気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“自動バレー駐車”とは

2020-01-31 23:25:12 | 自動化・自動運転・自動走行など

ホテルの玄関などで車庫入れや車庫出しを係員に任せる駐車方式のことを「バレー駐車」と呼んでおり、このような駐車方式を自動化したものを「自動バレー駐車」と呼んでいます。即ち、駐車場において車両が自動走行し、空きスペースに自動駐車するシステムのことをこのように呼んでいます。

駐車場システム大手のアマノ*(神奈川県横浜市)は、車両制御技術を手掛けるアイシン精機(愛知県刈谷市)と共同で、今年の5月頃から名古屋市内の一般駐車場を利用して自動バレー駐車の実証実験を始めるようです。

具体的には、駐車場の入り口からドライバー乗降場までを自動運転で走行し、ドライバーが降りた後、無人で走行し自動で車庫入れします。空いたスペースに、人が運転する場合よりも隙間なく空間効率が高く駐車できるようです。

なお、2020年からは、カーシェアでの活用を想定した一般ユーザーによる受容性評価を含め実証実験を行なうとのことです。

アマノのニュースリリース(2020.1.21)のサイト(pdf資料)は、https://www.amano.co.jp/information/pdf/automatic_valet_parking.pdfです。

*アマノは、ナンバープレートの認識技術や駐車場の空きスペース表示システムなどを既に実用化しているようです。


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“UMPC”とは

2020-01-20 23:50:21 | PC・カメラ・他デジタル機器

Ultra-Mobile PC(ウルトラ・モバイルPC)の略称であり、画面が9インチ以下でOSのWindows10が動く超小型ノートPCのことをこのように呼んでいるようです。

元々は2006年頃にマイクロソフトやインテルが発表したタブレットPCのことをこのように呼んでいたようです。最近では、中国の新興メーカーから続々と発表され、日本国内でも隠れたブームになっているようです。

超小型、パソコンPCがそのまま使える、キーボード搭載、高解像度画面搭載、高性能、SSDやeMMCのストレージを搭載、USB端子あり、など、スマホやタブレット以上の使用価値がありそうです。

中国メーカー製の以下のような製品が知られています。

・OneMIX3(ワンネットブックテクノロジー製、8.4型画面、税抜8万4800円、代理店はテックワン)

・GPD Pocket2(シンセンGPDテクノロジー製、7型画面、実売6万円前後、代理店はリンクスインターナショナル)

・GPD MicroPC(シンセンGPDテクノロジー製、6型画面、実売5万円前後、代理店はリンクスインターナショナル)

その他にも、GPD MaicroPC(シンセンGPDテクノロジー製)、GPD P2 MAX(シンセンGPDテクノロジー製)、CHUWI MiniBook(ツーウェイ・イノベーション製)なども知られています。

例えば、GPD P2 MAXの紹介動画のサイトの一例は、https://www.youtube.com/watch?v=5WAUBoO_Wkc です。


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“Googleアシスタントの通訳機能(グーグル)”とは

2020-01-19 23:01:28 | 情報技術・情報処理技術・サービス

2019年12月よりスマホアプリの「Googleアシスタント」に導入された機能です。アンドロイド版、iOS版、いずれにも対応しています。登録されている言語は2020年1月現在で44カ国語になっています。

上記アプリを起動して、音声入力待ちの状態で「OKグーグル通訳をして」と発生すると、言語選択の画面になるので、自分の言語(例えば日本語)と相手の言語(例えば英語)を選択することで、利用可能となります。

自分の言語(例えば日本語)で話しかけると、話しかけた自分の言語(日本語)が相手の言語(例えば英語)に翻訳されてその音声が発せられるとともにその文字も画面に現れます。自分の発した言葉も、自分の言語(日本語)の文字で画面に現れますので、アシスタントの方で自分の言葉(日本語)を正しく認識したかどうかを確認することができます。

さらに、自分の話しかけに対して、相手が自分の言語(英語)で返答した時は、相手の言葉が自分の言語(日本語)に翻訳されて返されます。双方向なので文字通りの通訳です。

即ち、Googleアシスタントが通訳の役目を果たしていることになります。自然な会話ほどスピーディにはいかないまでも海外旅行などでの一般的な会話には充分役立ちそうです。

なお、スマホだけでなくスマートスピーカーでも対応可能とのことで、この場合には、より自然な感覚で異なる言葉をしゃべる人との会話を行なうことができるようです。多国の人が集まるお店や会社などでは重宝になりそうです。

関連サイトは、https://assistant.google.com/intl/ja_jp/interpreter-mode/です。

 

 


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“GeoLogic音声広告(ジオロジック)”とは

2020-01-18 23:34:53 | マーケティング・消費者行動

広告配信を手がけるスタートアップ企業のジオロジック(GeoLogic)が、2019年12月に開始した、位置情報に連動した広告を音声メディア経由で配信できるサービスです。

ジオロジックは、これまで位置連動型のバナー・動画広告・インフィード広告の配信サービス「GeoLogic Ad」を提供してきましたが、新たに音声配信型の広告を加えたとのことです。

「スマホ画面を見られない移動中にも、耳から広告メッセージ」「聴くライフスタイルに応じたターゲティング」といったフレーズが付けられています。

音楽配信大手のスポティファイ(Spotify)が配信する曲と曲の間に配信されるようです。目で見る広告でなく耳で聴く広告となります。

鉄道や高速道路などの付近、特定な店舗から一定距離内の生活者への配信が可能なようです。さらに、生活者の性別や年齢などを絞り込んでの配信も可能なようです。

今後は、音楽ストリーミングだけでなく、インターネットラジオ、ポッドキャスティング、オーディオブック等の多様な音声メディアへの拡張も予定されているようです。

プレスリリース(2019.12.18)のサイトは、http://www.geologic.co.jp/info/audioです。

 

 

 


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“IOWN(NTT)”とは

2020-01-15 23:22:42 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

NTTが米インテルやソニーとともに進めている新たなネットワーク構想で、2030年のサービス開始を目指しています。「アイオン」と読みます。Innovative Optical and Wireless Networkの略です。

電気信号を使用することなくすべて光で伝達するシステムで、5Gよりも更なる大容量かつ遅延短縮を図った通信が実現できるとのことです。

NTT資料(https://www.ntt.co.jp/RD/techtrend/pdf/NTT_TRFSW_D.pdf)によると、“エレクトロニクスの世界からフォトニクスの世界へとシフトチェンジに挑戦することで、フォトニクス技術をベースとし、大容量、低遅延、低消費電力、かつ柔軟性に優れ、情報処理部分までの光化を含めた革新的なネットワークでる”、といった説明があります。

また、この新たなネットワーク構想は、

(1)オールフォトニクス・ネットワーク(All-Photonics Network):端末まで含めてフォトニクス技術を適用したネットワーク

(2)コグニティブ・ファウンデーション(Cognitive Foundation):様々な拠点に散在するリソースを連携させるプラットフォーム

(3)デジタルツインコンピューティング(Digital Twin Computing):実世界の「再現」を超えたインタラクションを可能にする計算パラダイム

という3つをキーエレメントとして構成されているようです。

2019年11月に開催された「NTT R&Dフォーラム2019」のテーマ「What's the IOWN? -Change the World」のコンセプト動画のサイトは、https://www.youtube.com/watch?v=p1qZTJjEO_Aです。

 


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“RC”とは

2020-01-14 23:02:38 | AI(人工知能)

Role Change(ロールチェンジ)を略したものです。特別なキーワードではなく、文字通り、「役割の変化」を意味します。

しかしながら、最近の人工知能(AI)ブームを受け、人の役割の変化ということで注目されつつあります。

現在は、いわゆるディープラーニングを特徴とする、AIの第3次ブームと言われていますが、この種のAIの進展により人の仕事が減ってしまうのではとの声も聞かれます。

が、これに対し出てくることばがRCです。AIは人の仕事を減らすのではなく、その役割(あるいは仕事の質)を変える(RoleをChangeする)ということです。人が進化を求める限り、必ずRCが必要になるということです。

1990年にノーベル経済学賞を受賞した米国のマートン・ミラー教授は、1991年当時に上記のようなことを発言していたようです。そして、AIが進化すると、人は肉体を動かすことが不要となるため、対応策として、人間同士のコミュニケーションのあり方を考えたり、新規情報の獲得や創造が必要であろう、などと指摘していたようです。(日経産業2018.7.5)

 


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“iKuddle”とは

2020-01-11 23:24:52 | クラウドファンディング

iKuddle(アイカドル、米カリフォルニア州)が開発した自動洗浄機能を搭載した猫用トイレです。クラウドファンディングサイト「Kickstarter」(下記)などを利用して資金調達し、開発中(効果の程を確認中?)のようです。

https://www.kickstarter.com/projects/ikuddle-litter-box/ikuddle-auto-pack-litter-box-clump-disposal-made-e?lang=ja

「No more scooping. With a tap of a button, iKuddle cleans itself, packs the waste for you, and eliminates odors.」といった説明が付けられています。

箱型のシンプルなデザインのトイレで、猫の動きをセンサーで監視し、立ち去ると砂に排泄されたふんなどの固まりがかき集められ、その後、本体ボタンの操作かスマホによる遠隔操作で自動的に袋詰めできるようになっています。

2020年1月12日時点の上記Kickstarterサイトによると、資金調達率3511%で、3,566 人のバッカー(支持者)が、$1,053,305ドルの事前注文(プレッジ)をしています。

動画も含めた製品紹介サイトは、https://ikuddle.com/です。


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“コミュニティマーケッター”とは

2020-01-04 23:06:26 | マーケティング・消費者行動

ソーシャルメディア時代のマーケティングとして、「コミュニティマーケティング」と呼ばれるものがありますが、それを推進する人がこのように呼ばれているようです。

コミュニティマーケティングとは、文字通り、コミュニティを活用するマーケティングのことですが、ある企業やその商品・サービスに共感を抱いているファン同士の集まり(コミュニティ)を活用して行なう販売戦略と言えます。

それを推進するコミュニティマーケッターとは、企業が提供している商品やサービスに魅力を感じるファンを見つけ、ファン同士のコミュティに積極的に参加し、対話やイベントを通して共感度の高いファンを見つけ、その人の口コミで自社の商品やサービスを広めてもらうようにする仕事をする人を指しているようです。

なお、コミュニティマーケッターのように以前には無かった新たな職種が、最近になっていくつか登場してきています。例えば、「カスタマーサクセス」(顧客へ能動的に接触しその目標達成に努力する人)、「ピープルアナリスト」(人事や採用をデータの分析結果に基づいて戦略的に実践する人)、「エバンジェリスト」(自社サービスを社外向けに啓発活動する人)、「データサイエンティスト」(大量データの分析を通して課題の質の向上や解決法を提案する人)、「UI/UXデザイナー」(アプリの見た目や使い勝手の改善に寄与する機能を設計する人)などです。

 

 


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“クロネコスタンド(ヤマト運輸)”とは

2020-01-03 23:19:26 | 宅配便・輸配送(管理)サービス

ヤマト運輸が、2019年5月30日、豊洲の住宅団地に、1号店として、オープンさせた、荷物の受け渡しや発送が行える無人(セルフサービス型)店舗です。利用者の荷物受取りの利便性の向上や再配達削減対策が狙いとなっています。

「24時間365日、いつでも好きな時に荷物が受け取れる・発送できる」といったフレーズが付けられています。

ヤマトでは、荷物受取りに関する利便向上策として、「お届け予定eメール」、「ご不在連絡eメール」、オープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」の設置などを展開していますが、それでも対応できない不都合な点などを考慮した対策となっています。

即ち、1)24時間365日、いつでも好きな時に荷物が受け取れる・発送できること、2)ゴルフバッグのような大きなサイズの荷物や同一届け先の複数口の荷物も1つの大きなロッカーで受け取れること、3)荷物の中身のみを受取り、段ボールなどの梱包材や伝票などはその場の回収箱に入れて帰ることができること、などが特徴となっています。

近隣住民+クロネコメンバーズ登録者が利用可能であり、ヤマトからのeメールに対応し会員カードを持参するだけで利用できるようです。また、発送に関し、「メルカリ」や「ヤフオク!」で注文された商品の発送にも対応しているようです。

自宅受取りの比率が高い中で自宅外での受取り需要を如何に喚起していくか、そこに普及させるための課題があるようです。

プレスリリース(2019.5.29)のサイトは、http://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/pressrelease/2019/news_190529.htmlです。

ヤマトが紹介するコンセプト動画のサイト(2019.5.29公開)は、https://www.youtube.com/watch?v=L7KgzLu8bO0です。


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“エッジAI”とは

2020-01-02 23:41:37 | AI(人工知能)

エッジコンピューティングとAI(人工知能)とを組み合わせた概念です。対比される概念として「クラウドAI」があります。

IoTにおけるAIの実装の仕方が発展して、クラウドAIとエッジAIに分化したと考えられます。IoTの進展によって色々な分野でCPS(Cyber-Physical System)が実現されつつありますが、CPSではリアルの世界のデータをセンサー経由でクラウド上のサーバに集めAIにより分析、予測などを行ない、その結果をリアルの世界へ反映させます。

分化する前のAIはクラウドサーバ上に実装される「クラウドAI」でした。CPSシステムの実装において、通信量の問題、機密情報をクラウドへ置くことの問題、遅延時間(リアルタイム性の保証)の問題などから、クラウドコンピューティングの分化にあたるエッジコンピューティングという形態が登場しましたが、これと同様に、AIの実装においても、リアルの世界に近い機器の方に実装する「エッジAI」という形態が登場してきました。

「クラウドAI」と「エッジAI」は単一実装形態、両者併用形態のいずれも考えられます。両者併用形態の場合、例えば、前者は蓄積された大量のデータの分析により学習済モデルを作成する、後者は当該モデルを利用して現場のデータから予測や判定を行なう、といった具合です。

 


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