東濃IFR

ACARS,グライダー、航空機

こんなところにもコロナの影響(2021年5月13日)

2021年08月31日 07時00分07秒 | 航空機
昼休みに新日本ヘリコプターの巡視を撮影していると別のヘリの音が接近してくる。
この聞き慣れた音はベル412の音。
そういえばさっき自前レーダーに何か一瞬出ていたな。
そう思って機影を探すと…


12:50 見つけた!いつもの公園場外に着陸するようだ。


 会社には適当に理由を付けて外出。
 慌てて車に乗って場外へと向かう。

 

パトが1台と人が二人。燃料庫が開いている。


 こちらに向かって来た人は地元駐在さん。
 お話を聞くと山岳警備隊も兼任とのこと。
 てことは、装備はやはり山岳警備隊のもの。奥にいるのはヘリの整備士だった。
 身元を聞かれたので雑誌名を言ったら一発で理解してくれた。
 「うちらより慣れているだろうけど、気を付けてね。もうすぐ来るよ」
 了解しました!



13:42 インサイト。


整備士がマーシャル。


13:43 真直ぐ進入して来て


降ろして~


ゆっくり…


着陸よし!


 救急車も来ないから身体的外傷は無いのだろう。
 このまま要救助者を降ろして引き継いだら帰投すると思っているとエンジンカット。
 


13:45 この後、要救助者が降機。自力で歩けるようで一安心。


13:47 クールダウンも終わりローターブレーキをかける。


 要救助者は自分にも「本当にご迷惑おかけしました」と謝る。
 いや、私は関係者じゃないので…

 機体のそばに寄ると何やらやっている。
 それを見て色々と複雑な思いが。



隊員全員の消毒を実施。


JA110G Bell412EP 岐阜県警「らいちょうII」


燃料を入れる間に機内の消毒も実施。


 パイロットの方にお話を伺うと毎回このように消毒を実施するとのこと。
 今年の春山常駐は天気が悪く、コロナ情勢ということで常駐はしなかったそうだ。
 お隣長野県では出動しまくりでしたが…。

 軽く事情聴取をされいる要救助者は詳しく話を聞くためヘリが離陸後に駐在さんと本署へ行くそうだ。
 車で登山口まで来ていた要救助者は事情聴取終了後は戻らなくちゃいけないのだが…
 この時期に登山口まで行くバスは無いからタクシーとなる。
 もちろんそれは自腹。
 それを知った要救助者は「う~ん…」とうなだれるが、命あっての物種だよ。


 翌日の新聞を見ると小さくだが記事が出ていた。



え、52歳?もっと上かと思った。


 このように…
 このコロナの時期のミッションには多くの手間がかかる。
 関係機関に迷惑をかけないよう、自分の装備、技量をよく考えて山に挑もう。


今回は岐阜県警航空隊の皆様、ありがとうございました。
コメント (2)
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