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へえー。
という感じでスラム・ハマーシュミットです。
あ、いや間違えました。トゥルバティブ・ハマーシュミットです。
スペックはフリーライド用とオールマウンテン用があるようです。ここからもXCではなく、下り向けに作られた製品であることが分かります。ISCGがなければ(しかも03から)取り付けが不可能なこともその裏付けですね。
変速段数は2段。下りではバッシュガードを多用する人間が多いので、妥当な設定と言えるでしょう。
構造的に言えばメインのギヤに遊星ギヤを組み合わせた内装式のリヤハブ的なシステムのようです。
フロントディレーラーを作るのが下手な(苦笑)スラムが放つフロント変速の答えですね。
アイディアとしては、形は変われどシュルンプのシステムに似ています。しかしシュルンプがBB軸部分をカカトで押すという変則的な技術が必要だったのに対して、普通のシフターを使用して変速できるようにしたところはたいしたモノです。さらにシュルンプは変速システムがBB内部だったのに対してBB右ワン部とインナーギヤ部分がシステム部分になっています。
68,73,83mmBB対応
ギヤレシオは36×22Tか38×24Tかを選べるようです。
重量は……、載っていません! 重そうですな……。
最大のメリットはなんと言ってもフロント周りのメカトラブルから解放されること。なのに変速が出来ることでしょう。シマノ以外のクランクメーカーはチェーンラインを安定させることが下手なのですが(まあ、精度が悪いのです)、これはチェーンラインを固定しつつ、変速が可能というウルトラCをやってのけています。
1998年に誕生したトゥルバティブ。スラム傘下に入り、勢いに乗っていますね。