ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

1101、世界が驚嘆

2011年03月22日 | Weblog
地震発生から昨日で10日経ちました。
被災地はいまだに水、食料、衣料品、ガソリン、灯油、毛布などの生活用品が不足しています。
しかし、テレビに映し出される人々は冷静で、必死に困難に耐えています。
物資の奪い合いも起こらず、少ない食料を分け合っています。
これらの様子は世界中に発信され、世界が驚嘆しています。

韓国メディアは「今回の地震で、日本国民が受けた悲しみや傷ははかり知れない。しかし、その悲しみを抑えようと努める姿に、やっぱり日本だ、最悪な状況でも泣きわめきはしなかった。」と伝えました。
インターネットでは「わが国では泣きわめいて、だれかのせいにし、修羅場になるが、日本は秩序を保っている」、「高い民意に脱帽、見習うべき」などの書き込みが多く寄せられています。

米ロサンゼルス・タイムズ紙は、1人の女性が本棚の下敷きになり足首を骨折しながらも、救急救命士に迷惑をかけたことを謝罪し、自らの救助より優先すべきことがあるかを尋ねた、というエピソードを報じ、最悪な状況下でも、日本人は他者を気遣うマナーを持ち合わせている、と称賛しています。

豪ノーザン・スター紙は、訪日していた豪サザンクロス大学のバーデン・オフォード教授の「このような苦難の中でも人々は信じられないほどマナーが良く、礼儀正しく助け合っていた」というコメントを載せています。

台湾の有識者、王栄霖氏は「大地震の発生後、他の国に見られるような混乱は少しも起こらなかった。社会秩序を乱すような盗難事件も起こっていない。危機のなかでも日本人は法や秩序を守り、その民度の高さは火を見るより明らかだ。」と語っています。

アメリカのCNNニュースは、「100年間で最悪の自然災害に見舞われながら、どうして日本人はそんなに穏やかなのか?」と、コメントしています。

オノ・ヨーコさんは、第2次世界大戦のあと急速な発展を遂げた日本が再び復興を果たすのを信じていると語り、「日本は初めて全世界がうらやむ国になる」と述べました。

未曽有の災難に直面しても冷静で互いに助け合う姿は、あらためて日本人の忍耐力、道徳心の高さを感じました。
日本人が見直されています。
地震発生時ファミリーレストランの客が一斉に外に避難しましたが、揺れが収まると中に入って支払いを済ませ、そのとき家の様子を見に行った人も翌日支払いに来た、という話もあります。