気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“サービサイジング(servicizing)”とは

2015-12-31 23:53:55 | マーケティング・消費者行動

モノを販売して対価を得る代わりにサービス(機能)を提供して対価を得る形、即ち、財を売るのではなくサービス(機能)を売る形の経済システムのことをこのように呼んでいます。

商品や製品を売り切る(所有権が変わる)のではなく、例えば、リース、レンタル、シェアリングといった形での商品・製品の機能提供形態です。利用者から見た場合、洗濯機を買う代わりに、ランドリーやクリーニングを利用したり、車を購入する代わりにレンタカーを利用したり、アプリケーションソフトやストレージを購入する代わりにクラウドやオンラインストレージを利用するといったものが該当するかと思われます。

製造業者のビジネスに関わる言葉ですが、純粋な営利目的のビジネスとして成り立つかどうかは難しいところのようです。

なお、サービサイジングのうち、例えば、製品の生産・流通・消費に要する資源エネルギーの削減や使用済み製品の発生抑制など、環境面で特に優れていたパフォーマンスを示すものは、「グリーン・サービサイジング(Green Servicizing)と呼ばれているようです。

ビジネスの成立要件の分析や公共的な支援策の検討が行われつつあるようですが、ビジネスとして成熟するにはまだ時間がかかりそうです。


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“アウトドアレコーダー EX-FR100(カシオ計算機)”とは

2015-12-30 23:39:01 | PC・カメラ・他デジタル機器

カシオ計算機が、2015年12月11日に発売したデジタルカメラです。有効画素数は1020万です。

「アウトドアアクティビティの楽しさを記録する“エクシリム”の新ジャンル」、「躍動感あるシーンを高画質で撮れる」などのフレーズが付けられています。

レンズを備えたカメラの部分と液晶画面部分(コントロール部)とを切り離すことができる構成になっていて、カメラ部分を離れた場所に設置し、遠隔操作による撮影ができるようです。

また、新たに採用された広角16mmレンズにより、スポーツ時にカメラを身につけて撮影すると迫力ある写真が撮れるとのことです。

耐衝撃および防水機能付きだそうです。液晶画面は3.0型、92万画素、タッチパネル式です。

合体時の本体寸法は幅60.0×高さ154.8×奥行き38.7ミリ(ヒンジ含む)で、重さはメモリーカードやバッテリー込みで214gとのことです。

オープン価格ですが、6万円前後(税込)と想定されています。

ニュースリリース(2015.11.19)のサイトは、http://www.casio.co.jp/release/2015/1119_EX-FR100/です。


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“CATFi”とは

2015-12-28 23:01:27 | クラウドファンディング

米国で開発された猫用の自動給餌器です。IoT(Internet of Things)製品の事例としても取り上げられています。

インディーゴーゴー(indiegogo)と呼ばれるクラウド・ファンディングのサイトを利用し、「BISTRO」という開発名称で資金調達を試み、10万$の目標金額に対して約24万$の資金調達に成功したようです。下記サイト参照。
https://www.indiegogo.com/projects/bistro-a-smart-feeder-recognizes-your-cat-s-face/#/

飼い主が不在中の昼間や、長期旅行中でもネコに餌を自動で与えることができる。

餌用と水用の2つのカートリッジを備え、それぞれ3.6~4.5kgの餌、5lの水を充当できます。猫が本体に乗ると餌や水が自動的にフィードされます。しかしながら、特徴的なのは、本体がネットにつながり、遠隔からでも猫の顔認識や健康管理が行える点です。

本体手前のトレイ部分に猫が乗り、給餌トレイ部分に顔を近づけると、内部に設置されたカメラが自動で起動し、猫の顔をクラウド上のデータと照合することにより、猫の識別が可能になっています。猫が餌を食べている間、その様子を動画でストリーミング配信してくれるようです。

また、猫が餌や水を摂る前のそれらの重量と摂った後の重量との差を計測して、データとしてクラウド上に自動的に記録するため、そのデータをスマホ・アプリから確認することもできるようです。その結果によって、与える餌の量を調節することもできるようです。

このような製品は、クラウドファンディング(crowdfunding)という資金調達の仕組みの存在によって登場し得たものと考えられ、かつインターネットとつながることによってその付加価値を高めている事例と言えます。

インディーゴーゴー上にアップされた製品紹介動画は、https://www.youtube.com/watch?v=Wiy8DRIuh9Uのようなものです。


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“Coolest Cooler(クーレスト・クーラー)”とは

2015-12-27 23:33:34 | クラウドファンディング

米クラウド・ファンディング(crowd funding)のサイト「キック・スターター(Kickstarter)」上で、史上で最もクールなクーラーボックスとして出資者を募り、多くの支援者から支援を得て開発された多機能装備のクーラーボックスです。開発者は、米オレゴン州在住のRyan Grepper(ライアン・グレッパー)氏です。

防水仕様でバッテリーを内蔵、蓋の上部にはブレンダーがついていてカクテルなどをすぐに作れます。スマホとも無線で連携しスピーカからスマホの音楽などを流せるようです。USB端子も持ちスマホの充電もOKです。その他、クーラーボックスを開けた時に内部をLEDで照らしてくれ、栓抜きもついていて、食器やナイフの収納も可能なようです。

あらゆる機能を詰め込んだクーラーボックスのように、どの程度の市場があるのか全くわからないようなモノの開発は通常の大手企業では不可能と考えられます。

デザインをサイト上に紹介し共感を得た大衆の支援者から資金調達を行う「クラウド・ファンディング」という仕組みにうまくマッチした製品開発例として紹介されたりしています。

クラウド・ファンディングは、東日本大震災時の募金集めなどにも効果がありましたが、需要見込みの不明な画期的な製品の開発においても、今後、注目が集まりそうです。

米クラウド・ファンディングサイト「キックスターター」上にアップされている「COOLEST COOLER」のプロモーション動画は以下です。
https://www.kickstarter.com/projects/ryangrepper/coolest-cooler-21st-century-cooler-thats-actually/description

クラウド・ファンディングの関連ブログは以下です。
http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/6c07e9382b09351eabca5e0325a98b5e(2013.3.11)
http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/2a950305cf995fcd7d989cbffddd9b3d(2015.3.28)


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“FWM8BLZ02-109047(富士通コンポーネント)”とは

2015-12-26 23:26:46 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

富士通コンポーネント (本社:東京都品川区、社長:石坂宏一) が2015年12月に発売した、温度センサーと3方向加速度センサーを内蔵した可搬型のビーコン(近距離無線端末、Bluetooth Smartセンサービーコン)です。温度や水平面からの傾きを測定できるようです。

測定したデータの取得方法としては、(1)ビーコン側からスマホなど(注:iOS、アンドロイド、WindowsなどのOSを搭載したスマホやタブレットなど)へ一定間隔で送信する方法(注:プロトコルは当社独自のものFDCを利用)、(2)ビーコン内のメモリへ保存しそれをスマホなど(注:同上)から読み取る方法、の2種が用意されています。

低電力のため、コイン形リチウム電池CR2450で長時間の使用が可能とのことです。上記の(1)の利用法(1秒間隔で送信の場合)では6ヶ月以上、上記の(2)の利用法では12ヶ月位以上の動作が可能なようです。

農業施設や工場でのモノの状態監視、物流サービスにおける荷物の品質監視、介護サービスなど幅広い用途に利用できるとのことです。

この製品のサイズは40 × 31 × 12 mmとなっています。オープン価格です。

プレスリリース(2015.12.21)のサイトは、http://www.fujitsu.com/jp/group/fcl/resources/news/press-releases/2015/20151221.htmlです。


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“Kevin Ashton(ケビン・アシュトン)”とは

2015-12-24 23:13:51 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

最近、急速に注目され始めた「IoT(Internet of Things)」という言葉を1999年に最初に使った人として知られています。

1968年に英国バーミンガム生まれです。P&G社のアシスタント・ブランド・マネージャ時代に、P&G社のサプライチェーン管理にRFIDを活用することに興味を持ち、1999年にMITのSanjay Sarma教授やSunny Siu教授らと共同でRFIDやセンサーのグローバルスタンダードを推進する研究コンソーシアム「Auto-IDセンター」を始動させた人だそうです。

RFIDジャーナルにおける2009年1月22日付けの「That 'Internet of Things' Thing」というタイトルの記事の中で、冒頭、次のように記載しています。

「I could be wrong, but I'm fairly sure the phrase "Internet of Things" started life as the title of a presentation I made at Procter & Gamble (P&G) in 1999. 」

即ち、1999年のP&Gでのプレゼンテーションの中で、IoTという言葉を使用したようです。

彼は、インターネットとリアルの世界とがあまねく設置されたセンサーを介して接続されたシステムのことをIoTと表現しています。人間を起点とし人間の意思で操作されたコンピュータを介してインターネットと接続された状態以上のものになると主張しています。以下ような文章から分かると思います。

「Ideas and information are important, but things matter much more. Yet today's information technology is so dependent on data originated by people that our computers know more about ideas than things. 」

「RFID and sensor technology enable computers to observe, identify and understand the world—without the limitations of human-entered data. 」

RFIDジャーナルの上記記事のサイトは、http://www.rfidjournal.com/articles/view?4986です。





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“Xperia Z5 Premium SO-03H(NTTドコモ)”とは

2015-12-23 23:03:47 | スマホ・モバイル機器

NTTドコモが11月20日に発売したスマートフォンです。ソニーモバイルコミュニケーションズ製です。Xperia Z5の上位機種です。

4K映像を撮影できるだけでなく再生もできる点が特徴となっています。このような機種は世界で初めてのようです。また、「4Kアップコンバート」と呼ばれる機能もついていて、4K未満のコンテンツを4K相当の画質で再生することもできるようです。

内蔵のカメラの画素数は2300万と大きく最新のデジタルカメラ相当となっています。

また、右側面には電源ボタンと一体化されて指紋センサーが搭載されており、本体を握る自然な動作でロックの解除ができるようになっているようです。

背面は光沢のある鏡面仕上げのガラスが使用され、上質のデザインとなっています。

その他、画面サイズは約5.5インチ、本体のサイズは約154×76×7.8mm、重さは約181g、OSはAndroid 5.1、バッテリー容量は3430mAhなどです。

報道発表資料(2015.11.17付)のサイトは、https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2015/11/17_00.htmlです。


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“CP-WX4041WNJ(日立マクセル)”とは

2015-12-18 23:16:52 | 小型家電・スマート家電

日立マクセルが、2015年12月下旬に発売予定の、中小会議室向けのスタンダード液晶プロジェクターです。

当社独自の技術により明るい環境での視認性を高めた点が特徴になっています。明るい部屋での映像のコントラストの低下をエリア毎に補正する機能を備えているようです。

また、高性能エアーフィルターを搭載しているため、標準的な使用頻度の場合、5年間は清掃不要とのことです。

その他、明るさが4000ルーメン、解像度がWXGA(1280×800ドット)、HDMI×2、USB×2などを装備、16Wスピーカーも搭載、本体のサイズが320(幅)×85(高さ)×245(奥行)mm(突起部含まず)、重量が約3kg、などです。

オープン価格です。同時期にその他3機種も発売予定です。

ニュースリリース(2015.12.17)のサイトは、http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2015/12/1217a.htmlです。


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“マイクロスーパー(全日本食品)”とは

2015-12-16 23:50:00 | 電子商取引・小売り・リテイリング

全日本食品(東京・足立、全国1800の中小スーパーへ商品を供給)が、地方自治体と連携して、2013年10月以降、茨城県や島根県などで試験的に開始している超小型スーパーマーケットのことです。

高齢化社会の到来に対応したシニア向けの戦略のひとつです。

廃業した商店や廃校の教室などを活用した30平方m程度(注:一般的なコンビニの半分以下の広さ)の店舗です。

扱う商品の種類は、野菜、肉、飲料、加工食品など約1000アイテム程度のようです。

展開事例の資料(2015.3.24)のサイトに、http://www.mlit.go.jp/common/001084985.pdfがあります。


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“レグザ ポータブルテレビ 10WP1(東芝ライフスタイル)”とは

2015-12-09 23:29:57 | 小型家電・スマート家電

東芝ライフスタイルが、2015年11月27日に発売した、防水対応でBluetoothスピーカーにもなる10.1型ポータブル液晶テレビです。「見やすく高精細の液晶画面と大口径スピーカー搭載の防水対応ポータブルテレビ」「IPS液晶を採用、BluetoothやSeeQVault(※)にも対応」といったフレーズが付けられています。
※)microSDなどを含むSDメモリカードや、ハードディスクといったデータ記録媒体向けのコンテンツ保護技術で、「SQV」と略されることもあります。

IPX5相当の防水仕様で、キッチンやお風呂でも利用可能とのことです。液晶下部にはタッチパッド式の操作パネルが備わっていて濡れた手でも操作できるようです。SeeQVaultにも対応し、対応のUSB HDD、SDメモリーカードに記録された録画番組を再生することもできるとのことです。地上デジタルチューナは12セグ/ワンセグに対応しており、背面にはロットアンテナも装備されていまう。また、外部アンテナ接続にも対応するなど、安定した地デジ受信を可能とするような配慮がなされています。

その他、本体サイズは261(幅)×75(高さ)×184(奥行)mm(突起部含まず)、重量は約1.2kg、などです。

オープン価格ですが、店頭では税込4万8000円前後と想定されています。

プレスリリース(2015.11.17)のサイトは、https://www.toshiba.co.jp/tha/about/press/151117.htmです。


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