BIKEBIND自転車日記ブログ2

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2012 ウィーラー・ラプター

2011-05-04 21:22:00 | 自転車
ウィーラーというと、どうも垢抜けないイメージしかなかったのです。ノルコと共に。北米ではかなりのシェアを持っているらしいですけど。

ノルコは一時日本に入っていましたが、ウィーラーは大手の問屋が日本に入れることはしていませんでした。そんなこんなで私も興味がなくなったままでした。そうしたら、進歩していましたよ! 超一流ではありませんが、マングースとかには並ぶくらいのポテンシャルは感じます。












http://www.azfreeride.com/daily/view/63-2012wheelerraptor



これはフルカーボンのオールマウンテン~フリーライドモデルのラプターです。おとなしめなスタイルですが、180㎜のトラベルを持ちます。フロントフォークもフォックス・36の180ですね。

くねくねしているのはノルコと変わりありませんが(苦笑)、いやいやなかなか良いバイクではないでしょうか?

フルカーボンで造形が凝っているのは現代流で良くあるのですが、リヤサスがオリジナルです。BB同軸のシングルピボット形式ですね。普通BB同軸の場合、チェーンステーに繋がる部分は外掛けにして剛性を稼ぎつつ、工作も簡易化させているのがセオリーなのですが、これは内側というかセンターに位置しています。面白いですねえ。

こうなるとちょっと味付けが気になります。今のBB同軸式はジャンプ系というかアグレッシブな走りのバイクに多く採用されています。これももちろん180㎜というトラベルからもかなりな強さを持つと思われますが、付け根のサイズを見るにかなりねじれを意識しているのではないでしょうか? もちろん意図的にです。これが一見すると意味がないシートチューブの前側へのオフセットに関わっているのかもしれません。

海外はビッグバイクをちゃんと作ります。日本は……、一部のDHバイク以外ないんですよねー。これは先達にも原因があると思います。日本のレジェンド達はどうしても『リジッドで十分、クロモリで十分』と言ってしまうんです。ラクな楽しさというのを公言してこなかったのです。だいたい体育会系でしたから(笑)。MTBが日本育ちなら、リヤサスはおろかフロントサスペンションもまだ60㎜で止まっていたかもしれません(苦笑)。

厳しいのはレーサー達だけで十分です。9割9分の人間はレーサーではありませんから。楽しいのが一番です。

そういった意味だとこのラプターのように180㎜もある30段変速バイクなんて、日本の開発者には理解不能かもしれません。でも価値があり、意味もあり、楽しさもあるバイクだと思いますよ。



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2 コメント

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自転車自体がストイックなイメージが強いですもんね (kj)
2011-05-05 12:52:51
妙な体育会系の雰囲気はロードバイク側にも強く存在してると思います
とろとろ走ったらアカン!みたいなのが
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kj様 (bikebind)
2011-05-14 22:03:50
書き込みありがとうございます。

なぜだかそうですよね。コンフォートロードが出てきたおかげで、ここ5年ぐらいでやっと薄れてきた感じがしますけど。まだ強いですねえ。

速いことが格好いいということは否定しませんが、もっと肩の力を抜いた楽しみ方もいいですよね。
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