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福井県ドクターヘリ訓練in鯖江その2(2021年3月19日その3)

2021年07月11日 21時25分07秒 | 航空機
ヘリへの引継ぎが終了したところで消防と医師、運航会社の3社による意見交換会が行われる。
メインはドクターと救命士の意見すり合わせだろう。


集合かけると普段、消防ならこの距離だろう。


 「もっと近くに寄ってください。これが今の心の距離ですよ」と整備士とドクター。
 密閉された空間じゃないからお互い声の聞こえるところまで近寄ろう。



ということで近くなったところで講評、意見交換会開始。


やはり一番の質問は救命士からで特定行為の指示をどうするかということ。


 救命士としては医師からの指示が無いとできない医療行為がある。
 ヘリとの無線が届かない場合を心配していた。
 機上のドクターでなくても基地病院のドクターとなら共通認識できるから大丈夫とのこと。
 細かいことは運航開始後に検討会が行われるだろう。
 そのときにいっぱい意見が出るだろうな~。
 また、この時にドクターと救命士の「顔のつばがり」がしっかりとできる。
 顔も知らない相手より、お互いを知っていた方がスムースに色々と進むこともあるからね。



救命士の質問に答えるフライトドクター。


他にもヘリ運航に関しての質問もいくつかあった。


 意見交換が大体終わったところで機体の見学会開始。
 この頃には周辺の住民も見に来ていて結構な人数となる。



「大柄な人だと載せるの大変なんで手伝ってください」とドクター。


和気あいあいな感じ。今しか見られないよ~


消防広報担当者とドクター、救命士で色々と話していた。


メディア関係者もしっかり撮った?「もう、十分」と新聞屋さん。


 自分はこの後CHSの方たちとお話しと名刺交換。
 今後ともよろしくお願いします。



14:45 機長と整備士は機体の確認。


「これにて訓練を終了します!」


14:46 ドクターが搭乗。


「また次、よろしくお願いします」


14:51 NO.1エンジンスタート。


14:521 NO.2エンジンスタート。


OK!


14:53 各部チェック終了。ありがとうございました。


14:54 JA6932 BK117C-2 福井県立病院/セントラルヘリコプターサービス  離陸


結構上昇してから前進開始。


基地病院へ。実はここからシナリオ再開。


 ドクター達はこの後戻って終わりではなく、病院に到着してからもシミュレーションが続くという。
 運び込まれる患者の状況によってシナリオはいくつもできるだろう。
 そこまでして備えているのだな、と感心する。


その後、福井県全消防機関との訓練を行い、5月24日から正式に運航が開始された。
最初の一年は色々とあるだろうけどうまく連携を取って軌道に乗ることを願います。


今回はセントラルヘリコプター(株)様の多大なるご協力をいただきました。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
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