渾沌滅七竅

生命ある無秩序を愛する渾沌。

読めない「書」

2024年09月30日 | 日記

読めない「書」を巡って、師匠と大議論。

日本の代表的な書道展でも話題になり、至極、当然のテーマだと理解していたので、かつて、この様な議論になった試しは、内々ではなかった。

平安時代を中心に前後における国風文化勃興時の「書」は、我々に馴染みがなく、現代人には読めないし、必ずしも理解出来るとは限らない。

従って、「書道離れ」が起きていると理解しているが、「書」に没頭している連中には無縁の様で、自身が楽しんでいるという点では、何ら問題はない様だ。  従って、自身で当時の「万葉仮名」の和歌を書いたにしても、何と書いてあるのか理解せずに書くので誤字等が判らず、原文とは違った詩に仕上がったり、多くの場合、いつの時代の、どなたの詩で、どういったことを、どんな想いで謳っているのか等、詩の意味すらも解らずに書くことは、日常茶飯事らしく、どうでも良いことらしい。   素人の私には、全く理解不能。  まず、何と書いてあるのか読みたいが、当然だろう。

墨の濃淡、用紙、筆、余白の使い方・バランス、筆運び・点画・伸び等々が頭にあって、先に述べた様なことは眼中にないらしい。

従って、書道展開催に当り、出品目録や各作品の説明書きを準備する事務方としては、出品者に照会し、ご来場の鑑賞者が感じる(だろうと思われる)上記の様な点を掻い摘んで紹介したいと考えるも、話が噛み合わないし、「成る程」と言った話が返って来なくて、イラつく。   門前の小僧の大誤解、認識不足か?

今後、書道人口は更に減るだろうな。  昭和という大戦争を挟み、一から出直しの時代は、日本の歴史の中で最も過酷な時代で、「書」もそんな時代に脚光を浴びたかだが、既に昔話なんだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

額縁入れ作業

2024年09月29日 | 日記

昨日、今日と、大小12点程の作品の額縁入れ作業でした。

大は長さ2m程2点、小作品でも額縁そのものは6~70㎝程にはなるので、結構な作業になる。

掛け軸が5点程、長さ2m程の巻物2点、Tシャツへの揮毫1点、といったところ。

立ったりしゃがんだり、或いは、座ったり片膝ついたり、測ったり切ったり、裏蓋のネジを弛めたり、締めたりと、若い頃は、全く苦にはならなかったが、大変な作業で男性による力仕事だ。

出品目録、作品名札・説明書き等、ほゞ、準備は終えたので、最終手直し後、プリンターで必要数量をコピー。

あとは、4日後の作品搬入だ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お気に入り広告

2024年09月28日 | 日記

最近、私のお気に入りの広告です。

昨日も、小田急線の中で車両貸切り風に、この広告を見掛けて、笑みがこぼれた。

教育のみの話ではなく、人間社会でのいろいろな繋がりを端的に表したキャッチ・コピーで、見るたびに嬉しくなる。

最近の日本社会では、こんな意識が、以前に比べ希薄になっている様に感じられて仕方がないが。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猛暑もどこへやら、2024年9月定例浅見BH教室

2024年09月27日 | 日記

1週間後に迫った書展の為に、いつもの表具屋から表装を終えた出展全作品が、拙宅に届けられた。  この準備に大童。  名札や説明書き等、事務作業は、お手のもの。   あとは、現場での作品配置や飾り付け等だが、師匠の指示で動くだけ。

この1ヶ月間は、結構、ストレスの溜まることが多く、非常に長く感じた。   相手のある話が多く、かつ、話がトントン拍子に進まなかったもので、やゝうんざりしていた次第。   どうも、最近の世の中の在り方に歩調を合わせられないことを己で感じ取っているからでもある。   若くてバリバリの以前とは違い、最近は、日本酒・洋酒は勿論、ビール等も一切口にしないが、心肺臓器等には良さそうだが、精神的には、どうかな?

この点、ハーモニカ練習は、このストレス解消には持って来い。   やゝ開始定刻には遅れたが、練習会では、存分に吹かせて頂いたが、逆に、日頃の練習不足を思い知らされた格好。  ブルース代表曲の練習では、思う様にならず歯痒い思いで、巻き直しだ。   練習後の懇親会は失礼して、直ちに帰路についた。

また、来月、気合いを入れ直そう。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今、源氏物語⁉

2024年09月26日 | 日記

書展で師匠の作品、源氏物語全54帖(巻)から各1首ずつ計41首の和歌を巻物仕立てにして出品予定。

「書」の作品としては、日展審査員の先生方を唸らせた、なかなかの力作だと思っている。

出展に当たり、僭越ながら、せめて何と書いているのか万葉仮名との絡み・説明書きを準備中で、勢い、源氏物語そのものに首を突っ込む。  恥ずかしながら、この歳迄、読んだことのない日本独自の古典。

人間って、そんなもので、1,000年前の昔も今も変わらないですね。   色恋沙汰、妬み、出会い、それらに絡む人間模様等々、特別なことはない様だし、また、表現には、私の様な無教養な只の人には、理解に苦しむ点が多く、正直言って、更に読み進んでみたいとも思わず、途中で笑って、投げ出してしまった。

現代語訳本が出されているが、原本の真意・内容を的確に伝えているのか疑問を感じる。  「その方の源氏物語」なんでしょうね。   図書館から借りて来て読めるのですが、そんな熱意も霧消。   私には似合わない古典の様な気がした。

気合いを入れ直し、書展に備え、「観る側からの意識」を以って、出来る準備はやろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

刺激の崎元演奏会

2024年09月25日 | 日記

一昨日の先生と仲間達の定例演奏会、未熟者の己で気付いた点をメモしておこう。

・マイクやアンプは使わずに、伴奏のピアノに負けない音量を押し出している。

 楽曲にも依るのだろうか、音量の違いは、演奏者に依っても大きく違っていた印象。

・その音色は、安定した、太くて、深い音色で、真似たいが。  絶対的練習量の違いを見せつけられた。

・音を最奥の客席に届けるつもりで演奏している様子が伝わってくる。

・デュオの場合、相方の動きをつぶさに目で追って、息を合わせることに集中する様子ありあり。

・多くのハーモニカ演奏会を覗いて来たが、まずは、演奏者自身の喜びが優先され、聴く方々を意識した演奏者は極めて少数。

 対価を頂くか否かじゃなく、悦びを共有しようとする意識の強弱か。

・左手の使い方が、大いに参考になった様な気がするので、ブルースハープの場合の右手の使い方を再考。

・体全体を使って、音を紡ぎ出している印象。

・全40曲あまりで、印象に残った楽曲・演奏は10曲程あり、ブルースハープでトライもしたい。

己の演奏を見直してみたい。  有難うございました。

来年の再会が楽しみです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国風文化としての「かな文字」

2024年09月24日 | 日記

今から、ざっと1,000年前の平安時代の末には、中国・隋や唐の時代から盛んに持ち込まれた漢字の草書体からひら仮名が派生し、偏旁冠脚からカタ仮名、日本固有の「万葉仮名」が生まれ、根付いていったらしい。  それが、現代の日本の文字に繋がって約1,000年ですね。

万葉仮名で書かれた「書」は、今の我々には読み下し難いが、抑えどころが判れば、多少、前に進めるか。  何とか読み下したいところだが。   

殊に、70~80年程度の短期・奈良時代よりも、寧ろ、400年近くの長きに亘る京都・平安京による治世の時代に、所謂、国風文化、日本文化の礎が出来た様だ。  明治以降、未だ、150~160年程度しか経っていない事を思えば、平安時代は実に長かった。  後に続く、鎌倉時代以降、新しい侍の世界が展開。

今更の様に、日本の歴史を紐解いている風だが、極めて感動的で、新鮮だ。  

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第41回崎元譲クロマティック教室定例演奏会

2024年09月23日 | 日記

今年も、伺わせて頂きました。 初めて伺ってから、丸9年が経ちます。

コロナ禍で2回中止を余儀なくされた為、本来ならば43回目で、1981年が初回だった由。  半世紀近く続けていて、当時の小学生が、今や立派な後継演奏家になっている。  兎に角、凄い。   因みに、我が書展は、隔年開催で14回目、初回が1998年、四半世紀で、脱帽です。  また、演奏会場となる、いつもの都内市ヶ谷ルーテル教会は、パイプオルガン装備の心落ち着く場所の最右翼なんです。

新宿でカメラの修理にサービスセンターに立ち寄って、20分程で会場に一番乗りで到着。

いつもの通り、先生の立ち位置を考慮し、舞台中央から2席程下手の席、最前列に座ることにしている。   先生の息遣い、動き等も拝見したいが為、どんな時でも、その様に席取りを考える。  ハーモニカが身体の一部になっていることを感じる位のストレートで深く、ぶれない音色は圧巻だ。  ブルースハープ、複音とクロマティックハーモニカの違いや「書」と「ハーモニカ」の違いに思いを巡らせながら、途中、約20分間の休憩を2回挟み、13:00開演、17:00終演の3部構成の長丁場も苦にならない程だった。   3連休の最終日だったが、13:00には客席は大勢の観客で埋まっていた。  ブルースハープの西村ヒロ先生をお見掛けしたが、2部終了時に帰られた為、ご挨拶し損なってしまった。

昨年も、この23日で、同様に弊BlogにUploadしていたが、来年も既に23日で予定済みの由。 元気に伺わせて頂こう。  有難うございました。 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昨晩の新プロジェクトXを視て

2024年09月22日 | 日記

JAXA「はやぶさ」の地球帰還のNHK番組「小惑星探査機はやぶさ、奇跡の地球帰還」を、改めて心躍らせて視た。

該プロジェクトマネージャーと共に出演のイオン・エンジン開発の責任者のKさんは、良く存じ上げる拙宅のお隣さん。 

太陽からのエネルギー供給が切れ、「はやぶさ」との連絡が途絶えた長い期間を経て、彼のアイディアがイオン・エンジンを回復させ、地球への帰還の途につき、カプセルに小惑星「いとかわ」の砂塵を乗せて、無事に持ち帰った際には、人生最高、何にも替え難い歓びだったろう。   一連の流れを何度視聴しても、新たな感動が込み上げて来る。

あの時、地域でミニ講演会を試みたが、残念ながら、素気無く断られたものだ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

隋・唐と平城京・平安京

2024年09月21日 | 日記

一夜漬けの「書」に絡み、あれこれと疑問が湧いて来た。

中国・唐の時代、西暦600年頃から900年頃の約300年間の長きに亘る時代の詩人・孟浩然の五言古詩「尋香山湛上人」、冒頭部の1節「山遠在空翠」を半切用紙に書かせて貰った。   孟浩然の五言絶句の代表作「春暁」(春眠不覚暁・・・)は、日本人誰しもが知っている超有名な漢詩。   パソコンに日がなし張り付き、手当たり次第にネット検索。  

隋・唐時代と奈良・平安京時代を並べて、その歴史の一端を紐解いた気分だった。   あの当時の中国は、今や、いずこに?

日本と中華人民共和国とのお付き合いの現況と将来に思いを馳せ、尊敬する中国古代と今の鼻持ちならない中国との落差に困惑もし、なぜ?と。   漢民族と思い込んでいたが、モンゴル系民族が当時の支配構図や社会等を構築していた由で、成る程と多少納得。  学生時代の漢文やらの授業を思い浮かべながら、再々勉強の様な数日だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする