スコット・ジェニウスLT
結局、この形式はスコットが自信を持っているんでしょうね。始めはXCから始まり、マラソンになり、そしてオールマウンテンに至るわけです。ロングストロークを追求していく道を選んだのですね。
http://www.mountainbike-magazin.de/news/bikes-parts/exklusiv-bei-mountainbike-das-neue-scott-genius-lt-%E2%80%93-touren-enduro-mit-185-mm-federweg.417866.2.htm
一貫してシングルピボット(4バーリンケージっぽい)のプル式です。ジェニウスシリーズのお約束です。そして末尾のLTはロングトラベルの略です。
なんと! 185ミリトラベルです!!
更に! 110ミリまでトラベルを可変出来ます!!!
大丈夫なのか!?
フロントフォークはロックショックス・リリック180ミリ(140ミリに可変)で、完全に下りスペックです。その一方、同社のフリーライドマシン、ランサムとは用途を明確に分けているようです。重量的にはフレームオンリーで1500グラム軽量化しています。ここまで違うと言うことは絶対的な強度が違いますので、それなりの扱いが必要ですね。
もちろんジェニウスは上り下りをパッケージとして考える、オールラウンダーバイクでしょう。
作りは前三角はカーボンで、リヤ三角とリンクはアルミのようです。BBはプレスフィット式のBB92(ジャイアントと同じでシマノクランクが普通に取り付けられる)です。廉価モデルは前三角もアルミみたいです。
しかしまあ大胆なバイクです。ロングトラベルが世の流れとはいえ、XCスタイルとロングトラベルをここまで同時に詰め込んだモデルは初めてでしょう。昔はちぐはぐに詰め込んだモデルもありましたが、近代モデルはこの二律背反を克服しているから価値があります。
可変式シートピラーもこのバイクなら思うが様活用しがいがあるでしょう。
非常に興味のあるバイクです。でもなあ……、スコットは組み立てに難がある場合が多いんですよ。優れたコンセプト、設計が、組み立てで損なわれないことを願っています。
スゴイと感心しつつ……、でも怖いですよね(笑)。