ついに一体式だったリヤ三角にピボットが入りました。
すでにフューエルEX以上のストロークには採用されているアクティブブレーキピボットです。もちろんリヤサスユニットはフローティングです。
09年はXC系フルサスの豊作となりそうですね。
スペシャのエピックが先んじていましたが、トレックも負けじとラインナップしてきました。
アクティブブレーキピボットは幅広い目的に使えつつ、シルエットも大げさにならないのがいいですね。セッション88なんかも「え? DHバイクなの?」と思ってしまうほどすっきりしています。昔のストロークの短いDHバイクに無理矢理最新型のDHフォークをつけたような……、そんな印象すら伺えます。
まあ、セッションはさておきまして。
今回気になったのはトップフューエルです。
何故か?
それは明らかに変わった前三角です。特にシートチューブというか、シートポスト。
近年サスペンションマシンは高剛性化の一途を辿ってきました。そしてフレームやリンクはがっちり硬く、サスペンションに振動などのエネルギーを伝えるというセオリーに基づいていました。
しかしトップフューエルは違います。新型マドンでも考えられていたように、シートマストとトレックが名付けた部分は地面からの突き上げを緩和するようにわざと剛性を落としてあります。
これは今までの流れとは明らかに異なっています。
私のサスペンションの理論は古い形式です。デビッド・ターナーが言っていた理論です。それは
「MTBという乗り物はあくまで自転車の延長線にある。だから例えサスペンションが付いたとしても、地面からのショックはユニットだけでなくバイク全体で受け止めなければならない」
というものです。
図らずもフューエルはこの理論に戻ってきました。
果たしてその性能は?
他社は続くのか?