気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“CBSG(Carrier Blockchain Study Group)”とは

2018-03-26 23:07:42 | ブロックチェーン

ソフトバンクが2017年9月に立ち上げたブロックチェーン(分散型台帳)に関するコンソーシアムです。その目的は、安全性の高い決済サービスの提供にあるとのことです。

発足時点では、通信事業者のソフトバンク、米スプリント社(Sprint Corporation)、台湾ファーイーストン社(Far EasTone Telecommunications Co., Ltd.)およびブロックチェーン技術開発企業である米TBCAソフト社(TBCASoft, Inc.)の4社でしたが、その後、通信事業者の韓国のKT社、スペインのテレフォニカ社など5社も連携する意向を表明しているようです。

2018年3月の新聞報道によると、ブロックチェーン技術を活用した国際送金や決済を行うシステムを作るとのことで、海外の通信事業者と連携し、購買した商品の支払いを携帯電話料金に合算して可能とするサービスなどの実用化を目指すとのことです。

サービスの一例として、小売店で店員が持つタブレットの画面に表示されたQRコードを、利用者が持つスマホの専用アプリで読み取るだけで決済が完了し、決済データがブロックチェーンで管理されて、後日、携帯料金に追加されて請求される、いったものが考えられています。2018年度中に実証実験が実施されるようです。

CBSG発足のプレスリリース(2018.9.8)のサイトは、https://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2017/20170908_01/です。

新聞報道(2018.3.5)のサイトは、https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27625350S8A300C1X30000/です。


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“NB-IoT”とは

2018-03-25 23:08:08 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

フルネームは、Narrow Band-IoT(Internet of Things)です。

3.9世代携帯電話向けの通信規格としてLTE(Long Term Evolution)が知られていますが、NB-IoTは、LTE規格をIoT向けに変えたもので、狭帯域(従って低通信速度)で低消費電力、広域をカバーできる点が特徴です。

LTEで使用する帯域幅が5M~20MHzであるのに対して、NB-IoTでは180kHz分と狭く、通信速度は、NTTドコモの場合で上り最大63kbps、下り最大29kbpsとなっています。帯域を狭くすることで、基地局と同時に接続できるデバイス数も増やせるようです。10MHzの帯域幅を使用するLTEのNB-IoTの場合で、LTEの場合の50倍になるとのことです。

また、消費電力を減らすために情報やりとり上の工夫も盛り込まれています。通信は、上り下りを同時には行わない半二重にしたり、定期的な通信(ページング)の間隔を延ばしたり、状態変化がない場合、その状態を維持してページングを停止(省電力モードに)したり、などです。

なお、低電力(Bluetooth LEやZigbee相当)で、かつ携帯電話回線並みの広いエリア(約100m~10km超)をカバーする、IoT向け無線通信技術は、総称で「LPWA」(Low Power Wide Area)と呼ばれており、NBーIoTはLPWAの1種です。LPWAに属する規格として、他にLoRaWAN、Sigfoxなどが知られています。


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“スーツボックス(AOKI)”とは

2018-03-24 23:56:50 | シェアリング

紳士服大手のAOKIが4月30日から始める予定の、ビジネスウェアのシェアリングサービスです。若いビジネスパーソンを狙ったサービスです。”suitsbox”と綴ります。

月額料金を払うことにより、スーツ、シャツ、ネクタイのセットをレンタルできます。

手順は概略以下のとおりです。

(1)利用者はAOKIの専用サイト上で自分の体型や好みの色柄などを指定し送信する。

(2)AOKI側では利用者にあったスーツ、シャツ、ネクタイを選び、箱に詰めて利用者へ送る。利用者には注文から1週間以内に届く。なお、「お試しライトコース(月額税抜き7800円)」「スタンダードコース(同1万5800円)」「アドバンスドコース+(同2万4800円)」の3種類のプランが用意されていて、例えば、スタンダードコースでは、スーツ2着、シャツ3枚、ネクタイ2本が送られてくる。

(3)期限が来たら箱に入れて送り返す。特にクリーニングはしなくて返却すればよい。

ちなみに、レンタルでなく購入する場合は、例えば、お試しライトコースのセットで、7万~10万円相当とのことです。また、事業化に当たり、需要を把握する観点から、クラウドファンディングサイト(Makuake)を活用したとのことです。

プレスリリース(2018.2.22)のサイトは、https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000167.000011795.htmlです。

Makuake「suitsbox」プロジェクトのサイトは、https://www.makuake.com/project/suitsbox/です。


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“クリテオ カスタマー アクイジション(クリテオ)”とは

2018-03-22 23:53:55 | マーケティング・消費者行動

フランスのネット広告会社の「クリテオ(Criteo)」(注:日本法人サイトは、https://www.criteo.com/jp/)が、今年の7月以降に日本で始める予定の広告配信サービスです。

広告主の商品をまだ購入したことのない消費者の中から、購入してくれそうな人を人工知能(AI)を活用して割り出し、その人宛に広告を配信する、というサービスです。

クリテオが英国の小売企業(広告主)にこのサービスを提供したところ効果があったということで、日本の企業へも提供することを決めたようです。

消費者のECサイト上での行動、即ち、商品の閲覧履歴、閲覧頻度、購買履歴などのデータを集めて分析するようです。複数の小売業がECサイト上で同じジャンル(例えば、スポーツシューズ、美容器具など)の似た商品を陳列していた時、消費者の行動を分析し、(サービス提供先の)広告主企業の商品を購入する可能性を数値化し、その値が高い場合に、その広告主の広告を消費者のスマホへ配信するようです。

このサービスでは、広告主のECサイトではない、他社のサイトを見ている時にも、広告主の商品の広告を配信できるようになっているとのことです。


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“セルラーV2X(またはC-V2X)”とは

2018-03-20 23:13:00 | 道路交通の高度化

コネクテッドカー(※)においては、安全性確保などの観点から周辺機器・設備と情報のやりとりをするためのワイヤレス通信機能の搭載が不可欠となります。即ち、着目している車(V)について、ネットワークとの通信(2N:to Network)、近くを走る他車との通信(2V:to Vehicle)、信号機や監視カメラなど路側インフラ設備との通信(2I:to Infrastructure)、さらに歩行者(のスマホ)との通信(2P:to Pedestrian)などが必要となります。これらの通信をまとめて「V2X(Vehicle to everything)」と呼んでいますが、V2Xの各種接続の中で特にネットワークとの接続であるV2Nにおいて携帯電話で採用されている「セルラー方式」を用いるものが、「セルラーV2X(あるいはC-V2X)」です。

※ 関連ブログ(“コネクテッドカー”とは,2015.9.22)のサイトは、https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/f84ee5dc22dceab15e2f0bb513027b4bです。

これらは3GPP(Third Generation Partnership Project)で標準化されています。なお、セルラーV2Xにおいて、車とネットワーク以外の通信(即ち、V2V、V2I、V2Pなど)については、基地局を介さずに直接通信を行うことも可能となっています。


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“自動運転レベル”とは

2018-03-16 23:41:15 | 自動化・自動運転・自動走行など

首相官邸より発行された「官民ITS構想・ロードマップ2017」(2017.5.30)では、自動運転のレベルの定義が、SAE(Society of Automotive Engineers)internationalのJ3016(2016年9月)の6レベル(レベル0~5)の定義に変更されています。

それまでは、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局、2013年5月)を参考に5レベルの定義を採用していましたが、NHTSAもSAE J3016を採用することになったことを踏まえ、SAEの6レベル定義を採用することに変更されたようです。

即ち、以下のようなレベルとなっています。

レベル0(運転自動化なし):運転者が全ての運転タスクを実施

レベル1(運転支援):システムが前後・左右のいずれかの車両制御に係る運転タスクのサブタスクを実施

レベル2(部分運転自動化):システムが前後・左右の両方の車両制御に係る運転タスクのサブタスクを実施

レベル3(条件付運転自動化):システムが全ての運転タスクを実施(限定領域内)。 作動継続が困難な場合の運転者は、システムの介入要求等に対して、適切に応答することが期待される。

レベル4(高度運転自動化):システムが全ての運転タスクを実施(限定領域内)。作動継続が困難な場合、利用者が応答することは期待されない。

レベル5(完全運転自動化):システムが全ての運転タスクを実施(限定領域内ではない)。作動継続が困難な場合、利用者5が応答することは期待されない。

 上記で、レベル3以上は「高度自動運転システム」と呼ばれ、また、レベル4と5は「完全自動運転システム」と呼ばれます。安全運転に対応する主体は、レベル0~2では運転手(人間)、レベル3~5はシステムとなります。なお、レベル3において、システムの作動継続が困難な場合は運転手となります。また、レベル3~5に登場する「限定領域」という言葉の「領域」とは、単に地理的な領域のことを指しているだけではなく、環境、交通状況、速度、時間的な範囲なども含まれている点に注意が必要です。 

早ければ2020年頃になるとレベル3以上の商用化も始まりそうですが、そのためには、これまでの関連法規を改定しないといけませんので、法の整備の検討も急ピッチですすめられつつあります。

関連ブログ(自動運転の技術レベル、2017.4.13)は、https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/3fdb6b350c4dfb334399d87cfd7db371です。

別な関連ブログ(自動運転車、2016.5.26)は、https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/e6e87e7025bad08b2d6e543ed2922b99です。


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“サービスEC”とは

2018-03-13 23:07:52 | 電子商取引・小売り・リテイリング

モノでなくコト(サービス)をネット上で販売(取引)する形態です。最近、この形態も増えてきているようです。

旅行の予約や飲食店の予約など従来でもこのタイプの取引がありましたが、最近では、家事代行や靴の修理、さらには個人間で知識やスキルを提供しあう形態も登場しつつあるようです。

例えば、「楽天」は、2018年1月に”楽天市場”内に特設のページを設け、そこに20社以上が出品し、家事代行、住宅のリフォーム、フィットネスクラブ・エステなどのサービスを予約できるようにしたようです。また、「アマゾン・ドット・コム」は靴修理の宅配サービスを始めたようです。修理したい靴の修理を申し込むと段ボールが送られてきて、そこに入れて送り返すと、修理後に修理業者からもどされるとのことです。

以上はBtoCタイプですが、CtoCタイプのサービスも登場しているようです。例えば、スタートアップ企業の「ココナラ」や「ストリートアカデミー」は、知識やスキルを個人間で取り引きできるサービスを提供しており、フリマアプリ大手の「メルカリ」も、語学や趣味について教えたい会員と学びたい会員とをマッチングさせるサービス「teacha(ティーチャ)」をこの春に開始するようです。なお、この種の取引タイプは「スキルシェア」とも呼ばれているようです。

メルカリのプレスリリース(2017.12.12)のサイトは、https://about.mercari.com/press/news/article/20171212_teacha/です。


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“T-Connect(トヨタ)”とは

2018-03-10 23:34:52 | 乗り物/同サービスイノベーション

トヨタが2014年6月に発表した、次世代型テレマティクスサービスです。ここで、「テレマティクス」とは、自動車などに通信システムを組み合わせリアルタイムに情報サービスを提供する仕組みのことです。

クルマと「トヨタスマートセンター」とがWi-Fiを経由してつながり、ドライバーは音声により「エージェント」と対話しながら、快適・安心・安全なサービスを受けられるようになっています。エージェントの先読み情報案内サービスは優れているようです。

また、「Apps(アップス)」と呼ばれる機能により、走行情報や車両情報と連動したナビ専用アプリを選択してカーナビにインストールできるようです。アプリ自身は、TOVA(TOYOTA Open Vehicle Architecture)を利用することにより第三者でも開発し提供することが可能になっているようです。

上記以外にも、新しい道路情報を自動でダウンロードして更新する「マップオンデマンド」、トヨタ独自の交通情報を生成し渋滞を考慮したルートを案内する「Tルート探索(プローブ情報付)」など快適・便利、安心・安全のための色々なサービスが含まれています。

T-Connectサービスの紹介サイトは、https://tconnect.jp/about/です。


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“New Inspiron 15 (AMD)(デル日本法人)”とは

2018-03-09 23:18:45 | PC・カメラ・他デジタル機器

デル株式会社が、2018年2月2日に販売開始したノートPCです。

「コストパフォーマンスに優れた個人向けノートパソコン」「第7世代 AMD E2-9000 APU、CinemaStream、CinemaSoundなどエンターテインメントにも対応したテクノロジーを搭載」といったフレーズがつけられています。

音響や快適なストリーミングを実現する「デル シネマ」と呼ばれる技術が採用されています。即ち、通信パケットの種類を判別して映像や音楽に最大の帯域を割り当て、映像を途切れずにストリーミングできるようにしているとともに、音響チップの搭載により、様々な音域を高品質に再現できるようにしています。

その他、画面は15.6型、CPUはAMD Dual-Core E2-9000/1.8GHz/2コア、HDD容量は1TB、メモリ容量は4GB、OSはWindows 10 Home 64bitなどです。光学ドライブを搭載しています。

価格は税抜4万980円~となっています。

ニュースリリース(2018.2.2)のサイトは、http://ja.community.dell.com/dell-blogs/direct2dell/b/direct2dell/archive/2018/02/02/new-inspiron-15-amdです。


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“LUMIX DC-GF10W(パナソニック)”とは

2018-03-08 23:51:18 | PC・カメラ・他デジタル機器

パナソニックが2月22日に発売したデジタル一眼カメラです。有効画素数は1600万です。

「風景&人物の自分撮りも広角で楽しめる」「進化した「4Kセルフィー」搭載」「夜景の「自分撮り」も更に美しく撮影」といったフレーズがつけられています。

新たに、広角で高画質な4K映像で自撮りできる「セルフィー」機能が搭載され、大人数や風景を含めた自撮りがしやすくなったとのことです。また、夜景での自撮りの際にも手ぶれが抑えられ、美しく撮影できるようです。このようにSNSなどに自撮り写真を投稿する20~30代女性へ向けた機能を盛り込んだとのことです。

本体サイズは幅 約106.5mm x 高さ 約64.6mm x 奥行 約33.3mm、重さは約270g(本体、バッテリー、メモリーカード含む)、あるいは約337g(DC-GF10W/DC-GF90W付属レンズ12-32mm、本体、バッテリー、メモリーカード含む)などです。

オープン価格ですが、ダブルレンズが付属するキットで税抜9万円前後と想定されています。

プレスリリース(2018.2.1)のサイトは、http://news.panasonic.com/jp/press/data/2018/02/jn180201-1/jn180201-1.htmlです。


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