先日の出張の帰路に飛行機の中で観た映画。
伝統と格式があるヨーロッパのホテルの敏腕コンシェルジェが、顧客であった資産家老婦人の遺産相続争いに巻き込まれ命を狙われるが、彼に仕える亡命ベルボーイの少年とともに困難に立ち向かう。コメディタッチのミステリー映画。
第二次世界大戦期の欧州の複雑な時代設定、実際の固有名詞は用いられないが東欧・中欧を匂わせる地域設定、欧州名門ホテルや貴族の屋敷(城)といった欧州ならではの舞台設定など、場そのものが興味深い。加えて、ストーリー展開も早く引き込まれるし、ホテルのコンシェルジェの仕事を垣間見ることもできる。
俳優陣も実力派だ。特に、コンシェルジェ役のレイフ・ファインズの重厚な演技が印象的。ベルボーイ役のトニー・レヴォロリ君とのコンビはユーモラスで、サスペンスタッチのストーリーを和ませる。まったくの予備知識なしで見たので最初はコメディ映画かと思ったぐらい。
必ずしもハッピー・エンドではないが、良く練られた映画でお勧めできる。
グランド・ブダペスト・ホテル
The Grand Budapest Hotel
監督
ウェス・アンダーソン
脚本
ウェス・アンダーソン
原案
ウェス・アンダーソン
ヒューゴ・ギネス
製作
ウェス・アンダーソン
スコット・ルーディン
ジェレミー・ドーソン
スティーヴン・レイルズ
出演者
ムッシュ・グスタヴ・H - レイフ・ファインズ
ミスター・ムスタファ - F・マーリー・エイブラハム
セルジュ・X - マチュー・アマルリック
ドミトリー - エイドリアン・ブロディ
ジョプリング - ウィレム・デフォー
コヴァックス - ジェフ・ゴールドブラム
ルートヴィヒ - ハーヴェイ・カイテル
若き日の作家 - ジュード・ロウ
ムッシュ・アイヴァン - ビル・マーレイ
ヘンケルス - エドワード・ノートン
アガサ - シアーシャ・ローナン
ムッシュ・ジャン - ジェイソン・シュワルツマン
クロチルド - レア・セドゥ
マダム・D - ティルダ・スウィントン
作家 - トム・ウィルキンソン
ムッシュ・チャック - オーウェン・ウィルソン]
ゼロ - トニー・レヴォロリ
ムッシュ・マーティン - ボブ・バラバン
音楽
アレクサンドル・デスプラ
撮影
ロバート・D・イェーマン
編集
バーニー・ピリング
製作会社
American Empirical Pictures
スコット・ルーディン・プロダクションズ
Indian Paintbrush
バーベルスベルク・スタジオ