既にご覧になった方も多いと思いますが、2012年のアカデミー賞で作品賞を初めとして5部門で受賞したフランス映画「アーティスト」をDVDで観ました。1927年から1932年、ハリウッドが無声映画からトーキー映画に時代が変って行く中で、落ちぶれていく無声映画のスター男優とトーキーの波に乗ってスターにのし上がる若手女優の人間関係を描きます。今時の映画としては珍しい白黒の無声映画です。
分かりやすい筋立てと俳優陣の安定した演技で、セリフ無し、白黒でも、これだけの作品ができるんだと驚かされます。主演のジャン・デュジャルダンのいかにも2枚目のスター振りと相手役のベレニス・ベジョのチャーミングさが絶妙の組み合わせ。また、名脇役のヴァレンティンの飼い犬が何とも可愛い。
ルドヴィック・ブールスによるサンウンド・トラックも美しく、セリフが無い分、音楽の存在感が大きいです。
途中ちょっとドキドキ、でも最後はハッピーエンドという、ハリウッド映画のような作りではありますが、万人が文句なしに楽しめる作品です。
監督 ミシェル・アザナヴィシウス
製作総指揮 ダニエル・ドゥリューム 、アントワーヌ・ドゥ・カゾット 、リチャード・ミドルトン 、エマニュエル・モンタマ
音楽 ルドヴィック・ブールス
脚本 ミシェル・アザナヴィシウス
ジャン・デュジャルダン(ジョージ・ヴァレンティン)
ベレニス・ベジョ(ペピー・ミラー)
ジョン・グッドマン(アル・ジマー)
ジェームズ・クロムウェル(クリフトン)
この映画、イギリスでは、生演奏付きの上映が催されていて、けっこう、人気にようです。先日ユーロスターに乗ったとき、車内雑誌のインタヴューがデュジャルダンでした。二人、最近、離婚したそうです。
こんにちは。この映画に生演奏ですか~。それは、さぞかし雰囲気が出るでしょうね。一度、聞いてみたいものです。
デュジャルダンの私生活までフォローしているとはさすがです・・・