英語の"Overdose(過量投与、過量服用)"のことで、市販薬などを用法・用量を超えて過剰に摂取することを意味しています。
市販薬などを決められた用法・用量を超えて大量に飲むと、意識障害や呼吸困難、嘔吐、けいれんなどを起こし、最悪の場合、死に至ることもあるようです。
オーバードーズは、(1)孤独感、不安、ストレス、うつなどの精神的な苦痛から逃れたい時にやむを得ず行ってしまったり、逆に(2)自殺を目的に意図的に行ったり、あるいはまた(3)薬物の効果への好奇心から、安易に行ってしまう、などいくつかの背景・原因があるようです。
最近は、不安やストレスから逃れようと、市販の風邪薬、せき止めを多量に飲む若者が増えているようです。東京・歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一帯は、オーバードーズを行う若者のたまり場になっているとのことです。
オーバードーズは自殺につながる可能性もあることから、それをいかに防ぐかが社会的課題となっているようです。ドラッグストアなどでは一度に購入できる個数を制限しているようですが、将来的にはマイナンバーカードの活用で購入履歴を見れるようにするといったことも考えられるようです。東京都では、オーバードーズの原因となる不安やストレスを抱える人の相談にのれるような施設の設置や対応が進められているようです。