気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“ハイブリッド書店”とは

2012-05-30 23:37:32 | Weblog
電子書籍と紙の書籍の両方を販売する書店の形態をこのように呼んでいます。

印刷大手(大日本印刷や凸版印刷など)が協業やグループ力などを生かしてハイブリッド型の書店を構築する動きが出ているようです。

これは米アマゾン・ドット・コムが電子書籍事業で国内に参入する動きがあることに対抗して大手書店の顧客を電子書店に呼び込もうという狙いがあるようです。

例えば、大日本印刷は、傘下の丸善、ジュンク堂、文教堂といった大手書店(紙の書籍)、NTTドコモなどと共同で運営する「honto」と呼ばれる電子書店(電子書籍)、さらには「bk1」と呼ばれるネット書店(書籍のネット通販)の間で、ポイントの共通化を図ったり、購入履歴の一元化を図ったりしています。

2012年5月17日にはネット書店「bk1」と電子書店「honto」のサービス統合が行われました。ニュースリリース(2012.5.17)のサイトは、http://www.dnp.co.jp/news/10030620_2482.htmlです。

また、凸版印刷でも、電子書店(ブックライブ)と実店舗(三省堂書店)とが融合した新しい書店サービス(電子書籍と紙の書籍をネット上で一元管理)を開始したようです。


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“IMES(アイメス)”とは

2012-05-26 23:58:00 | Weblog
JAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発した、屋内位置測位システムです。いわゆる屋内GPSとも呼ばれたりします。Indoor MEssaging Systemの略です。

屋内にその場所の位置情報をメッセージとして送信する送信機を設置し、送信機からの電波の受信状況に基づいて自分の位置を把握する仕組みになっています(注:現在の携帯電話ではIMES送信機からの情報を利用できるようにはなっていないようです。対応するソフトなどが必要となるようです)。

衛星からの電波が届かないようなところではGPS機能を利用できませんが、IMESを利用することによりそのような場所でも位置を把握することが可能となります。

JAXAは日本版GPSを実現する準天頂衛星(最初のものは「みちびき」という名称になっています)の利用促進を図る狙いからIMESを開発したとのことです。

応用サービスとしては、例えば、ショッピングセンターや地下街でのナビゲーション、災害時の誘導、子供などの監視などが考えられているようです。

2012年夏以降に、東急グループの複合施設「二子玉川ライズ」のショッピングセンターで大規模な実証実験が予定されているようです。

参考資料のサイトとしては、www.sjac.or.jp/common/pdf/kaihou/201204/20120405.pdfなどがあります。

関連ブログ(2009.1.13)のサイトは、http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/0a774c7f8973c39d9bb3892c4cfdf239です。

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“フルフィルメント(fulfillment)”とは

2012-05-25 23:16:48 | Weblog
Eコマース(電子商取引)で、商品の受注処理から、配送、在庫管理、顧客サポートまでを代行する業務あるいはサービスを指しています。フルフィルメントには、受注処理業務、商品の梱包、発送、在庫管理、代金請求、入金処理、苦情、問い合わせ対応、返品業務などが含まれています。

Eコマースにおけるいわゆる3PL(Third Party Logistics)的な存在です。中小のネット通販業者からの委託を受けて業務を行うことが想定されています。

先駆的な存在はネット小売大手の米アマゾン・ドット・コムです。現在の9か所の物流センターを11か所に拡大しています。

また、国内でも、楽天、yahoo!など同様の動きがあります。楽天はショッピングモールの「楽天市場」に出店している企業向けにフルフィルメントを展開しつつあります。また、yahoo!はアスクルと提携して対応する予定のようで、アスクルは物流センターを拡大する計画になっているようです。

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“レグザタブレット AT570(東芝)”とは

2012-05-20 23:42:31 | Weblog
東芝が5月26日に発売予定のタブレット型パソコンです。

日本国内で販売されるモデルの中では初めて有機ELのディスプレイが搭載されているとのことです。

色の表示性能、動画の表示性能が向上し(従来モデル比で前者が2.2倍、後者が12.5倍)、高精細な動画がスムーズに楽しめるようです。

画面サイズは7.7型で、このクラスではトップクラスの薄さ(7.9mm)、軽さ(332g)とのことです。

OSはAndroid 4.0、CPUはNVIDIA Tegra 3 モバイルプロセッサ(動作周波数1.30GHz)、メモリは1GB、補助フラッシュメモリは64GB、32GBの2モデルなどとなっています。

オープン価格ですが、5万3000円前後と想定されています。

なお、この機種にも、5月18日には「AT830」(13.3型ワイド)、「AT700」(10.1型)が発売され、また5月26日からは「AT500」(10.1型)が発売される予定です。

ニュースリリース(2012.5.14)のサイトは、http://www.toshiba.co.jp/about/press/2012_05/pr_j1401.htmです。

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“QuickPic”とは

2012-05-16 23:01:43 | Weblog
スマートフォン内に保持されている写真を見たり整理したりできるアプリです。無料です。

スマートフォンに標準で用意されているものに比較し機能も充実しかつレスポンスも良く快適に利用できるようです。

フォルダ毎に自動でアルバムに登録されたり、また、フォルダ内に保持された写真の一覧をベタに並べて表示したり、詳細情報付きで順にスクロールして見るように並べたり、その順序も名前、日付などで変更できたりします。

ひとつの写真を長くタップし続けるとメニューが開いて、回転させたり、編集したり、他のアプリと連携させたり(例えば、写真に位置情報が付けられているとグーグルマップ上に撮影場所を表示可能)、と色々なことができるようになっています。

人気が高く、5月16日時点でアンドロイドのスマートフォンでダウンロード件数が15万超件となっています。










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“レッツノートB11シリーズ(パナソニック)”とは

2012-05-14 23:58:50 | Weblog
パナソニックが5月18日に発売予定の高性能ノートパソコンです。モバイルノートパソコン レッツノート夏モデルのひとつです。画面サイズは15.6型です。

「第3世代」と呼ばれる米インテルの最新CPU(クアッドコア方式)i7-3615QMが搭載されています。本体の電源オフ時にもUSB3.0ポートからスマートフォン等の充電もできるようです。

重さは約1.895kg、バッテリー駆動時間は約6時間となっています。

自宅のデスクトップ型パソコンをノート型に切り替えたいという人の需要を狙っているようです。

オープン価格ですが、店頭では17万5000円前後と想定されています。

同日には、10.1型画面を搭載した持ち運びが便利は「J10」シリーズ(HDD容量は1TB)も発売される予定です。

プレスリリース(2012.5.10)のサイトは、http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn120510-3/jn120510-3.htmlです。


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“LINE(NHNジャパン)”とは

2012-05-12 23:10:00 | Weblog
韓国の検索サービス最大手のNHNグループ傘下のNHNジャパンが、日本法人独自のサービスとして開発した、スマートフォン向けの無料通話アプリです。

このアプリをスマートフォンにインストールすることにより、親しい相手と無料で通話したりチャットしたりできるとのことです。スマートフォン上にお互いの電話番号が登録されている人同士で無料の交流ができるのが特徴です。交流範囲が知らないうちに増えていくSNSとはこの点が異なっています。

2011年6月にサービスが開始されて以降、利用者は2011年12月には1000万人を超え、2012年4月中旬には3000万人を超えているようです(4月18日時点で3008万人)。そして、NHNジャパンの年内登録者数の目標は1億人以上となっているようです。

利用者のおよそ3割が日本在住で、他7割は海外在住者だそうです。料金が高くなり得る国際電話の代わりの手段として注目されているようです。


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“iコンシェル(NTTドコモ)”とは

2012-05-09 23:54:51 | Weblog
NTTドコモが今年の3月22日よりスマートフォン向けにも提供を開始した、位置情報を用いた情報配信サービスです。

携帯電話の「iモード」コンテンツをスマートフォンでも提供しスマートフォンへの移行を促進させるという狙いがあると考えられています。iコンシェルに先駆け、ニュースなどの配信を行う「iチャネル」もスマートフォンへ移行済みです。

iコンシェルでは、スマートフォンのホーム画面上で、いわゆる「コンシェルジュ」にあたるキャラクタが、最寄り駅の最終発車時刻近くになると自動的に知らせたり、雨雲の接近なども知らせたりします。

また、目的地へ案内したり、場所に応じた店舗の割引クーポンなどが配信されたりします。

利用料金は105円/月となっています。

報道発表資料(2012.3.21)のサイトは、http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2012/03/21_00.htmlです。

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“ワールドジャンパー(八楽)”とは

2012-05-05 23:51:28 | Weblog
翻訳サービスを手掛けるベンチャー企業の八楽(やらく、東京・渋谷)がこの5月よりサービス開始予定の、企業のホームページなどを丸ごと多言語対応にするサービスです。

クラウドソーシング手法(関連ブログ→http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=2655de7c123ec17a6d86e71238158234)を活用したサービス事例です。

独自に所有する翻訳ソフトとクラウドソーシング手法とを連携させることにより、翻訳の正確さを高めるとともに専門の翻訳家のみに依頼するよりも費用の削減を図っているとのことです。

サービス内容のサイトは、http://www.worldjumper.com/です。

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“クラウドソーシング(Crowdsourcing)”とは

2012-05-04 23:18:28 | Weblog
インターネットを介して不特定多数の人(crowd)を募り、アウトソーシングするように製品やソフト開発などを委託することです。

社外に開発などを委託するアウトソーシングでは、専門の開発者が業務にあたるのに対し、クラウドソーシングでは一般の群集(クラウド)が協力して開発等の業務にあたる点が特徴となっています。

米国の編集者ジェフ・ハウ(Jeff Howe)氏が2006年に米ワイアード誌への寄稿の中でこの言葉を用いたとのことで、それ以来広く知られるようになったようです。この名前の書籍(中島由華訳、早川書房、\1470)が販売されています。→http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102693683/subno/1

例えば外国語への翻訳作業などに有効なようです。短文に細かく分けて世界中の翻訳家に委託しその結果を後で集約することで、特定な専門家のみでは膨大な時間がかかるところを短い時間で済ませることが可能になるようです。

なお、ソフトウェア開発の世界では、古くからオープンソースという形でソースコードを公開し誰もが開発に参加できるといった開発形態が存在しており、これは一種のクラウドソーシングとも呼ぶことができます。


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