、
より快適に移動できると思います。



N700系さくら号の指定席用座席

窓側座席は足下に電源コンセントがあります。
(東海道・山陽新幹線のN700系と同じ)



N700系さくら号の指定席用座席(テーブルを出したところ)

木を使ったなんとなく暖かみのあるテーブルです。



熊本駅に到着(ここで下車)

熊本駅のホームは、九州新幹線を見に来た子供連れの人たちが
多くいました。小さな子供が新幹線の運転手さんに手を振ると、
運転手さんはそれに答えて軽く手を振ってくれていました。
子供達は大喜び。


今回の“九州新幹線に乗ってみる旅”はこれで終了になります。
初めて九州新幹線に乗ってみた感想ですが、正直なところ
「小綺麗にまとまっちゃって、あんまり面白くない」
という感じでした。
なんとなく長野新幹線に似ているような気もします。

山間部とトンネルが多いため、見応えのある風景は少ないです。
鹿児島本線の八代以南は海沿いの綺麗なところが多かったので、
それと比べると周りがコンクリート壁の新幹線では、無機質さを
感じます。(こればかしは仕方がないところではありますが)


この後私は在来線(豊肥線)に乗り換えるため、一旦駅を出ます。


熊本駅構内のワンピースのキャンペーン

私は興味ないのですが、子供達には人気のようでした。



熊本駅でもお出迎え

熊本駅でもお出迎えがありました。



熊本駅ビルのFRIESTA(本日OPEN)

この建物内にある喫茶店で抹茶ラテをすすりながら、
WiMAXでインターネットに接続し、気になっていた地震や
福島の原発関係のニュースを確認します。



FRIESTAのマット

可愛らしいクマさんです。

その後、豊肥線を通る九州横断特急で大分に向かいます。



九州横断特急1



九州横断特急2



九州横断特急3



九州横断特急の車内

九州横断特急は、昔の特急あそ号と比べて、
 ・1編成の車両数は減少(2両)
 ・車種は変わらず(今となっては古いキハ185系)
 ・停車駅は急行火の山時代以上に増加
 ・所要時間も増加
と、特急料金を取るのもおこがましいぐらい状況になっています。

キハ187やキハ189が入ってくれると嬉しいんですけど、
新型車両が入るのはずっと先になりそうな感じです。(;´Д`)

結局その後、日豊線は津波警報で動いていなさそうだったので
大分の手前の駅で下車し、親に車で向かえに来てもらいました。




3. 車両・座席に関するメモ

 ・N700系のさくら号は、下りの場合A席が進行方向左側、
  D席(自由席はE席)が進行方向右側となる。(のぞみ号と同じ)

 ・N700系さくら号の座席番号は、大阪寄りが1番となる。

 ・九州横断特急(キハ185系)は A席が久住側(大分発だと
  進行方向右側)、阿蘇山側がD席となる。

 ・九州横断特急の座席番号は大分側が1番となる。
  大分→熊本方面だと奇数席、熊本→大分方面だと偶数席の
  方が窓が広い席となる。

 ・九州横断特急の熊本→大分方面は、1番C/D席だと前方の
  展望が得られるかも。(座高が高くなければ苦しいかも)



新幹線2011 「はやぶさ」「みずほ」「さくら」 (別冊ベストカー)
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講談社


決定版 新幹線パーフェクトバイブル (学研ムック)
クリエーター情報なし
学習研究社



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6 コメント

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YouTubeから来ました。 (SANFRECCE0101)
2012-01-22 00:35:47
俺も2011.3.21頃さくら乗れる予定でしたが震災の関係で・・・。乗れませんでした。
乗りたいです!!
返信する
SANFRECCE0101さんへ (ブログ主)
2012-01-27 19:57:45
乗れなかったのは残念でしたね。
(私は幸運にも乗ることが出来ましたが…)
いつか乗れるとイイですね。
返信する
Unknown (宮城)
2013-02-02 13:37:16
2011・3・11の大震災を目の当たりにして 九州の方たちが何事もなく普通にしている事に驚いた

津波の映像見たでしょう?

九州に大地震が来ても私は無視。
返信する
宮城さんへ (ブログ主)
2013-02-03 09:48:48
先の地震で被災された方の心中はお察しします。

当日九州にいた私の感覚としては、九州でも前日の大地震が重大な関心事項でしたし、
九州新幹線は満席だったはずの指定席、及び、自由席も空き席があり、
当日外出を控えた人が多かったように見受けられました。

なお2011.3.12は九州新幹線が全線開通して東京まで繋がった歴史的な日でして、
福岡・熊本・鹿児島では県をあげて記念式典を行う予定でしたが、
そのうち博多駅での記念式典は中止されています。

東北の方を他人事のように見ていた訳ではないですよ。
返信する
Unknown (よっちゃん)
2018-03-31 20:51:09
懐かしく拝見しました。

九州新幹線全線開通と大阪直通の熊本発の1番列車に乗車するために、10時打ちの申し込みに夜の12時から熊本駅に並んで、グリーン席を取得したのが機能のようです。
地震の関係でセレモニーは無かったですが、熊本からの直通1番列車に乗車という勲章が一番でした!!
返信する
よっちゃんさんへ (ブログ主)
2018-04-01 00:06:57
コメントありがとうございました。
熊本からの直通1番列車に乗れたんですね~。
九州新幹線全線開通から丸7年になりますが、時が経つのは早いものですね。
返信する

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