AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

演出するということ。(2)

2012-05-13 22:10:01 | 学問のススメの涙
若手のプランナー育成のために、烏滸がましいことだがラジオCMの指導を何年かやっていた。演出に関しては私がした。ナレーター手配で何時もお世話になっていたSさんに「この奥さんに子供さんいますか? 赤ちゃんがいるといいんですが?」「結婚してますが、子供はいないですね。」そこで当日、哺乳瓶と粉ミルクを持って行って、スタジオで温めて貰う。この哺乳瓶の温かさの感触を感じて台詞を読んで貰う。出演者、効果、そしてミキサーの方々に一番良い状況で対応して貰う事が、代理店のプランナーの仕事だからだ。そして出来上がったCMをクライアントが良いと思っても、スタッフが良いと思っても、私の場合はスタジオの管理の女性の方に聞いてもらった。「先入観のない人」が一番良い指摘をしてくれるものだ。そして収録から数日後にスタジオを押さえておく。
収録の翌日くらいに再度聞いてみると、キューが遅れていたり言葉の言いまわしがおかしい。とか商品周りの言葉がおかしい事もある。演出しているとどうしても、高揚感が頭を支配してしまうものだ。中道を保つ事は難しい。


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