モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
今週後半には暑さも一段落・・・という話でしたが、どうやらそうもいかないようで、今月いっぱいは真夏日が続く見通しとの東京です。
暑さに弱い私には、まだまだしんどい忍耐の日々。
「マブ豆腐」「熱闘甲子園」と、2日続けて暑い話を書いたので、今日は清涼感をもたらすような話題にしたいと思います。
暑い夏には熱いロックだ!とたぎっていたのも、遠い昔の話。(°°)
ラスマス・フェイバーなどのクラブ系サウンドも大変好きですけれども、
今では夏場は、爽やかな美しい音楽の方がずっと聴いてて疲れないなー・・・と思う年になりました。
あまり音を重ねていないシンプルな構成で、音質が美しいものが癒し系には向いていますね。
そんな気分にぴったりなのが、アール・クルー。
80年代、まだフュージョンという言葉が元気だった頃から活躍しているギタリストです。
彼はちょっとエレクトリック・ギターも弾いたことがあったそうですが、一貫してアコースティック・ギターにこだわっていて、傑作のアルバムも多く出しています。
トップ画像は2005年のアルバム「Naked Guitar」。
全編アコースティック・ギター一本で、他の楽器を入れずに貫き通した作品です。
スタンダードが中心で、「ムーン・リバー」など誰でも知っている曲も入っているので聴きやすいですよ。
何よりも魅力なのは、そのギターの音色です。
一つ一つの音を丁寧に、ポロンポロンと弾いてくれる柔らかい響き、
ガットがかすかにきしんで、指使いがわかるようなリアルな音質は、黙ってじっと耳を傾けていたくなるハートフルな世界です。
超一流のミュージシャンは、みんな音をとても大切にしていますよね。
以前、キース・ジャレットの「The Melody At Night, With You」の記事でも書きましたが、本当に音をいつくしむような弾き方です。
ミッシャ・マイスキーのコンサートでも、音への深い愛を感じました。
音が、彼らにとってきっと一番雄弁な言葉なんですね。
アール・クルーのギターソロ作品でもう一枚オススメなのが、
1989年のアルバム「Solo Guitar」。
こちらも、「It's Only A Paper Moon」「いつか王子様が」などのスタンダードが入っていて、コンセプトとしては上の「Naked Guitar」と似ています。
たぶん使っている楽器が違うのでしょうか、微妙に音質が異なっているのもまた聴きどころ。
89年の作品ですから、16年も隔たりがありますし。
けれども、2枚を聴き比べてみると、その「基本軸のぶれなさ」にちょっと感動しますね。
自分がギターの何を愛しているか、どういうふうな音を求めて行きたいかということが、ずっとぶれていないんです。
こういうのが本当の "Going My Way" なんでしょうね。
そんなふうに年を重ねていきたいものです。
今回ご紹介した2枚は、たぶん輸入盤しか手に入らないと思いますが、よろしかったら聴いてみてください。(^^)
昔、NHK-FMで23時からクロスオーバー・イレブンという番組があったのですが、そこでよくアール・クルーをかけていました。
日本でもゴンチチなど、がんばっているアコギ弾きはいますが、音が全然違うんですよね。
本当にうまい人はとにかく音からして別格です。
ウィル・リーもすごいですよね、仕事した相手を並べたら、US音楽史の教科書ができそう。
確かに、ルックスは人気でしたね。たくさんの人と仕事をしているということは、人柄も良いのでしょう。
リー・リトナーって、確か「杏里」と結婚したんじゃなかったでしたっけ?
この辺の人たちって、みんなテクニックもセンスもものすごいのですが、なぜか日本ではあまりすごさが知れ渡っていないので不思議ですね。
曲も聴きやすくて、オトナの趣味にぴったりだと思うんですが。
これはピローサウンドにしてました。
ナイロンのペロンペロンが何とも力が抜けて、
外国にはこんなに心地よい音を出す人がいるんだなぁとつい、全力でも追いつかない日本人アーティストと比べたり。
私はリー・リトナーも好きだし、マーカス・ミラーは聴いてて体全部がが心臓になっちゃうし。
ルックスではウイル・リーが好きで追っかけして、
抱き締められて撮った一枚がお宝です