車の速度、走行時間、走行距離などの運行情報を連続的に記録する装置はタコグラフと呼ばれ、特にディジタル式のものはデジタコと呼ばれています。この装置は車に装着されますが、収集する情報を専用のカードへ記録する「カード型」とネットワーク経由でサーバ側へ記録する「ネットワーク型」に分かれます。特に、後者のデジタコが「ネットワーク型デジタコ」と呼ばれます。
タコグラフは、従来はカード型でしたが、最近は徐々にネットワーク型へシフトしつつあるようです。管理が面倒であったり紛失による情報漏えいの問題が考えられるカード型に比較し、ネットワーク型はカードを管理する必要性や紛失する心配から解放されかつ記録された運行情報を遠隔からリアルタイムに利用できるメリットがあります。
ネットワーク型デジタコの最近の製品例として、トランストロン(*)製の「DTS-D1D」が知られています。この製品は、ディジタルカメラを内蔵し、画像認識技術ににより車線逸脱や車間距離を認識する機能を備えているようです。トランストロンは、この製品をベースとする物流向け運行管理サービスの提供なども行っているようです。(*)富士通といすゞ自動車の共同出資会社
DTS-D1Dのプレスリリース(2015.8.3)のサイトは、http://www.transtron.com/products/pdf/release_150803.pdfです。
DTS-D1D製品の紹介サイトは、http://www.transtron.com/products/dts-d1d.htmlです。