基本的に、試乗は夜間に行っていますが、気温が下がってきていますので、走り始めは、タイヤの温度が低く、また、路面温度も低いので、グリップしにくくなってきています。また、旧型Vmax用ではないアメリカン用や摩耗したタイヤもグリップが低いので、これから夜間に走行する場合は、要注意です。
車検と整備でお預かりです。エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。
クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無いので、全量交換のみです。
以前から、ラジエター下のオンオフバルブがオンのままでしたので、サーモスタットがほとんど機能していない状態でした。シリンダー横のゴム栓もしばらく交換していなかったようで、劣化しており、クーラントが滲んでいます。
クーラント全量交換中です。電動ファンスイッチは、98℃オンタイプで、走行時電動ファンの作動時間が長く、バッテリーの負担が大きいので、オーナーのご希望により純正(105℃オン)に戻しました。スパークプラグは、NGK製JR8Cでしたので、今回は、点検清掃のみです。
エアクリーナーは、ヤマハ純正で要交換で、現在K&N製を注文中らしいです。入荷が遅れているので、オーナーが車検後に交換する予定です。ダイヤフラムは、作動不良や回転は見られないので、平気そうです。
前後キャリパーは、点検清掃のみです。
フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3カ所とも交換です。
グラブバーが、USヤマハ製のパーツでした。分割タイプで一体型の純正と比べて剛性が低く、今回、シートレール補強ユニットを装着しました。ただ、寸法が違い、ボルトオンではないので、グラブバー側を切削加工して装着しました。結構面倒です。
MFタイプのバッテリーでしたが、交換時期ですので、一応補充電のみ行いました。車検後に、オーナーが交換予定です。
エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。
車検は、多摩陸事です。今回交換した部品類です。電動ファン作動温度が98℃だと停止する温度が90℃ぐらいになるので、エンジンを停止し、再始動の際に、まだ回っていることが多く(配線構造上)、その場合、セルモーターにバッテリー電源が集中できず、モータの回転が遅くエンジンが始動できない場合があります。後は、シートレール補強ユニット交換時に外したボルト、シフトリンク部でカバーが破れていたので、交換しグリスアップしたゴム類です。オートバイに限らないことですが、金属可動部は、注油した方が動きがスムーズで摩耗が減るので、動きが良くなります。ただ、間違った種類の油脂類を付けたり付け過ぎたりすると逆効果の場合もありますので、サービスマニュアルを参照してください。納車時に、荷掛けフックを交換しました。
最終チェックと試乗です。とりあえず、緊急性のある問題は出ていないですが、スタータークラッチのボルトが緩んでいる可能性があるので、症状が悪化した場合は、次回エンジンオイル交換時に、修理が必要かもしれません。今回は、無事納車になりました。
2020.10.23 作業担当 ヤダ(矢田)