気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“タクシー食事宅配”とは

2020-05-30 23:59:23 | 宅配便・輸配送(管理)サービス

タクシーで食べ物や飲み物などを宅配するサービスです。貨物輸送に関する現状の法律ではできませんが、新型コロナ感染症の影響への対応として国(国土交通省)が全国のタクシー事業者に特例で認めたものです。4月下旬より導入され期限は9月末となっています(注:当初5月13日まででしたが、その後9月末まで延ばされたようです)。

このサービスの導入は、新型コロナによるタクシー利用者の激減と飲食店から食事宅配需要の増加への対応のため、認められたものです。報道によると、このサービスに対する申請が、導入後の約1ヶ月間で、1300のタクシー事業者、車両約4万台について行われたとのことです。

これを受け、国交省としては、今後、この種のサービスを恒久的に認めることも検討していくようです。

関連記事(例えば、2020.4.21の読売)のサイトは、例えば、https://www.yomiuri.co.jp/economy/20200421-OYT1T50237/です。

また、9月末まで延長の記事(例えば、2020.5.8の産経デジタル)のサイトは、例えば、https://www.sankeibiz.jp/business/news/200508/bsd2005081119006-n1.htmです。


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“スーパーシティ構想(日本政府)”とは

2020-05-26 23:27:31 | 国や地方の政策・行政手続き

政府が目指している、ビッグデータ、AIといった最先端技術を活用した「未来都市」づくりの構想です。「まるごと未来都市」ともうたわれています。自動走行車が走りその支払いはキャッシュレス、配送はドローンで行われ、遠隔での医療や教育、テレワークなども想定されています。

”データ連携基盤(都市OS)”と呼ばれるシステムを核(コア)として配備し、そこに住民や企業などからの様々な分野の情報を集約し、それらを分野間で共有・活用することにより、上述のようなサービスを展開できるようにする、といった構想です。

そのような都市をどこにどうやってつくるのかですが、(1)工場の跡地などに新たな都市開発をする方法と(2)既存の都市の一部で必要となる再開発をする方法、の2つが想定されています。ちなみに、大阪府・市では、2025年の万博開催予定地「夢洲(ゆめしま)」を含むエリアをスーパーシティにしたいようです。

政府は、2020年2月4日にスーパーシティ構想を盛り込んだ国家戦略特区法の改正案(注:”スーパーシティ法案”とも呼ばれます。正式名称は「国家戦略特別区域法の一部を改正する法律案」です。)を国会へ提出しています。これまでに衆院本会議4/16を通過し、参院地方創生特別委員会5/22でも可決しており、5/25の週の参院本会議で可決されると成立することになります。

なお、スーパーシティ構想については、a)個人情報が適切に管理されるのか、b)個人情報が住民の監視に使われることがないのか、c)住民の理解、合意を得られるのか、といった懸念や課題も残されており、本構想の実現に向けては関係者との更なる調整が必要になるようです。


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“ジンバル”とは

2020-05-25 23:09:09 | PC・カメラ・他デジタル機器

英語で Gimbalと綴ります。最近では、スマホカメラによる動画撮影時の手ぶれを防止する装置として知られるようになっています。船や飛行機に搭載された羅針盤やジャイロスコープにはジンバルが利用されていて地平線に対して常に垂直を向くようになっているようです(※)。

最近知られるようになったのは、写真共有アプリ(例.インスタグラムなど)や動画投稿プラットフォーム(例.YouTube、ストーリーズ、TikTokなど)の普及により、手ぶれのない動画を求めるユーザが増えてきたことによります。

火付けとなった製品は、2018年12月に発売された、ジンバルの搭載された超小型ビデオカメラ”Osmo Pocket”(ドローン最大手DJI製、価格は約4万5000円)です。スマホより小型軽量で長さが約12cm、重さが116gです。→https://www.dji.com/jp/osmo-pocket

その後、動画投稿に興味を持つ初心者が、スマホを用いた手ぶれのない動画撮影が可能なように単体のジンバルを購入して利用するケースが増えつつあるようです。また、ドローンに搭載されたカメラによる動画撮影でも不可欠の機能のように思えます。

Osmo Pocketとは別に、その後、単体のジンバルとして、DJI製の”Osmo Mobile3”、Feiyu Tech製の”VLOG pocket”、Zhiyun製の”Smooth Q2”などの製品が販売されています。

スマホ向けジンバルの比較解説動画サイト(YouTube)に、例えば、https://www.youtube.com/watch?v=JpGOFoWGrvUがあります。

(※)3軸(自由度3)のジンバルを図解した写真を下記サイトで見ることできます。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%AB#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Gyroscope_operation.gif


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“ノーコード”とは

2020-05-22 23:06:05 | ソフトウェア技術・サービス・SNS

アプリケーションソフトの開発形態のひとつで、プログラミングの専門知識がなくともアプリの開発が可能な形態のことのようです。プログラミング言語によるコーディングが不要で直感的なドラッグ・アンド・ドロップによるアプリ開発ができるようです。スタートアップからそれを可能とするようなサービス(開発プラットフォームやツール)が提供されています。

このようなサービスを利用することにより、開発に要する時間やお金、さらには専門のプログラミング技術者を大幅に削減できるようです。例えば、米ニューヨーク市では、米スタートアップのアンコルク社のサービスを使って、新型コロナ対策システムを3日間で構築したとのことです。

新型コロナ対策システムなど一刻を争う新規アプリ開発の必要性が生じたことやディジタル技術の応用拡大によりプログラミング技術者が今後安定的に確保できるかといった懸念が想定されることなどから、最近、“ノーコード”に対する関心が高まっているようです。

なお、類似の言葉に、“ローコード(low code)”あるいは“ローコード開発”という言葉があります。以下のような説明があります(https://mendix.buildsystem.jp/low-code-guide/)。

「ローコードは、アプリケーションのビジュアル開発アプローチです。ローコードにより、さまざまな経験レベルの開発者が、ドラッグアンドドロップでコンポーネントを配置したりモデル駆動型ロジックを使い、また、グラフィックなユーザーインターフェイスを使って、Webやモバイルアプリケーションを作成することができます。ローコードプラットフォームは、面倒な連携やインフラストラクチャ構築作業を抽象化することでIT側の開発者をサポートし、ビジネス側の開発者がコードを記述する作業を軽減します。ビジネス側とIT側の開発者が協力することにより、短期間でアプリケーションを作成しリリースします。」

時間もお金も掛けて0からコード化する“スクラッチ開発”の割合が少なくなって、今後はローコード開発やノーコード開発のプラットフォームの提供が盛んとなり、短期間にかつお金をかけない開発の方向へシフトしていくのではないかと思われます。

 


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“ニンテンドースイッチ(任天堂)”とは

2020-05-15 23:29:56 | PC・カメラ・他デジタル機器

任天堂が開発し2017年3月3日に日本、欧米、その他の国で同時発売したゲーム機です。

据置型、携帯用のいずれにも対応できるゲーム機として設計されているようです。本体に「Nintendo Switchドック」と呼ばれる機器を接続しテレビとともに据置型ゲーム機として使用したり、あるいは「Joy-Con(ジョイコン)」と呼ばれるコントローラを取り付けて携帯型ゲーム機として持ち出して遊ぶこともできるようです。

新型コロナウイルス感染拡大への対応として外出自粛が要請される中にあって需要が拡大したことなどもあって、その売上や営業利益は2010年3月期以来の高い実績を記録したようです。2020年3月期決算(2020年5月7日発表)では、前年比で売上高が9.0%増(1兆3085億)、営業利益が41.1%増(3523億)、スイッチの販売台数が24.0%増(2103万台)などとなっています。ソフトの「あつまれ どうぶつの森」(2020年3月20日発売)や「ポケットモンスター」の新作も人気のようです。

ただ、ゲーム機部品の供給面での乱れが生じていることから、ゲーム機出荷の一時的な停止やその品薄状態が続いているようです。

ニンテンドースイッチの紹介動画のサイト(2017.2.7公開)は、https://www.youtube.com/watch?v=Jj4sfry-wYwです。

2020年5月7日付けの任天堂2020年3月期決算説明資料(のサイト)は、https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2020/200507_3.pdfです。


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“FRECRU(日鉄興和不動産)”とは

2020-05-12 23:40:49 | 道路交通の高度化

日鉄興和不動産(東京都港区)が2020年2月21日より実験を開始した、マンション向けのMaaS(Mobility as a Service)です。当社によると、このMaaSは「マンション専用オンデマンドモビリティ」と呼ばれています。フリクルと発音します。半年~1年程度継続させるようです。

実験場所として葛西駅から徒歩18分という場所に位置する、439世帯が入居する大規模分譲マンション『リビオシティ・ルネ葛西』が選ばれ、そこの住民を対象にオンデマンド型乗り合いバスのサービスが提供されています。

26人乗りのマイクロバスを使用し、朝の通勤時間帯(7:00~9:00)はマンション-葛西駅間をシャトルバスとして運行させ、それ以外の9:30~23:00の時間帯をオンデマンド型の乗り合いバスとして運行させるようです。

オンデマンドの利用者はスマホを利用しバスを呼びますが、来てくれるポイントはサービスエリア内の駅や公園、病院など11箇所で最短で10分後を指定できるとのことです。

なお、日鉄興和不動産は「MONETコンソーシアム」の会員になっていて、この実験では、配車プラットフォームやスマホアプリに、モネ・テクノロジー(東京都港区)のシステムを利用しているとのことです。

この実験は、新たなマンション市場の戦略として注目される可能性があります。

ニュースリリース(2020.2.20)のサイトは、https://www.nskre.co.jp/company/news/2020/02/20200220.pdfです。


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“フルオートメーション物流モデル(三井不動産)”とは

2020-05-02 23:37:33 | 物流・ロジスティクス・関連企業

三井不動産が、2020年2月13日に、JR南船橋駅付近の「MFLP(三井不動産ロジスティクスパーク)船橋」内に開業したショール-ム「MFLP ICT LABO 2.0」において展示している未来の物流モデルです。

処理速度や提供メーカーの異なる各種ロボットが連携して稼働し、人手介在なしに倉庫内の荷役が完全自動の形で行われているようです。稼働しているロボットは、無人フォークリフト「オートフォーク」(三菱ロジスネクスト)、箱の開封を行う双腕ロボット(安川メカトレック)、コンベア上のコンテナを取り出す「ピッキングロボット」(IHI物流産業システム)、自動倉庫の「オートストア」(オカムラ)などです。

異なる複数のロボットを有機的に組み合わせることによって、荷役の一部だけでなく全てを無人化することにより深刻な人手不足へ効果的に対応しようと考えたようです。

ニュースリリース(2020.2.13)のサイトは、https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2020/0213/です。

関連動画(YouTube)のサイトは、https://www.youtube.com/watch?reload=9&time_continue=1&v=O94Ou_dNGTI&feature=emb_logoです。


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“エンタメ From Home(マイクロアド)”とは

2020-05-01 23:36:21 | マーケティング・消費者行動

ネット広告を手掛けるマイクロアド(注:東京都渋谷区、サイバーエージェントの子会社)が、4月21日に提供開始した、「動画配信サービスを提供する企業」向けの広告サービスで、特にビデオ・オン・デマンド(VOD)に特化したものです。

新型コロナウイルスの影響で、在宅時間が増加し、映画やドラマ、アニメ、スポーツなど自宅で楽しめるVOD視聴の需要が高まりを見せているこのタイミングを狙って投入されたようです。なお、マイクロアドの分析では、自宅で楽しめるエンタメコンテンツの視聴に興味関心を持つ消費者数は、1月の平均値に対し3月のピーク時で2.2倍に増加しているようです。

このサービスでは、視聴者毎の「特定の映画やアニメ、音楽などのエンタメ作品」や「俳優・アーティスト等」への興味関心の高まりをマイクロアド独自の仕組みで分析することにより、ドラマ、音楽、俳優、監督のジャンルなどにおけるセグメントを自動で生成してくれるようです。現状で利用されている、映画のジャンルなどに関する好みに応じた配信だけでなく、監督や出演する俳優なども含めたきめ細かい興味に沿っての配信が可能となるようです。

ちなみに、「動画配信サービス」も拡大が続いているようで、テレビ朝日とKDDIによる「TELASA(テラサ)」(注:4月7日にサービス開始)、米ウォルトディズニーによる「ディズニー+(プラス)」(注:2020年後半に開始予定)などが参入あるいは参入予定となっています。

マイクロアドのニュースリリース(2020.4.21)のサイトは、https://www.microad.co.jp/news/detail/1240/です。

TELASAのニュースリリース(2020.3.23)のサイトは、https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2020/03/23/4331.htmlです。

ディズニー+のニュースリリース(2020.4.8)のサイトは、https://thewaltdisneycompany.com/disney-paid-subscriber-count-surpasses-50-million-milestone/です。


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