このバイクも2010年モデルとして、いち早く注目されていました。
トランジション・
TR450
一貫してシングルピボットシステムに拘るトランジションの、DHフルスペックモデルです。今までもブラインドサイドなども十分な戦闘力がありましたが、さらに上を狙ってきています。
ブラインドサイドよりもわずか5ミリトラベルが伸びた210ミリです。
しかし同じシングルピボットなのですが、アプローチは全く異なります。従来のバイクがコナに代表されるようなシートステー側にピボットがある疑似4バーリンケージだったのですが、今回はリヤ三角を完全に固定して、サスユニットにリンクを介して入力する旧型ターナー・DHR、もしくはフォーズに近い考え方です。
これだけコンパクトなリヤ三角、加えてスルーアクスルタイプのリヤホイールエンドなど、非常に頑健に作られています。三角内にリンクがないのも剛性に寄与しているでしょう。
リヤユニットもかなり理想に近い部分にあります。
私は白が好きですが、赤と黄色も悪くないですね。
2010年注目のバイクの一台です。
今D系バイクのポジションの流れが久々に編超されようとしています。
スーパーワイドバーは幅が広く押さえ込みが聞く反面、バックスイープがほとんどないぶん、前傾姿勢になります。サスペンションの肩下寸法が変わっていない分、その傾向はハンドルかステムそしてヘッドチューブの短縮などで行われることになります。
そう言った意味だと、日本人に優しいバイクがやっと出来たとも言えますね。
もう、日本には本格的なDHバイクメーカーは無きに等しいですから……。