気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“Amazon One(アマゾン・ドット・コム)”とは

2021-08-17 23:49:10 | 情報技術・情報処理技術・サービス

アマゾン・ドット・コムが開発した非接触ベースの認証技術で、手をかざすだけで個人の認証や入場ゲートの通過、店舗での決済などに利用することが可能です(注)。シンプルな技術なだけに応用範囲も広くなりそうです。

(注)我が国では、富士通が手のひらの静脈を赤外線で読み取って認証する技術を開発し、2006年頃、三菱東京UFJ銀行のATMにおける認証に利用されています。アマゾンでは、AIを使った画像認識技術をベースとしているようです。

手のひらの生体情報とクレジットカード情報とを紐付けてシステムへ事前登録することにより、店舗での決済に利用することも可能となります。

アマゾンは、2020年9月29日にシアトルにある2つのアマゾンGOの店舗でAmazon Oneの利用を開始しています。2020年9月以降、シアトル地域のアマゾンGOやアマゾンブックスなど12店舗に導入し、傘下の食品スーパー”ホールフーズ・マーケット”にも導入しています。2021年6月にはアマゾン発の大型食品スーパー”アマゾン・フレッシュ”をオープンさせ、そこに導入しています。

アマゾンでは、自社関係の店舗に導入するだけでなく、他の小売企業、スタジアム、オフィスビルなどへの導入を想定して外販も行い、あらたな収益源とする計画のようです。

Amazon Oneのニュースリリース(2020.9.29、アマゾン)のサイトは、https://www.aboutamazon.com/news/innovation-at-amazon/introducing-amazon-one-a-new-innovation-to-make-everyday-activities-effortlessです。

Amazon Oneのサイトは、https://one.amazon.com/です。

プロモーション動画(2020.9.29公開、アマゾン)のサイトは、https://www.youtube.com/watch?v=xH_SVNVIfzkです。


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“GO Dine(モビリティテクノロジーズ)”とは

2021-08-06 23:06:27 | スマホアプリ

タクシー配車アプリの最大手であるモビリティテクノロジーズ(1977年8月~、東京・港区)が2021年5月19日に提供開始したタクシーデリバリーサービス専用のスマホアプリです。”ゴーダイン”と発音します。当社の配車アプリ”GO”でのマッチングノウハウが生かされているようです。なお、タクシーによる貨物運送は2020年4月より規制が緩和されて可能になっているようです。

電話やブラウザ経由でのタクシー配達の注文は存在していましたが、アプリから注文する形態は国内初とのことです。利用者にとっては、電話やブラウザからの注文に比較し使い勝手がよさそうです。

新型コロナにより影響を受けているタクシー業界や飲食店への新たな需要を狙った取り組みです。タクシーによる配達ということで最近活発に展開されている料理宅配サービスよりも広めのエリアをカバーでき、かつ多量の商品を荷崩れなどしない品質で運べるといった特徴があります。タクシー運転手による配達ということで顧客には信頼感をもってもらえるようです。

この配達サービスは、まずは東京都内の一部のエリア(注:千代田区/中央区/港区/新宿区/文京区/江東区/品川区/目黒区/大田区/世田谷区/渋谷区)で提供が開始されています。「星付きレストランなど銘店商品をタクシー乗務員がお届け」といったフレーズがつけられています。配送には、日本交通のタクシー(1000台)が使用されるようです。

配達対象は、星付き有名レストランのステーキ、日本料理等の商品で注文1件当たり2万円程度を想定しているようです。5月時点で契約しているレストランは50店舗弱で、さらに10店舗近くが近々対応予定のようです。

プレスリリース(2021.5.19)のサイトは、https://mo-t.com/news/pr/2021/05/19/91fa9d03-4c98-5844-9b1e-15e8ae8f1ca5です。


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“JCOM”とは

2021-08-02 23:23:32 | 企業戦略・企業ブランド・ビジネスモデル

ケーブルテレビ事業最大手のジュピターテレコム(1995年1月~)が、2021年7月1日、これまでの”株式会社ジュピターテレコム”から変更した新しい社名です。正式には、”JCOM株式会社”となります。当社にとっては、設立以来、初めての社名変更とのことです。

長年親しまれているブランド名「J:COM」と社名を統一することで、サービスのアピールをしやすくする狙いがあるようです。

社名変更告知のサイトは、https://notices.jcom.co.jp/notice/91747.htmlです。


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“MOVO Vista(Hacobu)”とは

2021-08-01 23:29:23 | 物流・ロジスティクス・関連企業

新興企業のHacobu(2015年6月~)が、2020年10月に提供開始(ローンチ)した、大手荷主企業、大手3PL事業者向けに輸配送に関わる工数を削減する、配送案件管理サービスです。クラウドベースのロジスティクス・プラットフォーム”MOVO”のアプリケーションの1つです。専用サイトは、https://movo.co.jp/movo-vistaです。

荷主企業、元請企業、協力運送会社が、MOVO Vistaにアクセスしオンライン上で輸配送の実行業務をやり取りすることが可能であり、FAX、メール、電話によるアナログ的なやり取りを行う必要がなくなるとのことです。関連業者間のやり取りにかかるコストが大幅に削減されるとともに輸配送データが可視化されるとのことです。

アスクルは6月17日、100%子会社のアスクルロジスト(注:主にアスクル物流センターの庫内運営、配送業務を担っている)にMOVO Vistaを導入したと発表しました。その背景として、導入前までは、協力運送会社への配車依頼をメール・電話ベースで行いその管理にOfficeソフト(Excel)を利用していたため手間がかかっていた上、配車・配送完了後に変更が生じるとさらに処理が増えるといった問題があり、この種の課題の解決にMOVO Vistaの利用が期待できたことががあるようです。MOVOVistaの導入により、運行手配業務にかかる時間の短縮(注:現状の約1/3程度に短縮)、車両の手配漏れや配送ミスに繋がる危険性の大幅削減を見込んでいるようです。

HacobuのMOVO Vista提供開始のプレスリリース(2020.10.2)のサイトは、https://movo.co.jp/news/1761です。

アスクルロジストのMOVO Vista導入のニュースリリース(2021.6.17)のサイトは、https://pdf.irpocket.com/C0032/qlkO/SuuT/h9Or.pdfです。


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