さよならアルミのダブルタップ……。
デュアルコントロールレバー
カンパの特異性。
ここは色々な意味で好みが分かれる部分ですね。ポジション、ブレーキ、変速という三大要素を一手に担う場所。
コンポはシマノ、カンパ、スラムに絞って話します。
スラムは09年は大きなモデルチェンジが無いので現状のままで。
09年モデルを見ると実に不思議な感じがします。シマノは小さくなりたがり、カンパは大きくなりたがっています。スラムはその中間と言ったところでしょうか。
シマノのデュアルコントロールレバーはSTIの巻き取り部分が他社の製品にはないポジションを生み出していました(あんまり露骨にやるとマヴィックのメカトロニクスの様にUCIに締め出しを食らってしまいますが)。ユニットをブラケット内部に納めてもポジションとなる部分は削りませんでした。
カンパはブラケットとハンドルの位置関係から握りやすいと評判を得ていましたが、今回はレバー上部を肉盛りしてきました。エルゴパワーは握りやすいと評判ですが、じつはその影でシマノからの移行組は「怖い」という意見を持っている人は少なくありません。フラットすぎるのです。
そう言う意味だとスラムのダブルタップレバーはいいとこ取りで安定感があります。リーチアジャストをいち早く取り入れたのも高ポイントです。
しかし仲間はずれとでも言うべき製品があります。
カンパです。
正面から見たときにエルゴパワーだけがブレーキレバーをまっすぐに設定しています。シマノとスラムはドロップ部を持ったときに届きやすいようにハの字になります。シマノの場合はシフトダウンレバーに指を届かせやすいという理由もあるのですが。
カンパはあくまでブレーキの延長線上に考えているのでしょう。故にアールの深いストラーダタイプとの相性がいいでのでしょう。
ブレーキなのか? シフターなのか? それはメーカーが考えるバランスなのでしょう。
あなたはどちらが操作しやすいですか?
この機能化は必然だと思いますよ。