AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

「賢人の選択」

2013-05-10 21:25:43 | アイディアのIdentity









先日NHKで富田勲先生の「イーハトーブ交響曲」舞台裏を放送しておりました。
富田先生と言えば「新日本紀行」「昼の憩い」等 心に残る主題曲を欠いております。
「昼の憩い」は今でも放送されております。70年代にはシンセサイザーをいち早く取り入れた「バッハのトッカータとフーガ」「ホルストの惑星」等クラシシックの名曲を新しい分野で表現されました。宮沢賢治の世界は非常に表現しづらい、凄く難しいのです。
私も現場時代 宮沢賢治のラジオCMのコピーを書きましたが、「銀河鉄道」には賢治の天文学、鉱石、農業それに当時のタイタニック号のことまでも取り入れられております。
列車に乗り合わせた姉妹はタイタニックで遭難した子供でしょう。
唯一巧く表現出来たのが、ネコで描いた杉井ギサブロー監督の「銀河鉄道」でした。グスコーブドリの伝説 これも難解な映画でした。富田先生はこの難解な宮沢賢治の世界に「初音ミク」を登場させたのです。日々進化するミクは、トヨタアメリカのCMにも登場、アメリカ、台湾、シンガポールでの公演とどんどん世界的なキャラクターとなっておりますが、唯一の問題点はこのバーチャルキャラクターに演奏家があわせなくてはならないところでした。
今回先生たちのプロジェクトは、指揮者にあわせて歌うテンポも動きも帰られる事です。
観客にあわせて反応する事も可能になりました。これは画期的な事です。この「イーハトーブ交響曲」はこれから世界に広められるでしょう。「初音ミク」とともに。