気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“コロナ感染追跡アプリ”とは

2020-04-27 23:14:29 | スマホアプリ

政府と民間のCFJ(Code For Japan、https://www.code4japan.org/aboutus2)が連携して開発し5月に公開予定のアプリで、新型コロナウイルスの感染を追跡できるようです。シンガポールで政府が開発し3月下旬に公開したアプリがモデルとなって開発されているようです。ニンテンドーDSの「すれちがい通信」とも似ているとのことです。

このアプリによる追跡は以下のような内容です。

1)このアプリをダウンロードしたデバイス(スマホなど)同士が、一定時間、近距離にいると、各デバイスにおいて相手に関する情報が匿名の形で自分のスマホに記録されます。即ち、近距離無線通信規格のBluetoothを利用し、自分の周囲のフェンス内にアプリインストール済みのデバイスが入り、入った状態が一定時間続いたタイミングで情報が収集されます。

2)その後、このアプリを利用している或る人が新型コロナウィルス陽性と診断された場合、(自分ではなく)保健所などの行政側の人がアプリのシステムに「陽性」が判明したことを入力します。すると、そのタイミングで、この人の濃厚接触者(即ち、近くに一定時間いたことのある人)全員に、濃厚接触した人が「陽性」となったことが通知されます。

このアプリの提供の狙いは、感染拡大への対応のため保健所の手が回っていない、濃厚接触者の特定作業の支援にあります。が、このアプリが有効に機能するためには、人口の約4分の3以上がダウンロードしてくれる必要があるようです。モデルとなったシンガポールでは、プライバシー面の懸念からダウンロード数は、人口の約5分の1程度に留まっているようです。

ダウンロード数を確保するために、デバイス経由で収集された情報の扱いに対する利用者の同意が得られるかがポイントとなるようです。


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“ストリームカム C980(ロジクール)”とは

2020-04-25 23:52:22 | PC・カメラ・他デジタル機器

ロジテック・インターナショナルの日本法人であるロジクールが4月23日に発売した、手軽に高画質の映像が撮影できるWebカメラです。

「YouTubeなど動画配信に便利な高画質ウェブカメラ」「スマートフォン向け縦方向ビデオ撮影対応 初心者にも使いやすい」といったフレーズが付けられています。

当社の個人向けWebカメラとしては最も高画質なモデルとのことです。また、カメラを縦に置くことにより、スマートフォンでの再生に適した縦方向の撮影が可能なようです。

最大フレームレートが60fps、最短撮影距離が10cm、その他、本体サイズはクリップ付きで58mm x 48mm x 85mm、重さが222gとなっています。

家電量販店や通販サイトで販売され、オープン価格ですが、参考価格(ロジクールストア価格)が2万350円(税込)となっています。

YouTubeなど動画投稿サイトの利用者増に伴い、動画撮影用機器の市場も拡大しつつあるようです。

プレスリリース(2020.4.9)のサイトは、https://www.logicool.co.jp/ja-jp/press/press-releases/13452です。


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“置き配”とは

2020-04-16 23:40:21 | 宅配便・輸配送(管理)サービス

ネット注文品などの荷物を届け先へ配達するサービスにおける配達形態の一種です。すなわち、玄関先やポストなど受取り人が指定した場所に荷物を「置くことで配達が完了」します。受取り人の押印やサインをもらう必要がありません。米国や中国では一般的に普及しているようです。

我が国で「置き配」という形態は、宅配業者と荷受け人との配達時のミスマッチによる再配達の問題を解消する対策のひとつとして注目されてきたものですが、対面での受け渡しが回避できるため、新型コロナウイルスの感染が拡大しているこの時期に来て需要が増しているようです。

このような状況から、ヤマト運輸、アマゾンジャパン、その他“ウーバーイーツ”や“出前館”といった飲食宅配業界などにおいて置き配のサービスが広がっているようです。

ヤマト運輸は、この3月に、一時的な対応として、受取り人がインターホンから置き場所を伝えると手渡しなしで受け取れるようになっているとのことです。また、アマゾンジャパンは、この3月に、置き配対象エリアを30都道府県に拡大したとのことです。

ウーバーイーツは、この3月に、置き配形態の受取りを選択できるアプリを追加したようです。出前館では、キャッシュレス決済にすると置き配が選べる「非接触デリバリー」サービスの利用促進を図っているようです。

ヤマト運輸に関連するサイトは、http://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/info/info_200408.htmlです。

アマゾンジャパンのプレスリリース(2020.3.23)のサイトは、https://amazon-press.jp/Top-Navi/Press-releases/Presselist/Press-release/amazon/jp/Ops/200323_unattended-delivery/です。

ウーバーのニュースルーム(2020.3.26)のサイトは、https://www.uber.com/ja-JP/newsroom/eats-support-japan/です。

出前館のプレスリリース(2020.3.24)のサイトは、https://corporate.demae-can.com/files/20200324.pdfです。


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“楽天ミニ(楽天モバイル)”とは

2020-04-10 23:07:22 | PC・カメラ・他デジタル機器

この4月に携帯電話事業に本格参入した楽天モバイルが独自に開発した、Android搭載のスマートフォンです。ヘビーでなくライトユース向けであり、2台目として利用するスマホとも考えられているようです。

携帯大手3社との差別化要因として、ほぼ名刺サイズという小型化・軽量を打ち出しているようです。名刺と比べて、縦方向が若干大きく逆に横方向が若干狭くなっています(約106.2×53.4×8.6mm)。面積的にはほぼ同等のようです。重さは79gで非常に軽量です。ポケットに入れてもよいし、ストラップホールが付いていて首から提げることもあり、とのことです。

抜き差しできる通常のSIMカードとは異なり本体組み込み型のeSIMが内蔵されています。

画面サイズは初期スマホのiPhone4とほぼ同じで3.6型(注:iPhone4は3.5型)のため、キーボード入力がやりにくいようです。

その他、チップセットにSnapdragon 439を搭載、メモリは3GB、カメラは背面が1600万画素でインが500万画素、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/acをサポート、1250mAhのバッテリーを搭載しLTEでの待受時間が約160時間・通話時間は約5.4時間などです。

おサイフケータイ(FeliCa)機能も搭載されています。

スペックの詳細は、https://network.mobile.rakuten.co.jp/product/smartphone/rakuten-mini/?l-id=top_rakuten-mini に掲載されています。

価格は、税抜1万9819円で、楽天モバイルの店頭およびオンラインショップ(下記サイト)で購入できます。

https://network.mobile.rakuten.co.jp/product/smartphone/rakuten-mini/

紹介動画のサイトは、例えば、https://www.youtube.com/watch?v=vQkfrrCYGUoです。


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“ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ”とは

2020-04-08 23:56:06 | 情報技術・情報処理技術・サービス

米国カリフォルニア州サンノゼに本拠を構えるビデオ会議サービスプロバイダーです。

当社のサイト(https://zoom.us/jp-jp/about.html)では、「モバイルデバイス、デスクトップ、電話、およびルームシステムで利用することができる、簡単で信頼できるクラウドプラットフォームを使用した、ビデオ会議、音声会議、コラボレーション、チャット、ウェブセミナーなど、現代企業向けのビデオコミュニケーションのリーダー」といった説明がされています。

世界をリードするリサーチおよびアドバイザリー企業の“ガートナー”により、2019年のマジック・クアドラントの会議ソリューション部門の「リーダー」と位置付けられたようです(→https://zoom.us/jp-jp/gartner.html)。マジック・クアドラントについては、https://www.gartner.com/jp/research/methodologies/magic-quadrants-researchのサイトを参照。

新型コロナの感染拡大の影響から、テレワークやオンラインでの会議など対面でないネット経由での仕事が注目されるのに伴い、この会社が提供するサービスの需要がここに来て急激に高まっているようです。報道によると、2020年の最初の2ヶ月間のサービス利用者数は、昨年1年間の合計数を既に上回ったとのことです。

大学においても4月に入り対面での授業を自粛せざるを得ない状況となっていることから、オンライン授業の運営のために当社が提供する“Zoom”と呼ばれるサービスがさらに利用されていきそうです。

Zoomの日本語サイトは、https://zoom.us/jp-jp/meetings.htmlです。

 


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“ABC予想(abc conjecture)”とは

2020-04-03 23:33:19 | 学術・サイエンス・概念など

1985年にスイスとフランスの数学者(ジョゼフ・オステルレ、デイヴィッド・マッサー)によって提示された、数学特に整数論の分野の難問です。両者の名前をとって“オステルレ–マッサー予想”とも呼ばれているようです。これまで35年間その予想の証明ができていなかったようです。

この予想を平たく表現すると、「1以外に共通の約数を持たない2つの正の整数a、bにおいて、a+b=cとし、a、b、cそれぞれの素因数(即ち、自然数の約数になる素数)を掛け合わせたものをdとするとき、c>dとなることは珍しい(注:定式表現は略)」というもので、この予想を証明することが難かしかったようです。

京都大学数理解析研究所(数理研)の望月新一教授が、自ら開発した新たな手法である“宇宙際(うちゅうさい)タイヒミュラー理論”というものを用いて2012年に証明し、その内容を同教授のホームページへ公表するとともに雑誌へ投稿していましたが、内容が難しく査読に時間を要した結果、2020年4月になってようやく正しさが検証されたとのことで、数理研が発行する国際的な数学誌「PRIMS(ピーリムス)」に掲載されることが決まったようです。これにより、35年間未解決となっていた“ABC予想”の正しさの証明がなされ難問が解けたということです。

ちなみに、この難問は、過去における“フェルマーの最終定理”や“ポアンカレ予想”と呼ばれるものと同等レベルの難しさだそうです。数学分野のノーベル賞にあたる“フィールズ賞”級の業績だそうです。なお、望月教授が開発した上記理論は他の整数論の問題を解く強力な道具にもなると期待されており、今回の証明の正しさが認められたことは他の様々な難問の解決へのインパクトも与えるのではないかと考えられています。

類似内容の動画のサイトは、https://www.youtube.com/watch?v=7BnxK_NMwaQです。


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“日本の広告費(電通)”とは

2020-04-02 23:49:59 | マーケティング・消費者行動

電通が毎年3月に発表している、我が国の広告費の調査結果です。2019年の広告費については、2020年3月11日に発表されました。

大きく、(1)マスコミ四媒体(衛星・地上テレビ、ラジオ、雑誌、新聞)広告費、(2)インターネット広告費、(3)プロモーションメディア(屋外、交通、折り込み、ダイレクトメール、その他)広告費、の3つの媒体に分類されています。

総広告費が約6.9381兆円で2018年の6.5300兆円に対し6.2%増となっています。総広告費は2012年から8年連続で対前年比プラス成長となっています。これを牽引しているのがインターネット広告費で、2014年から6年連続で対前年比2桁成長を続けています。2019年のインターネット広告費は2.1048兆円で2018年の1.7589兆円に対し19.7%増となっています。

インターネット広告費は、2018年において地上波テレビの1.7848兆円を若干下回っていましたが、2019年では地上波テレビの1.8612兆円を上回りついに逆転しました。

インターネット広告費の内訳は、2018年まで広告制作費と媒体費に分類され、最近では媒体費の割合が8割強となっています(注:2019年の統計から、広告制作費、媒体費の他に“物販系ECプラットフォーム広告費”が加わっています)。

インターネット広告費で高い割合を占める媒体費の内訳をみると、新聞広告などと同じタイプの“枠売り型(予約型)”に対し、掲載枠や広告がリアルタイムに自動で決まる“運用型”と呼ばれるタイプの割合が年々高くなっていて、2019年では79.8%(1.3267兆円)となっています。

インターネット広告費が伸びた理由として、ディジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みが進みスマホや動画広告などが普及したことが要因となっているようです。

ニュースリリースのサイトは、https://www.dentsu.co.jp/news/release/2020/0311-010027.htmlです。


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