AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

プレゼンの質(4)

2014-02-22 21:46:35 | プレ禅の道祖神
バナナのプレゼンをしたこともありました。私が小学生の頃はバナナは高価でした。今ですとマスクメロンみたいなものでしたが、「バナナの叩き売り」と呼ばれるくらいにその、ステータスは低下しておりました。そこで、バナナの市場拡大の提案依頼が営業さんを通してまいりました。デルモンテ、ドールにチキータとクライアント数社への競合プレゼンです。英語、日本語 クライアントも入り乱れて50人くらいの方にプレゼンをするのです。英語プレゼンはその準備に2倍、3倍の労力が必要となります。担当営業のkさんが英語使いで、マーケも優秀な英語使い、私はブロークンな英語ですが、やる羽目となりました。日本語でのプレゼンは、若かりし頃の名コピーライターとして頭角を現していたSさん。(彼は今ビーコン コミュニケーションで腕を振るっております。)これも外資系4社競合でした。絵コンテ案にバナナの皮が剥かれると女性が出てくる。そんな企画がありました。この時は、バービー人形を裸にして、バナナの皮で包んでおいて、
外国からプレゼンに参加頂いたクライアントの方に「バナナを食べてください。」むくとバビーちゃんが出てくる仕掛けでした。結構喜んで頂きました。この案で決まりはしませんでしたが、見事競合に打ち勝ちました。クライアントが求める表現の延長上にある企画案も一緒に提案することで、プレゼンの幅をここまで考えているその、アイディアの幅をも理解して頂くことです。
それが信頼へとかえってくるものです。