リアディレーラー
独断ですが、アルミのスタンダードなリヤディレーラーって7700デュラが最高峰だったと思うのです。
パンタグラフ部もアウターリンクではなかったですし、カーボンも使っていませんでした。
カンパのカーボン採用モデルはちょくちょく壊れる話を聞きました(通常使用ではなく、巻き込まれたりした結果ですが)。しかしデュラは滅多に聞きませんでした。タフネスだったんですね。
そんな中現れたのがスーパーレコードです。
正直に言います。見かけはかなりかっこ悪いです。マイクロシフトにすら劣るのではないかと思われるほどのかっこ悪さです。
しかしよく見るとよく考えられています。
今までのエレガントと評される形状から、剛性重視の形状へ。
パンタグラフ部はアウターリンク化され、プーリーケージも力強いシルエットです。
さらにプーリーはセラミックベアリングを投入し、肉抜きを施してあります。そして奇数プーリー(11T)を投入して各部の負担を分散させています。
各ブラケットには肉抜きが施されています。
さてここまで書いておいて何なのですが、その機能のほとんどがシマノの後追いです。いやあ困ったモノです。
こう書くとカンパ愛好家に怒られそうですが、落ちるところまで落ちてしまった80年代のカンパニョーロを復活させたのは間違いなくシマノです。歯数だけは後塵を廃していますが(それでもパテントは持っています)、素材はともかく機能としての機構は全てシマノが作り上げたものを利用していると言っても過言ではありません。
それでもなお、素晴らしいデザインで別格を表されてきましたが、今回のデザイン、そして性能は何処まで受け入れられるのか?
興味が尽きません。
なので、カンパもスラムもグランコンペも使えるんですね。