気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“Li-Fi”とは

2024-01-08 23:24:28 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

光(紫外線・赤外線・可視光)を通信媒体とする新しい無線通信規格で、無線LANのWi-Fi(Wireless Fidelity)のようなモバイル通信が実現できます。”ライファイ”と読み、フルネームが”Light Fidelity”です。

発行ダイオード(LED)の光を高速に点滅させて通信を行うようです。人間の目には通常の照明と変わりないようです。Wi-Fiに比べ、高速かつ低遅延での送受信が可能なようです。

ただ、Li-Fiでは光が壁などの障害物を貫通できないため、教室や会議室など送受信機から見通せる範囲での使用に限られるようです。従って、Wi-Fiで構築したネットワーク全体をLi-Fiで置き換えることは無理なようです。その一方で、通信範囲の外からの不正接続を避ける安全なネットワークの構築が可能なようです。

また、旅客機の機内、病院および原子力発電所など、Wi-Fiでは電子機器の使用に注意が必要な場所であっても、Li-Fiでは光のためその心配はないようです。

Li-Fiの標準規格として「IEEE802.11bb」が2023年7月に承認されているようです。この規格に従って製品も出ているようです。例えば、pureLiFi社(2012年設立、スコットランド。日本の代理店は”太平貿易※”社)のダウンライト型のアクセスポイントやスマホなどへ組み込める送受信機です。

※ https://www.taiheiboeki.co.jp/optical-wireless-communication/lifi/purelifi/


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"トーンモバイル for docomo(トーンライフスタイル)"とは

2022-03-14 23:15:31 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

トーンライフスタイル(注:フリービットのグループ会社で”ドコモのエコノミーMVNO(注)”の2社目となる)が、2021年12月22日より取扱いを開始した(スマホの)料金サービスです。

(注)関連ブログ”https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/7c307ae401b1f97c2e3bba4288091516”を参照

ドコモのエコノミーMVNOであることから、全国のドコモショップ約2,300店舗において申込みが可能でありネット手続きやスマホの初期設定に不安のある人でも安心してスマホを利用開始できること、dポイントと連携しているためdポイントが進呈されたりdポイントを通信料金へ充当できたりすることなどの特徴があります。

トーンモバイル for docomoの第1弾のプランとして、2021年12月22日より、iPhone用の”TONE for iPhone”の取り扱いが開始されています。このプランは、小学校高学年から、中学生、高校生を主な対象とし、月額基本料金が1100円(税込み)、動画以外が使い放題となっています。オプションとして子どもの利用状況を把握できる見守り機能も提供されています。

また、第2弾として、2022年2月24日より、Android用の”TONE for Android”の取り扱いが開始されています。このプランは、10代のユーザーに加えシニアユーザーにも訴求しており、月額基本料金が1100円(税込み)、動画以外が使い放題な点は”TONE for iPhone”と同様です。このプランは、フリービットグループ独自開発のAndroid 端末”TONE e21 rev.2"で利用可能なようです。ドコモショップではこの端末の展示と取次販売がされるようです。端末料金は9980円(税込み)です。

トーンモバイル for docomoの報道発表資料(2021.12.15)のサイトは、https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2021/12/15_01.htmlです。

TONE for iPhonのプレスリリース(2021.12.15)のサイトは、https://freebit.com/press/pr2021/1215_docomo.htmlです。

TONE for Androidのプレスリリース(2022.2.16)のサイトは、https://freebit.com/press/pr2022/0216.htmlです。


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"ドコモのエコノミーMVNO"とは

2022-03-13 23:30:39 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

NTTドコモと提携するMVNO(注)のことで、特に料金プランが低価格で、全国のドコモショップで契約でき、dポイントが貯まるなどの特典もセットされるような特徴を持っています。NTTドコモは提携の取り扱いを2021年10月21日から開始しています。

(注)MVNO(Mobile Virtual Network Operator、仮想移動体通信事業者):モバイル回線を直接提供するMNO(Mobile Virtual Network Operator、移動体通信事業者)から回線を借り受けて、独自の料金体系でモバイル回線サービスを提供・販売する企業

ドコモのエコノミーMVNOの提携サービスとして、現在以下の2社のものが知られています。

”OCNモバイルONE(NTTコミュニケーションズ)”:2021年10月21日に取り扱いを開始

”TONEモバイル(フリービット)”:2021年12月22日に取り扱いを開始

ドコモのエコノミーMVNOのプレゼン資料(2021.10.7)のサイトは、https://www.docomo.ne.jp/corporate/ir/binary/pdf/library/presentation/211007/presentation_211007.pdfです。

ドコモのエコノミーMVNOの報道発表資料(2021.10.7)のサイトは、https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2021/10/07_00.htmlです。

OCNモバイルONEのプレスリリース(2021.10.7)のサイトは、https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2021/1007_2.htmlです。

TONEモバイルの報道発表資料(2021.12.15)のサイトは、https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2021/12/15_01.htmlです。


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“3G停波”とは

2022-02-27 23:38:01 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

放送局や携帯電話基地局などの無線局が常時発信している電波を停めることを”停波”と呼び、特に第3世代携帯電話回線の電波を停めることを”3G停波”と呼んでいます。平たくは3Gサービスの終了ということです。

携帯電話大手3社の3G停波の時期は早い順に以下のようになっているようです。

 2022年3月31日  KDDI

 2024年1月下旬  ソフトバンク

 2026年3月末   NTTドコモ

3G停波即ち3Gサービスを終了させる理由は、1)3Gで使用していた周波数帯を4Gなどへ振り向け周波数の有効利用を図ること、2)設備やシステムを減らしコスト削減を図ることなどとなっています。

3G停波が行われると通話やデータ通信ができなくなってしまいますので、ユーザーに対し上位機種への変更などを呼びかける必要が生じます。3G停波の時期の最も早いKDDIでは、3年以上も前の2018年11月よりダイレクトメールや戸別訪問により機種変更の呼びかけを続けているようです。ソフトバンクも現時点で既に3G停波への対策に向けた取り組みを始めているようです。NTTドコモは3社中最も多くの回線数契約がある上、用途として自動販売機や自動検針のガスメーターなど携帯電話以外向けの回線も多く(注:625万回線)存在し、しかも、これらについては上位回線への移行コストが負担となっているようです。停波の時期に向け、個人向け回線についてはキャンペーンにより契約者を徐々に減らすようにし、法人向け回線については個別に対応していく方針のようです。

関連のサイトは、例えば、https://dime.jp/genre/1307815/です。


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“AirTag(アップル)”とは

2021-04-30 23:51:31 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

米アップルが4月30日から販売を開始した紛失防止デバイスです。利用するにはiOS 14.5以降のiPhone、iPod touch、あるいはiPadOS 14.5以降のiPadが必要とのことです。

「プライバシーが保護された安全な方法で、大切な持ち物を簡単に見つけだすためのiPhoneアクセサリ」との説明がつけられています。

AirTagは、アップルの”探す”というアプリを利用して大切な持ち物を追跡して見つけだす支援をしてくれるようです。バッグや鍵、財布などの他、何に取りつけてあっても、広大な世界中の”探す”ネットワーク(注:10億台ものアップル製デバイスで構成される)を利用し、エンドツーエンドの暗号化により位置情報のプライバシーを保護し匿名化しながら、紛失した物を探す手助けをしてくれるようです。

即ち、紛失したAirTagから発せられたBluetoothの電波が”探す”ネットワークによって検知され、その位置情報が秘密に守られかつ匿名性が保たれた形で持ち主へ伝えられるようです。

類似の商品は、これまでにも存在していました(例.忘れ物防止タグ、スマートトラッカー、スマートタグなど)が、AirTagは紛失物との距離やそこへの方向がわかるようになっているため探し易く、また、この仕組みを第三者にも開放しているため同じ製品やアプリを使っている人に利用範囲が限定されるといった制約もないようです。

コイン型電池(CR2032)で1年以上使え、交換のタイミングはiPhoneに通知されるようです。サイズは、直径31.9mm、薄さ8mmで、重さは11gとのことです。防水・防塵性能も備えているようです。

日本国内での価格は、1個3800円(税込み)、4個セットが1万2800円(税込み)となっています。

プレスリリース(2021.4.21)のサイトは、https://www.apple.com/jp/newsroom/2021/04/apple-introduces-airtag/です。


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“楽天の5Gサービス”とは

2020-10-16 23:32:35 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

楽天が(新型コロナの影響で当初予定の6月から3ヶ月延期し)9月30日(水)に首都圏などの一部で開始した、次世代無線通信規格5Gの通信サービスです。

特徴は、データ利用量上限なしで月額で2980円(税抜)という、大手3社の半額以下となる料金プランです。この月額は、現行の4Gと同一のようで基地局建設費用を削減するなどによりそれを可能にしているようです。

ちなみに、大手3社の5Gの概略料金プラン、即ち、1)税抜月額、2)データ利用量上限、3)4Gの月額との差分は以下のようです。

NTTドコモ:1)7650円、2)原則100GB、3)500円増

KDDI(au):1)8650円、2)なし、3)1000円増

ソフトバンク:1)8480円、2)50GB(注:一部動画など上限なし)、3)1000円増

大手と比較しての課題として、5Gが利用できるエリアが首都圏などの一部と限定的な点、通信品質の安定性において懸念される点があるようです。

いずれにしても、楽天の5Gサービスの料金プランは、携帯電話料金の値下げに意欲を見せている政府の動きへも一石を投じた形になっており、大手3社へのその圧力が今後増しそうです。 

5Gの料金プラン発表の動画(YouTube、2020.9.29配信)は、https://www.youtube.com/watch?v=PlLUK102ps8&feature=emb_logoです。


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“5G対応スマホ(NTTドコモ)”とは

2020-03-27 23:10:23 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

次世代通信規格の“5G"の通信機能を搭載しているスマホのことです。

5Gについては、NTTドコモが国内で最初に大都市の一部(スタジアム・オリンピック施設、鉄道駅や空港などの交通施設、観光/商業施設、ドコモショップ、その他の150箇所)でサービスを開始しています。下記の関連ブログを参照。

NTTドコモがこの時点で提供、あるいは提供予定の5G対応機種は8機種ですが、そのうちスマートフォンは、“Galaxy S20 5G”(韓国 サムスン電子製、3/25発売)、“AQUOS R5G”(シャープ製、3/25発売)、“Xperia 1 II”(ソニー製、4月下旬以降発売)、“arrows 5G”(富士通製、6月下旬以降発売)など7機種です。

5Gは自動運転や遠隔医療など産業用途も期待されていますが、スマホとしては、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)、4Kや8Kの映像、5G独自のコンテンツなどが楽しめるようになるようです。

NTTドコモの報道発表資料(2020.3.18)のサイトは、https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2020/03/18_00.htmlです。

“Galaxy S20 5G”(韓国 サムスン電子製)のプレスリリース(2020.3.23)のサイトは、https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000143.000030942.htmlです。

“AQUOS R5G”(シャープ製)のニュースリリース(2020.3.23)のサイトは、https://corporate.jp.sharp/news/200323-a.htmlです。

関連ブログ“日本における5Gサービス”(2020.3.26)のサイトは、https://blog.goo.ne.jp/blspruce/d/20200326です。


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“日本における5Gサービス”とは

2020-03-26 23:36:11 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

“5Gサービス”とは第5世代移動通信方式のサービスのことで、日本においての提供開始はNTTドコモがこの3月25日で最初であり、KDDI、ソフトバンクも3月25日の週内には開始予定のようです。

5Gの基地局(アンテナ)の全国的な整備は早くても2023年以降になりそうとのことであり、現時点でのサービス提供エリアは大都市を中心としてその一部にとどまるようです。

NTTドコモの情報では、3月末時点で、スタジアム・オリンピック施設、鉄道駅や空港などの交通施設、観光/商業施設、ドコモショップ、その他などとなっていますが、先端的な5Gのサービスについては、東京五輪・パラが1年程度延期となったため当初予定のものから変わるかも知れません。

5Gの通信サービスについては、スマホでの利用も然ることながら製造業や交通など産業分野への応用も広がっていきそうです。

また、一般の通信サービスのような全国規模での利用とは別に、企業、自治体、大学など限られた地域で活用する「ローカル5G」の形態が当面広がっていきそうです。

以下のNTTドコモのサイトでは、5Gサービスの提供エリア、対応機種、電波の周波数帯(3.7、4.5、28GHz帯)、ビームフォーミングと呼ばれる技術などを案内しています。

https://www.nttdocomo.co.jp/area/5g/

NTTドコモの報道発表資料(2020.3.18)のサイトは、https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2020/03/18_00.htmlです。

関連ブログ“ローカル5G”のサイトは、https://blog.goo.ne.jp/blspruce/d/20191226です。

ビームフォーミングに関連するブログ“マッシブMIMO”のサイトは、https://blog.goo.ne.jp/blspruce/d/20190202です。


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“クラウドSIM”とは

2020-03-16 23:17:09 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

SIM(Subscriber Identity Module)カードに保存される情報をクラウドに配備するようにして、通信端末の移動体通信網利用に対する柔軟性を高めた方式のことです。似たような用語に、バーチャルSIM、eSIM(embedded SIM)、コグニティブ無線があります。

携帯電話やスマートフォンから契約先通信キャリアの通信サービスを利用するためには、通常、当該キャリアが発行する“SIMカード”が必要となります。そのSIMカードを携帯電話やスマートフォンあるいはWi-Fiルータなどの通信端末に装着し当該キャリアの携帯電話回線を利用することになります。通信料金はSIMカードを発行する当該キャリアに課されます。SIMカードには、通常、携帯番号、暗唱番号など、契約者固有の情報が保持されています。

以上のように、従来方式では契約先キャリアが発行するSIMカードを個々の端末に装着し、当該キャリアのネットワークから提供される通信サービスを利用していました。これに対し、“クラウドSIM”では、個々のキャリアに限定せず、端末の現在位置に最適なキャリアのネットワークが利用できるようになっています。そのために複数のキャリアに対応するSIM情報が端末ユーザー毎にクラウドサーバー上に保持され、必要に応じて端末にダウンロードされます。即ち、通信が必要となった時に、端末位置に応じて選択されたキャリアのSIM情報が当該端末にダウンロードされ、その情報での認証等が行われ、従来のような通信が可能となります。

クラウドSIM方式により、SIMカードという物理媒体を抜き差しすることなく、同一の通信端末で、移動先の地域や国でその場に合ったネットワークサービスを受けることが可能となります。

クラウドSIMを活用したサービスとして、グッド・ラック(H22.3.17~、代表取締役 佐々木 允浩)が提供している“どんなときもWiFi”が知られています。内容は下記サイトです。

https://donnatokimo-wifi.jp


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“IOWN(NTT)”とは

2020-01-15 23:22:42 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

NTTが米インテルやソニーとともに進めている新たなネットワーク構想で、2030年のサービス開始を目指しています。「アイオン」と読みます。Innovative Optical and Wireless Networkの略です。

電気信号を使用することなくすべて光で伝達するシステムで、5Gよりも更なる大容量かつ遅延短縮を図った通信が実現できるとのことです。

NTT資料(https://www.ntt.co.jp/RD/techtrend/pdf/NTT_TRFSW_D.pdf)によると、“エレクトロニクスの世界からフォトニクスの世界へとシフトチェンジに挑戦することで、フォトニクス技術をベースとし、大容量、低遅延、低消費電力、かつ柔軟性に優れ、情報処理部分までの光化を含めた革新的なネットワークでる”、といった説明があります。

また、この新たなネットワーク構想は、

(1)オールフォトニクス・ネットワーク(All-Photonics Network):端末まで含めてフォトニクス技術を適用したネットワーク

(2)コグニティブ・ファウンデーション(Cognitive Foundation):様々な拠点に散在するリソースを連携させるプラットフォーム

(3)デジタルツインコンピューティング(Digital Twin Computing):実世界の「再現」を超えたインタラクションを可能にする計算パラダイム

という3つをキーエレメントとして構成されているようです。

2019年11月に開催された「NTT R&Dフォーラム2019」のテーマ「What's the IOWN? -Change the World」のコンセプト動画のサイトは、https://www.youtube.com/watch?v=p1qZTJjEO_Aです。

 


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