AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

プレゼンの質(3)

2014-02-16 23:30:37 | プレ禅の道祖神



CRの現場、営業の現場、広報と色々な局や室を経験しましたが、いろいろなプレゼンテーションをしてきました。企画をしその案でクライアントの心を掴むには?それも大勢に対してその場を掴むか?クライアントからオリエンテーションを受けましたら、クリエーティブのコンセプトワークを作るのですが、これが逆に企画の幅を狭めることもあります。ですから、面白い企画があればそれを通すコンセプトワークを考えれば良いかと思います。「逆も正なり。」です。
競合プレゼンテーションですと、マーケティング戦略の後にCRプレゼンとなるのですが、クライアントも知っている当たり前のマーケプレゼンですと、寝ている人、先に配布資料を見ている人、こうなると悪い雰囲気のままCRプレゼンになりますので、総合プレゼンの印象は最悪となります。そこでそれを断ち切るために、プレゼンの前にクライアントを笑わすような冗談を言って流れを変えたこともあります。要は断ち切るのです。
ある大手食肉クライアントで、シール ロゴを集めてJR切符が当たるキャンペーンのCMを作って欲しい。という作業がありました。企画したものは、緑の窓口に子供がキャベツを持っていく。と言う案でした。丁度企業ロゴも変わった時期でしたので、キャベツの葉を捲るとロゴが貼ってある仕掛けです。
築地の市場で大振りのキャベツを買ってCIロゴを貼って、飛行機に搭乗して西宮本社にプレゼンに行きました。本部長以下お偉方が座っておりました。そこで「今回のオリエンをお伺いして考えましたのがこれです。」とおもむろにキャベツを机に出しますと、本部長が「キャベツがなんで?」そこで「1枚捲ってください。」捲るとロゴが、、、。「うーん」と皆さん 笑っていただき上手くいきました。クライアントに参加頂き、良い意味楽しんで貰う事も重要な仕掛けです。
プレゼンはその場を掴むこと。そして自らも「楽しむ」事が一番大切なことでしょう。