2011年
フォックス
http://www.kashima-coat.com/
http://www.bikeradar.com/news/article/fox-racing-shox-to-utilize-kashima-coat-25037
カシマコートをインナーチューブに採用します。
モーターサイクルが好きなら誰もが知っている、日本の企業ミヤキが世界に誇る技術です。
自転車用サスペンションにはショーワがもっとも最初に取り入れ、次にコーワ、そしてテックイン(涙)が採用した技術です。
要するにアルマイトなんですがただのアルマイトではなく、硬質でありながら潤滑性能を持つ
『二硫化モリブデンアルマイト』のことです。これを出来るのは世界広と言えど、ここミヤキのみという
スーパーウルトラグレートデリシャスワンダフル技術なのです!
仕組みはこんな感じです。
……これだけでは分かりませんね? 詳しくは本家のサイトをご覧下さい。
私はざっと。
アルマイトというのは、要するに錆びなわけです。それを人工的に育てて被膜にしたものが酸化被膜なのです。一般に錆びにくいと呼ばれる金属は電位が高いか、そもそも錆びる前に錆びていてその被膜がそれ以上の酸化を防ぐのです。
これがアルマイトの概念です。
アルマイトは人工的に大きくしてあるので、その結晶と結晶の間に隙間があります。この隙間にモリブデンを入れていくのがカシマコートです。基本的にアルミにしか施すことが出来ない処置です。
気が遠くなるような話ですが、MTB乗りは結構身近に近い技術があります。それはロックショックスのインナーチューブに施されたトラベルマーキングです。あれ印刷でもないのに剥がれないし、不思議に思ったことありませんか? あれはアルマイトの間に塗料を流し込んでいるのです。
自己潤滑機能を持つ二硫化モリブデンを入れることで、潤滑性を持たせているのです。
今までのフォックスも摺動性能が劣るとは思いませんが、さらなる向上を目指してなのでしょう。見た目としてはかなり異なった製品になるでしょう。ひょっとするとカシマコートに合わせたコスメチェンジを行うかもしれません。
すでにMTBの頂点に立つフォックスは、攻めの手を緩めることはないようです。
追記
そういえばずいぶん前、フォックスの日本輸入元であるマムアンドポップスのブログでカシマコートフォーク(この時は40でした)を試したと書いてありましたね。確か強度に不安があり、お蔵入りになったとのこと。カシマコートの分だけパイプを細くしなくてはいけなかったのが原因だったかな?
だとすると、それを克服するために素材を変えるか、寸法を変えるかしてくるかも知れません。
フォックス
http://www.kashima-coat.com/
http://www.bikeradar.com/news/article/fox-racing-shox-to-utilize-kashima-coat-25037
カシマコートをインナーチューブに採用します。
モーターサイクルが好きなら誰もが知っている、日本の企業ミヤキが世界に誇る技術です。
自転車用サスペンションにはショーワがもっとも最初に取り入れ、次にコーワ、そしてテックイン(涙)が採用した技術です。
要するにアルマイトなんですがただのアルマイトではなく、硬質でありながら潤滑性能を持つ
『二硫化モリブデンアルマイト』のことです。これを出来るのは世界広と言えど、ここミヤキのみという
スーパーウルトラグレートデリシャスワンダフル技術なのです!
仕組みはこんな感じです。
……これだけでは分かりませんね? 詳しくは本家のサイトをご覧下さい。
私はざっと。
アルマイトというのは、要するに錆びなわけです。それを人工的に育てて被膜にしたものが酸化被膜なのです。一般に錆びにくいと呼ばれる金属は電位が高いか、そもそも錆びる前に錆びていてその被膜がそれ以上の酸化を防ぐのです。
これがアルマイトの概念です。
アルマイトは人工的に大きくしてあるので、その結晶と結晶の間に隙間があります。この隙間にモリブデンを入れていくのがカシマコートです。基本的にアルミにしか施すことが出来ない処置です。
気が遠くなるような話ですが、MTB乗りは結構身近に近い技術があります。それはロックショックスのインナーチューブに施されたトラベルマーキングです。あれ印刷でもないのに剥がれないし、不思議に思ったことありませんか? あれはアルマイトの間に塗料を流し込んでいるのです。
自己潤滑機能を持つ二硫化モリブデンを入れることで、潤滑性を持たせているのです。
今までのフォックスも摺動性能が劣るとは思いませんが、さらなる向上を目指してなのでしょう。見た目としてはかなり異なった製品になるでしょう。ひょっとするとカシマコートに合わせたコスメチェンジを行うかもしれません。
すでにMTBの頂点に立つフォックスは、攻めの手を緩めることはないようです。
追記
そういえばずいぶん前、フォックスの日本輸入元であるマムアンドポップスのブログでカシマコートフォーク(この時は40でした)を試したと書いてありましたね。確か強度に不安があり、お蔵入りになったとのこと。カシマコートの分だけパイプを細くしなくてはいけなかったのが原因だったかな?
だとすると、それを克服するために素材を変えるか、寸法を変えるかしてくるかも知れません。
酸化被膜ということは、被膜の結晶が壊れたしても空気中の酸素と結合してまた復元するということなのでしょうか?
でも、アルマイトって剥がれるのでそういうことではないのでしょうか?
あと、カシマコートのカシマってなんのことなんですか?
なんとなく気になりまして。
アルミやチタンの酸化被膜は通常の状態でも形成されます。加熱によって形成される被膜は加熱酸化被膜といいます。
ですがアルマイトによって出来た被膜は通常の状態において復元することはありません。強制的に酸化させた皮膜なので、自然に出来るものとは質が違うのです。
カシマ? カシマカシマ……。
すみません、ちょっと分からないです。恐らくミヤキの社員か、共同開発した藤倉電線の社員の可能性があります。
なるほど、神社ですか。興味深い由来ですね。ですがこの技術によりミヤキは新工場も建設したので、何かに守られているのかもしれませんねー。
テスト段階のトラブルは、何とも言えません。あまり具体的な詳細は書かれていなかったので。
でもそこはフォックスです。抜かりはないと思います。
期待して待っていましょう。