気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“ちょいロガ(FDK)”とは

2016-05-28 23:46:02 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

FDKが開発した、無線通信機能に加えて6種類のセンサーを搭載した小型センサーモジュール(センサーロガー)です。IoTを進展させる電子部品のひとつと考えられます。

加速度/地磁気/温度/湿度/気圧/照度の6種のセンサーを内蔵しています。大きさは50.0×45.0×5.05mmで、重さは12gです。リチウム二次電池を内蔵し、約12時間連続で稼働できるとのことです。通信規格は、Bluetooth Low Energy(BLE)で、通信距離は5~10mとのことです。

256Kバイトのメモリを内蔵しており、各種センサーからのデータを1万件記録できるようです。また、スマートフォン(スマホ)と連携して、測定したデータをスマホへ送信することもできるようです。

人の首にかけたり、モノにぶら下げたりする使い方を想定しており、介護の現場での見守りや工事現場での作業管理などに適しているようです。

ニュースリリース(2015.11.16)のサイトは、http://www.fdk.co.jp/whatsnew-j/release20151116-j.htmlです。

 


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“SESUB-PAN-D14580(TDK)”とは

2016-05-27 23:08:43 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

TDKが2015年9月29日に発表した、低消費電力無線通信規格BLE(Bluetooth Low Energy)(Bluetooth 4.1)に対応する世界最小のモジュールです。

TDK独自のIC内蔵技術「SESUB」を用いて内蔵することで、3.5×3.5×1.0mmの大きさを実現したとのことで、このサイズは、BLEモジュールとしては世界最小クラス(2015年7月調べ)だそうです。

このモジュールに電池とアンテナを追加するだけで、BLEを使った機器が容易に作成できるようです。無線出力は0dBm(標準値)で、通信距離はアンテナの特性に依存するが見通しがよければ10mとのことです。

 適用先として以下のようなものが挙げられています。

・ヘルスケア、スポーツ&フィットネス機器:活動量計、体温計、血圧計、血中酸素濃度計、血糖値計、心拍計
・ウェアラブルコンピュータ:リストバンド型、時計型、指輪型、メガネ型、靴、帽子、シャツ
・ホーム&エンタテイメント機器:リモコン、センサタグ、玩具、照明器具
・PCアクセサリ:マウス、キーボード、スタイラスペン、プレゼンテーションポインタ

メーカの製品紹介サイトは、https://product.tdk.com/info/ja/catalog/datasheets/sesub-pan-d14580_ja.pdfです。

関連ブログ(2016.4.23)は、http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/f1df9f065397c4b360a42ca51ed946e8です。


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“自動運転車”とは

2016-05-26 23:31:54 | 道路交通の高度化

一部あるいはすべての走行にドライバー(人間)が関与しないで走る車のことです。

戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)(*1)では、課題として11の科学技術を挙げていますが、そのうちのひとつ「 自動走行システム」(*2)では、自動化レベル及びそれを実現する自動走行システム・運転支援システムを以下の4つに整理しています。

レベル1:加速・操舵・制動のいずれかをシステムが行う状態、安全運転支援システム

レベル2:加速・操舵・制動のうち複数の操作をシステムが行う状態、準自動走行システム

レベル3:加速・操舵・制動を全てシステムが行い、システムが要請したときはドライバーが対応する状態、準自動走行システム

レベル4:加速・操舵・制動を全てドライバー以外が行い、ドライバーが全く関与しない状態、完全自動走行システム

2016年度には、簡易なレベルの自動運転車が登場しそうです。例えば、以下のようなものが知られています。

・テスラモーターズジャパン:電気自動車「モデルS」(オートパイロット、オートレーンチェンジ、オートパーク機能)

・アウディジャパン:「アウディA4」(トラフィックジャムアシスト:アクセス、ブレーキ、ハンドル操作)

・日産:「パイロットドライブ1.0」技術(混雑高速道路の単一車線で自動運転)の搭載車

2020年には、レベル3の自動運転車が市販されることが期待されているようです。

*1)内閣府の科学技術政策のひとつ。総合科学技術・イノベーション会議が自らの司令塔機能を発揮して、府省の枠や旧来の分野の枠を超えたマネジメントに主導的な役割を果たすことを通じて、科学技術イノベーションを実現するために新たに創設するプログラム。http://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/index.html
*2)内閣府:SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)>自動走行システム>研究開発計画、2016.5.21

 

 

 

 


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“Amazon Flex(Amazon)”とは

2016-05-20 23:48:43 | 物流・ロジスティクス・関連企業

Amazonが、2015年9月に発表し、2016年5月時点で、米シアトルをはじめニューヨーク、リッチモンド、ナシュビルなど21の都市やエリアで提供を行っている(*1)オンデマンド・クラウドソースによる配達サービスです。

(*1)下方のAmazon Flexのサイトを参照 

仕事がほしい人と仕事を頼みたい人とのマッチングを効率化する「ギグ・エコノミー」(*2)の1つの事例とも言えます。

(*2)以下の関連ブログを参照

→http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/4cc0a4d612b29bfbb5cb2775e50bab90

既に提供中のオンデマンド配達サービス「Prime Now」(注:1時間以内に届ける配送サービス)において、そのサービスの提供を進めるにつれて増加する配達コストを何とか食い止めたいとのことから生まれたようです。

このサービスは、専門の配達業者でなく、一般の人がドライバーとして荷物を配達します。いわゆるクラウドソーシング(crowd sourcing)です。一般のドライバーは、自分の車を使用し、配達ルートはスマホアプリ経由で得ます。ドライバーを希望する人は、一日のうちで対応可能な時間帯を、2時間、4時間、8時間のブロックで選択するか、あるいは対応可能な時間を直近のうち12時間分まで入力することができます。自分で労働時間を設定し、「自分自身のボス」になれる、「好きな分だけ働くことができる」との触れ込みです。

この配達に対応するためには、21歳以上で、運転免許証、自動車、Android端末を所持しているなど、Amazonの経歴チェックに合格する必要があるようです。

現行のPrime Nowの配達能力の拡大にも結びつけたい意向のようです。

なお、オンデマンド配達サービスの競合他社として、Uber、lyft、Postmatesなどが知られています。

この記事は以下のサイトを参考にしています。

http://techcrunch.com/2015/09/29/amazon-launches-flex-to-rival-postmates-in-on-demand-crowdsourced-delivery/

また、Amazon Flexのサイトは、https://flex.amazon.com/です。


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“Google Express(Google)”とは

2016-05-19 23:21:52 | 物流・ロジスティクス・関連企業

Googleが提供している即日配達サービスです。

試験的に提供していた「Google Shopping Express」というサービスを改名かつ有料化したサービスです。Googleとその協賛企業とで展開しているサービスで、店舗内で売られている商品を注文すると数時間以内で配達してもらうことができるようです。

2015年9月以降、イリノイ州、インディアナ州、アイオワ州、ミシガン州、オハイオ州と提供地域を拡大しているようですが、Amazonに対抗して、2016年に入って、生鮮食品の配達も取り扱うように拡大されているようです。ちなみに、生鮮食品の即日配達サービスは、15ドル~35ドル以上の購入で利用可能とのことです。

配送コストを削減する観点から、Amazonなどでは配送エリアの近くに巨大な倉庫を設置し、生鮮食品を保管する巨大冷蔵倉庫を備え、そこから配達するやり方を採用していますが、Googleでは協賛企業を増やし、注文された商品を当該商品を扱う店の店舗から直接ピックアップし配達するというやり方になっています。これにより、Google側で多くの生鮮食品の在庫を抱えるというリスクが回避できるとしています。

協賛企業には、コストコやトイザらス、ロクシタンなどの他、Target・Barnes&Noble・ホールフーズ・マーケットなどの大手チェーンなども含まれていて、書籍や家電製品、美容器具に食料品とあらゆるものが購入可能となっているようです。

この記事は、以下のサイト等を参考にしています。

→http://gigazine.net/news/20160218-google-express-grocery/

また、google expressのサイトは、以下です。

→https://www.google.com/express/u/0/welcome?continue=%2Fexpress%2Fです。


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“オンデマンドEC”とは

2016-05-18 23:55:25 | 物流・ロジスティクス・関連企業

ネット経由で注文された商品を最短で1時間以内(フード系であれば数十分以内)、遅くとも当日に配達するといったオンラインビジネスのことをこのように呼んでいるようです。

アメリカの湾岸地域に登場してきたようですが、その背景として、ベイエリアでの不便な消費環境とスマートフォンの普及の2点が挙げられるようです。食品、日用品、料理などの商品の配達などが主要な分野のようです。

InstacartやPostmates、SpoonRocketなどのスタートアップからGoogle、eBay、Amazonといった大手企業までがこの分野に進出しているようです。


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“インタースティシャル広告”とは

2016-05-11 23:15:27 | マーケティング・消費者行動

インタースティシャル(interstitial)とは「隙間の」という意味で、インタースティシャル広告は、スマホ画面上で、ページの切り替え時、コンテンツの隙間をぬって表示される広告のことです。

バナー広告、ネイティブ広告と並んでスマホ広告の主流になりつつあるようです。

アプリを開発する側で広告枠を設ける必要がなく、また表示するタイミングをアプリ開発側でコントロールできるようです。広告は画面全体に表示されるため視認性が高くなります。

なお、アプリの利用が広告の挿入によって一時的に遮断される形となるため、アプリ開発者は利用者に不快感を与えないように挿入する個所を工夫する必要があります。

スマホ向けの動画広告の在庫量が増加傾向にあることから、本広告の普及に対する期待が高まっているようです。

 

 

 

 

 


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“ギグ・エコノミー(Gig Economy)”とは

2016-05-07 23:35:15 | 企業戦略・企業ブランド・ビジネスモデル

ネット(オンラインプラットフォーム)経由で入ってくる(単発の)仕事をこなす形態を指しています。スポット的な需要へ効率的に対応する形態で、最近、アメリカで増えつつあるビジネスモデルのようです。

”gig”はあまり耳慣れない単語ですが、英和辞書によると、「一頭引き二輪馬車」、「軽い狭いボート」、「ジャズ演奏の仕事」などの意味のようです。1970年代に小さなライブハウスでのライブコンサートを”ギグ”と呼んだようです。ギグ・エコノミーにおける”ギグ”とは、「単発の仕事」、「日雇い」などの意味として使用されているようです。

ギグ・エコノミーの事例として、以下のようなものが知られています。

・ウーバー:オンデマンドのタクシー配車サービスなど

・Postmates:即配と買い物代行サービス

・Amazon Flex:一般人を活用したオンデマンド配送サービス

アメリカでは、法制度(例:個人年金制度や健康保険制度)をどう摺り合わせしてゆくか、ということが政治の争点になりつつあるようです。


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