気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

”TVer(ティーバー)”とは

2022-05-28 23:54:00 | 放送・通信の融合

民放の日本テレビ系列が先行して2021年10月に開始し、その後、2022年4月11日に他の民放4系列(テレビ朝日系、TBS系、テレビ東京系、フジテレビ系)が加わり、民放の全5系列が共同で展開している、テレビ番組(地上波テレビ放送)のインターネット同時配信サービス・見逃し配信サービスです(※)。運営は株式会社TVerが行っています。テレビとネットの融合が進みつつあります。

※)NHKでは民放よりも早く2020年4月より「NHKプラス」という名で受信契約世帯に対し常時同時配信サービス・見逃し配信サービスを提供しています。以下の関連ブログを参照:https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/d63d7a6dc9e1d745d317a7e17aea461a

ゴールデン・プライムタイム(即ち、19:00~23:00)の人気番組を中心に、バラエティ、ニュース、ドラマ各種などを地上波放送と同時に無料配信するようです。この配信をTVerでは「リアルタイム配信」と呼んでいます。TVer専用アプリを用いてスマホやタブレットから、またブラウザを用いてPCから視聴できるようです。なお「追っかけ再生」という機能を利用し、リアルタイム配信中の番組を一時停止や巻き戻しをして見ることも可能なようです。

若い世代のテレビ離れ(逆にインターネットへのシフト)が進んでいますが、テレビ自身のコンテンツをネット経由で流すことにより、テレビ各局として若い世代のテレビコンテンツへの興味を喚起したい狙いがあるようです。また、広告主とのスポンサー料に関する調整などが共同運営上の課題となっているようです。

本記事に関するサイト(2022.4.8)は、例えば、https://www.oricon.co.jp/news/2230840/full/です。


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“アップルTV+(米アップル)”とは

2019-12-09 23:39:40 | 放送・通信の融合

米アップルが日本で11月2日より開始した動画配信サービスです。

月額600円(税込み)で、ハリウッドの有名な監督や大物俳優による独自の作品が楽しめるようです。スマートフォンの日本でのシェアがiPhoneは約50%を占めるとのことで、この強みを利用し売り込むようです。

日本での動画配信サービスには、既に米国発のネットフリックス(月額880円~)やアマゾンプライム・ビデオ(月額500円)が参入していたり、他にもティーバー(TVer)(月額無料)やフールー(HuLu)(月額1026円)などがあり、アップルの参入により、競争が一層激しくなるようです。

ニュースルーム(2019.11.1)のサイトは、https://www.apple.com/jp/newsroom/2019/11/apple-tv-plus-is-now-available/です。

 


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“NHKテレビ番組の常時同時配信”とは

2019-06-16 23:28:16 | 放送・通信の融合

NHKのテレビ放送を常時ネットでも配信するサービスのことです。放送・通信の融合によるテレビ視聴環境の変化への対応などから、2019年5月29日に改正放送法(放送法の一部を改正する法律案)が成立し、NHKは、テレビ放送を常時同時にネット配信することができるようになりました。

2019年度中に開始する予定のようです。これまで、「NHK ニュース・防災」とよばれるアプリで、一部の番組を必要に応じて同時配信していましたが、今後は全ての番組が対象となります。これで、NHKは、これまでの公共「放送」という役割から公共「メディア」という役割に変わっていくことなります。ただ、今回の改正では、テレビの受信契約を持つ世帯が対象のようで、放送が主、配信はそれを補完する位置づけになっているようです。

今回の法改正に伴う課題も指摘されているようです。

ひとつは、民放への影響です。民放で現在行なわれている動画配信サービス、例えば、Hulu(日本テレビ系)やAbema TV(テレビ朝日系)、「TVer」(民放5社共同)への影響、あるいは現在配信サービスをしていない民放テレビ局への影響などです。

もうひとつは、受信料制度の問題です。テレビという設備を持たず、スマホを利用するユーザや世代が増える中にあって、放送を主と考える今回の改正法における受信料制度のあり方については議論が必要との指摘です。

関連サイトは、例えば、以下のようなものです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190529/k10011933521000.html (法案成立のニュース、NHK)

http://www.soumu.go.jp/main_content/000606003.pdf (改正法案2019.3、総務省)

http://www.soumu.go.jp/main_content/000085298.pdf (新旧対照条文、総務省)


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"テレビとネットでの番組同時配信"とは

2016-11-14 23:24:11 | 放送・通信の融合

テレビ放送と同時にインターネットで番組を流すことを指しています。このような番組はワンセグ機能に対応した端末でなくとも、インターネット配信されたものを視聴することができるようです。

同時配信は、現在の制度上、民放では認められているようですが、NHKでは災害時などに限られているようです。ですが、NHKは2016年11月より1万人を対象とする同時配信の実験を行っているようです。

受信料という安定した収入源を持つNHKが今後本格的に同時配信を行うようになると、テレビ離れが進む中、民放の経営を圧迫しかねないため、それをどこまで認めるかについて総務省で議論を始めつつあるようです。


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“Firefox OS搭載テレビ”とは

2015-04-07 23:23:24 | 放送・通信の融合

米モジラ財団のFirefox OS(※1)を搭載したテレビです。

※1 スマホやタブレットなどのモバイル系端末をメインターゲットとして開発されたオープンソースのOSで、アプリの開発者が自由に改良できることから、他のOSよりも機器メーカなどが必要な機能を拡張しやすい特徴を持っている。

パナソニックは、Firefox OSを初めてテレビへ搭載したとのことです。まず米国で2015年1月よりこのOSを搭載した4K(即ち、フルハイビジョンの4倍)の解像度のテレビ「VIERA」4機種を順次発売し、3月より欧州で6機種を発売しているようです。そして、日本では2015年度に入ってから販売開始するようです(※2)。

※2 家電見本市の”CES 2015”(注:全米家電協会CEA(Consumer Electronics Association)による開催、ラスベガスにて)でのプレスコンファレンスで発表。

パナソニックのFirefox OS搭載テレビでは、起動後のホーム画面に、スマホやタブレットにおけるアプリアイコンのようなものが表示されるようです。テレビ番組やインターネット上の映像コンテンツを見ながら、情報サイトの更新やメールのチェックが行えたり、その他、機能拡張やスマホ連携も検討されているようです。

なお、ソニーは、Firefox OSでなく米グーグルのOS「android」を搭載したテレビ「BRAVIA」を10機種導入しているようです。

本記事に関連する内容(2015.1.28付)のサイトは、例えば、https://www.phileweb.com/review/article/201501/28/1516.htmlです。


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“ツイキャス(モイ株式会社)”とは

2014-02-07 23:22:40 | 放送・通信の融合

ツイキャスとは、”TwitCasting(ツイットキャスティング)”の通称であり、日本のベンチャー企業の「モイ株式会社(moi Corporation)」(2012年2月29日設立、東京都千代田区)が、2010年より提供しているサービスです。

「ツイキャス・ライブ」と呼ばれるスマホアプリにより、iPhoneやAndroid端末、PCから、誰もが無料で、例えば、スポーツ競技場での試合などを、スマホで撮影して、ライブ配信(生中継)できるようです。配信された映像は不特定多数が閲覧できます。世界中で利用者数が増えていて、2014年1月時点で480万人だそうです。

配信や閲覧は、「基本的には無料」です。可能な配信時間は「30分まで」が基本であり、それ以上については、閲覧者から仮想通貨による延長依頼の“投げ銭”があった場合に、続けられるようです。

ツイキャスは、テレビ放送と比較して画質は劣るようですが、スマホだけで配信・閲覧ともできますので、いわば「手のひら放送局」とも言える手軽さが特徴になっています。

なお、配信・閲覧には、ツイッターやフェイスブックのアカウントによる「ログイン」が必要であり、閲覧の感想はツイッターなどから投稿できるようです。


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“NOTTV(ノッティーヴィー)(mmbi)”とは

2012-02-20 23:48:16 | 放送・通信の融合

NTTドコモ子会社のmmbi(NTTドコモや民間放送局などが出資)が4月1日にサービス開始予定のスマートフォン向けの新放送です。この名称には、NOTテレビ、即ち、テレビにはないものを提案していくという気持ちが込められているようです。

スマートフォン向け新放送とは、昨年7月などに終了したテレビの地上アナログ放送用電波の空き周波数帯を用いて行う放送サービスです。総務省の募集に対しmmbiのみが応募したようです。

ワンセグよりも10倍以上が画質が可能であり、さらに寝ている時などに番組をスマートフォンに取り込み後で視聴するという「蓄積型放送」も可能なようです。また、スマートフォンの通信回線との併用も可能で視聴の傍ら意見投稿など双方向の利用も高まるようです。新放送視聴はスマートフォン回線とは別となるため、放送波の活用によるスマートフォン回線の渋滞を緩和できるのではとの見方もあるようです。

新放送の視聴には対応するアンテナが必要であるため、このサービスに対応する端末(スマートフォンなど)が必要となります。NTTドコモでは、3月にスマートフォン「アクオスフォン SH-06D」(シャープ製)、4月にタブレット端末「メディアスタブ N-06D」(NEC製)を発売予定です。報道発表資料(2012.2.16)のサイトは、http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2012/02/16_00.htmlです。




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