“Ａｎｄｒｏｉｄ（アンドロイド）”とは

これはグーグルが中心となって推進している携帯端末向けのプラットフォームで、携帯電話機などの情報通信端末を作る上でのコアとなるソフトウェアがセットされています。

そのアーキテクチャは、Linuxカーネル（各種のドライバなど）＜ライブラリ（各種のソフトウェア部品）・ランタイムルーチン（Java仮想マシンを含む）＜アプリケーション・フレームワーク（アプリの開発に必要な各種部品）＜アプリケーション（ブラウザ、電話帳、写真ビューアなど）といった階層から成っています。

アプリケーションはAndroid SDK(無料配布）を用いてJavaで開発するようになっています。

このプラットフォームは携帯電話、スマートフォン、PDAなどに搭載できるように考慮されており、それを搭載した端末は2008年後期には登場する予定になっているようです。

“ＣａｌＤＡＶ（カルダブ）”とは

これは、サーバ上のカレンダ情報を複数のユーザ（クライアント）で共有する仕組みです。CalDAVとは、Calendaring extension to WebDAV（Distributed Authoring and Versioning protocol for the WWW）のことです。WebDAVとは、CalDAVサーバとCalDAVクライアントとの間の通信プロトコルです。RFC4791で規定されているようです。

サーバ上のカレンダ・データは「iCalender」と呼ばれる標準のフォーマットで記述されます。

ユーザはCalDAVに対応したクライアントソフトを用意することにより、自分のスケジュールを公開したり、他人のスケジュールを購読したりできます。

CalDAVに対応したソフトが出始めているようです。将来的には携帯電話などのモバイル機器からでもアクセスできるようになる可能性が高いようです。

“ディザスタ・リカバリ”とは

disaster recoveryのことです。即ち、地震や火災などの大規模災害が発生した際に、コンピュータシステムを迅速に復旧させることを指しています。

このような方策は銀行や鉄道会社などのオンラインシステムで以前から採用されてきていますが、近年多くの企業において業務をコンピュータシステムで行うようになっているため必要性がクローズアップされています。

方策の基本は業務に必要となる要素を冗長に設置する方法です。要素として、システムを構成するハードウェアがあり、例えば、予備の装置を遠隔地に設置しておくことが考えられます。

と同時に、業務データの復元対策、即ち、データのバックアップ対策も講じておく必要があります。バックアップの方法として、ディスクなどの可換媒体へコピーをとる、遠隔地にネットワーク経由でコピーする（レプリケーションと呼ばれる）、複数の装置を1台の装置に見立てて動作させる（クラスタリングと呼ばれる）などがあり、使い分けられています。

“Ｄ３００（ニコン）”とは

ニコンが11月下旬に発売した中・上級者向けのディジタル一眼レフカメラです。

調査会社BCNの販売ランキング（11月19日～25日）で本体が1位を獲得したとのことです。

この製品は、「D200」と呼ばれる先行製品（注：2005年12月発売）の後継で、有効画素数が1020万から1230万に、連続撮影枚数が5コマ/秒から8コマ/秒へそれぞれ引き上げられ高性能化が図られています。

オープン価格ですが、本体が23万円前後で、レンズとのセットで27万円前後～のようです。

2007年9月12日のブログも参照願います。

“ＸＥＬ－１（ソニー）”とは

ソニーが発売した世界初の有機EL（エレクトロ・ルミネッセンス）テレビです。11月22日に約700の販売店で先行発売され、初日で品切れとなる店が続出したようです。

画面のサイズが11型、最薄部は約3mmという薄さで、画質は鮮明のようです。価格は20万円です。

日経産業地域研究所のまとめた新製品ランキングで総合1位に選ばれています。

報道資料のサイトは、http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200710/07-1001/です。

“ＮＡＶＩ ＣＬＩＰ（ナビクリップ）（アイ・オー・データ機器）”とは

アイ・オー・データ機器が10月4日に発売したGPS（全地球測位システム）機能搭載のUSB機器です。型番はUSBGPS2です。

パソコンのUSB端子に装着することでGPS衛星との交信により位置情報を求めることができます。昭文社の電子地図「マップル」を内蔵しており、地図上に自分の位置を表示させることができます。

価格は2万5410円（税込み）です。

旅行などで外出した時に記録したGPSデータを帰宅してから調べ、地図に文章を追記したり、地点のデジカメ写真の画像を追記したりできるようです。

製品発表サイトは、http://www.iodata.jp/news/2007/09/usbgps2.htmです。

“有機ＥＬ（エレクトロ・ルミネッセンス）”とは

発行ダイオードと似た原理で、次世代の表示装置や照明装置への応用が期待されています。

電圧をかけると発光する有機化合物を薄い層状に延ばし、それを電極で挟み、電流を流して発光させます。

ディスプレイとして、携帯電話や携帯オーディオプレーヤの画面、さらにはテレビなどの大きな画面（例えば、ソニーの11型有機ELテレビ）への実用化が始まっています。

ディスプレイが薄くできること、折り曲げられること、消費電力が小さいこと、応答速度が速いことなどの特徴があります。課題は寿命、コスト面のようです。

“AQUOSケータイ W61SH（KDDI）”とは

KDDIから2008年1月上旬以降に発売される予定のコンパクトでスリムなサイクロイド型ワンセグケータイです。

画面を横向きに90°回線させて視聴できるタイプが「サイクロイド型」と呼ばれています。幅が48mmでコンパクトで持ちやすくなっています。

オープン価格ですが、2万円前後と想定されています。

ニュースリリースのサイトは、http://www.kddi.com/corporate/news_release/2007/1217a/index.htmlです。

“ちょいテレ（バッファロー）”とは

バッファローが12月中旬に発売した、ワンセグが視聴できるパソコン用チューナです。パソコンのUSB端子に装着して利用します。型番は、「DH-KONE/U2V」です。

これを利用することにより、パソコンで録画したワンセグ放送の番組をメモリーカード（ミニSD、マイクロSD、メモリースティック）に移し、携帯機器（携帯電話やゲーム機PSP）で再生して楽しむことができます。

メーカ希望小売価格は、1万1500円です。

プレスリリースのサイトは、http://buffalo.jp/products/new/2007/000614.htmlです。

“ウインドウズ・モバイル（ＷＭ）６”とは

マイクロソフト日本法人が6月に発売したスマートフォン（多機能携帯電話）向けOSの最新版です。

特徴は、端末メーカーがOSの機能を柔軟に取捨選択できるようになっていて、操作画面も容易に変更できるなど、端末設計の自由度が高まっている点です。

シャープをはじめ、東芝、台湾のHTCが自社のスマートフォンに採用しているとのことです。来年1月～3月には富士通がNTTドコモ向けにWM搭載機を予定しているようです。