気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“FUJIFILM XF10(富士フイルム)”とは

2018-07-31 23:01:44 | PC・カメラ・他デジタル機器

富士フイルムが8月23日に発売予定のコンパクト型デジタルカメラです。有効画素数は2424万です。

「小型・軽量ボディに、『Xシリーズ』のミラーレスデジタルカメラと同じセンサーサイズ(大型APS-Cサイズ、23.5mm×15.7mm)を採用」、「独自の色再現技術、快適な操作性を実現するボタン・ダイヤル配置などにより、気軽に高画質撮影を楽しめる!」といったフレーズがつけられています。

コンパクト型デジタルカメラの高級機(プレミアムコンパクトデジタルカメラ)と位置づけ、高画質な写真を気軽に撮影したい人の需要を取り込む狙いがあるようです。また、ボタンやダイヤルを配置し、撮影の基本操作が簡単にできる様、工夫されているようです。背面の液晶パネルはタッチ式です。

また、写真投稿サイトで一般的となっている正方形の写真を撮影し、スマホへ転送しSNSやブログへ掲載することも可能なようです。

本体サイズは(幅)112.5mm×(高さ)64.4mm×(奥行き)41.0mm (最薄部25.9mm)、重さは約278.9g (付属バッテリー、メモリーカード含む)となっています。本体のカラーはシャンパンゴールド/ブラックの2種です。

オープン価格ですが、税抜6万円前後と想定されています。

ニュースリリース(2018.7.19)のサイトは、https://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1308.htmlです。


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“高精細3次元地図”とは

2018-07-27 23:43:56 | 自動化・自動運転・自動走行など

我が国政府は2020年までに高速道路での自動運転の実現を目指していますが、「高精細3次元地図」は、自動運転車には不可欠な地図となります。即ち、自動運転車は、センサーを利用して周囲の状況を読み取り、そのデータを高精細3次元地図と照合して自車の現在地を特定しながら走行します。

自動運転車は、自らの位置や周囲状況を正確に把握する必要がありますが、現状のカーナビ地図では、立体交差や坂道、車線などの情報が分からずより高い精度の地図が求められます。高精細3次元地図は、道路の傾斜や構造、車線、標識、周辺の建物などが盛り込まれたデジタル地図です。

なお、自動運転には、高精細3次元地図を基盤として、ダイナミックに変化する渋滞、事故、路面、通行規制の状況などのリアルタイムな情報も盛り込まれる必要があります。このように盛り込まれた地図が「ダイナミックマップ」と呼ばれます。即ち、静的な地図に動的情報を重畳したリアルタイムの地図がダイナミックマップです。

高精細3次元地図は、2016年6月に「ダイナミックマップ基盤企画(DMP:Dynamic Map Platform)」(注:三菱電機、ゼンリン、パスコ、アイサンテクノロジー、インクリメント・ピー、トヨタマップマスター+自動車メーカー9社:いすゞ、スズキ、SUBARU、トヨタ、日産、日野、本田技研、マツダ、三菱)として設立され、2017年6月に名称変更された「ダイナミックマップ基盤(DMP:Dynamic Map Platform)」(注:上記各社+産業革新機構、ダイハツ工業)により、基盤部分が整備され、そこに各社が情報を追加して自動運転向けの高精細地図に仕上げられるようです。

プレスリリース(2017.6.14)のサイトは、https://response.jp/article/2017/06/14/296079.htmlです。


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“eSIM”とは

2018-07-23 23:05:21 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

embedded(組み込み型)SIMの略で、本来は機器に組み込まれたチップ型SIMのことでした。最近では、遠隔の「eSIMシステム」から契約内容を書き換えできるSIMカードを指すようになっているようです。

「GSMアソシエーション」と呼ばれる、携帯電話の業界団体がeSIMの標準化に取り組み、「つながる車(コネクテッドカー)」などを対象とする法人向けeSIMが2014年に実用化されました。一方、ウェアラブル機器などの一般消費者向けeSIMの標準化は2016年10月に完了したとのことです。

「つながる車」ではeSIMの導入が都合いいようです。従来のSIMカードしか使えない場合には、輸出先の国や地域において携帯電話ネットワークに接続するために、当該ネットワーク毎に対応する事業者のSIMカードを差し込まなければなりません。また、いちいち差し込む方式では耐久性や防塵性の問題も起こりえます。eSIMでは、これらの問題が解消、あるいは起こりえないことになります。

eSIMに対応したディジタル機器として、2017年9月のアップルウォッチ3シリーズの他、最近では、スマートフォン、タブレット、ノートPCなども登場しているようです。 

関連ブログ(2017.6.17)は、https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/1ad474e8c48b224b293b7fb97f1c59e7です。


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“エッジコンピューティング”とは

2018-07-21 23:04:39 | 情報通信技術・機器・(配信等)サービス

プログラムやデータをネットワークの先のサーバーに集中して保存し処理・管理する代わりに、ネットワークにつながる端末の近く、即ち、エッジ部分にサーバーを配置しそこでデータの収集・処理・管理などを行う形態です。

インターネット利用者の増加やインターネット性能の向上などにより、2007年頃から「クラウドコンピューティング」という処理方法が注目され始めました。プログラムやデータを自分のPCに保存して利用しなくても、ネットの先のデータセンターに保存しネットワーク経由で利用する形態です。

個々の端末にくくりついていないので、いつでも、どこからでも端末の種別や同異に関わらず利用できる便利さから、今日では、メールやデータストレージサービスなど当たり前のように利用されてきています。

しかしながら、あらゆるモノがインターネットにつながるIoTの時代の到来により、クラウドコンピューティングにおける課題も見えてきました。IoTの時代には、ロボットや自動走行車までもがインターネットにつながり、それらとサーバーとがインタラクティブかつリアルタイムに情報のやり取りを行うようなケースも考えられます。特に、レスポンスの遅れが深刻な事態を引き起こすようなミッションクリティカルな応用分野の場合、現状の到達レベルの数10ms程度のレスポンス時間では不十分と考えられています。

レスポンス時間をもっと減らすための対策として注目されているのが、この「エッジコンピューティング」技術です。数ms程度のレスポンス時間にできるとされています。

クラウドサービスの実現を考えた時、a)ネットの先の集中システムを利用しそこから制御する方法と、b)端末近くのネットワーク周辺に分散されたシステムを配置しそこから制御する方法(即ち、エッジコンピューティング)との2つが存在し、使い分ける必要がありそうです。


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“空飛ぶクルマ”とは

2018-07-20 23:21:02 | 乗り物/同サービスイノベーション

2020年代の実用化を目指し具体的な検討が始まろうとしている、人やモノを運ぶ空飛ぶ乗り物です。あらかじめ目的地を設定し、鳥などの障害物をよけながら飛んでいくようなイメージです。明確な定義はまだありません。

特徴は、電気で動き(電動)、操縦士は不要(無人運転)、垂直に離着陸が可能(垂直離着陸)の3点です。飛行の高さは150m前後、スピードは約100~200km/hのようです。ヘリコプターとドローンの間の位置づけとのことです。

都市部の渋滞解消や災害時の物資輸送や人命救助などへの応用が期待されているようです。

2018年内には官民協議会(注:メンバーは、経産省、国交省、製造業者、物流業者など)が設置され、安全の確保、電動化や自動運転化に必要な技術の開発、離着陸地の整備などに関する協議が行われるようです。

なお、海外では、空飛ぶクルマの開発の動きが活発なようで、欧州航空機大手「エアバス」や米配車サービス大手「ウーバー」は2023年に実用化を予定しているようです。また、シンガポールでは官民合同での実証事業を展開しているようです。

国内でも、「カーティベーター」(注:トヨタなどの若手技術者の有志団体)が2020年の東京五輪・パラでの飛行を目指して開発中とのことです。


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“タクシー配車アプリ”とは

2018-07-14 23:52:55 | スマホアプリ

タクシーの配車を依頼する、GPS機能を活用したスマートフォンアプリです。

タクシーの業界団体である「全国ハイヤー・タクシー連合会(全タク連)」によると、2017年12月末時点で約100種類もあるようです。

例えば、代表的なアプリとして以下のようなものが知られています。

(1)「全国タクシー」(2011.1~):ダウンロード数は450万超(2018.5)、日本交通のグループ会社「ジャパンタクシー」(767事業者)が運営、47都道府県で利用可能

(2)「LINEタクシー」(2015.1~):月間利用者数は7500万人超、LINEが運営、35都道府県で利用可能

(3)「フルクル」(2017.11~):ダウンロード数は6万(2018.5)、国際自動車が運営、東京23区&三鷹市・武蔵野市で利用可能、スマホを振ることで近くのタクシーを呼べる

なお、2018年中には、ライドシェアサービスの世界最大手の「ウーバー・テクノロジーズ」や中国のライドシェア大手の「滴滴出行」が、まずはタクシー配車として日本の市場へ参入するようです。ウーバーはタクシー事業者と協力して兵庫県淡路島において、また滴滴出行はソフトバンクと連携して東京・大阪・京都・福岡において、それぞれサービス開始の実証実験等を始めるようです。


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“コンビニ商品のFCトラック配送(セブン-イレブン・ジャパン、トヨタ)”とは

2018-07-07 23:22:16 | 地球環境・資源対策

セブン‐イレブン・ジャパンとトヨタが2019年春に開始予定の、「FCトラック」(注:燃料電池車FCV(Fuel Cell Vehicle)※の一種)によりコンビニ商品を運ぶ取り組みです。

※ 走行時に水蒸気のみの排出で環境にやさしいこと、走行時に発生する音は極めて小さく車内が静かで車外への騒音も少ないこと、加速性能が高い、などの利点を持っています。究極のエコカーと言われています。

エコな物流を目指しているセブン-イレブン・ジャパンとFCVが得意なトヨタ自動車との共同プロジェクトです。FCVは、他のHVやPHV、EVに比較し、販売台数やスタンド数などで伸び悩んでいるようですが、走行ルートが決まっているコンビニトラックはFCVとの相性が良いとのことです。今回の取り組みによりFCVの普及が前進しそうです。

両社は、2017年8月に締結した、店舗および物流における省エネルギー・CO2排出削減に向けた検討に関する基本合意書に基づいた取り組みを進めてきており、2019年春ごろに首都圏でFC小型トラック2台を導入し、2019年秋ごろから、再生可能エネルギーの比率を高めた「次世代型店舗」への取り組みを進めていくとのことです。

ニュースリリース(2018.6.6)のサイトは、https://newsroom.toyota.co.jp/jp/corporate/22815731.htmlです。


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“@AR(エレコム、メガハウス)”とは

2018-07-06 23:06:15 | サイバー空間技術・プラットフォーム・サービス

パソコン周辺機器メーカーの「エレコム」と玩具メーカーの「メガハウス」が、2018年7月5日に、法人向けに提供を開始した、AR(拡張現実)コンテンツの制作から配信、視聴用アプリの開発までが一括して行えるサービスです。”アットエーアール”と読みます。

このサービスで提供されるのは、コンテンツ制作サービスの「@AR Studio」、配信システムの「@AR Station」、視聴用スマートフォンアプリの「@AR Player」の3つの要素です。

@AR Studioでは、配信するコンテンツを持っていない企業を対象に、動画編集からCG制作、自社専用アプリの開発までをサポートします。

「@AR Station」は、配信する動画や音声などのメディアデータを持っている企業向けのもので、Webブラウザ上でメディアデータを登録すると、それが自動的にクラウド上へアップロードされ、視聴用アプリ「@AR Player」(iOS/Android、無料)で視聴できる状態になるようです。例えば、視聴用アプリを起動して、名刺やポスターなどにスマホのカメラをかざすと、登録されている人物や企業、商品などの動画や静止画を視聴できるようです。ここにARの技術が活用されているようです。なお、登録後にメディアデータを変更したり、時間帯や地域に合わせて設定したりもできるようです。

視聴用のアプリの「@AR Player」では、登録されたコンテンツをランダムに再生し、おみくじやじゃんけんなどで遊べるようにする機能も用意されているようです。

「@AR Station」の利用料金としは、登録メディアが1つ、その容量が5MBまでで月額980円(注:他に登録料が1万円必要)とのことです。

プレスリリース(2018.7.5)のサイトは、https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000329.000005808.htmlです。


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