BIKEBIND自転車日記ブログ2

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フォックスサスペンション、電子制御テスト中……

2012-04-30 03:44:00 | 自転車
ちょっと前にXTRのDi2か? なんて言われていた写真がありましたが、あれはよくよく見てみるとシマノのDi2バッテリーを利用したフォックスの電子制御フロントサスペンションのテストでした。

今回もDi2のバッテリーを利用しています。ガレージメーカーがシマノパーツを流用していると「まあシマノだからなあ」で終わってしまいますが、15ミリスルーアクスルを共同開発し、リモートレバーを制作してもらう間柄であるフォックスがやっているとなると……、色々妄想してしまいます!

















http://www.bikerumor.com/2012/04/26/fox-electronic-suspension-prototype-on-kabushs-xc-winning-scott-spark-29er/



電動XTRはずいぶん前から噂されていますが、まだ出てきませんね。相当難しいのでしょう。ロードとの違いは防塵、防泥性でしょうから、単純に防水性を確保しただけではだめなのでしょう。しかもシマノはシャドープラスという新技術を投入してきています。このディレーラーはおそらくこれからのスタンダードになっていくでしょうから、どうやって技術を共存させていくのかも見物です。

しかしまあ、なんとスマートなコントローラーなのでしょう。DOSSのあの巨大なレバーがうそのようです(笑)。こういう風に出来るならねえ? まあ、こちらはスイッチ、あちらは力が必要なレバーですからね。一緒くたにはできませんが。

ただこのスイッチはただの二段階切り替えのようで、それも前後同時のようなのです。単純に考えればロックアウト機能ですが、新しく投入したCTDに対応したなんらかという可能性もあります。

フォックスはRADにて市販する物もしない物もテストしているようなので、これが出てくるとは限りません。しかし意外と電動シフトより早く出て来てしまうかもしれません。

そして実はこの電子制御よりびっくりしたのはフォックスが磁気粘性流体ダンパーの専門家、David Batterbeeを雇ったと言うことです。これは次世代のダンパーシステムと考えられていて、一部のクルマメーカーでも実装が始まっているものです。これは簡単に言ってしまうと流体磁石を利用したショックユニットです。液体としての減衰能力も持っていますが、電気を通すことにより磁石としての性質も発露するのです。

実は私、これを知ったのは10年以上前の話です。テレビで開発者が実験して見せていたのを覚えています。ただそのときは「一体何に使ったらいいのやら……?」と悩んでいました。おい! と突っ込みを入れてしまいました(笑)。そのとき私が考えたのはロボットの人工筋肉です。

昔のロボットアニメ、ボトムズのATの手足の駆動に使われていたのがマッスルシリンダーというものでした。それは単体では意味をなさず、ポリマーリンゲル液という液体を入れることで人工筋肉として駆動させていたのです。これを知ったときは非常に感心しました。なぜならあるロボットの本(実物の方)を読んだとき、本物のロボットを動かすときにサスペンションを使用しないと書かれていたからです。

本当に人間が乗って動かすようなロボットが出来たとしたら、基本的には油圧シリンダーのようなものの速度が速い物が使われるのでしょう。ま、ボーンシェイカーとあだ名されることは間違いなしです(笑)。戦車などのように性能が重視で、快適性は二の次でしょうから。その速度を変えるのには原稿の油圧式ダンパーでは限界があり、電気反応式のバイメタルかなにかになっていくのかな? と素人ながらに考えていました。

ところが磁石という反応速度にかなり幅のある素材、それも流体であるこの物質の存在を知って、まさに人間の筋肉のように力とクッション性を備えたものが出来るかもしれないと、一人興奮していました。……近くの誰に言ってもなんの反応もありませんでしたが(苦笑)。

そして2年くらい前クルマの本を読んでいたところ、この流体磁石を利用したショックユニットを開発していると言う文を見て、「これは未来のショックユニットだ。自転車なら負荷も使用量も少ないから、結構かんたんに流用できるかもしれない」と思っていました。そうしたら……、出て来ましたねえ。

話はそれてしまいましたが、この電子制御ショックは未来を占うプロダクトと言っていいでしょう。さすがフォックス、10歩くらい他社の先を行っています!


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