Weblog喫茶 モンブラン

日常のあれこれをのんびり綴っています

生き続けるということ:「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」

2008-07-05 23:53:01 | 秘密の本棚

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。

同じ一冊の本でも、人生の中の違う時期に読むと、伝わってくるものが明らかに違っていることに気づくことがあります。

若いときにしかピンとこない本、年を重ねてから読んだ方がしみじみ納得できる本・・・タイプはいろいろですが、今日ご紹介するこの本は、私にとっては「一度死にかけてから再び、出会えた本」と言えるでしょう。

アメリカの偉大な自転車プロ選手、ランス・アームストロングの「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」です。

有名な自転車レース「ツール・ド・フランス」で7連覇を達成したランス。
しかし彼は、この偉業を達成する前のことですが、既に自転車選手として上り調子で名声を築いていたわずか25歳の時に、深刻な睾丸腫瘍に侵されていることを知らされます。

腫瘍は既に、肺と脳に転移し、生存率は20%以下。
彼は手術を受け、つらい化学療法に耐え、ついに2年後に自転車競技に復帰。
そして、あの「ツール」で7連覇を成し遂げるのです。
治療によって不妊になるため、治療前に精子バンクに預けておいた最後の精子で、人工授精で妻との間に子供をもうけることもできました。
そして彼は今、競技を引退しています。

私がこの本を最初に読んだのは、病気にかかる前でした。
あまり詳しくはありませんでしたが、山道を駆け抜ける自転車競技が好きだったので、アームストロングの名前は知っていたので読んでみた、という感じでした。

そして自分が病気になり死にかけて、何とかゆっくりとこの世に戻ることができ、赤ちゃんからやり直すようにして這い上がり、退院してようやくまた、人並みに本が読めるようになった頃、本棚にあったこの黄色いカバーの本をもう一度手に取りました。

ランスと私とでは、もともと偉大さが全然違いますし、闘病の内容も、その間の意識の有無も違います(私は重症な時、ずっと意識がなかったのです)。
けれども病後にこの本を読むと、同じ「生還」した人間として、彼の思いや言葉が、以前読んだ時よりも何倍もリアルに、自分に語りかけられているように感じました。

彼がツールでの初優勝インタビューで言った言葉が心に残ります。

「僕が言いたいことはただ一つ。もし人生で二度目のチャンスを与えられたら、徹底的にやり抜くことです」

彼はこうも書いています。

「僕たちはみんな病気になったことがあるし、病気から逃れられる人はいない。だから僕のツールでの勝利は、一種の象徴なのだ。癌を乗り越えることができるだけでなく、そのあとでもっとより良い実を結ぶことができるという証拠なのだ。おそらく、友人のフィル・ナイトが言ったように、僕は『希望』なのだ。」

「希望」を持ち続けていれば、病気のあとでも、もっとより良い実を結ぶことができる・・・。

病後の回復が今ひとつで、落ち込み気味だった私に、この言葉はまるで、ランスが肩を叩いてくれたように響き、私は涙しました。

ランスは、マイヨ・ジョーヌ(ツールの各ステージの優勝者が着る伝統の黄色のジャージ)のために自転車に戻ったのではないのですね。
もっと大切なことを成し遂げるために、挑戦したのだと思います。

私もまた、二度目のチャンスを与えてもらった人間です。
彼のように、2年でみごと復活・・・というわけにはいきませんでしたが、いつかは「より良い実」を結んで、支えてくれた家族を幸せにできるように、希望を持って生きていきたいですね。




珍解答に大笑いした話

2008-07-01 23:54:03 | ノンジャンル

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。

オトナになってよかった~、と思うことの一つは、あまりテストを受けなくてよくなったことです。
思えば小学校から延々と、なんであんなにテストがあったんでしょう・・・。

テストが返される時、クラスが大ウケする珍解答って、ありませんでしたか?

私が今でも覚えているのは、中学校の理科のテストです。


天気図が描いてあり、こんな問題が。


【問題】 (A)の前線の名前を答えなさい。

     →( 温暖 )前線


理科の先生がテストを返すときに、半笑いしながら


「このクラスに、『( 特捜最 )前線』って書いた者がいるぞぉ~」


クラス大爆笑。
当時、「特捜最前線」って渋いドラマがあったんです。


もう一つ思い出しました。
これは、妹・りりあのエピソードです。

確か、りりあが小学校の低学年の頃だったと思うのですが、国語のテストで


【もんだい】 次のことばの、反対のいみのことばを書きましょう。

      ( 父 )⇔(   )


解答欄には、きっぱりと「( 父でない )」と書かれており、確か△がついていました。

先生、「むむぅ~」と思ったんでしょうね・・・。(^~^;

りりあは覚えていないかもしれませんが、家族でかなりウケましたー。(^▽^)