goo blog サービス終了のお知らせ 

気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“パルシステム webカタログ(パルシステム生協連)”とは

2014-07-30 23:13:31 | 電子商取引・小売り・リテイリング

「パルシステム生活協同組合連合会(※)」が、2014年6月に提供開始した、専用のスマホアプリです。このスマホから簡単に宅配の注文ができるようです。

※ 首都圏を中心とする「地域生協」と「パルシステム共済生活協同組合連合会」が加盟する連合会組織で、食を中心とする商品供給事業、共済・保険事業、福祉・電力事業などを展開しているようです。なお、「パルシステム」はpal(友達)+system(制度)の造語。産直牛乳の産地である根室と釧路から「こんせんくん」(牛のようなアイコン)がブランド・キャラクターになっているようです。

生協は、週1回の頻度で組合員宅への宅配を行っていますが、組合員との距離を縮め若い単身者や共働き世帯の新たな需要獲得を狙って、このようなアプリを開発したようです。従来は、紙の注文カタログを配布して注文を受けるやり方が主流でした。

専用のスマホアプリを用いると、スマホ画面上に商品カタログが表示され、その詳細内容やレシピなども参照できるようです。注文も、従来は商品名の書かれた注文用紙上で欲しい商品を探し行う必要があったようですが、アプリでは、スマホ画面にタッチするだけでOKとのことです。また、スマホアプリなので外出先のどこからでも注文が行えるメリットもあります。

ネットスーパーの食料品宅配と競合しつつある中、勝ち残りをかけての対策のようです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“エンドレスアイル(Endless aisle)”とは

2014-07-19 23:17:50 | 電子商取引・小売り・リテイリング

オムニチャネル(Omni-ChannelあるいはOmni-Channel Retailing)の考え方のひとつで、店舗に在庫がない場合でも、スマートフォンやタブレットの操作でネットへアクセスしサイトの方の在庫があって購入できるような状態をさしています。“エンドレスシェルフ”などとも呼ばれるようです。アイル(aisle)は百貨店やスーパーなどの実店舗の通路のことで、シェルフ(shelf)は商品棚のことです。商品にたどり着く”通路”や”棚”が無限に続いているような意味合いかと思います。

衣料品や靴など色やサイズで好みの在庫が店頭になかった場合、ネットへアクセスしそこの在庫を注文し自宅へ届けてもらうような場合が典型例です。大丸松坂屋百貨店などを展開するJ.フロントリテイリングやアディダスジャパンなどがこの種の施策を最近始めたようです。

J.フロントリテイリングのニュースリリース(2013.11.8)のサイトは、http://www.j-front-retailing.com/_data/news/20131108.pdfです。

アディダスのニュースリリース(2014.5.30)のサイトは、http://preview.thenewsmarket.com/Previews/ADID/DocumentAssets/332562.pdfです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“Domino’s App feat. 初音ミク(ドミノ・ピザジャパン)”とは

2014-05-14 23:47:40 | 電子商取引・小売り・リテイリング

「ドミノ・ピザ ジャパン」が、2013年3月7日にリリースした、「クリプトン・フューチャー・メディア」が販売する音声合成ソフト「初音ミク」との連携によるピザ注文アプリです。iPhone向けとなっています。

アプリからピザを注文すると、39%OFFになる「ミク割」が行われり、「ソーシャルピザカメラ」で初音ミクの表情やポーズ・角度・大きさなどを調整しながら写真を撮影できたり、ピザのボックスを使ってAR(拡張現実)機能を起動してLIVEを見ることができたり(「Pizza Stage Live」)、また、壁紙のダウンロードもできるようです。

キャンペーン開始から約1ヶ月で目標の5倍の5万件の注文数を達成するなどにより、2013年の「モバイル広告大賞」のグランプリにも選ばれたようです。以下のサイトです。
http://www.mobileadawards.com/archive2013/work01.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“iChock(ABCマート)”とは

2014-05-09 23:22:43 | 電子商取引・小売り・リテイリング

靴専門店大手のエービーシー・マートが、2012年に導入したシステムです。”アイチョック”と読みます。このシステムを利用することにより、店頭にない商品をインターネット通販の在庫から注文することができます。「オムニチャネル」的な取り組みと考えられます。

スニーカーなどのようにサイズや色に対応して多くの在庫が必要となる商品の場合、店頭にすべての在庫を揃えるのが一般に難しい現状があります。その結果として、欠品による販売機会損失が生じてしまいます。このような問題を解消するために導入されたシステムです。

サイズは一致したものの、好みの色の在庫がない、といった場合、店頭にて、色違いの靴でサイズ確認ができると、その場で店員のタブレット操作により、好みの色をネット注文してもらい、会計を済ませると、後日、自宅で商品を受け取れる、というものです。システムの導入にあたり、ネット通販の在庫と店頭の在庫は、一元管理しているとのことです。

また、上記のような場合、ネット通販での売上げとカウントされるようですが、店員のモチベーションが下がらないように、店員の社員コードを端末から打ち込むようにしているとのことです。

ABCマートは、このような店舗を、2014年の秋までに、現状の200から600に増やし、2015年2月にはほぼ全部(800店舗程度)にする計画とのことです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“オムニチャネル”とは

2014-05-08 23:40:40 | 電子商取引・小売り・リテイリング

あらゆる販路(チャネル)を利用し、消費者との接点を増やしながら、商品やサービスを販売する流通の手法のことであり、2011年頃に米国で誕生した概念です。

「ショールーミング(※)」と呼ばれる消費者の行動に悩む、米国百貨店の「メイシーズ (Macy’s) 」が、2011年にオムニチャネル化の実現を宣言しています。

※ 百貨店やスーパーなどの小売店(実店舗)で確認した商品を、その場では買わずに、商品のバーコードをスマホでスキャンし、店頭より安く購入できる通販サイトで購入することを指しています。 

日本では2013年頃にこの概念が認知されるようになり、2014年がオムニチャネル元年と位置づけられているようです。

「セブン&アイ・ホールディングス」や「イオン」が強力な店舗網を武器に、オムニチャネル戦略を宣言し、実行に移しつつあるようです。セブン&アイでは、今年の7月に、神奈川県内の「イトーヨーカドー」のネットスーパーで実験を始めるようです。

即ち、ネットスーパーで注文された商品(注:取扱っている約3万点のうちの半数の商品)を注文者周辺の80のコンビニ(セブンイレブン)で受け取れるようにするものです。また5月には「アカチャンホンポ」や「ロフト」の一部の商品もセブンイレブンで受け取れるようになるようです。

衣料品大手の「ユナイテッドアローズ」では、2014年1月から、各店舗の在庫をスマホ経由で確認できるようにしていたり、通販サイトで予約した商品を最寄の店舗で受け取れるようにしているようです。また、通販サイトで予約し、実店舗で試着してから、実際に購入手続きをできるような仕組みもできているようです。

オムニチャネル化の原動力はスマホの普及にあるようですが、これに関連する技術として、近距離無線通信技術の”Bluetooth"を利用した位置測定技術(→来店者の自動検知)、高精度な画像認識技術(→高精度カメラの利用によるコンテンツ配信・利用者登録)、大量データ高速処理技術(→Hadoopなどの利用による集計・分析の高速化)、分析データに基づく販促関連技術などが挙げられています。

関連ブログ(“オムニチャネル”とは、2014.4.11)は、http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/6932e2a555a7981660ad5d85d4020358です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“オムニチャネル”とは

2014-04-11 23:47:54 | 電子商取引・小売り・リテイリング

様々な販売チャネルを利用して消費者に商品販売や情報提供を行う形態で、2011年の米国百貨店メイシーズの取組み宣言を契機に、日本にも広がりつつあります。

オムニチャネルは、ネットから実店舗へ客を誘導するO2O(Online to Offline)とは逆に、実店舗で下見してネットで購入する「ショールーミング」現象の増加が普及の背景となっています。成長しているEC市場を取り込み実店舗との連携により小売業全体としての収益最大化を目指そうとしています。

日本では、2013年頃から広がり始めているようです。

イオンでは、店頭でスマホ撮影されたどの商品も即日宅配する仕組みを2016年度までに整えるとのことです。

セブン&アイ・ホールディングスでは、近い将来、グループ内のコンビニや百貨店・スーパーなどで扱っている商品はすべてネットで注文し宅配や最寄りの店頭で受け取れるようにするようです。

セレクトショップ大手のユナイテッドアローズでは、ネットと店頭の在庫を共通化するとともに、実店舗とネットとの連携を強化していくとのことです。

オムニチャネルは、消費者を相手とするすべての業種に関係し、成長するEC市場を取り込まないと衰退を免れない状況になりそうです。

関連ブログは、http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/ddd54bb8255827124ec9ba94c5eb5e82(“Click&Collectサービス”とは、2014.3.8)、http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/5cc607906ae12a4d5a73c69d1048b8f3(“ITFOReCとRITSによるシステム(アイティフォー)”とは、2013.11.7)、http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/08c92ae0a24eb5dc4db169e9b1a76028(“オムニチャネル”とは、2013.6.15)などです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“Click&Collectサービス”とは

2014-03-08 23:15:59 | 電子商取引・小売り・リテイリング

ネットで注文した商品を店舗や専用のピックアップポイント(例えば、宅配ロッカーのようなもの)で受け取れるサービスです。

即ち、利用者がネットで商品を注文すると、一定時間後(約3時間~数日)にピックアップ可能になったことを知らせるメールが届き、それを見てメールに添付されたバーコードを店舗やピックアップポイントでかざすと注文商品が受け取れる、といったような仕組みです。

利用者にとっては配送料負担がなく受け取りのための自宅待機も必要ないなどのメリットがあり、事業者にとっては配送費用の削減につながります。

最近、小売業の分野では、「O2O(Online to Offlineあるいはその逆)」や「オムニチャネル」などの戦略が注目されていますが、その戦略の一環として、Click&Collectと呼ばれるサービスの取り組みが進められているようです。

海外では、多くの小売業者がこの種のサービスを開始しているようです。米国では、ドライブスルーで受け取れたり、Fedexの店舗網が利用できたり、駅構内にピックアップポイントが設置されたりと店舗以外での受け取りが増えつつあるようです。

日本ではネットで購入した商品をコンビニで受け取れるようになっていますが、まだ、一般的な受け取り方法にはなっていません。生鮮食品などのネットスーパーの利用者の拡大が見込まれるようですと、この種のサービスへの注目も集まるかも知れません。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“LINE MALL(LINE)”とは

2013-12-30 23:46:19 | 電子商取引・小売り・リテイリング

無料通話やチャットアプリを展開しているLINEが、来年春の本格導入に先駆け2013年12月20日にプレオープンした、スマホ向けの電子商取引サービスです。

トライヤル的な導入ということで、当初のサービスは出品と購入の基本機能のみで、その他の機能や企業などによる本格的な出品は本格導入後に募集し拡大を図っていくようです。

出品は、事前審査がなく、スマホで商品の撮影を行い、販売価格を設定し、出品ボタンを押すだけという、3ステップで簡単にできるようです。出品や決済の手数料は不要で、購入された場合に価格の1割が手数料としてLINE側へ入るようです。購入側の手数料も不要とのことです。ただ、企業が出品する場合は、事前審査が必要な場合もあるとのことです。

専用のスマホアプリは、まずはアンドロイド端末向けのみであり、iPhone向けの提供は来年早々とのことです。

衣類や化粧品、雑貨などを幅広く取り扱い、ネット通販大手の楽天やアマゾンジャパンに対抗する構えのようです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“ショールーミング”とは

2013-11-13 23:38:56 | 電子商取引・小売り・リテイリング

商品を購入する際、実店舗で確認した現物をスマホ経由でECサイトへアクセスし、ECサイトで購入するという現象が顕在化した結果、実店舗側に起こり得る売上げが伸びない状況をこのように呼んでいます。

ネット通販の進展により、ECサイトや比較サイトなどが充実し、消費者が、実店舗で見て興味を引いた商品などを購入する際、手許のスマホを利用してECサイトにて商品の価格や評判などを確認し、ECサイトで購入するという行動が増えたことによって、商品の現物を陳列する実店舗側の売り上げが伸びない状態を指した言葉になっています。実店舗はいわばショールームの役割でしかないということです。

米国では、2012年1月頃から、ショールーミングが小売店(実店舗)の新たな問題として指摘されるようになり、その対策として、「オムニチャネル」と呼ばれるような販売形態が導入あるいは検討されつつあるようです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“タイムセール型EC”とは

2013-09-10 23:20:48 | 電子商取引・小売り・リテイリング

ネット上で販売期間や数量を限定して特定の商品を割引で販売する形態です。

時間や数量に限りがあることを強調し購買意欲を刺激する戦略です。瞬時に商品を売り切るという意味から、「フラッシュセールス」型ECとも呼ばれるようです。

いつでもサイトのチェックが可能なスマートフォン(スマホ)の普及に伴い、リピート客の確保などを目的に展開がはじまりつつあります。

タイムセール型ECの例として、高級ホテルの宿泊券、豪華客船のディナー券、高級衣料品や家電などの商品を扱うルクサ(LUXA、https://luxa.jp/)があります。

また、インターネットショッピングモール「Qoo10」(キューテン)を運営するジオシス合同会社は、2013年8月にカカオジャパンと提携してタイムセール型ECを開始したようです。プレスリリース(2013.8.15)のサイトは、http://releasepress.jp/archives/5771です。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする