ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

5/16日 茶臼山・萩太郎山でカッコーの鳴き声を聞いた。

2014-05-26 07:16:19 | 草花
16日に早や発ちして愛知県では一番標高の高い茶臼山に行って来ました。この山は愛知県と長野県の境に位置しています。
愛知県では最高峰ですが、長野県内ではおそらく凡庸な高さであり、見向きもされないような山でしょうが、愛知県人の小生からして見ますと、この山は愛知県内では珍しい高原的要素のある山なのです。
そんなところには、この季節ならカッコーーが来ているに違いない、その鳴き声も是非聞いておきたいという願望がありました。
この願いは山中で二度ほど叶えられました。

ところでカッコーというのは「托卵」という厄介な習性を持ち、他の種類の鳥の巣の中に自分の卵を産み落として、他の種類の親鳥(以下”仮親”)に卵を温めさせるのですね。
そればかりでなくて、孵ったそのカッコーの雛鳥は巣の中仮親の卵を下に落としたり、孵化したばかりの仮親の雛鳥を巣の下に落としてしまうのですね。
そして、図々しくも仮親から餌を独り占めしてしまうような、とんでもない習性を持つ鳥のようです。

「カッコー・カッコー・・・・」とのどかに鳴くあの歌声は、仮親を嘲笑う声のように聞こえるかもしれません。

「托卵」という習性は、ホトトギスやツツドリにもあるそうですが、他の種類に積極的に害を及ぼすこんな残酷な設計図を天地創造の神様が創ってしまったのでしょうか。

念のために托卵に関するwikiの記述を以下に引用(コピペ)しておきます。

(種間)托卵:
(種間)托卵でよく知られているのは、カッコウなどカッコウ科の鳥類が、オオヨシキリ、ホオジロ、モズ等の巣に托卵する例である。

カッコウの雛は比較的短期間(10-12日程度)で孵化し、巣の持ち主の雛より早く生まれることが多い。
孵化したカッコウの雛は巣の持ち主の卵や雛を巣の外に押し出してしまう。
その時点でカッコウの雛は仮親の唯一の雛となり、仮親の育雛本能に依存して餌をもらい、成長して巣立っていく。
托卵を見破られないようにするため、カッコウは卵の色や斑紋などを仮親の卵に似せている(仮親の卵に似た卵を生む性質が代を経て選抜された)。
また、托卵する際に仮親の卵を巣から出して数合わせを行う場合もある。(引用終了)

この日は天気が良さそうでしたので、早起きして出かけました。
位置 ↓

真ん中付近の赤い点部分に今回歩いたところがあります。



鳥瞰図 ↓

山を二つ歩きました。茶臼山では時計回りで、萩太郎山では反時計回りで歩きました。



実行図 ↓

ここでも茶臼山では時計回りで、萩太郎山では反時計回りで歩きました。



断面図 ↓

断面図では三山になっていますが、茶臼山から一旦降りて、それからまた頂上近くまで登り返していますのでその部分がピークのように見えてきました。



アプローチの車道から ↓

茶臼山高原道路を走り、茶臼山に近付きますが、その途中、萩太郎山の尾根を回りこむところで眺望の良い場所があります。そこに車を止めて、三河の山を眺めます。



三ツ瀬明神山 ↓

5/3日に歩いた山が霞の中で遠く見えています。



宇連山など ↓

奥三河の思い出深い山々も、やや霞んだ中に懐かしく並んでいます。



茶臼山着 歩き始め ↓

茶臼山について歩き始めたのは午前6時40分頃でした。これは天気が良くて見晴らしも良さそうでしたので、南アルプスの大景観が見たくて早出してきたのです。



”自由の広場”から ↓

歩きだしてすぐに”自由の広場”という眺望の良い場所があります。そこに上がってきて南アルプス方面を眺めてガッカリさせられました。期待してきた南アルプス方面の眺望は全く得られませんでした。
目を近場のものに転ずれば、すぐ隣の萩太郎山が見えていますが、まだこちらの高さがたりないので山頂付近の様子までは見えてきません。



宇連山から古町高山まで ↓

ここからも奥三河の山々の眺望が得られています。



ちょっとズーム ↓

その核心部を少しだけズームアップします。



展望台 ↓

登山道はやや古びたコンクリート製の展望台の脇を登っていきます。



ユキザサ ↓

朝の時間が早い所為か、ユキザサが開いてきません。



ブナ林 ↓

やや疎らではありますが、ブナの林が出て来ました。



テンナンショウ属 ↓

この季節にテンナンショウ属の花に出会うのはお約束ですね。



チゴユリ ↓

チゴユリの良い姿が出迎えてくれます。



カンアオイ ↓

この付近でたくさんカンアオイを見ています。



ウバユリ ↓

今回はウバユリの若い葉をたくさん見て来ましたが、個体ごとに葉の模様に変化があって、それも興味深いことでした。



タチキランソウ ↓

この山にもキランソウの仲間の草が生えていて、多くの場所で出逢っています。



山腹の道 ↓

茶臼山では車を置いた場所が既に1300m近くあり、山登りと言う要素は殆どないといって良いと思います。ここでも山道は水平移動するような状態になっています。
コメント (8)
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