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国道471号線で楢峠を越えてみる・その5 (富山市→横浜、その後)

2016年09月13日 | バイク
【現地訪問日:2016/8/27、記事作成日:2016/9/13】

このエントリでは国道471号線の楢峠越えルートの走行記のおまけとして、楢峠を下った富山市(旧八尾町)から横浜に帰着するまでの区間を中心に記載しています。
 ・前編についてはその1
 ・横浜→高山→旧河合村までの走行記についてはその2
 ・旧河合村→楢峠までの走行記についてはその3
 ・楢峠→旧八尾町までの走行記についてはその4
のエントリ参照ください。


1. 杉平ゲート→富山市(旧八尾町の市街地)まで


75-富山県側の楢峠の入口となる杉平ゲート(11:55頃)


当初予定していた杉平ゲート→天竺温泉の郷までの地図 (google mapのデータ)

 楢峠を無事に通り抜けることができたブログ主は、引き続き旧利賀村の温泉施設である天竺温泉の郷(公式サイト)に向かって行きます。本来はこの温泉で一泊したかったのですが、今回は日帰りしなければならないため、せめて日帰り温泉だけでも入りたいと思っていました。
 目的地までは真横(西)に向かえば2km程度の距離ながらも直通する道がないので、この先の栃折峠を経由する10倍以上の遠回りをして向かって行きます。


76-白木峰21世紀の森キャンプ場方面

 この辺りはキャンプ場になっているようです。


77-大長谷温泉

 正確には、白木峰山麓交流施設大長谷温泉というところのようです(公式サイト)。
 

78-栃折峠方面へ北上します

 杉平ゲートから先は多少狭い個所があるものの、交通量がほとんどないこともあり、快走路といってもよい道路環境でした。(地獄の峠越えを行った後なので、なおさらそう感じます)


79-ブログ主の好きな風景

 楢峠から下っている途中から感じていたのは、この付近の「緑や空気感が何となく故郷の大分に近い」ということでした。雪国の富山と九州の大分とでは気候帯も植物も違うはずなのですが、何故かこんな感覚がありました。
 


80-県道228号 島地新名線通行止め

 途中、進行方向右手に県道228号と繋がる個所に出ます。ただし県道方面は通行止めになっていました。


県道228号 島地新名線の地図 (google mapのデータ)

 県道228号線はこの先の谷折峠というところで長期間通行止めとなっており、復旧の見込みもなさそうな感じです。


81-花房橋 (12:10頃)

 そうしているうちに花房地区の花房橋というところに到着しました。


82-花房橋近くの迂回看板

 どうもこの先の栃折峠に向かう道で工事が行われており、日曜以外は9~17時が通行止め(ただし途中4回の通行止め解除時間あり)とのこと。


83-迂回ルートへ

 仕方がないので、橋を渡る手前の道を渡っていきます。
 迂回路は大半がセンターラインのない2車線道路で路面も良好。十分走りやすい区間でしたが、カーブも多く、路面も濡れていたこともあり、楽しんでいる感はなく黙々と走り続けます。


84-正間トンネル手前に到着(12:25頃)

 そしてどこを走っているのか理解せずに迂回案内に沿って走っていたところ、国道472号線の正間トンネルの手前に到達しました。地図を開いて現在地を確認したところ、旧利賀村方面とは思っていた以上に離れたところにいてびっくり。


花房地区→八尾ゆめの森ゆうゆう館までの迂回路経由経路 (google mapのデータ)

 旧利賀村方面へはトンネルをくぐって西進する必要があるのですが、これからまだ7時間ぐらい走って横浜まで戻らなければならないことを考えると、体力温存のために利賀行きは諦めて、国道41号線経由で帰宅を開始することにしました。

 ただし夜中の3時過ぎに家を出てすでに9時間。天竺温泉の郷に代わるどこかの温泉施設でひとっ風呂浴びて、体力回復を図りたいところです。それでツーリングマップルを見ると、ゆうゆう館という日帰り温泉施設が近くにありそうなので、そこで一休みすることにします。


85-越後 八尾ゆめの森 ゆうゆう館(公式サイト)

 ゆうゆう館には12:30頃に到着。ここでのんびり温泉に浸かって1時間ほど休憩します。


2. 富山市→横浜までの帰着


八尾から横浜(川崎)までの帰着経路 (google mapのデータ)

 14時半頃にゆうゆう館を出発したブログ主は、国道41号を南下して再び高山・旧神岡町方面に向かいます。


神通川沿いの国道41号線のストリートビュー (ストリートビューのデータ)

 初めて通る神通川沿いの雄大な光景は、なかなか見応えがありました。トラックの後ろについていくような状態でしたが、ひたすら50~70km/hで進行していく快速運転でした。


86-宙ドーム・神岡にて

 そしてゆうゆう館を出て約1時間の15:25頃に道の駅 宙ドーム・神岡に到着します(2年ぶり2回目)。ここでお土産を買うついでに、スーパーカミオカンデに関する展示資料等を軽く見て回ります。


87-国道471号を平湯温泉方面に快走(16:10頃)

 その後も国道471号を快走。その先の平湯温泉の付近から、来た道と同じ国道158号線で安房峠を越えて松本へ向かっていきますが、その先は後ろに大行列ができても道を譲ろうともしない大型バスののろのろ運転に付き合わされて、温厚なブログ主でもイライラしながら松本市内へ到着します。(新宿⇔高山間の高速バス、おまえや!!)


88-松本市内のガソリンスタンドで給油(17:40頃)

 ここで本日2回目の給油を行います。早朝にこの松本で給油してから約270km、今朝家を出てから約520kmとなります。
 ここからは来たときと逆ルートで松本IC→岡谷JCT→中央道で関東の方に戻っていきますが、高速に乗って間もなくしてポツポツと雨が降り始め、すぐ近くのみどり湖PAに逃げ込みます。
 雨は本降りの様相を見せてきたため、ここで20分ぐらいかけてかっつりと雨対策を実施。合羽もブーツカバーも付けて再出発します。


89-日の暮れた双葉SA (20時過ぎ)

 その後、1.5時間近くザーザー降りの雨に打たれながら運転を続けていたものの、たまらなく眠くなってしまい、甲府近くの双葉SAにIN。今回のツーリングでは、楢峠越えよりもこの区間の方が過酷でした。(;´Д`)
 渋滞情報を確認したところ、この先の小仏トンネル付近でいつもの渋滞が起きているとのことで、ちょっと時間を潰すべく、ここで夕食を取って再出発します。(20:20頃)

 その後も厳しい雨に打たれ続けて、当初休む予定のなかった談合坂SAにたまらずIN。双葉SAを出る前に眠気の覚めるドラッグを1本キメていたものの再び眠気が出てきたため、家から持ってきた一番高いやつ(500円ぐらい)をさらにもう1本キメて再出発します。(21時頃)

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 渋滞が発生していた小仏トンネルは、ブログ主が通ったときにはすでに渋滞は解消済み。しかし今度は八王子JCT→圏央道→東名と進んだ先の海老名JCT~横浜町田IC間で9kmの渋滞が出ているとのこと。渋滞覚悟で圏央道に入ろうかどうか迷ったのですが、今回は調布まで行って多摩川沿いの道を下るルートで横浜まで戻ることを決意します。
 そして最後の休憩ポイントとなる石川PAに21:50頃到着し、再度長期休憩をして22:10頃に再出発。そこから1時間近く走って23時過ぎにようやく横浜市内の自宅に到着。

 こうして朝3時過ぎに家を出て夜23時過ぎに帰宅するという、走行距離約750kmの過酷な日帰りツーリング(うち8時間くらい雨に打たれるおまけ付き)は、昨年「こんなことなら雨でも降ってしまえ! ヽ(`Д´)ノ 」と念じた雨乞いが1年の時を経て自分に降りかかってくるというオチを伴った上で幕を閉じたのでありました。


3. さらにその後

 ブログ主が横浜から富山まで一泊旅行を取りやめて無茶な日帰りをした理由・・・それはその1に記載した通り、「翌日にもお仕事があったこと」と「強力な台風が迫っているから」でした。前者についてはブログ主は帰宅後バタンキューで爆睡するものの、翌日は体の疲れと腕の痛みが残るへろへろ状態でのお仕事となりました。(;´Д`)
 それで問題は台風の方。日本に近づいていた大型の台風10号は、8月30日(火)に本土に上陸する見込みとなりました。

 「わー大変だー、通勤時間帯に台風が最接近したらどうしよう。電車が止まったら会社に行けなくなっちゃうー(棒読み)」

 と危惧していていたものの、30日の朝は風雨が強くなる前の状態で電車は通常運行しており、普通に出勤せざるを得ない状況に。(´・ω・`)
 その後台風は勤務時間中に関東の南の海を通り過ぎて、夕方の帰宅時には風雨も治まっている状態でした。


2016/8/30 17時時点の台風10号の進路予想(yahooより)

 それでずっと気になっていたのは楢峠への影響。大型台風の直撃を喰らうものなら長期閉鎖必至な楢峠ですが、台風は当初予想されていたよりもかなり北寄りの進路を取ったこともあり、中部・北陸地方では大きな被害はなかったようでした。
 ブログ主は楢峠を含む国道471号線の交通規制情報等も見てみたのですが、楢峠は台風通過後も通行可能状態が続いていて、天気の方もブログ主の夏休みを迎えた8月31日からは台風一過の好天が続いていたようでした

 「なんてこったい!/(^o^)\」

 結局楢峠に関しては、当初計画していた8月31日からの一泊ツーリングプランで何の問題もなかったことが判り、一人で慌てふためいていたブログ主は大敗北を喫することとなりました。

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 「クソっ、こうなってしまったからには、せっかくの夏休みは国道417号(冠山峠)と、キングオブ酷道こと国道418号線を巡る旅にでも行かざるを得ない! ヽ(`Д´)ノ」

 そう思ったブログ主は、750kmを走ってから1週間も経たない9月2日より一泊二日で1300kmを走るという、またまたハードなツーリングに出かけてくるのでありました。


今回の夏休みツーリング(概要ルート) …このツーリングのブログ記事はこちらを参照

<心の補足>
 台風の進路予想が外れただけならまだ笑い話なんですが、この台風10号の直撃を受けた岩手県(特に2年前のGWに旧岩泉線目的で訪問した岩泉町)では20名以上の死者が出るような大災害になっていることを聞いて、とても残念に思っています。町と龍泉洞の早期の復旧を祈っております。



4. 最後に: 楢峠を走ってみた感想&楢峠を走ってみたい人へ

 初めて楢峠を走ってみた感想ですが、ここはマジであかんというのが正直なところです。他の酷道マニアの方が言及される通り、ブログ主がかつて震え上がった温見峠を凌駕するヤバいところでした。

 具体的にどういった点がヤバいのかというと、酷道要素がどれもハイレベルということ。
 ・路面の酷さ = 大小混在の落石・舗装の剥がれ・苔・雑草あり
 ・幅員の狭さ = バイクと軽自動車の離合も不可能な狭い個所が多数
 ・転落危険度 = 落ちたら死ぬ区間を含むヤバイ個所多数
 ・坂のキツさ = 峠より河合村側が相当にキツい
 ・孤独/絶望感= 距離的には極端に長くないものの相当なもの

 車の場合は“万が一対向車と出くわした場合に見通しの悪い崖の狭路をバックで戻れるスキル”さえあれば、あとはゆっくり丁寧に進めば問題ないかと思います。逆に言うと、このスキルを持たない人は楢峠に立ち入らない方がよいでしょう(強い勧告)。

 ところがバイクの場合は、丁寧に進むだけではどうにもならない区間があります。それは楢峠の旧河合村側の区間でして、ここは「狭い急坂ヘアピンカーブの苔あり路面、かつ、転落リスクあり」という非常に厄介な場所です。


国道152号線 地蔵峠の写真(急な下り坂ヘアピンカーブ・浮き砂付き)

 丁度よい写真がないので他の道路の写真で代用してしまいますが、楢峠は上の写真のような
  ・ローギアでもゴリゴリ加速していくような急坂
  ・カーブミラーのない見通しの悪いヘアピンカーブ

 という環境に加えて
  ・バイクと車との離合もできない狭い道
  ・強いブレーキのかけられない苔の生えた滑りやすい路面環境
  ・路肩からはみ出したら即転落事故のガードレールのない道路

 という悪条件が加わった個所があります。

 楢峠にバイク来ようと思っている人は、「そんな道路環境であっても、ヘアピンカーブの先から対向車が突然沸いて出たときに冷静にバイクをコントロールできる人」であることが望ましいです。
 …でブログ主はと言いますと、今回は旧河合村側から上りだったので何とか無事に通過はできましたが、正直なところ、もし逆方向の急な下り環境でウェット路面であった場合は、無事に通れていた自信がありません

 ブログ主はいろんな酷道を走ったことのあるバイク運転歴20年超の人間ですが、それでもXJ6 Diversionという大型オンロードバイクでは、楢峠は相当に難易度の高さを感じる道でした。酷道慣れしていないバイク海苔は、楢峠には立ち入らない方がよいでしょう
 ツーリングマップルでは、楢峠の道は「舗装の荒れた狭路 ロードバイクは避けたい」との記載がありますが、これについてはブログ主も強く同感なのであります(自分で走っていてなんですが…)。



ツーリングマップル R 中部 北陸 2016 (ツーリング 地図 | マップル)
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昭文社


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