その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

季節感どんぴしゃ トゥガン・ソヒエフ/N響 チャイコフスキー交響曲第1番「冬の日の幻想」ほか

2023-01-21 18:01:32 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)

ソヒエフさん/N響の第2弾。ラフマニノフ、チャイコフスキーというロシアものプログラム。しかも、大作曲家たちの20代の作品ということで、期待大です。

ただ1曲目は冬の演奏会の罠に嵌ってしまいました。ホール入りが開演10分前になってしまったため、冷えた体が徐々に暖まってきて、5分と持たず意識喪失。終盤、我に返りましたが、ごめんなさいとなりました。

気合を入れなおして臨んだ2曲目のチャイコフスキー交響曲第1番。実演に接するのは(記憶が正しければ)2回目。いろんな表情があって、いい音楽・いい演奏だなあとしみじみと思わせてくれるものでした。情感豊かだったり、煌びやかだったり、美しく耳に優しいメロディとともに多彩に変化する音楽、演奏が聴いていて実に楽しいです。

冷たい空気を切りながら冬枯れした代々木公園を早歩きしてきた私には、「冬の日の幻想」という標題がこの日にぴったりとマッチしてるように感じられました。東京の冬とは似ても似つかぬ冬でしょうが、前半はロシアの冬を舞台としたオペラを観ているような気がしました。

第2楽章の吉村さんのオーボエや今井さんのホルンなどはもう惚れ惚れでした。

ソヒエフさんとN響とっても良い関係性がステージから観客席にも伝播してくるようです。楽員さんたちが普段以上にアクティブに指揮者に応えようとする雰囲気が感じられます。聴いて、観ている聴衆としても嬉しいですし、こうした気を感じるのが生コンサートの醍醐味ですね。

来週のBプロも楽しみです。

第1975回 定期公演 Cプログラム
2023年1月21日 (土) 開演 2:00pm(休憩なし)

NHKホール

曲目
ラフマニノフ/幻想曲「岩」作品7
チャイコフスキー/交響曲 第1番 ト短調 作品13「冬の日の幻想」

指揮 : トゥガン・ソヒエフ

No. 1975 Subscription (Program C)
Saturday, January 21, 2023 2:00pm [ 1:00pm ]

NHK Hall

Program
Rakhmaninov / The Rock, fantasy, Op. 7
Tchaikovsky / Symphony No. 1 G Minor Op. 13, Winter Dreams

Conductor
Tugan Sokhiev


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