気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“NFV”とは

2014-03-30 23:53:53 | ソフトウェア技術・サービス・SNS

「ネットワーク機能仮想化」と呼ばれます。ネットワークを制御する通信機器(ルータ、ゲートウェイ、ファイアウォール、ロードバランサなど)の機能を、当該機器を使わずにアプリケーションソフトウェアで実装し、汎用サーバの仮想化されたOS上で実行する方式のことです。”NFV”のフルネームは、”Network Functions Virtualization(あるいはVirtualisation)”です。

種々の通信機器を汎用のコンピュータで置き換えることができるため、特定の機能に対する突発的な需要の増減や構成の変更にも柔軟に対応できるというメリットがあります。

「MWC(Mobile Wireless Congress)2014」(注:2014年2月末にスペインで開催)にて、大きな注目が集まったようです。アナログからデジタルへの変化に匹敵する程で、業界全体にパラダイムシフトを引き起こしそうです。

関連資料のサイトは、例えば、http://www.ntt.co.jp/journal/1401/files/jn201401070.pdfです。


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“オプティマムキューブ(NTTデータ)”とは

2014-03-27 23:08:34 | サイバー空間技術・プラットフォーム・サービス

「NTTデータ」が2014年4月に提供開始予定の、国際物流を支援するクラウドサービスです。”OptimAmCUBE”と綴ります。

「貿易・ロジスティクス領域で、月払いのスモールスタートを可能としたクラウドサービス~企業のグローバルでの物流コスト削減や物流情報可視化を支援~」といったフレーズが付けられています。

このサービスを利用することにより、ロジスティクスの計画・実施・管理等をグローバルレベルで最適化し、コストの削減、在庫の最適化、ステータスの見える化等を行えるようです。

このサービスは、「オラクル」のグローバル統合輸配送管理システム”Oracle Transportation Management(OTM)”から特に要望の多いメニューを選び、NTTデータのクラウドサービス”BizXaaSプラットフォームサービス Flex-C”で利用できるようにしたようです。

初期導入費用の他、このサービスの最低月額利用料は数10万円とのことです。

NTTデータは、このサービスをはじめとして、2017年までにグローバルロジスティクス領域で60億円の売上げを目指しているようです。

ニュースリリース(2014.3.13)のサイトは、http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2014/031300.htmlです。


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“0ビット挿入・0ビット除去”とは

2014-03-23 23:10:17 | 情報通信技術・機器・(配信等)サービス

インターネットなどの通信回線上(の特に隣接局との間)でデジタルデータの送受信を行う際に利用されている基本的な技術です。

隣接局との間で転送されるデジタルデータ(注:そのサイズは可変)は適当な長さ(即ち、データフレームという単位)に分割されて送受信されるようになっています。フレームの開始と終了が相手局に分かるように、その前後に「フラグ」と呼ばれる8ビット(01111110:16進表示の7E)の区切り符号が付けられます。

送信側が開始フラグと終了フラグで囲まれたデータフレームを送り出し、受信側がそれを受信することになります。即ち、受信側では、開始フラグと終了フラグを検出することにより、それらに囲まれた部分を一つのデータフレームの中身と認識します。

上記のような方式(注:HDLC手順、あるいはハイレベルデータリンク制御手順などと呼ばれます)で送受信を行う際、分割された送信データにフラグと同一の7Eのパタンが登場し、そのまま前後にフラグを付けて送信すると、受信側では、この7Eを送信データの一部としてではなく「フラグ」として認識してしまうことになり、正しい送受信ができないことになります。

そこで、考えられたのが、「0ビット挿入・0ビット除去」と呼ばれる方法です。即ち、送信側では、開始フラグ後に送出すべきデータを1ビット毎チェックし‘1’が5個連続した場合には、その後ろに強制的に‘0’ビットを挿入するようにして7Eのパタンをくずすようにします。受信側では、受信したフレームの開始フラグを検出し除去した後のデータを1ビットずつチェックし‘1’が5個連続した場合には、その後ろ(に挿入されているはず)の‘0’ビットを強制的に除去するようにします。図を参照。



なお、「0ビット挿入・0ビット除去により、隣接局間でのデータ送受信において『ビット透過性(bit transparency)』が保証される」という言い方がされます。


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“リーキー・バケット(leaky bucket)”とは

2014-03-22 14:39:16 | 情報通信技術・機器・(配信等)サービス

文字の意味からすると、水漏れのするバケツ、ということになります。

即ち、底に小さな穴の開いたバケツで、バケツに水を注ぐとその穴から少しずつ一定のスピードで水漏れします。水漏れのスピードよりも注ぐスピードの方が早いとバケツの水がその後溢れてしまいます。また、水を注がないままにすると空となって空の状態が続きます。

情報ネットワークでは、このようなリーキー・バケットの原理を、データ・トラヒック量のコントロールや回線の誤り率監視などに利用しています。このような手法は、リーキー・バケット・アルゴリズムなどと呼ばれています。

例えば、電話網の共通線信号方式における信号リンクの誤り率監視(ERM:Error Rate Monitoring)では、以下のようなアルゴリズムが利用されています。

Up-down カウンタ(注:カウンタ値がバケツ内の水の量に対応)を用意し、初期値(即ち、バケツ内の水の量)=0とします。
・信号リンク経由で、信号を受信する毎にカウンタ値を-1、特にエラー受信された場合は+D(Dは正の値)も行う。但し、カウンタ値=0の場合は、-1の処理はしない。
・上記処理の結果、カウンタ値≧T(注:予め決められた誤り過多判定の基準値)のとき、誤り率過多と判定。

誤り率監視の2つのパラメータDおよびTは以下のような意味合いがあります。図を参照。

 T/D:誤り率過多と判定される連続誤り発生の受信信号ユニット数

 1/D:誤り率過多と判定される最小の信号ユニットの誤り率

以上のように非常に簡単なアルゴリズムのため、これをシステムへ組み込むための負荷は大きくないという特徴があります。


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“ウルトラプラスmicroSDXCUHS-Iカード(サンディスク)”とは

2014-03-21 23:57:56 | PC・カメラ・他デジタル機器

米サンディスクが2014年4月より出荷予定のマイクロSDカードです。

記憶容量が世界最大の128GB(注:従来品の2倍)となっています。フルハイビジョン動画の保存にも十分です。約16時間分まで対応可能とのことです。データ転送速度も最大40MB/秒でフルハイビジョン動画の撮影に必要な速度もクリアしているようです。

スマホやタブレットでの利用を想定し、またデジタルカメラ、小型ビデオカメラなどでの利用も狙っているようです。

オープン価格ですが、3万5000円前後のようです。

プレスリリース(2014.3.5)のサイトは、http://newsroom.sandisk.co.jp/manual-releases/2014/3/2014-03-05-(1)です。


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“ニコン1 V3(ニコン)”とは

2014-03-20 23:49:22 | PC・カメラ・他デジタル機器

ニコンが2014年4月に発売予定のミラーレス一眼デジタルカメラです。ミラーレス一眼で最上位に位置づけられた機種です。有効画素数は1839万です。

「世界最速のAF追従連続撮影速度を実現した、レンズ交換式アドバンストカメラ」といったフレーズが付けられています。

自動焦点(AF)を合わせながら、動くものを1秒あたり20コマ連写できるようです。プレスリリース時点で、発売済みのレンズ交換式デジタルカメラの中で、プレスリリースの3月13日時点で世界最速だそうです。

撮影のアングルを自由に変えられるチルト式かつタッチ式の液晶画面が「Nikon 1」として初めて採用されているとのことです。また、当社のミラーレス機として初めてWi-Fi機能が搭載されたということです。

重さは、本体のみで約282g、バッテリーおよびmicroSDメモリーカードを含みボディーキャップを除くと約324gとのことです。

オープン価格ですが、本体のみでは9万円前後、セット(+レンズ、電子ビューファインダー、グリップ)で13万5000円前後(税込み)と想定されています。

プレスリリース(2014.3.13)のサイトは、http://www.nikon.co.jp/news/2014/0313_nikon1-v3_01.htmです。


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“PowerShot N100(キヤノン)”とは

2014-03-16 23:44:08 | PC・カメラ・他デジタル機器

キヤノンが2014年4月下旬に発売予定のコンパクト型デジタルカメラです。有効画素数は約1210万、光学5倍ズームレンズ搭載です。重さは約289gです。

「思い出をストーリーで残すニューコンセプトモデル」「2つのカメラを搭載、撮る人も思い出に残せるニューコンセプトモデル」といったフレーズが付けられています。

「思い出づくり」がコンセプトになっていて、動画と静止画を組み合わせてアルバムを自動で作成するような機能、1枚の写真から味のある写真を自動で作成する機能、Wi-Fi経由でスマホで撮影した写真をワンタッチで転送する機能などが付けられているようです。

価格は、3万4800円(税抜き)です。

ニュースリリース(2012.2.12)のサイトは、http://cweb.canon.jp/newsrelease/2014-02/pr-gs1xmk2.htmlです。


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“D-LUX6 Edition 100(ライカカメラジャパン)”とは

2014-03-12 23:22:00 | PC・カメラ・他デジタル機器

ライカカメラジャパン( Leica Camera JP、東京・千代田区)が、2014年3月14日に発売予定のコンパクト型デジタルカメラです。

1914年に35mm判フィルムカメラが世界で初めて開発されてから100周年ということで、これを記念して発売されるようです。ちなみに、1914年のカメラは、独ライカカメラの前身企業に在籍した技術者によって開発されたようです。

本体がつやのある黒色をしており、表面には100周年を示すロゴが付けられています。また、本革製のケース、ストラップなどもセットになっています。歴史を感じさせるデザインのようです。

オープン価格ですが、直営店では11万円(税抜き)と想定されているようです。世界各地での5000台の限定販売とのことです。

製品リリースのサイトは、http://jp.leica-camera.com/news/100years_allproducts/jubilee_product_1/です。


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“WG-4/WG-4 GPS(リコーイメージング)”とは

2014-03-10 23:07:19 | PC・カメラ・他デジタル機器

リコーイメージングが2014年4月下旬(当初3月中旬)に発売予定のコンパクト型デジタルカメラです。有効画素数は約1600万、ズーム性能は光学4倍ズームとなっています。

「水深14mで水中撮影が可能なコンパクトデジタルカメラ」「~多彩な撮影モードを備えた防水ハイエンドモデル~」といったフレーズが付けられています。

野外での撮影が考慮されていて、防水、耐衝撃性が、標準機種よりも強化されています。防水では水深14mまで、耐衝撃では2mからの落下にも耐えるようです。

オープン価格ですが、店頭では3万円台前半、GPS機能を内蔵しているものは3万円台後半と想定されています。

関連サイトは、
http://news.ricoh-imaging.co.jp/rim_info/2014/20140206_004694.html(ニュースリリース、2014.2.6)
http://news.ricoh-imaging.co.jp/rim_info/2014/20140307_004877.html(発売日変更、2014.3.7)
です。


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“コングロマリット・ディスカウント(Conglomerate Discount)”とは

2014-03-09 23:57:07 | 企業戦略・企業ブランド・ビジネスモデル

”コングロマリット”とは、複数の事業から構成される複合企業(例えば、コンビニや総合スーパー、百貨店などからなるセブン&アイ・ホールディングス、など)のことですが、「複合企業全体としての価値が、個々の企業の価値の合計よりもディスカウントの(即ち、市場からの評価が低下し株価が下落した)状態」をこのように呼んでいるようです。

コングロマリットは、一般にリスクに対しては対応力があるようですが、成長性の面では単一事業形態の企業に比較し劣る傾向も多いようです。ある事業部門が好調であっても、複合企業全体の決算では、他のそうでない事業部門の業績に埋もれてしまい、好調な事業の評価が株価に十分に反映されない状況が起こりやすいようです。

これに対し、複数事業間でシナジー(相乗)効果が働き、”コングロマリット・ディスカウント”とは逆の状態を「コングロマリット・プレミアム」などと呼んでいるようです。


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