生涯学習の部屋

資格取得数238。6つの修士と18の学士と2つの短期大学士。MBAサラリーマンの生きがい発見生涯学習奮闘記。

学位授与機構の学位は・・・

2010年02月23日 21時55分00秒 | 大学評価・学位授与機構
去年の10月31日の記事にも、同じようなことを書いたのですが・・・

機構の学位について、振り返ると、4年で「文学」「経営学」「教育学」「商学」「社会科学」「社会学」「学芸」「教養」の8つの学位を授与していただいた。

このブログだけ見ている人にしたら、「意外と機構の学位って、簡単に取れるんだな~」と思われるかもしれない。合格率は約80~90%程度と、資格試験ならこの合格率は非常に高い部類に入る。

しかし、過去の機構の不合格者は数千人にも及び、その不合格者は、知的水準が低いから不合格になるのではない。理由としては、過去の機構データによれば、大学院生が意外と不合格になる確率が高いからだ。短大卒や専門学校卒、高専卒等、色々な受験者カテゴリーがあるのだが、大学院生は下から2番目に合格率が低い。

私の知る限り、博士取得者でも不合格になっているし、修士取得者でも不合格になっている。いわば、機構の学位とは、それほど取得が難しいものなのである。

ダブルディグリー、トリプルディグリーだけでなく、マルチディグリーのものもいるにはいるが、ほとんどの受験生が、ただ一つの学位を取得するため、今までの経験や興味を通じて、真剣にレポートを作成し試験に臨んでいる。

試験会場では、多くの受験生が直前まで自分の作成したレポートや、ボロボロになったノートとにらめっこしている。結構、緊迫しており、会場で知人と会ってもムダ話がはばかられるくらいである。

そもそも、機構で学位を取ろうと思う人は、かなりモチベーションが高い人といってよい。何故なら、学位は取得できなかったとしても、短大なり、専門学校なり、高専なりの卒業を既に獲得(あるいは獲得見込み)だからである。わざわざ、学士を取得しなくても、専門性に基づいた学歴は取得できている。

その状況において、更に学習し、己の向上を求めるものが受験するのだから、合格率以上のハードルの高さを感じてしまう。

そもそも、私は受験のプロである。300回の資格試験を受験し、8割5分程度の合格率を誇っている。加えて、機構のレポートは、どのような試験が出るか想定し、どのようなテーマが出ても、ある程度は目をつぶってでも書ける題材で創りこんでいる。

だから、今回の経済学のレポートも「銀行の決済システム」をテーマにしたもので書くつもりだし、そもそも見送った家政学のレポートも「銀行の各種ローン」をテーマにして書くつもりであった。

機構のレポートは「キーワード科目」さえしっかり取得していれば、それに関連して、どのようなレポートを書いてもよい。そのような「己に有利な試験」にも関わらず、自分が十分把握していない、難しいテーマでレポートを書くのは、最初から、試験を捨てているようなものである。

あえて言う。機構の論文試験は、かなりの高い確率で自分の作成したレポートから出題される。「新しい学士をめざして」という大学評価・学位授与機構学位審査研究部が出している書籍のP.58にこのように記載されている。

>実際の審査例として、学修成果としてのレポートの記述内容に不明瞭な箇所があった
>ため、その点を試験問題で質したところ、解答の内容が的確であったということで
>「可」と判断されたこともあります。

つまり、立派なテーマで、形だけ整えても、自分が十分理解していないレポートは、出題者から突っ込みが入って、自滅するだけである。キーワード科目を尊重し、自分の言葉を交え、レポートを作成すれば、少々難があっても、試験で救済される可能性が高いのだ。

学問とは、格好を付けるものではない。着飾った、薄っぺらい学修より、しっかり定着した知識の方が、学習のスタンスとしては何倍も尊いものなのだ。

だから、人のレポートを真似するなんて言語道断だし、そんなことをすれば、試験官の餌食になるだけである。

少なくとも、単位を積上げ学習しているのだから、その学習に基づいたレポートを書き上げてください。

ちなみに、私は、将来取得しようと思っている学位について、このようなレポートを書きたいという青写真を持っています。そして、そのテーマに即したキーワード科目を科目履修生として登録している大学で探して履修しています。キーワード科目からレポートを書くのではなく、自分の得意分野のレポートを書きたいために、それに基づいた単位を履修し準備しています。

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2 コメント

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Unknown (tera)
2010-02-26 22:06:06
私は今回、理学(生物学)で学士の学位を
授与されました。同じテーマで2回目の受験でした。確かに4月期は英語の文献を、いかにも
「英語の訳文」といった文体で引用したところ、その部分を徹底的に突かれました。引用した論文の引用していない部分の内容まで出題されました。
今回は文体も自分の言葉に直し、使われていた単語も注釈を付ける等、対策をして再提出したところ、その部分からは出題されませんでした。
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teraさん (フラ夫)
2010-02-27 04:59:46
学位取得おめでとうございます。みごとなリベンジだと感服しております。

teraさんの場合は「出来すぎて」不合格になったのでは・・・と思っています。

審査のご担当が、この世に存在する全ての学問を網羅的に熟知されているわけではありません。ということは、本来、最も重要な学問的内容ではなく、その他の瑣末な事象が最も重要に審査されると考えなければなりません。

初回作より、次回作の方が、単に読みやすかっただけかもしれません。

しかし、その手直ししたところが合格と不合格の差とえるわけで、学問とは一体何なのでしょうか・・・との疑念が生じてしまいますね。
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